「ステップフォード・ワイフ」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ステップフォード・ワイフ」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「ステップフォード・ワイフ」は、ニコール・キッドマン主演、フランク・オズ監督の2004年の映画です。

この映画「ステップフォード・ワイフ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。

美しい住宅街・ステップフォードに住む妻たちのとんでもない秘密に遭遇するサスペンス「ステップフォード・ワイフ」をご堪能ください。

 

「ステップフォード・ワイフ」あらすじ

オーディエンスが羨望の眼差しを向ける、天才プロデューサー・ジョアンナ・エバハート(ニコール・キッドマン)。

ブラウン系ショートカット、黒い服をビシッと着こなしテレビ業界のトップに君臨する、この出来る女が地に落ちます。

 
男VS女の番組を得意とする彼女が、自信たっぷりな態度で紹介する新番組。

南の島で一週間、別の異性と時間を楽しんだ夫婦は、どんな真実の愛の結論を出すのか?

夫は「女房がイイ!家へ帰ろう」と、愛を再確認しますが妻は「ここに残るわ♪」

妻を奪われ笑い者にされた夫が発砲事件を起こし、番組を制作したジョアンナも標的に!

何とか未遂に終わりドヤ顔で余裕をかますジョアンナですが、バッサリ解雇されます。

 
ジョアンナの唯一の支えは、夫・ウォルター・クレズビー(マシュー・ブロデリック)と、可愛い子供・キンバリー、ピート姉弟。

そのウォルターが「妻をクビにした連中なんて!」と、テレビ局の副局長をあっさり辞任。

完璧な人生を送って来た彼女は、この挫折で夫の存在がいかに大きかったか痛感します。

自惚れ屋だった自分を恥じ、心を入れ替え人生をやり直したいと思うジョアンナ。

ウォルターは彼女のためにニューヨークの生活を捨て、コネチカット州にある緑豊かな街・ステップフォード に引っ越しを決めます!

 
万全のセキュリティ体制で、上品な富裕層が安心安全に暮らせるステップフォード。

華やかなワンピース姿の、クレア・ウェリントン(グレン・クローズ)が迎えてくれました。

超ハイテク豪邸は全てがタッチパネル管理、ロボット犬も完備された徹底ぶりで、はしゃぎ回る姉弟にクレアも上機嫌♪

とっても素敵な笑顔のクレアは、ステップフォードの女性たちの憧れ、模範的な妻として尊敬する人物です。

 
女性たちの癒しの空間【ステップフォード・スパ】は、クレアのように色鮮やかなワンピース姿で微笑む妻が勢揃い。

女性はいつも美しく!着飾ったまま一糸乱れぬシンクロダンスでレッツ エクササ~イズ!!

ラクな黒い服にスッピンのジョアンナは、その光景が引くほど衝撃過ぎて言葉も出ません。

一方、夫のウォルターは、男性たちの憩いの場【ステップフォード男性協会】が気に入り友達も出来たようです。

しかしこの街は・・・

 

「ステップフォード・ワイフ」ネタバレ

独立記念日を祝い、ピクニック大会を楽しむステップフォードの住人はカラフルな服装。

ジョアンナも他の妻たちに合わせ、タイトなワンピースを着ますが黒だけは譲れません。

夫・ウォルターを褒めるオシャレ妻たちに、彼女が顔を引きつらせていると救世主登場!

大声ではっきり物を言う、男勝りな人気作家・ボビー・マーコウィッツ(ベット・ミドラー)。

スイーツや可愛い物が好きな、有名建築家・ロジャー・バニスター(ロジャー・バート)。

皮肉屋だけど我が道を行く二人も、最近ここに越して来たようで三人は友達になります。

片や、ステップフォードに順応する男性、ウォルターとボビーの夫・デーブ。

弁護士・ジェリーはパートナーのロジャーに「…ゲイ言葉はよせ」と、注意して周りの目を気にしていました。

 
会場ではダンスパーティーが始まるのですが、理解しがたい謎の出来事が起こります。

クルクルと勢いよく回転するサラ(フェイス・ヒル)が、意味不明な言葉を発しそのまま失神!?

何故か誰も救急車を呼ばず、静観しているだけの異様な状況に一人騒ぐジョアンナ。

そこに、マイク(クリストファー・ウォーケン)が来ました。

ステップフォードの住人が、全幅の信頼を寄せる彼は模範妻・クレアの夫。

失神したサラにマイクが治療を施すと言うのですが、一瞬ひかりと機械音が発生し終了!?

隙間から覗くジョアンナには訳が分からないまま、何事も無かったかのようにクレアの指示でダンスパーティー再開です。

 
「サラから、火花が出てた!」と言うジョアンナに呆れ、今まで溜め込んできた鬱憤を吐き出す夫・ウォルター。

この一件で、口論になった二人は離婚危機!?

でも、互いがかけがえのない存在である事を再認識し、ジョアンナは“ウォルターが望む妻”になると改心します。

都会的で仕事が出来る女に憧れ、実現させたジョアンナ。

でも、「黒い服は着るな」と言う、ウォルターの一言で・・・

ピンクのワンピース、可愛い動物が描かれたエプロン姿に生まれ変わったジョアンナ!

黒いラクな格好を好むボビーは当然の事ながら、可愛い物が好きなロジャーもジョアンナらしくない格好に、友達だからこそ「似合ってる」なんて言いません。

 
ジョアンナが目指す素敵な主婦は、ご近所の助け合いが出来る!

そこで、三人はダンス中に倒れたサラのお見舞いに行きます。

応答ナシのサラの家に潜入すると、夫婦が愛し合う大声が聞こえてロジャーが暴走!

「あやかりたいのッ!」と、寝室を覗こうとする彼を制止するジョアンナとボビー。

この場を楽しむロジャーは、“サラ”というリモコンを見つけるとボタンを押して遊びます。

三人が見ていない後ろでは、まるでロボットのようなサラが不思議な動きをしていました。

 
サラの家から逃げ出した三人は、まったく掃除が出来ていないボビーの家で一休み。

ゴミ溜め部屋で告白大会が始まると、それぞれ夫、パートナーとの間にズレが生じている事が分かりました。

大事な友達・ロジャーとボビーにも、幸せな人生を送って欲しいジョアンナは提案します。

「ステップフォード方式に、順応してみるのよ!」

オシャレをした妻たちの読書クラブに参加し、可憐に振る舞う努力をするジョアンナ。

自身も作家のボビーは、全く理解し合えない模範妻・クレアと一触即発!

そして、美しい物、可愛い物が好きな建築家のロジャーは、思いっ切り順応しています。

 
同じ頃、【ステップフォード男性協会】では、ウォルターの妻・ジョアンナは“良き妻”になれるのかという話題に。

先日、この街のリーダーであるマイクに口答えしたジョアンナ。

「…妻は変わるはずだ」と、信じるウォルターに、マイクはとんでもないものを見せます。

あのダンスで失神したサラが現れると、その口に入れたのはキャッシュカード。

「ピッピッ…パタパタ…」と、サラから音が鳴り次の瞬間!口から出て来たのは紙幣!?

初体験のウォルターが、一体どんな反応をするのか?静かに見守る夫たち。

戸惑いながらも受け入れたウォルターに、張り詰めた緊張感は一気に解けます。

 
見た目も立ち振る舞いも、ステップフォードの妻らしくなってきたジョアンナ。

小さな姉弟もロボット犬も元気で、ウォルターも【ステップフォード男性協会】に足しげく通っています。

この日も楽しい時間を過ごそうと、ボビーの夫・デーブと共に家を出て行きました。

夫に尽くすステップフォードの妻たちに、ず~っとイライラしているボビー。

絶対になりたくない“良き妻”を、ボビーにも強要しようとするデーブが気に入りません。

一体、女人禁制の【ステップフォード男性協会】は、どんなトコなのか?

「スパイじゃ無く、訪問するだけ!」と、ボビーはジョアンナを連れ潜入捜査を開始!

 
友達がそんな事をしているなんて知らないロジャーは、夫たちに歓迎され皮肉たっぷり楽しんでいました。

そんな自由奔放な彼を、自分の理想通りの男に変えたいと、パートナーのジェリーは思っているようです。

談笑する夫たちに聞こえたのは、ドンッというボビーとジョアンナが立てた物音。

ズラッと飾られた、チョット不気味な家族の肖像画を見ている二人に迫るロジャー!

ゾロゾロと夫たちがやってくる前に、二人を逃がし安心しますが異様な雰囲気が漂います。

街のリーダー・マイクやパートナーのジェリー、不気味な顔でロジャーを見つめる夫集団。

揃いのジャケットを着て現れた彼らは、ジェリーにある部屋を覗かせました・・・

 
ジョアンナとボビーが【ステップフォード男性協会】に潜入した日から、行方不明になったロジャー。

派手で可愛い服やイケメン俳優の写真といった、彼のお気に入りの物が捨てられるという不可解な出来事が起きます。

そして、やっと姿を見せたロジャーは、まさかの上院議員候補!?

派手な物は不要だと、これまでのロジャーとは真逆の真面目なおじさんになっていました。

友達のジョアンナとボビーにも「人は変わります」と、キッパリ言い返すロジャーは、パートナー・ジェリーの理想通りの男です。

 
ステップフォードに不信感を募らせるジョアンナは、街を出ると決めました。

結局、以前と変わらないジョアンナに、夫・ウォルターは渋々同意します。

でも、本心は自分の理想的な“良き妻”に!と思っている彼は、アレを作っていました。

その夜、アレをくわえたお利口なロボット犬が、ジョアンナ本人に届け尻尾を揺らします。

“ジョアンナ”・・・何コレ?私の名前が書かれたリモコン??

ソレが何用なのかサッパリ分かりませんが、ステップフォードは怪しい街と確信するジョアンナ。

 
ステップフォードの妻たちが何者か調べると、誰もが華麗な経歴、VIPばかり。

クルクル回ってたサラも航空会社の経営者で、過去と現在の変貌ぶりは一目瞭然です。

更に、あのボビーまでいつの間にか鮮やかなワンピースと、丁寧な言葉遣いの清楚妻に大変身!?

ゴミ溜め部屋もキレイに片付き、家族に尽くす彼女はどう見ても“作り物”です。

 
大切な者たちを奪った、【ステップフォード男性協会】に乗り込むジョアンナ。

すると、敵となる夫集団には彼女の夫・ウォルターも居ました。

街のリーダー・マイクが、“妻が夫よりも上に立たないように”と作り出した、画期的なマシン【女性改造システム】。

夫の理想通りの“ステップフォード・ワイフ”にするため、そこに妻を入れナノチップを埋め込む。

プログラム管理された妻は、黙って夫に奉仕する身も心も理想的な女性へと変身!

ウォルターが望むジョアンナも金髪ロングで、今のブラウン系ショートカットの彼女とは全然違います。

 
ステップフォードの夫たちは、妻に劣らず大企業出身者ばかり。

だからなのか、能力が高い妻に劣等感を抱き根性がネジ曲がったようです。

「愛する配偶者を、最高の状態で楽しめる」と、自画自賛するマイク。

うるさい人間妻より、たとえ心が無くても反抗しないロボット妻を選ぶと、夫集団は声を上げます。

その意見に同意するウォルターの本心に、愕然とするジョアンナは為す術がありません。

夫・ウォルターに最後のキスをして、涙を流すジョアンナは【女性改造システム】へ・・・

 

「ステップフォード・ワイフ」最後ラストの結末は?

“ステップフォード・ワイフになったジョアンナ”お披露目ダンスパーティー。

大満足のマイクと模範妻・クレアは、ウォルターとジョアンナの幸せそうな顔にすっかり騙されています!

会場を抜け出し、ステップフォード・ワイフを管理する機密エリアに潜入したウォルター。

そして、手当たり次第に妻たちに埋め込まれた、ナノチップのプログラムを削除します。

パーティー会場で夫に尽くすロボット妻は、次々に人間の心を取り戻し反撃開始。

これは、ウォルターとジョアンナが力を合わせて勝ち取った勝利!

ウォルターは、愛する妻・ジョアンナをロボットには出来なかったのです。

 
あきらめが悪いマイクはウォルターを責め、妻に睨まれながらも夫たちは野次を飛ばしますが敗北は決定的でした。

ところが次の瞬間、予期せぬ出来事が起きステップフォードの住人に衝撃が走ります・・・

理想を壊され怒り心頭のマイクは「…罪を償え!」と、ウォルターに襲い掛かりました。

ジョアンナは夫を守るため、マイクの頭を鈍器でおもいっきり殴ります!

「やめてーーー!」模範妻・クレアの声も虚しく、マイクの頭はブッ飛び火花が出てる?

ステップフォードの真の支配者は、ロボット夫が壊れ悲しみに打ちひしがれるクレアでした。

 
仕事仕事の人生、脳外科医で遺伝子工学の権威だったクレア。

マイクと若い助手の浮気現場に遭遇すると、汚れた二人を殺害し頭のネジがブッ飛びます。

完璧な女性作りにのめり込む彼女は、完璧な男性を導くリーダーとしてマイクを製造。

ステップフォード・ワイフの次は、ステップフォード・ハズバンドも作るつもりでした。

クレアは動かなくなったマイクの頭を取り、愛おしそうに見つめキス!

バチバチ!ビリビリ!!と感電したクレアは、最後までマイクに寄り添い息を引き取りました。

不気味な程に美しさを求め、理想郷への異常な執着に誰もが若干引き、心から憐れみます。

 
──半年後

テレビ業界に復帰したジョアンナは、『秘密の街 ステップフォード』というドキュメンタリー番組を制作。

人気作家・ボビーの体験記もベストセラー、有名建築家だったロジャーは本当に上院議員に当選します。

人生に完璧は必要ないと言うジョアンナは、夫・ウォルターとの関係も良好!

しかし、“良き妻”を求め続けた他の夫たちは、ステップフォードに居残り。

“良き夫”になれるよう、妻たちから監視され再教育が行われていました。

THE END

 

「ステップフォード・ワイフ」見どころ

気分が上がる♪カラフルでオシャレな妻たちを見たあなたは「素敵!」それとも「怖い…。」

一体、どんな感想を持つでしょう?

年齢を重ねてもなお輝く、ニコール・キッドマンとグレン・クローズが魅せる美の競演。

それは、まさに“ステップフォード・ワイフ”に備わる、極上の美しさです。

 
二人が演じるジョアンナとクレアはロボットではありませんが、あのクレアの微笑みは「人間じゃないのでは?」と、疑いたくなるはず!

そして、その形状記憶スマイルの不気味さにゾワッとした分、何故か笑いが込み上げるかもしれません。

洗濯機になったつもりの“クレアロビクス”や、サンタ帽子をかぶって『サンタクロースがやってくる』を歌う妻たち♪

ステップフォード男性協会の秘密、そこで繰り広げられる出来事。

エッジの効いたブラック・ジョークは、笑ったもん勝ちですよ。

 
“古き良き夫婦のカタチ” “働く女性の失われた時間や、美しさを取り戻したい!”

そんな、クレアの気持ちも受け止めてあげたいけど、グレン・クローズの狂気が凄すぎ!(笑)

なんとも奇妙で可笑しい街・ステップフォードに、同時期に越して来て友達になったジョアンナ、ボビー、ロジャー。

ニコール・キッドマンの、自信満々キャリアウーマン→カップケーキ作り過ぎの可愛い主婦への変貌も良いのですがッ!

ベット・ミドラー演じる、主婦力ゼロ!家事嫌いの豪快キャラのボビーが最高です。

「全取っ替えされた!?」と、原形を忘れてしまう程、身も心も変わってしまった“新しいボビー”は注目ですよ。

 
更に、もう一人の友達・ロジャー関連のおすすめは、本人が行方不明中のシーン!

ジョアンナとボビーが発見する、彼の好きな物“オーランド・ブルーム”と“ヴィゴ・モーテンセン”は必見です。

もちろん、絶妙な毒舌と好奇心旺盛なロジャー自身のキャラも魅力的です。

彼女たち三人のバランスがピッタリで、下ネタも笑いに変えてしまう痛快さがあります。

本来の意味とはチョット異なりますが、狂喜乱舞という字面がしっくりくる本作(私見です)。

自分の理想通りに変わっていく者に喜びを感じ、大好きなワルツをみんなで踊り幸せを噛みしめるクレア。

狂ったクレアが作り上げた、美しく完璧な者が住む理想郷・ステップフォードを、どうぞ覗いてみて下さい。

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