映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」は、芝山努監督の1985年のアニメ映画です。
そんな、映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」は子供だけでなく大人の心にも響きますよ。
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」あらすじ
地球からずっと遠いところにある小さな星・ピリカ星。
そこではピリカを守る自由同盟軍と、クーデターを起こした敵将軍・ギルモアが率いる反乱軍の戦いが起きていました。
人間の親指ほどの小さなピリカ星人。
その星の大統領・パピはロケットで脱出し地球に到着するのでした・・・
ドラえもんとのび太の仲間たちはパピをピリカ星を守る事ができるのでしょうか?
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」ネタバレ
ジャイアンとスネ夫は出木杉を誘って、ミニチュアとは思えないほど迫力があるSF映画を撮っていました。
のび太も手伝っていましたが、いつものようにヘマばかり。
仲間ハズレにされ、今日もドラえもんに泣きつきます。
二人はしずかちゃんを呼んで映画を撮る事にしますが、しずかちゃんの希望はメルヘン映画・・・のび太はやる気が出ません。
ドラえもんの道具【ロボッター】を付けると、ぬいぐるみが指示通りに動き出します。
ところが、いつの間にかウサギのぬいぐるみが居なくなってしまい「ウサギちゃーん!」と泣き出すしずかちゃん。
裏山を捜すのび太は、小さなロケットを見つけます。
暗くなるので家に帰ると、ウサギのぬいぐるみはのび太の家の庭に落ちていました。
指示しないと動かないのにどうして?
その夜、押し入れで眠るドラえもんが「ネズミー!」と驚いているとパピが出てきます。
翌日、のび太の家にドールハウスを持ったしずかちゃんが遊びに来ました。
そして三人は【スモールライト】で小さくなりパピと一緒に遊びます。
すると映画作りをしていたジャイアンとスネ夫が、クジラのような空飛ぶ戦闘艦に攻撃されたと怒ってやって来ました。
それは、パピを追って来た反乱軍です。
パピを見て驚くジャイアンとスネ夫でしたが、ピリカ星の話を聞いて皆はパピを守ると約束します。
スネ夫の戦闘プラモを攻撃したのは、ギルモア将軍が作った “ピシア” という情報機関の戦闘艦でした。
ピシア長官・ドラコルルの魔の手が、のび太たちに迫ります。
ホタルのような探査球で、パピを捜すドラコルル。
要注意人物となったのは、凶暴な地球人・ジャイアン、大量の戦闘プラモを作っているスネ夫。
「きれいだ」と喜ぶドラえもんとのび太は、突然パピが熱線銃を撃つのでびっくりします。
カーテンの隙間からそっと外を見ると、のび太の家はスッカリ探査球に囲まれていました。
ドラえもんは、しずかちゃんの家にパピを避難させ【かべ紙秘密基地】で出来た地下室を作戦基地にします。
その夜、光る何かが空から落ちて来ました。
中から出てきたのは、みどり色の垂れた長い耳、白いカラダをした犬・ロコロコです。
じつはパピの愛犬で、ご主人を迎えに地球にやって来たのでした。
反乱軍との戦闘準備が整った自由同盟軍の仲間が、ピリカ星で待っているのです・・・
あれ以来、探査球に付きまとわれるのび太たち。
すると、気づかないうちにジャイアンのポケットに入ってしまい、作戦基地に潜入した探査球はパピの姿を捉えていました。
ピシア長官・ドラコルルの居場所を突き止めたドラえもんたちは、スネ夫のプラモ戦車で乗り込みます。
誰も居なくなった作戦基地。
外出から帰ったしずかちゃんはドールハウスで夢だった牛乳風呂に入る事に、そこへドラコルルの一団が来て、しずかちゃんそして【スモールライト】を奪い取って行くのでした。
ドラコルルに会えず何も知らないドラえもんたちが帰ってくると、ドールハウスが壊されピリカ語で “今夜12時に公園の噴水にひとりで来い…” と書かれています。
しずかちゃんが誘拐されたとだけ伝えるパピは【スモールライト】が無いと大騒ぎしているのび太たちには黙って、ひとり公園へ向かいました。
【天才ヘルメット】と【技術手袋】でスネ夫の戦車プラモを改造するのび太たち。
戦車は空も飛べるようになり、本格的な戦いに備えます。
一方、パピは不思議なチカラを使い野良ネコの姿を借りて「しずかちゃんを離せ」とドラコルルと交渉します。
こうして解放されたしずかちゃん、パピは代わりに情報機関・ピシアに捕まってしまうのでした。
ピリカ星に戻って行く戦闘艦を見て、しずかちゃんとパピの愛犬・ロコロコは号泣しています。
のび太たちのもとへ帰って来たしずかちゃん。
ロコロコはとても話好きな犬、ぺらぺらとよく喋る彼にドラえもんは唖然とします。
【スモールライト】も無い、ピリカ星という全く知らない星「宇宙戦争なんて…」と尻込みするスネ夫。
しずかちゃんは、命を懸けて助けてくれたパピを思い泣いています。
パピが乗って来たロケットで、宇宙空間へ飛び出したドラえもんたち。
ひとり布団をかぶるスネ夫は「うまくいく訳ないよー」と、まだクヨクヨしています。
ロコロコの操縦で、無事にピリカ星が見えてきました。
ピリカを取り巻くのは、いくつもの小さな星が集まって出来た輪。
その星屑の中に、自由同盟軍の本部基地があると言います。
ドラえもんたちがやって来たその時も、同盟軍の基地を見つけ出そうと反乱軍が攻撃を仕掛けていました。
目の前を味方の戦闘機が追われています。
【かべ紙格納庫】から出したスネ夫の戦車で助けに行き、見事に初勝利をあげます。
クレーターの中にある本部基地で歓迎されるのび太たち。
黒ヒゲを生やす自由同盟軍リーダー・ゲンブの話では、明後日ピシア本部に捕まっているパピの処刑、そして反乱軍のギルモア将軍が皇帝になる戴冠式が行われるようです。
ピシアの警戒網を抜け、まだ知られていないピリカ星にある仲間の地下組織へ向かう事に。
メンバーはドラえもん、のび太、ジャイアン。
スネ夫としずかちゃんは、このクレーターの基地で留守を守ります。
しかし、さっきの戦闘でのび太たちの戦車にピシアの盗聴器が付いていました・・・
ギルモア将軍に知らせたピシア長官・ドラコルル。
ピリカ星にある自由同盟軍の地下組織と合流するのび太たちを尾行しアジトを特定、クレーターの本部基地もせん滅させようと考えるのでした。
翌朝、のび太たちは何もない空間を他の流星と共に地上スレスレまで落下し、ピシアに見つからないようピリカ星に潜入します。
ピリカ星の首都・ピリポリス。
【ドンブラ粉(こ)】で乗って来た戦車を沈め【かたづけラッカー】で姿を透明にしたドラえもんたちは、砂ぼこりで汚れ美しい!?面影を無くしたロコロコを先頭にすすみました。
町にあるギルモア将軍の肖像画の目は、監視装置になっているので気を付けなければいけません。
ロコロコのお喋りが弾み地下組織を通り過ぎてしまうと【かたづけラッカー】の効き目が切れ、ドラえもんたちの姿が監視装置に見られてしまいます。
公園に茂みに隠れたのび太たちは【チータローション】を足に塗って姿が見えない程の猛ダッシュでアジトへ。
しかし、持続性が無いので足の遅いのび太は途中でバテてしまい・・・
その頃、戦車の操縦訓練からスネ夫たちが戻ると、基地では皆が慌ただしくしています。
何百ものピシアのシャチ型無人戦闘機が、本部基地へ向かっていると知り怯えるスネ夫。
もちろん、しずかちゃんだって怖いけど果敢に応戦するのでした。
一方、地下組織で仲間と合流したのび太たちですが、ピシア兵があらわれ捕まってしまいます。
すでに星屑のいたるところで戦いが始まっていました。
「しずかちゃんだけ行かせる訳にはいかない」と、泣いていたスネ夫も勇気をふり絞り戦車で戦います。
自由同盟軍の仲間、スネ夫としずかちゃんの善戦でピシアの無人戦闘機は全滅!
圧倒的に強いスネ夫の戦車は、ギルモア将軍の脅威となりました。
自信を取り戻したスネ夫は、のび太たちを捜しにしずかちゃんとピリポリスを目指します。
しかし【ドンブラ粉】で地中に埋めた戦車が発見され、ピシアは弱点に気づいたようです・・・
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」最後ラストの結末
処刑の朝。
もうすぐピリポリスに着くスネ夫たちを、ピシアの潜水艦が攻撃。
戦車のアンテナが弱点と分かり、二人が乗る戦車は海に落ちてしまいました。
すると、溺れるしずかちゃんの身体がドンドン大きくなっていきます・・・
パピ、ロコロコ、のび太たちが処刑されようとしたその時。
「地球人の巨人が!」
元の大きさに戻ったしずかちゃんとスネ夫が、町にあらわれピシア兵は慌てています。
【スモールライト】の効き目が切れたと、喜ぶドラえもん。
全員が元の大きさに戻り、自由同盟軍の仲間も駆けつけ戦いがはじまります。
おおきな爆発音を上げて、ピシア長官・ドラコルルが乗るクジラ戦闘艦がやって来ました。
最後の強敵に立ち向かったのはジャイアン。
セーターで目隠しされたクジラ戦闘艦は、まるでロデオのようにまたがったジャイアンに海に沈められ水しぶきを上げています。
ジャイアンは、ひょいッとドラコルルを捕まえ、ひとり逃げ出したギルモア将軍は大勢あらわれたピリカ住民を前に降参するのでした。
ピリカ星に平和が戻り【スモールライト】も取り返し、地球に帰るドラえもんたち。
しずかちゃんは涙を流し、ロコロコも最後までお喋りが止まりませんが寂しそうです。
「今度の日曜日、遊びに行こう!」と張り切るスネ夫は、どうやら “大男” と言われたのが嬉しかったようです。
「来週みんなで、パピ君に会いに行こう!」と言ってドラえもん、のび太たちは地球に帰って行きました。
おしまい。
「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」見どころ
“こんなことイイなぁ~ できたらイイなぁ~♪”
初代『ドラえもんのうた』を歌った大杉久美子の歌声ではじまる、1985年公開の今作。
『ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)』
“アラ40” 世代には、大山のぶ代ドラ作品で記憶に残っている名作ではないでしょうか。
出会ったのは親指サイズの小さな体ですが、仲間思いで優しくシッカリ者の大統領・パピ。
「かわいい!」と言ったしずかちゃんに、ピシッと言って謝らせます。
しずかちゃんの “ドールハウスに住めたら” や “牛乳風呂に入る” 夢を【スモールライト】で叶えて、いつものおやつが特大になり小さくなったのび太君も満腹で大喜び。
牛乳風呂はともかく、幼い頃(今も!?)こんな事が出来たらイイなと思う事をやっている彼らを見ると、やっぱりドラえもん…いいですよね、欲しい!
そんな乙女なしずかちゃんが、今作では戦車に乗って活躍します。
ビビリなスネ夫に代わって敵に立ち向かう強いしずかちゃん、すべては命を懸けて守ってくれたパピのために。
もちろんスネ夫だって、勇気を奮い立たせて参戦!男気を魅せます。
恐怖に打ち勝つのは、やっぱり大事な友だちを守りたい!二人の気持ちに胸熱です。
映画ドラえもんは毎回メッセージ性が強く、子ども心にシッカリと沁みるんですよね。
今作のユニークキャラは、犬のロコロコ!声優・三ツ矢雄二の声に乗せて喋り倒します。
そして映画ドラえもんと言えば、数々の名曲を残した武田鉄矢です。
今作のエンディング曲『少年期』も、35年も前に聴いた曲ですが覚えているんですよね。
これまた沁みます・・・共感してくれる方もいるのでは?
もう一度あの感動を、そして自分が子どもの時に観た作品をお子さんとご一緒に観るのも良いですね。(再びピリカ星を訪れたのび太たちの姿も…最後まで観てください。)
時を越えて愛されるドラえもん、やっぱり最強!最高です!
胸アツで泣けるアニメ作品がみたいなら、こちらもおすすめです。
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