「ジェミニマン」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「ジェミニマン」ネタバレ あらすじ
SF/ファンタジー

映画「ジェミニマン」は、 ウィル・スミス主演、アン・リー監督の2019年の映画です。

この映画「ジェミニマン」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。

老練な暗殺者が若き自分のクローンと死闘を繰り広げるアクション「ジェミニマン」をお楽しみください。

 

「ジェミニマン」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: アン・リー
脚本: デイヴィッド・ベニオフ他
制作: ジェリー・ブラッカイマー他
製作総指揮: チャド・オマン他
音楽: ローン・バルフ
撮影: ディオン・ビーブ

■ 主要キャスト
ヘンリー・ブローガン: ウィル・スミス
ジュニア: ウィル・スミス
ダニー・ザカウスキー: メアリー・エリザベス・ウィンステッド
クレイ・ヴァリス: クライヴ・オーウェン
バロン: ベネディクト・ウォン
ジャック・ウィリス: ダグラス・ホッジ
デル・パターソン: ラルフ・ブラウン
ジャネット・ラシター: リンダ・エモンド
ユーリ・コヴァッチ: イリア・ヴォロック
マリーノ: E・J・ボニーリャ
キティ: セオドラ・ミラン

 

「ジェミニマン」あらすじ

腕利きスナイパーのヘンリー(ウィル・スミス)は、政府からのミッションに臨みますが、その途中で正体不明の人物から襲撃を受けます。

この強敵の正体は、なんと若いころの自身のクローン。

やがてヘンリーはクローン技術の巨大な陰謀に巻き込まれていくのでした・・・

 

「ジェミニマン」ネタバレ

ヘンリー・ブローガン(ウィル・スミス)は政府に従事する凄腕の殺し屋。

テロリストであるヴァレリー・ドルモフ暗殺のミッションのため狙撃地点で待機していました。

ヘンリーが狙撃をしようとした瞬間、標的の前に少女が見えたことから狙撃のタイミングを変えます。

数秒後に少女は立ち去り、列車がトンネルに入る手前で引き金を引き、標的の首に着弾させます。

その後、あと数センチずれていたら少女を殺していた事がずっと心から消えませんでした。

以前のような自信が無くなり、また、国家の脅威排除の為とは言え人を殺すことに以前から疑問を抱えていたことからヘンリーは引退を決意します。

 
引退を伝えるため、上司のデル・パターソン(ラルフ・ブラウン)と旧友で今はレンタルボートの経営をしているジャック・ウィリス(ダグラス・ホッジ)に会います。

船舶暮らしをしているジャックの元へ向かうため、レンタルボート店で働いている海洋生物学の大学院生ダニー・ザカウスキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)にボートの鍵を借ります。

久々に旧友あったヘンリーは、ジャックからヘンリーが暗殺したヴァレリーは実はテロリストではなく分子生物学の科学者であったこと、与えられた資料は改ざんされていたこと、そしてブダペストにいるユーリという情報屋と会うことを伝えられます。

 
ジャックの元からボート小屋へ帰る途中、発信器がボートに仕込まれていたことに気づきます。

ボート小屋へ帰った後、ダニーを尋問します。

その結果、ダニーはDIAの手の者で、引退後のヘンリーを調査していました。

 
同じ頃、ヘンリーとジャックの会話を聞いていたDIAのジャネット・ラシター(リンダ・エモンド)と秘密組織GEMINIのクレイ・ヴァリス(クライヴ・オーウェン)はユーリ(イリア・ヴォロック)と会うことで”GEMINI計画”について知られることを懸念してヘンリーとヘンリーに関わる者に暗殺部隊を送り込みます。

その夜、ジャックとヘンリーの相方だったマリーノが殺されてしまいます。

異変に気付いたヘンリーは暗殺部隊を倒し、ダニーの元へ向かいます。

そして、ダニーと共に追手をかわしてボートで逃亡し、無人島に辿り着きます。

そこで思案に暮れていると、ヘンリーの旧友で凄腕パイロットのバロン(ベネディクト・ウォン)が迎えにきます。

 
ひとまず、コロンビアのバロンの自宅で身を隠しますが、そこにも追手がやってきます。

ヘンリーはバロンとダニーを逃すため、囮として追手と戦います。

ヘンリーは追手と戦闘を繰り広げているうちに、その追手の攻撃パターンが自分に似ていることに気づきます。

そして市街戦、バイクでのカーチェイスを繰り広げ、バイクを使ったアクロバットのような攻撃まで受けたものの、殺される寸前で駆けつけた警察に身柄を確保されます。

 
ダニーのおかげで解放されたヘンリーはブダペストに向かいユーリと会うことを決めます。

その一方で、ダニーは暗殺者の攻撃パターンのみならず容姿までもがヘンリーに似ていた事が心に引っかかっていました。

「もしかして二人の間には親子、もしくは何らかの血縁関係があるのではないか。」

そう考えたダニーは、ブダペストの知り合いに無理を言って、ダニーはヘンリーの血液と追手が落とした帽子についている髪の毛をDNA鑑定にかけてもらいました。

 
結果はダニーの予想を上回っていました。

二人のDNAは全く同一だったのです。

その結果から推測される結論はたった一つ、追手はヘンリーのクローンという事です。

ダニーは思い悩んだ末、この事を告げますが、当然のことながらヘンリーは受け入れる事が出来ずに困惑するばかりでした。

 
そしてヘンリーはユーリと会い秘密組織GEMINIと”GEMINI計画”について聞きます。

”GEMINI計画”とは1996年に世界初のクローン羊ドリーの誕生と共に秘密裏で行われていたクローン人間の製作計画でした。

そのことを知ったヘンリーは、再びブダペストで襲撃があると考え、自分のクローンであるジュニアとコンタクトを取ります。

会ってすぐにヘンリーとジュニアは殴り合いになってしまいます。

しかし、それではいつまでたっても疑問が解決しない事に気付き、ヘンリーは「お前は俺のクローンだ。ジュニア、その事はお前も気付いているだろう。だから、お前の行動や考えが俺には読める。今、人を殺すことに疑問を持っているだろう?」と、説得を試みます。

ヘンリーの言う通り、ジュニアは自分の存在の意義、なぜ普通と違うのか、など様々なことに疑問を抱いていました。

そこで、育ての親であるクレイに自分がクローンだと知ってしまったと告げ、今まで自分の気持ちを殺して道具として利用されていたことに耐えてきたが、こうなった以上は組織から抜ける事を告げます。

 
そのあとすぐ、ヘンリーとダニーはジュニアに呼び出されます。

指定された牧場にやって来た二人は、いきなり襲撃を受けます。

弾丸が命中した途端、ヘンリーは呼吸困難に陥ってしまいます。

実は弾丸にはハチ毒が仕込まれおり、ハチアレルギーを持っているヘンリーはアナフェラキシー・ショックを引き起こしてしまったのです。

 
弾丸を打ったのはジュニアで、自分と同じアレルギーを持っているかどうかで、ヘンリーが本当に自分のオリジナルであることを確認しようとしたのです。

自分がヘンリーのクローンであり、育ての親と思っていたクレイが真の敵であることを知ったジュニアは、すぐにヘンリーを手当てすると彼らと共闘することを決意します。

しかし、クレイも彼らの動きを把握していました。

 
ヘンリーとジュニアたちが車で移動中、GEMINIとクレイが放った暗殺部隊の襲撃を受けます。

その上、車にロケット弾が撃ち込まれ、ヘンリー、ダニー、ジュニアは危機一髪で脱出できたものの、バロンは逃げ遅れて爆死してしまいました。

そしてダニーとヘンリーは互いをカバーしながら暗殺部隊の掃討を、ジュニアはクレイを倒すために二手に分かれました。

ジュニアはクレイの元に行き銃を突きつけますが、育ての親である事が心をよぎり撃つことを躊躇します。

その状態で計画を止めるよう頼みますが、クレイは「撃てないお前は兵士失格だ。俺のクローンだったらよかった」と言い放ちます。

頭にきたものの、非情になれないジュニアはクレイを殴り、気絶させます。

 

「ジェミニマン」ラスト最後の結末

一方、ヘンリーとダニーは残りの銃弾もなくなり、暗殺部隊に包囲され絶体絶命の状況でした。

敵が逃げ込んだ家屋に入ってきて、死を覚悟したその時、ジュニアが助けにやってきます。

暗殺部隊を掃討したものの、すぐに別の凄腕の暗殺者がやってきます。

身体能力はジュニアより上で、攻撃を受けてもすぐに立ち上がって襲い掛かってきます。

ヘンリー、ダニー、ジュニア3人の共闘の末、なんとか暗殺者を倒しました。

動かなくなった暗殺者のヘルメットをとると、ジュニアよりもさらに若いヘンリーのクローンで、感情や痛覚を取り除いた正真正銘の生物兵器だったのです。

 
そこにクレイが現れ、”GEMINI計画”の真の意図を説明しだします。

身体能力に優れ、感情や痛覚、恐怖もなく、家族もいないクローン兵士を使うことでPTSDのような戦争の後遺症にかかる人や戦死によって悲しむ遺族や政府への批判も少なくなるといったものでした。

そこで湾岸戦争での作戦中にずば抜けて優秀な戦績をあげたヘンリーのDNAを抽出し、当時確立したばかりだったクローン技術を用いて優秀な兵士たちを生み出してきたのでした。

 
自分を人殺しの道具としか思っていなかったと知って激怒したジュニアは、思わずクレイを殺そうとしますがヘンリーに止められ「親を殺したら一生の後悔に付き纏われる」と説得されて、持っていた銃を取り上げられます。

クレイがほっとした表情をした瞬間「お前に代わって、俺がやる」とヘンリーが引き金を引き、クレイは射殺されました。

 
6ヶ月後、ジュニアは大学に通っていました。

様子を見にダニーとヘンリーがやって来ます。

ジュニアは同級生たちとすっかり打ち解けて自分自身に最適な人生を探し始めており、ダニーは今回の功績で昇進し、ヘンリーは引退後の余生を楽しんでいました。

3人は、お互いがそれぞれ自分の人生を満喫していると確認して別れたのでした。

THE END

 

「ジェミニマン」見どころ

優秀な兵士にして一流の暗殺者・ヘンリーを倒す為に送り込まれたのは、何と彼のクローンだったーー近未来的な展開に驚かされる作品です。

同じ頃に「アラジン」で陽気なランプの魔人を演じていたウィル・スミスが、本作品ではコミカルさを封印して本格的なアクションを見せてくれています。

 
世界中を舞台にしながら、格闘・銃撃・カーチェイスがこれでもかと盛り込まれています。

一人だけでなく、時には2人や3人で手を組んでの共闘もあり、アクションが好きな人にはお勧めの内容です。

ただ戦うだけでなく、ヘンリーの人を殺し続ける事への罪悪感や体の衰えに対する戸惑い、ジュニアの自分がクローンだと知った時の驚き、ジェミニ計画が表ざたになる事を恐れるクレイの焦りなど、人間臭い感情も描かれている事がストーリーに厚みやリアリティを与え、別の魅力を添えてくれています。

 
巨大な陰謀に巻き込まれ、自分のクローンが襲ってくるという突拍子もない運命を背負わされたスゴ腕暗殺者に加え、襲い掛かって来る若いクローン暗殺者までも見事に演じたウィル・スミスの演技力に驚かされる一作です。

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