「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」ネタバレ あらすじヒューマン

映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」は、 二宮和也主演、滝田洋二郎監督の2017年の映画です。

この映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見所について紹介します。

絶対味覚の持ち主が「大日本帝国食菜全席」のレシピを再現するために立ち上がる「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」をご堪能ください。

 

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」あらすじ

中国神話 伝説の霊獣 “麒麟の舌を持つ男”

その男は、一度食べた料理の味を決して忘れず再現し、人を幸せにできる……

戦前1930年代を生きた山形直太朗(西島秀俊)と、現代2002年に生きる佐々木充(二宮和也)。

二人の料理人は、絶対味覚=麒麟の舌を持つ男でした。

違う時代、中国と日本それぞれの地で料理と向き合う山形と充。

二人を知る者によって、途切れた糸が結ばれる壮大な計画が動き出そうとしていました。

 
きっかけは、児童養護施設 すずらん園で行われた、園長(大地康雄)の葬儀です。

育ての親である園長を亡くし、電話口で声を荒げる柳沢健(綾野剛)。

「…ずっと会いたがってたんだぞ、お前に…」

電話の相手は、この施設で一緒に育った佐々木充です。

3歳で独りぼっちになり笑顔が消えた充を、園長は見守ってきました。

ただ一つ、充の料理人という夢を許す事ができず、15歳のとき充は施設を飛び出します。

料理人にだけはさせたくない…強く反対した園長の本当の思いは充に届きませんでした。

 
施設を出た後、ともに夢を追った健らと料理店を始めた充は、人々を魅了する料理人に。

しかし、充の絶対味覚が他の料理人たちと溝を生み店は閉店します。

今の充は、圧し掛かる多額の借金を返済するため、金持ちを相手に淡々と料理を作るだけ。

“最期の料理人” と呼ばれる充が、依頼人の思い出の味を再現した報酬は一品100万円。

自分の料理しか信用できず、孤独に縛られる充を心配する健の前に彼らが現れます。

 
あらたな依頼が入り、中国 北京へ向かった充。

依頼人は、中国料理界 伝説の男・楊晴明(よう せいめい)です。

楊から充への依頼は、自らも考案に携わったレシピを探し出し料理を再現して欲しい……

今は年老いた楊晴明(笈田ヨシ)が、まだ若い料理人だった1933年の出来事です。

新天地 満州国に希望を抱く、心優しい料理人・山形直太朗が降り立ちました。

優れた才能、知識を持つ天皇の料理番だった山形。

世界の名立たるフルコースを超える、至極のレシピを考案する役目を担います。

その名も【大日本帝国食菜全席】

はたして・・・

 

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」ネタバレ

ハルビン関東軍司令部にある日本軍の食堂、その奥に用意された特別な厨房。

極秘任務の命を受けた山形、助手としてともに満州に渡った青年・鎌田正太郎(西畑大吾)。

彼らと楊(兼松若人)が出会い、三人は四年の年月をかけて膨大なレシピを完成させます。

その後、何者かに書き換えられたとも言われる曰く付きのレシピ。

結局、後世に語り継がれる事なく消滅しました。

 
日本に戻った充が顔を出したのは、健が雇われ店長をする小さな中華料理店。

楊の話に胡散臭さを感じるも、高額報酬に山形とレシピの行方を追う事を決めた充。

当時を知る人物、辰巳静江(青山眉子)と鎌田正太郎(伊川東吾)を訪ねました。

日本で山形と家族ぐるみの付き合いだった静江は、山形の妻・千鶴(ちづ)に思いを馳せます。

 
一方、満州で山形たちと過ごした日々を充に話すのは、当時は修行中の身だった鎌田。

極秘任務を与え、彼らを満州に呼んだのは大佐の三宅(竹野内豊)でした。※後に少将に昇格

日本人の手で作る、世界中を驚かせる料理だと言う【大日本帝国食菜全席】

更に、満州を訪れた天皇陛下に披露すると知り、国の役に立てると背筋を正す山形。

食堂の鈴木料理長(竹嶋康成)ら、僅かな者しか知らない極秘任務が始動します。

 
満州は、ロシア人や日本人も共存する賑やかな街。

世界中が喜ぶ料理を作りたい、そう願う山形の胸は高鳴ります。

妊娠中の山形の妻・千鶴(宮崎あおい)も、生まれてくる子供の明るい未来を信じていました。

しかし、他国から来た者に、姿を変えられた自国を思う楊は俯きます。

楊の思いや自分の理想を求める山形のレシピ作りは、厳しさを増していきました。

 
中国語とロシア語も堪能、何より世界の料理を知る山形の絶対味覚を目の当たりにした楊。

山形を “麒麟の舌を持つ男” だと信じる楊は、千鶴や鎌田に中国神話を聞かせます。

「民族は融合できなくても、山形さんの料理はそれが出来る」

世界中の人を笑顔にすると希望を見出す楊は、厳しくも理想を追求する山形を支えます。

 
山形を支えたのは、楊や鎌田だけではありませんでした。

山形が丸めて捨てる下書きのレシピを拾い集めたり、調理工程をカメラに収める妻の千鶴。

誰もが山形と同じ味を再現できるように、写真付きレシピを作成しました。

料理の事になると周りが見えなくなる夫と、必死に背中を追う楊、鎌田を千鶴が繋ぎます。

写真を見ながら、レシピ通り完成した料理に喜ぶ楊と鎌田。

賑やかな声と美味しそうな匂いに、鈴木料理長の息子・太一が厨房を覗いていました。

 
雪が舞う冬、悲しみが彼らを襲います。

追い込まれ、レシピ作りが出来るのは自分だけだと周りに背を向ける山形。

「信じて周りの人を…世界中の人を笑顔にして…」

そう言って彼を何度も救った千鶴が女の子を産み、そのまま亡くなりました。

皆が千鶴の死を悲しむなか、山形だけは厨房で料理を始めます。

「結婚を申し込んだ時に、作った料理なんだ…」

産まれたばかりの娘に目もくれない山形を、理解する事ができない鈴木料理長。

嘆く彼の言葉は、息子・太一の心に深く刻まれました。

「あれは、人を不幸にする…呪われたレシピだ」

 
笑顔で「美味しい」と、言ってくれた千鶴を思い出す山形。

ビーフカツレツを食べる山形は、支えてくれる楊と鎌田の前で涙を流しました……

その後の事は語らなかった鎌田ですが、自らも携わったレシピの衝撃の事実を口にします。

「…全てが、偽りだとも知らずに」

世界中を喜ばせ、天皇陛下に披露するはずのレシピに潜む罠。

幸せになる料理を懸命に作り上げる山形は、その事にまだ気づいていませんでした。

 
最後に、山形が既に亡くなっていると伝えた鎌田。

山形とレシピに隠された事実を知る者がいる、中国 ハルビンを訪ねるよう充に助言します。

幼くして独りになった充は、過去を見る事を避けていました。

「死んじまった人間には、興味ないの」と、健に突っ張ってみせる充。

すずらん園にも顔を出さず、楊の依頼も断ろうとしますが健の言葉が胸に引っ掛かります。

「似てるよな、お前に…」

山形と自分が似てると感じていた充は、真相を明らかにするためハルビンに向かいました。

 
スラバホテルで、鎌田に教えられたロシア人のダビッド・グーデンバーグと会った充。

ダビッドは、山形と彼の娘・幸(さち)と過ごした少年時代、1937年の話を充に聞かせます。

スラバホテルのオーナーだったダビッドの父・ヨーゼフ、実は日本人が嫌いでした。

そんなヨーゼフの信頼を得るため、山形が作ったのは和風だしの餅入りロールキャベツ。

ロシアと日本を融合した味に感動したヨーゼフはその後、山形と親交を深めます。

 
妻・千鶴の言葉「信じて周りの人を…世界中の人を笑顔にして…」を、守ってきた山形。

彼女の死から四年後、楊、鎌田とともに【大日本帝国食菜全席】を完成させます。

日本の四季を表現した、112品にものぼるレシピをヨーゼフは心から称賛。

ハルビン関東軍司令部にある厨房で、山形たちは穏やかな日々を過ごしていました。

娘・幸の大好物 ビーフカツレツ、楊の得意な黄金チャーハン、夏の暑い日にはかき氷。

楊や鎌田と一緒に、幸や鈴木料理長の息子・太一、ダビッドが喜ぶ料理を作ります。

 
当時の話を続けるダビッドは、突然訪れたあの日の事を充に聞かせました。

「これを預かって欲しい、あなた以外は信頼できない」

レシピを包んだ風呂敷を抱え、父・ヨーゼフのもとに山形が駆け込んで来たのです……

 
満州は日本、中国、ロシアの人々が共存した賑やかな街。

しかし、実態はスパイ行為が横行し山形にも魔の手が伸びていました。

中国人スパイ・楊晴明。

三宅少将の言葉に衝撃を受ける山形は、厨房で幸たちに料理を作る楊に掴み掛かります。

「…裏切者が!二度と顔を出すな!出てけ!」

いつもは穏やかな山形が怒りに震え、鎌田は黙って見ている事しかできません。

身の潔白を訴える楊でしたが厨房を追い出され以降、二人が会う事はありませんでした。

 
時が経ち、レシピを預かったヨーゼフも死に、それは息子のダビッドに引き継がれます。

その後、このレシピを持つに相応しいと、山形が決めていた人物に手渡したダビッド。

それは、あの楊晴明でした。

いつも一緒に遊んだ山形の娘・幸を思うダビッドは、充に北京に行くよう助言します。

「教えて下さいよ…一体、何考えてるんだ」

充が詰め寄ると、楊はここにレシピは無いと言い、唯一手もとに残った手紙を見せます。

『時間が無い、だから思いつくままに書く……』

そう始まった山形が楊に宛てた手紙には、日本軍の謀略があった事が書かれていました。

 
山形が楊を追い出す数時間前の事。

三宅少将は山形と鎌田に、天皇陛下を満州に迎える日が近いと伝えます。

その日を待ち侘びた山形は満面の笑みを見せますが、鎌田は顔を強張らせていました。

国のために役立ちたいと言っていた山形に、三宅は更なる任務を言い渡します。

「陛下にお出しする料理に…毒を盛ってもらいたい」

三宅が描いた筋書き、それは満州国の皇帝・溥儀(ふぎ)による天皇陛下暗殺計画。

そして、犯人役に選ばれたのが楊晴明でした。

 
計画は、あくまで中国側を陥れるためだけの未遂に留める、つまり毒見役が死ぬだけ。

“皇帝の命を受け、楊が料理に毒を盛った…” と、三宅は非道な事を言い出します。

暗殺しようとした “偽りの事実” を作り上げ、世界中に広める。

「満州国、真の独立の第一歩のために」

山形の背中を見つめ、命令に背く事ができなかったと涙を流す監視役の鎌田。

知らなかったのは、山形と楊だけです。

 
謀略を知り楊を厨房から追い出した山形、あの時できるせめてもの償いでした。

しかし【大日本帝国食菜全席】がある限り、偽りの暗殺未遂計画を実行すると言う三宅。

皆の思いが汚される…山形は、妻・千鶴が仕舞っていたレシピと写真を引っ張り出します。

『僕は、レシピをもう一度作り直そうと決心した……』

純粋に料理を作る事が好きな楊、そして鎌田をずっと見て来た山形。

二人を信じ、愛する娘・幸のために全てのレシピを書き換え始めます。

そしてあの日、山形は信頼するヨーゼフに生まれ変わったレシピと手紙を預けました。

『…料理は人を幸せにするもの…笑顔にするもの、麒麟の舌を持つ男のようにね……』

楊への手紙は『君の親友 山形直太朗』と、結ばれていました。

 
食堂で働く鈴木料理長に「娘を頼みます」と、一礼し覚悟を決める山形。

レシピを守る事ができた山形の、本当の闘いはここから始まります。

この日、ハルビン関東軍司令部で、三宅少将と上官に披露された【大日本帝国食菜全席】

見事な料理に上機嫌な三宅でしたが、山形の取った行動に声を荒げます。

山形は、レシピに火を付け【大日本帝国食菜全席】を残す事なく焼き尽くしました。

「私たちの作ったレシピに…毒を盛るメニューはございません!」

最後まで楊や鎌田たちを思い、人を幸せにするための料理人である事を貫いた山形。

三宅少将に射殺され、この世を去ります。

山形の最期を見届けた鎌田は、今でも自責の念に苦しみ続けていました……

 
山形の死から1か月後の1937年7月、盧溝橋(ろこうきょ)事件発生。

そして、日中戦争へと突き進み、楊、鎌田それぞれが混乱の時代を生き抜きました。

終戦から27年後の、1972年に再会した楊と鎌田。

山形が書き換えたレシピと手紙を携え、彼の娘・幸(広澤草)に会いに行きます。

幸は父と同じ料理人の男性と結婚し一人息子を授かりますが、夫は既に他界していました。

 
満州で楊、鎌田が経験した事、父の死の真相をはじめて知らされた幸。

思いが込められた山形のレシピを「さっちゃんが、持っているべき」と、楊は手渡します。

戦中戦後、幸を守り続け育ての親となった、鈴木料理長に会う事ができた楊と鎌田。

喪失感を抱える彼らに「このレシピをどうにかしたい…」と、幸が希望を与えてくれます。

 
幸は楊たちの協力も得て、山形のレシピで作った料理が味わえる店をオープンさせました。

幸せそうな母の顔に一人息子も笑顔…しかし、母を呼ぶ悲痛な叫び声へと変わります。

貰い火で、炎に包まれた店を呆然と見つめる幸。

父のレシピを守るため、制止を振り切り燃え盛る店の中へ飛び込みました。

「お母さーん!お母さーん!」

炎の中に消えて行った母…充は、あの日の事を鮮明に思い出します。

命を懸けてレシピを守った、幸は亡くなりました。

残された3歳だった充を引き取ったのは鈴木太一、鈴木料理長の息子です。

 
ハルビン関東軍司令部の食堂で父の手伝いをして、年齢の近い幸とも遊んだ太一。

大切な充とレシピを守って来た、児童養護施設 すずらん園の園長その人です。

“麒麟の舌を持つ男” 山形直太朗の娘である幸の息子・充。

家族の途切れた糸が、結ばれようとしています。

 

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」最後ラストの結末は?

病で余命僅かと知っていた園長の太一は、充に一通の手紙を書いていました。

幼い太一の記憶から離れない言葉「あれは、人を不幸にする…呪われたレシピだ」

父母を亡くし寂しそうな幸、大人になり彼女まで奪ったレシピを太一は憎みました。

その後、何も知らず料理の道へ進んだ充が、どん底にいると知り心が揺れる太一。

充を救えるのは、このレシピだけだと手渡す決心をした矢先に亡くなります。

それは、自ら車椅子を動かし健の中華料理店を訪れ、店を出た直後の事でした。

 
園長の葬儀で、楊や鎌田たちに出会った健。

命懸けでレシピを守った山形や園長の思いを、充が心底感じるべきだと計画を立てます。

そして、仕組まれたレシピ探しは、充に独りぼっちではなかったと気づかせました。

20年振りにすずらん園を訪ねた充は、自分が愛されていた証を目にします。

レシピの最後のページに残っていた『充の大好物!! ビーフカツサンド』

母と幼い充、そして祖父・山形直太朗と祖母・千鶴、楊たちの写真が貼られていました。

ビーフカツサンドを作った充は「うまいな…」と、涙を浮かべ園長の遺影に語り掛けます。

再出発し、健たち料理人仲間と “人を幸せにする料理” を作る充は笑っていました。

完。

 

「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」見どころ

人の繋がりを描いた心温まる物語を二宮和也、西島秀俊ら豪華俳優陣が魅せます。

独りではない…信じる心や、幸せにしたいと思う気持ちに辿り着いた二人の料理人。

登場する目にも鮮やかな創作料理の数々に、感動と食欲が湧き上がるでしょう!

 
もちろん料理も見どころですが、やはり俳優たちの繊細な表情に引き込まれます。

現代パートの笈田ヨシ、伊川東吾、大地康雄らの “いぶし銀” の存在感。

過去パートの西畑大吾や兼松若人も、時代に翻弄される若者を見事に演じています。

1930年代の時代背景に胸が痛みますが、つらい事だけではありませんでした。

山形、楊、鎌田の調理シーンでは、クスっと笑える場面も出て来ます!

楊が作った抹茶ご飯の不味さに、山形と鎌田がする “しかめっ面”。

生の牛肉を食べる鎌田たちを見て「肉は生で食べると、お腹下します!」と、慌てる楊。

山形に大丈夫と言われ、疑いながら一口食べた楊は「おいしい~!」と、絶賛します。

氷彫刻でもしようとしていたのか、大きな氷の塊をミノで削る山形ですが失敗!

「…あいや~」と、驚く楊や「やっちまった!」と、言わんばかりの山形の表情にも注目。

楊の片言の日本語も、可愛らしくてほっこりしますよ。

 
料理に携わる仕事をしている(いた)方には、料理に懸ける彼らの思いが伝わる事でしょう。
(山形のような才能は皆無ですが、料理人だった過去がある私の個人的感想です。)

職種を超え “誰かを笑顔にしたい” と願う、全ての人に感じてもらえたら嬉しいです。

 
写真に写る皆の顔に、思い出を残す大切さも考えさせられます。

是非、家族や友達、しあわせな時間を共有する人たちと観て頂きたいです。

 
エンドロールで、山形と充それぞれの創作料理が登場。

レシピには山形と幸、それを受け継いだ充の名前が並んで記されます。

気づくと涙が溢れる、切なくも優しい物語を最後まで堪能してください!

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