「ザ・バンク 堕ちた巨像」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」はクライヴ・オーウェン主演、トム・ティクヴァ監督の2009年の映画です。

この映画「ザ・バンク 堕ちた巨像」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

世界を裏で操る超メガバンクの実態を暴く社会派サスペンス「ザ・バンク 堕ちた巨像」をお楽しみください。

 

「ザ・バンク 堕ちた巨像」あらすじ

ルクセンブルグを拠点とする国際メガバンクIBBCがミサイル誘導装置を入手しようとしているという情報を掴んだインターポールの捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)。

サリンジャーは同僚のトーマス・シューマー(イアン・バーフィールド)と共に情報提供者から話を聞くことに。

サリンジャーが遠くから見守る中、情報提供者と落ちあったトーマスは、その男から確かな証拠になる情報が手に入ると確信し、後日また会う約束をしますが、車を降りてすぐ、サリンジャーの目の前で不審な死を遂げるのです。

医者は心臓発作だと言いますがそれを信じられないサリンジャーは遺体を見せてもらいトーマスの遺体を調べると首の後ろに針のようなもので刺した跡が見つかりました。

サリンジャーはベルリン警察に解剖の依頼をするよう医師に告げるのです。

 
その頃、サリンジャーたちと共にこの事件の捜査をしていたニューヨーク検事局の検事補エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)はサリンジャーやトーマスと連絡が取れなくてイライラとした時間を過ごします。

なぜならサリンジャーたちが会っていたのは二年もの間探し続けてやっと見つけた情報提供者だったからです。

そこへサリンジャーから連絡が入りますが、それはトーマスが死んだと言う知らせでした。

 
ドイツでエレノアと合流したサリンジャーはベルリンの連邦検察局に向かいトーマスの死は殺人だと訴えます。

現在IBBC銀行の頭取ジョナス・スカルセン(ウルリク・トムセン)が組織犯罪を目論んでいる事、その情報提供者であるIBBC幹部と会った直後トーマスが謎の死を遂げたことを説明するサリンジャー。

サリンジャーはその情報提供者も命を狙われていると訴えベルリン警察に協力を求めますが、ベルリン警察にはそれを断られ、更にドイツ国内での捜査も禁止されてしまうのでした。

はたして・・・

 

「ザ・バンク 堕ちた巨像」ネタバレ

その後、フランスのリヨンに移り住んだサリンジャーは、情報提供者の男を特定することに成功します。

アンドレア・クレマン(ジョルジュ・ビゴー)というその男はIBBCのM&A部門を統括している人物でした。

やっと見つけた人物でしたが、アンドレアもまた不審な死を遂げていたのです。

 
サリンジャーは、スカルセンの供述に矛盾がある事を見つけ、直接本人に会いに行くことに。

しかし、サリンジャーを迎えたのはスカルセンではなく、顧問弁護士とアンドレアの事故を担当した憲兵隊の男でした。

サリンジャーは仕方なくスカルセンの顧問弁護にアンドレアが死亡した晩の事について尋ねます。

憲兵隊が作成した報告書に書かれている内容と、顧問弁護士が答えた内容が食い違っていた為そこを突いたサリンジャーでしたが、サリンジャーが持っていた予備報告書には間違った時間が記載されていると言われてしまいました。

更に、IBBCを出た後トーマスの解剖結果から毒殺は認められないという報告を受け、捜査が行き詰ってしまうのです。

 
エレノアはアンドレアの自宅に連絡し、アンドレアの妻から情報を得ようとしますが子供たちを守らないといけないからそっとしておいてほしいと電話を切られてしまいます。

しかし、その直後アンドレアの妻からメールがあり、やり取りをしていると武器取引についてはカルビーニに聞いてと返信がくるのです。

サリンジャーは、上司のヴィクター・ハース(ミシェル・ヴォレッティ)にIBBCでのことを報告するついでに、ヴィクターの家の電話を壊し盗聴されていることも報告します。

盗聴器はサリンジャーの家、そしてエレノア家でも見つかったのです。

エレノアからの情報でカルビーニの事を調べると、カルビーニは欧州最大の軍事メーカーを経営する社長で次期イタリア首相になる男だともいわれている人物でした。

 
カルビーニに真相を聞くためミラノに向かったサリンジャーはエレノアと落ちあいカルビーニが経営する軍事メーカー「カルビーニ・ディフェンス社」へと足を運びます。

二人はカルビーニに、何故IBBCが何億ドルも出してあなたの会社から誘導装置を買うのかと尋ねると、カルビーニは「IBBCは既に中国から対艦巡行ミサイルを買って中東に売る契約を取り付けているが、それは誘導装置“ボルコン”を搭載するという条件がある。その装置は我社とトルコ・エアロテック社でしか作れない。彼らは儲けようと思っているのではなく紛争から生まれる借金を支配しようとしているのだ。」そう話して聞かせるのでした。

この件に関しての協力を求めると、演説後空港に向かう車の中で話してくれると約束したカルビーニでしたが、その演説中何者かによって射殺されてしまいます。

 
暗殺者は警察によって射殺されますが、カルビーニを射殺した暗殺者は他にいました。

混乱する人込みの中をすり抜ける暗殺者。

サリンジャーはその不審な男に気付き後を追いますが見失ってしまいます。

その後を追ってきたエレノアが不審な車を見つけ側に寄ってみるとその車は急発進してエレノアを轢きその場から走り去ってしまうのです。

エレノアは、自分は大丈夫だからとサリンジャーにその男の後を追うよう言いますが。結局見つけることは出来ませんでした。

 
軍警察は、カルビーニ射殺の犯人が赤い旅団の一味だと発表します。

疑問を抱いたサリンジャーは現場を見せてもらうことに。

弾道を調べたサリンジャーとエレノアは暗殺者が二人いたと推理し、逃げた暗殺者がいたであろう場所に残された足跡から義足用の靴跡だったことを突き止めます。

その足跡は、二年前サリンジャーが追っていたIBBCの事件で残された足跡でした。

二年前、IBBCの不正について追っていたサリンジャーは証言者も見つけていましたが、全て嘘の証拠だとみなされIBBCの不正を暴くことが出来ずにいました。

その時の証言者は家族全員殺され、その現場にあった靴跡と同じものが今回も残されていたのです。

しかし、せっかく真相に近づいたサリンジャーとエレノアは軍警察からミラノから退去するよう命じられてしまいます。

 
帰国するために空港に来たサリンジャーとエレノアは、もし義足を使っている犯人が金属探知機のゲートを通過していればその記録が残っているのではないかと推測し、空港の監視カメラをチェックさせてもらうことに。

すると、昨日ニューヨーク行きの飛行機に乗った男が金属探知機に引っかかっていたことを突き止めるのです。

サリンジャーとエレノアもニューヨークへと向かいニューヨーク市警に協力を求めます。

その後靴跡の分析結果から、アイザクソン整形外科でしかその義足を作っていないことが分かるのです。

 
整形外科医を脅し、どうにか不審な人物に目星をつけたサリンジャー。

その男はスカルセンらにコンサルタント(ブライアン・F・おバーン)と呼ばれている暗殺者でした。

街中でコンサルタントを見つけたサリンジャーと捜査官らは後をつけます。

コンサルタントは美術館でスカルセンの側近であるウィリアム・ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール)と会う約束をしていましたが、サリンジャーと捜査官がコンサルタントに気付くとあらかじめIBBCが用意していた暗殺者と銃撃戦になり捜査官の一人とコンサルタントは殺されてしまうのです。

 
その後、身柄を拘束されたウェクスラーの事情聴取に向かったサリンジャーとエレノア。

サリンジャーはウェクスラーに、スカルセンと銀行は正義の裁きを受けるべきだと説得し協力を要請します。

しかしウェクスラーはサリンジャーに、「全ての多国籍企業はグルだ。IBBCのような銀行が彼らには必要なのだ。IBBCを倒そうと思ったら司法の枠の中では不可能だ。大きな犠牲を背負ってもその外に出なければ。」そう忠告するのです。

ウェクスラーの言った事を無視できないサリンジャーは、自分以外に危険な目に遭うものがいないようエレノアをこの事件から外すことを決めます。

 
単独で動くことにしたサリンジャーはカルビーニの息子たちにコンタクトを取り、カルビーニを殺害したのはIBBCだと教えました。

カルビーニの息子たちはスカルセンの顧問弁護士を殺害し、IBBCとの取引を取りやめることを決めるのです。

誘導装置が買えなくなってしまったIBBCは、もう一つの会社トルコ・エアロテック社と取引することを決めます。

 
トルコに向かったスカルセンとウェクスラー。

ウェクスラーの協力を得て、サリンジャーもトルコへと向かいます。

スカルセンの上着に盗聴器を仕掛けたウェクスラーは、サリンジャーにスカルセンと商談相手の会話を録音できれば証拠が揃うだろうと話しますが、作戦には大きな犠牲が伴うことを改めて忠告するのです。

 
スカルセンはモスクで取引相手と落ちあい商談を始めます。

サリンジャーは盗聴を続けますが、スカルセンらがモスク内へと入り音声が途切れるためその後を追うことに。

しかしスカルセンの護衛に見つかり建物の外へと連れ出されてしまい、重要な部分を録音することが出来ませんでした。

 

「ザ・バンク 堕ちた巨像」最後ラストの結末は?

商談が終わったスカルセンは、ウェクスラーが殺害されている事を知りモスクから逃亡を図ります。

サリンジャーはウェクスラーの懐から銃を取りだしスカルセンの後を追い、バザールの屋上にある通路でスカルセンを追い詰めることに成功するのです。

 
インターポールには逮捕する権利がないからと油断したスカルセンでしたが、サリンジャーは最初から逮捕することなど考えていませんでした。

自分の手で正義の裁きを下そうとスカルセンに銃口を向けます。

しかし、スカルセンに「俺を殺したところで何も変わらない。お前が満足するだけだろう。」そう言われ引き金を引くことを躊躇うサリンジャー。

その時、スカルセンが何者かに狙撃されます。

スカルセンを殺したのはカルビーニの息子たちが雇った暗殺者でした。

その男はもう一度スカルセンに発砲し、サリンジャーに一言礼を言ってその場から去ってしまいます。

 
結局得ることなど何もないまま死者だけが増え幕を閉じたこの事件。

スカルセンが死んでもその跡にはスカルセンと不正を働いてきた役員がIBBCの頭取を務めることになり根本が変わる事はありませんでした。

しかし、その後紛争国への違法融資を上院が調査することが決まり、その総指揮にはエレノアが就任することに決まるのです。

THE END

 

「ザ・バンク 堕ちた巨像」見どころ

いくら正義を訴えても根本が変わらない悪にうんざりするようなラストにサリンジャーと同じく言葉を無くしてしまいましたが、正義が全てではないという終わり方も中々良かったなと感じました。

エレノアがその悪を倒してくれるかもしれないという期待も残されているのも良かったですね。

 
美術館でのアクションシーンは派手なので見ごたえがありました。

目を背けたくなるような生々しいシーンもあるので、そういうものが苦手な方は少し注意が必要かもしれません。

 
主演のクライヴ・オーウェンのやぼったい雰囲気が、全体的にシリアスなこのストーリーにとても良く合っていました。

クライヴ・オーウェンがキーマンとなるこの作品もおもしろいです。

「ジェミニマン」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!
映画「ジェミニマン」は、 ウィル・スミス主演、アン・リー監督の2019年の映画です。この映画「ジェミニマン」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。老練な暗殺者が若き自分のクローンと死闘を繰り広げるアクション「ジェミニマン」をお楽しみください。

最後まで緊迫感があったのは俳優陣の演技力が高いのも要因かもしれませんね。

おすすめできる社会派サスペンスです。

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