「武士の一分」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「武士の一分」ネタバレ あらすじヒューマン

映画「武士の一分」は、木村拓哉主演、山田洋次監督の2006年の映画です。

この映画「武士の一分」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、無料動画や見どころについて紹介します。

盲目の武士が決死の勝負に挑む様子切なく描いた「武士の一分」をご堪能ください。

 

「武士の一分」あらすじ

下級武士・三村新之丞“しんのじょう”(木村拓哉)と、妻・加世“かよ”(檀れい)。

長年、三村家に仕え、この夫婦を幼い頃から良く知るジジイの徳平“とくへい”(笹野高史)。

「旦那様…侍というものは、まっすぐ前見て歩かねばならね。」

「やかましいの~…クソたれジジイは。」

ああ言えばこう言う、つつましい暮らしですが軽口をたたき合う三人は幸せでした。

 
いつの日か町道場を開いて、子供たちに剣を教えたいという夢を持つ新之丞。

しかし今は、極めた剣術とは無縁の“毒見役”という、何とも不本意な役目にため息がこぼれます。

城にある小部屋に集められた五人の男は、藩主が口にする料理を食べ、毒の有無を確かめるだけ。

一口食べると「御一同、変わりありましねか?」との声に、異常なしの一礼をして務めは終わり。

そんな飽き飽きする、お城勤めすら不可能となる事態が新之丞に降りかかります。

 
雨が降るその日も、いつもと変わらず毒見役の前に料理が運ばれました。

そして皆と同じく、異常なしを伝える新之丞でしたが、顔を歪め倒れ込んでしまいます。

藩主暗殺の企みか…と、慌ただしくなる城内。

数時間後、上士である番頭・島田藤弥(坂東三津五郎)により、赤つぶ貝の毒にあたっただけと伝えられ皆が安堵します。

高熱を出し意識の戻らない新之丞を、献身的に看病する加世。

そこに、新之丞の叔母・以寧“いね”(桃井かおり)がやって来ました。

顔を出しては、いつも一人で騒がしい以寧が一通り喋って帰ると、新之丞は「やっと帰ったか…。」と三日目にして意識を取り戻します。

しかし、ゆっくりと目を開け手をかざす新之丞は、その手が見えませんでした。

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「武士の一分」ネタバレ

様子の変わった夫に違和感を覚える加世が目の事を尋ねると、新之丞は見えていない事を正直に伝えます。

命を落としかねない毒に侵されても、持ち堪えた新之丞。

目はきっと治ると諦めない加世に医師が告げたのは、諦めるしかないと言う残酷な言葉でした。

 
後日、新之丞に迫られた徳平が、目が治る事は無いと話してしまい夫婦は危機を迎えます。

新之丞は、自らの刀で自害しようとしますが刀は隠されていました。

何も出来ない自分に絶望し、死ぬ事を止める加世にまで手を上げようとする新之丞。

「私が、そばに…。」と新之丞にすがる加世を突き放します。

幼い頃から新之丞をずっと見てきて、離れるなんて考えた事もない加世。

死のうとする夫の後を、追う覚悟があると泣き付く加世に、新之丞は思い留まるのでした。

 
本家に集まった親戚の悩みの種は、お城勤めもままならない新之丞と加世の今後の暮らし。

体裁を気にする本家の者たちは「料理屋の女中でも…。」と働きに出ようとする加世を非難するばかり。

元はと言えば毒見役が原因、となれば藩の要職者の口添えで、何とか執り成してはもらえないかと言い出します。

顔見知り程度の関係ですが、町で偶然出くわした番頭・島田が新之丞の事で、親切な言葉を掛けてくれた事を伝える加世。

その名に目を丸くする親戚は、願ってもない好機に「お言葉に甘えて、お願いしてみれ。」と厄介事が消え安堵しますが、一人で抱え込む加世だけは浮かない顔をしていました。

 
それから数日後、城から新之丞に言い渡された処遇は【三村家の家名は存続、従って三〇石の家禄はそのまま。三村新之丞は生涯、養生に精を出せ】というもの。

藩主の寛大な御沙汰に胸を撫で下ろす新之丞は、生きる希望を持ち久しぶりに軽口をたたきます。

そして「刀は武士の魂ださけの…。」と仕舞い込まれた刀は、再び床の間に置かれました。

小さな住まいに笑い声が戻り、新之丞の登城に備え裃(かみしも)を準備する加世。

しかし、その表情はどこか憂いを帯びています。

 
同じ毒見役の山崎(赤塚真人)に連れられ、藩主が掛けてくれるであろう言葉を頂戴しに登城した新之丞。

ひたすら待ち続け、やっと現れた藩主は通りすがりに「大儀」と一言だけで、拍子抜けするほど呆気ないものでした。

 
加世が留守の間に訪ねて来た叔母の以寧は、新之丞ににじり寄ると信じがたい話を聞かせます。

「染川町(遊郭や茶屋がある歓楽街)で、加世が身分の高そうな侍と一緒だったのだと。」

くだらない戯言に、加世を信じる新之丞はフツフツと怒りが込み上げます。

しかし、一方では最近の加世の行動に疑念が拭えず悩んだ末、新之丞は徳平に加世を尾行させます。

 
寺へ行った加世は墓に線香をあげ手を合わせると、お喋り好きの和尚に捕まって話し相手になっていました。

物陰から様子をうかがう徳平は、優しい加世を疑う新之丞にブツブツ文句を垂れ一安心。

ところが、加世が次に向かったのは染川町で、人目を気にするように茶屋の暖簾をくぐります。

訳が分からず困惑する徳平の横を一人の侍が通り過ぎ、その茶屋の中へ入って行きました。

間違いであって欲しいと願った新之丞の心は、無惨にも打ち砕かれます。

 
以寧の戯言は事実、加世の密会相手は上士である番頭・島田でした。

家に帰った加世は茶屋の密会は間違いないと認め、徳平に真情を吐露します。

愚かな事をしたと嘆く加世は、独り残る新之丞を思うと死んでも死にきれませんでした。

 
本家に集まった後日、お家取り潰しを免れるよう口添えをして頂けないかと、島田に願い出た加世。

新之丞と結婚する前から、町で美人と評判だった加世を知っていた島田は、口添えの交換条件として加世の体を要求しました。

「私がしっかりしていれば、こげな事には…。」

泣き崩れる加世に、徳平は俯いたまま動けません。

 
その夜、加世は島田との事を新之丞にすべて打ち明けました。

三度も加世を弄んだ島田の口添えで、城から言い渡された処遇に喜んだ自分に情けなくなる新之丞。

真っ直ぐに向けられる新之丞の目は、加世にとって酷く冷たいものに感じられました。

夫を守るためなら何でも出来る、新之丞に「ひと思いに、殺してくなへ。」と願う加世。

その言葉に「俺の知っている加世は死んだ…。」と新之丞は離縁を言い渡します。

雨の中、出て行く加世には他に身を寄せるところは無く、考え直すよう頼み込む徳平。

背を向ける新之丞は、誰も居なくなった家で静かに泣きました。

 
徳平と男だけの侘しい暮らし、新之丞は木刀を持ち剣術の稽古に打ち込みます。

はじめは、庭先で辺り構わず木刀を振り回す新之丞に、おたおたと逃げ回っていた徳平。

次第に剣術の稽古に明け暮れた、かつての太刀筋を取り戻していった新之丞は、師匠・木部孫八郎(緒形拳)の道場を訪ねます。

 
まだ相手の気配を読み取るのは難しいものの、熱のこもった立ち合い稽古に感心する木部。

しかし、あまりの鬼気迫る打ち込みに、新之丞には斬りたい侍がいると気づきました。

「命のやり取りは、道場の剣術とは違う…。」

目に見えない相手は何をするか分からないと、容赦なく襲い掛かかる木部に、両ひざを突く新之丞は身を以て痛感します。

 
その思い詰める姿に木部は、何があったのかと助太刀を申し出ますが、頑なに理由を明かさない新之丞。

「武士の一分(いちぶん)としか、申し上げられましね。」

一人で果し合いに臨む新之丞は、死ぬ覚悟が出来ていました。

命懸けの新之丞に対して、相手は生きる事に必死だろうと言う木部は、かつて伝えた言葉をもう一度聞かせます。

“共に死するをもって、心となす。勝ちはその中にあり。必死すなわち生くるなり”

相打ちをも厭わない、固い決意を持つ新之丞にこそ勝機あり。

そして、死ぬ覚悟がある新之丞こそ生きなければならない。

木部の言葉に感化される新之丞は、力がみなぎるのでした。

 
後日、加世が居ない殺風景な男所帯に、毒見役の山崎が訪ねて来ます。

新之丞に頼まれ、お城勤めが出来なくなったにも拘わらず、これまで通りの家禄を授けるに至った経緯を調べてくれた山崎。

「三村家の家名は存続…家禄はそのまま。三村新之丞は生涯、養生に精を出せ。」

その御沙汰は、紛れもなく藩主の一存だと言い、番頭・島田の名は少しも出て来ませんでした。

「島田様の口添えが…。」と新之丞が聞くと、あんな無慈悲な男がと山崎は笑います。

 
怒りに震える新之丞は、徳平を呼びつけました。

「明日…河原にてお待ちいたす。盲人だからと言って、侮り召さるな。」

果し合いの口上を言付かり足がすくむ徳平は、新之丞に急き立てられ島田の屋敷へ走ります。

新之丞の言葉に不快を示す島田は、剣の名手と名高い男。

「目も見えぬくせに、いい度胸だ。」と受けて立つのでした。

 
その夜、心配する徳平に「武士の一分に関わることだ。一太刀でいい…あいつを斬りてえ。」と揺るがない新之丞。

命を懸けた果し合いに臨む新之丞に、徳平は涙を流します。

 
背丈にもなる草が生え、石が転がる悪い足場。

河原の様子を新之丞に教えると、徳平はボロボロの馬小屋のうしろに身を潜めました。

加世が着物の袖をたくし上げるのに、いつも使っていた襷を新之丞は額にきつく結びます。

そこに、悪びれる素振りが一つもない島田が現れました。

 
卑怯者と呼ばれ、刀を抜こうとする島田の間合いにすかさず入る新之丞。

更に、振り下ろした刀を見事に受け流す新之丞に島田は怯みます。

「言ったはずだ、侮り召さるな!」

刀から伝わる島田の気配に新之丞は、一歩も退きませんでした。

しかし、悪い足場につまずく新之丞に、すべてをかき消す河原の強い風が吹きます。

神経を研ぎ澄ませるように目を閉じて木部の言葉を唱え、消えた島田の気配を探る新之丞。

その背後を、島田が狙っていました。

 

「武士の一分」最後ラストの結末は?

馬小屋に上がり鞘(さや)を投げ込むと、気を逸らした新之丞に飛び掛かる島田。

しかし、その気配を察した新之丞は、振り向きざま島田に一太刀浴びせました。

腕を斬られ苦しむ島田に、とどめを刺す事はしなかった新之丞。

「加世の敵は討った。」と徳平とともに家路に就きます。

 
その後、一体誰に島田は腕を斬られたのかと城内は大騒ぎになったと言うものの、新之丞の名が挙がる事はありませんでした。

毒見役の山崎も、新之丞にそんな事が出来るとは思っておらず、何も語らなかった島田が切腹したと知らせます。

 
変わらぬ男所帯、不味い飯を食べる日々に徳平は女中を雇いました。

晩ご飯、徳平に「加世の事、疑った俺の間違いだ。」と話す新之丞は、離縁や果し合いをした事を後悔していました。

ため息をつく新之丞は、美味い飯と好物の芋がらの煮物を食べ加世が居ると気づきます。

徳平は怒られるのを覚悟で、台所の隅で小さくなる加世を新之丞のそばへ行かせました。

 
湯を注いだ茶碗を渡す、加世のその手を握りしめる新之丞。

言葉が出ない加世に、新之丞は軽口をたたいて優しい顔をします。

「私が、お分かりでがんしたか?」

「アホだの~、お前の煮物の味 忘れるわけねえ。」

こうして夫婦は、ふたたび固い絆で結ばれました。

完。

 

「武士の一分」見どころ

木村拓哉と檀れいが魅せる、夫婦の絆と情愛を描いた作品です。

原作は、藤沢周平の人気シリーズ『隠し剣』の最終作にあたる『盲目剣谺(こだま)返し』。

本作も、庄内藩をモデルにしたといわれる、架空の海坂(うなさか)藩が舞台です。

藤沢作品ではお馴染みの、ささやかな暮らしの中で交わされる、おっとりした優しい庄内弁。

ソレは、覚悟を決めた時には力強い響きとなって、胸に突き刺さります。

 
失明した自分のために卑劣な罠にはまり、苦しみを味わう妻を守ってやれなかった悔しさ。

そして、新之丞のためなら、どんな酷い目にあっても耐えてみせる強い覚悟を持った加世。

離れる事はないと信じていた、夫婦の絆が切れてしまった時。

互いへの想い、夫婦の結びつきが強かったからこそ、悲しみに打ちひしがれる二人の姿に涙が溢れます。

 
本作は、脇を固める俳優にも注目です。

新之丞の失明の原因となった、食材・赤つぶ貝を料理に使用するよう提案した、毒見役の上司・樋口を演じたのは小林稔侍。

ふすま一枚隔てた部屋ですすり泣く親族、責任を取って腹を斬りうめき声をあげる樋口の描写は、短いシーンですが印象的です。

剣術の師匠・木部を演じたのは緒形拳。

新之丞に教えを説く姿は厳かな中にも温かみがあり、その存在感に見入ってしまいます。

甥の新之丞を「美男子…。」と言い、口うるさいけど憎めない叔母・以寧は桃井かおりにピッタリ!

そして、中間(ちゅうげん:武家に仕える男)の徳平を演じたのは、こちらも適役の笹野高史。

新之丞と加世を大事に想う徳平の優しさや、胸を痛める姿は切ないです。

でも、夫婦愛や復讐劇といった本筋から少し離れ、新之丞と徳平の息の合った掛け合いはホッコリしますよ!

 
“武士の一分(いちぶん)”侍が命を懸けて守らなければならない名誉や面目。

俳優陣の表情や佇まい、その想いに胸が熱くなる時代劇を、どうぞご堪能下さい。

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