映画「プレイス・イン・ザ・ハート」は サリー・フィールド主演、ロバート・ベントン監督の1984年公開の映画です。
この映画「プレイス・イン・ザ・ハート」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
平凡な主婦が逆境から立ち上がり自立していく姿を描くヒューマンドラマ「プレイス・イン・ザ・ハート」をお楽しみください。
「プレイス・イン・ザ・ハート」あらすじ
エドナ(サリー・フィールド)は保安官の夫ロイス(レイ・ベイカー)と子供ふたりで暮らす平凡な家庭の女性。
ある日、面白半分に酒を飲み酔っぱらってしまった黒人の少年にロイスが撃たれてしまいます。
事故ではありましたが、ロイスは死亡、エドナはこれから暮らしていくためにどうすればいいか苦悩します。
銀行員には貯金が少ない事、家を買った時の借金があることを知らされます。
そこに現れたのが黒人の流れ者モーゼス(ダニー・グローヴァー)でした。
働かせてくれとエドナにお願いしますが、それどころではないとエドナは断ります。
モーゼスはこれくらいの土地があれば綿花栽培で稼げると言いますが、エドナは聞き入れないのでした。
翌日、保安官がモーゼスを連れてエドナの家にやってきます。
不審者だったので捕まえたが、おたくに雇われていると・・・
しかもエドナの家の銀のフォークを盗んでいました。
しかしエドナはそうだ雇っていると保安官に答えます。
驚くモーゼス。
エドナはモーゼスを助けました。
そして「綿花って儲かるの?」とモーゼスに聞くのでした。
「プレイス・イン・ザ・ハート」ネタバレ
エドナは銀行へ行きます。
そして銀行員に綿花を作って商売をするので家は売らないと言います。
いぶかしがる銀行員・・・
それは無理だと言います。
しかしエドナはそれを押し切るのでした。
エドナは綿のタネを買いにモーゼスと行きます。
そこであやうく騙されそうになりますが、それをモーゼスが助けるのでした。
モーゼスはエドナの子供達とも次第に心を開いていくようになります。
ある日、銀行員と彼の義弟であるウィル(ジョン・マルコヴィッチ)がやってきます。
彼は目が見えませんでした。
ウィルはホウキやイスを作る職人で、エドナの家に住まわせれば収入も得られるといいます。
エドナはウィルを受け入れることにしました。
ウィルは目の事は心配なく、迷惑はかけないから、そっとしておいてくれと言うのでした。
エドナはモーゼスと綿花栽培を始めます。
世間知らずだったエドナは綿花栽培を通して強い女性になっていくのです。
そして数々の困難を乗り越えて、エドナ家族とモーゼス、ウィルは固い絆で結ばれるようになっていくのでした。
エドナは綿花栽培で一番で収穫すると賞金が出る事を知ります。
みんなが反対する中、一番収獲を目指すエドナ。
収獲は他の農場との競争です。
モーゼスはたくさんの積み手の黒人たちを連れてきました。
そして一番を取ります。
エドナは賞金を獲得することができたのでした。
「プレイス・イン・ザ・ハート」ラスト最後の結末
ある夜、ウィルが外で物音がすると言います。
モーゼスが様子を見に出ると、白装束の集団が現れます。
モーゼスに暴行を加えます。
銃を持って助けに入るウィル。
しかし目が見えない事がバレてしまいました。
暴行を受けたモーゼスは「ヤツらはまた来る。迷惑をかけたくない」と家を出て行ってしまうのでした。
白装束の集団は一番綿花を取られたのが悔しくて襲ってきたのです。
エドナはモーゼスを送り出しました。
ラストは教会のシーンです。
讃美歌でしょうか?流れる中、登場キャストが正装してたくさん座っています。
それぞれの姿を映して終わりです。
THE END
「プレイス・イン・ザ・ハート」見どころ
のんびりとしたヒューマンドラマだと思っていると序盤から驚かされます。
エドナ(サリー・フィールド)の夫が知り合いの少年にいきなり撃たれてしまうシーン、その少年がロープで縛られ車で引きずり回されるシーンにはかなりドッキリします。
エドナはお金には困っているが、兄妹からの施しを受けない、そして初めて出会ったモーゼス(ダニー・グローヴァー)に食事を与える姿を最初に描くことで一気にエドナに感情移入できてしまいます。
世間を知らないエドナをしっかり補佐するモーゼスとの関係がしっかり描かれていてさすがのアカデミー受賞作品です。
ちなみに盲目のウィルを演じたジョン・マルコヴィッチはこれがデビュー作で、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされています。
天才はさすが違いますね。
今ではミステリアスなふてぶてしい役がとても似合います。
そしてエドナが頑張っている中、エドナの姉の主人であるウェイン(エド・ハリス)の不倫も所々に描かれています。
個人的にはソレいらないんじゃ?と思いましたが・・・
なぜエドナはモーゼスを簡単に送り出したのか?
あの時代の過酷な黒人蔑視のため、抵抗せずに送り出したのだと思われます。
そして物語は終わるのですが・・・
ラストの教会のシーンですが、これはストーリー的にはまったくつながっていない、関連性のない部分です。
モーゼスを送り出したところで物語は終わっている。
でもみんなが愛を持って接したいね・・・というメッセージの部分だと思います。
なぜなら、序盤で亡くなったエドナの夫、その夫を撃ってしまい殺されてしまう黒人の少年も出ているからです。
まさにオールキャストがいるのです。
こんな悲しい事はやめようよ・・・という作品からのメッセージでしょうね。
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