「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」ネタバレ あらすじ
アニメ

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」は、原恵一監督の2001年のアニメ映画です。

この映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。

劇場映画シリーズの9作目「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」をお楽しみください。

 

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」あらすじ

お客様が、お客様自身のあらゆる思い出と出会える場でございます。

子供の頃に帰って、心ゆくまでお楽しみ下さい──。

春日部の、のどかな田園地帯に“20世紀博”という、テーマパークが誕生しました。

怪獣から人々を守るのは『ヒーロー“ひろし”SUN』。

太陽エネルギーをチャージして、怪獣をやっつけるモーレツに強いヒーロー。

「魔法界と人間界をつなぐ、かけ橋になりたいの」と、みさえも『魔女っ子“みさリン”』に成り切ります。

 
20世紀博は、ひろし(35歳) みさえ(29歳)といった、しんのすけ(5歳) ひまわり(0歳)の親世代にとって“懐かしい子供時代”を楽しめる場所。

でも、子供部屋に預けられちゃう子供たちは、全然楽しくな~い!

かすかべ防衛隊のマサオ君やボーちゃん、ネネちゃんのウチも同じでした。

「ママも、子供みたいな事を言うんだ」と、この変な現象を怪しむ風間君。

「“懐かしい”って、そんなにイイものなのかな?」

「やっぱり、大人にならないと判らないんじゃない」

 
夕暮れ、散々楽しんだひろしとみさえに「違うトコ連れてけ~」と、しんちゃんが抗議しても全然聞いてもらえません!

最近、春日部の町並みは、ひろしや“ひろしの親たち”が過ごした、昔にタイムスリップしたかのよう。

車に電化製品、ファッションや流れる音楽まで、イイ感じに古~くなりつつあります。

野原家に帰っても、しんちゃんは『アクション仮面』を見せてもらえません。

「お前も見ろ~♪」と『ヒーローSUN』や『魔女っ子サユリ』といった、ひろしとみさえが子供の頃のアニメばかり。

しんちゃんが怒っても2人は、懐かしい物に夢中!時刻は夜7時30分でした──。

 
20世紀博では「21世紀も、あと30分で終わりか」と、ワケ分からん事を言うケン。

チャコと、21世紀がど~だ、20世紀がこ~だと意味不明な会話をしています。

春日部に本部を置く組織【イエスタディ・ワンスモア】のリーダー・ケンと恋人のチャコ。

ケンは全国の仲間に渋いイイ声で、やっぱり意味不明な事を言っています。

「我々の時代、黄金の20世紀が蘇るのだ!匂いは十分効いているので明日から……」

その言葉で、モーレツに仕事に打ち込むケンの部下たち。

ケンとチャコは、20世紀博に密かに存在する『ALWAYS 三丁目の夕日』ばりの町へ帰って行きました。

そして夜8時、テレビ映像は何故か白黒になり、そこに映るのは20世紀博のコンパニオン。

「明日の朝、お迎えに上がります。皆さんご一緒に愉快に過ごしましょう」

コレを境に、ひろしとみさえ、春日部の大人が何かに取り憑かれてしまったようです。

 

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」ネタバレ

翌朝、怖い顔で、お菓子を“むさぼる”ひろしとみさえ。

しんちゃんの大事なロイヤルチョコビまで食べるひろしは、会社にも行かずゴロ寝。

同様に、ご飯を作らず幼稚園に行く支度もしないみさえに、至極真っ当に怒るしんちゃん。

でも、変なのは野原家だけではありませんでした。

仕事もせず遊んでいる町の大人、ふたば幼稚園の園長先生やよしなが先生たちも缶蹴りに夢中。

ひまわりをおんぶして、三輪車で幼稚園に来たしんちゃんが話し掛けても先生は怖い顔。

どうやら、しんちゃんの事を忘れてしまったようです!

童謡『しょうじょうじの たぬきばやし』が聞こえてくると、町にはトラックの大行列。

春日部の大人は嬉しそうに次々とトラックの荷台に飛び乗り、ふたば幼稚園のバスもトラックの列へ。

しんちゃんの呼び掛けは完全無視!ひろしとみさえも乗せたトラックは、ドコかへ行ってしまいました。

 
野原家に集まる、かすかべ防衛隊。

「春日部中の大人が、居なくなっちゃうなんて」と、考え込む風間君。

ネネちゃんが「20世紀博に行った…?きっと私たち捨てられちゃったのよ」と言うと、マサオ君は泣き出します。

「こっそり、大人たちの国を作ってるとか?」と、ボーちゃんがズバリ正解!

「おぉ“オトナてーこく”ですな」と、皆を怖がらせといてテレビを見て笑うしんちゃん。

すると、臨時ニュースが入り“大人が居なくなる現象が、全国で発生している”と伝えられます。

 
働く大人たちが居なくなった、夜の町は真っ暗。

野原家で防災用ラジオの僅かな灯り、流れて来る古い音楽を聴くかすかべ防衛隊。

「…ここで、20世紀博からのお知らせです」と、あの男の声が聴こえてきます。

声の主は【イエスタディ・ワンスモア】のリーダー・ケン。

やはり、ひろしやみさえ、大人たちを乗せたトラックが向かったのは20世紀博でした。

「時間は逆戻りを始め、もう進む事は無い。君たちの未来は……」

怖がるマサオ君は「…パパとママにも会える」と言う、甘い誘いにウチを飛び出そうとしますが、皆に止められます。

 
「ワナかも」と、ボーちゃんも疑う危険な誘惑に、隠れる事を選んだかすかべ防衛隊。

ケンの言葉を信じた子供が20世紀博に連れて行かれ緊迫する中、しんちゃんが“良い隠れ場所”に選んだのは、サトーココノカドー。

「オラ、一度デパートにお泊りしてみたかったんだぁ」と、1人でワクワク!

マサオ君ネネちゃん、風間君にボーちゃん、ひまわりとシロまでガックリ肩を落とします。

明日の朝8時、アイツらが動き出す前にここを出る!風間君は、そ~したかったのですが・・・

 
翌朝、20世紀博の呼び掛けを無視した、かすかべ防衛隊を捕まえに向かう【イエスタディ・ワンスモア】隊員。

「ガキを連れて来れたら、好きな物をくれてやる」と言う、ケンの言葉にひろしもヤル気満々です。

一方、サトーココノカドーの、かすかべ防衛隊は「あぁーっ!しんのすけー!!」と、大騒動。

「ちゃんと、8時にセットしたゾ」と言われ、8時前にここを出たかった風間君は激怒!

サトーココノカドーは、すでに大人たちに囲まれていました。

おもちゃ売り場のキッズハウスに逃げ込みますが、さすがに6人と1匹はギュウギュウ詰め。

更に「“おなら”したい気持ちは…」と、しんちゃんがヤバい!

“屁意(ヘイ)”は抑えられず、あまりの臭さにキッズハウスから飛び出すマサオ君たち。

顔を上げると、そこにはひろし!みさえや【イエスタディ・ワンスモア】隊員との追いかけっこが始まります。

 
なんとか、ふたば幼稚園のバスに逃げ込んだ、かすかべ防衛隊。

ハンドル、アクセル、ギアにクラッチ、全員で協力して大きなバスは走り出しました。

“愛車・2000GTを傷付けられモーレツに激怒するケンVSかすかべ防衛隊”

止まる事の無い、なが~いなが~い追いかけっこは続きます。

捕まえようとする大人を、かすかべ防衛隊らしく翻弄!

ハンドル担当のしんちゃんは、今度は尿意を我慢できずシロと交代!?

バスの屋根に立つと、追って来たケンの愛車・2000GTに向かって、虹が出るキレイな放物線を描き「ほぉ~…」と、大満足です。

 
どうやら、このまま進めば20世紀博に辿り着くと気づいた風間君。

「こうなったら、行って大人たちを連れ戻しましょう」と、意気込むネネちゃん。

「かすかべ防衛隊 ファイヤー!」「ファイヤー!!!!」

シロのハンドルさばきで、見事に大人たちを蹴散らし20世紀博に突撃したかすかべ防衛隊。

でも結局【イエスタディ・ワンスモア】隊員に、捕まってしまいます。

「…お前たちの親は“昔の匂い”で、子供に戻っている」と、風間君とネネちゃん、マサオ君ボーちゃんに伝えるケン。

ひまわり、シロと一緒にそ~っと逃げ出したしんちゃんは、追って来る大人を振り切ると【EXPO’70】と書かれた扉の中へ・・・

 
時は1970年、大阪万博にやって来た父・野原銀の介、母・つる、そして子供のひろし。

アメリカ館で展示されている“月の石”を見たいと、ひろしが泣き叫んでいます。

「とーちゃん、オラ迎えに来たよ。おウチ帰ろうよ」と、しんちゃんが呼びました。

すると、ひろし少年は「オラに言ってんの?」と、自分と同じくらいの子供に“とーちゃん”呼ばわりされて困惑。

ケンが言っていた「…お前たちの親は“昔の匂い”で、子供に戻っている」

それなら、今のひろしの匂いは!? しんちゃんは、ひろし少年の靴を脱がせると鼻へ!

“臭い足の匂い”を嗅いだ、ひろし少年は意識が朦朧とします・・・

自分の臭い靴の匂いを嗅ぎながら、泣いているひろし。

「オラが分かる?」と、寄り添うしんちゃんを、大事な息子だと思い出したひろしはギュッと抱きしめます。

 
相変わらず『魔女っ子“みさリン”』を楽しむみさえにも、ひろしの臭い靴を!

「くさっ!…あなた、しんちゃん、ひま、シロ~」と、今の大人のみさえに戻りました。

そんな野原一家を見て「なかなか、興味深かったよ」と、ケンが現れます。

すると、20世紀博に隠された『ALWAYS 三丁目の夕日』ばりの町を案内される野原一家。

ケンとチャコが同棲するアパート、その白黒テレビに映し出されたのは、20世紀博タワーの展望台にある巨大な“匂い拡散装置”。

懐かしい時代の匂いを日本中に散布、ソレを嗅ぐと未来への希望を抱いていた、あの頃へ戻れるスゴイ機械です。

 
【イエスタディ・ワンスモア】リーダー・ケンそして、チャコは現在の世の中に憂いていました。

そこで、21世紀を終わらせて古き良き時代、人々が支え合って心を持って生きていた、あの頃を永遠にと考えたのです。

でも、野原一家を見て、少しだけチャンスを与えるケン。

タワーにある匂い拡散装置のスイッチを、押せないよう阻止してみろと奮い立たせます。

「野原一家 ファイヤー!」「ファイヤー!!!!」

 

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」最後ラストの結末は?

懐かしい町に住む人々からの誘惑に、何とか打ち勝ったひろしとみさえ。

20世紀博タワーの、なが~いなが~い階段で【イエスタディ・ワンスモア】隊員も撃破!

ケンに「戻る気は無いか?」と、問われたひろしは「ない!」と、断言します。

匂い拡散装置がある展望台まで、あと少しの所で限界が来たみさえは、全てをしんちゃんに託しました。

悠々とエレベーターで上がるケンとチャコに負けじと、なが~いなが~い階段をボロボロになりながら駆け上がるしんちゃん!

そんな野原一家の姿を、懐かしい時代を謳歌する町の人々もテレビで見ています。

そして、ケンに向かってひろしが言った言葉が、人々の心を動かしていました。

「俺は、家族と一緒に未来を生きる!」

人々がひろしに共感すると、匂い拡散装置に溜まっていた20世紀の匂いは空っぽ。

ケンとチャコの計画は、失敗に終わりました。

 
20世紀を生きるのが幸せだと思っていたチャコは、町の人々に裏切られ絶望。

ケンは「好きなように生きてくれ、外に行っても元気でな」と、渋い声で人々に別れを告げます。

必死にケンとチャコを追って来たしんちゃんは、21世紀を生きる意味を精一杯伝え力尽きました。

ケンとチャコは、駆け付けたひろしたちに背を向け、屋上の端まで歩き続けます。

「おい!」と、ひろしが呼び掛けると「……じゃあな」と、手を振るケン。

ギュッと手を握るケンとチャコが飛び降りようとした瞬間、しんちゃんが叫びます!

すると、真下に巣を作っていた親鳩が、我が子を守るために2人を食い止めました。

「死にたくない」と、うずくまるチャコ。

「また、家族に邪魔された」と、少し安心したように、ケンはチャコを抱きしめます。

 
夕暮れ、春日部の大人たちは、み~んな元に戻りウチに帰りました。

そして、春日部ののどかな田園風景を、ケンの愛車・2000GTも走って行きます。

「ねぇ、とーちゃん とーちゃん!あのおねえさんイイ女だったよね」

チャコを想うしんちゃんとひろしは、顔を赤くして鼻の下を伸ばします。

「あ~、着いた着いた!」「我が家だわ~!」「ただいま!!」

「おかえり、とーちゃん かーちゃん!」

おしまい

 

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」見どころ

今作は「子供の頃に観た」という方も大人になって見直すと、その良さが改めて理解できる大人のための映画。

いつものように、かすかべ防衛隊のふざけた“ごっこ遊び”や、野原一家のおバカなシーンも沢山ありつつ家族愛に号泣!

『クレヨンしんちゃん』映画シリーズの中でも、語り継がれる名作です。

 
とにかく、“あの”ひろしの言葉が心に刺さりまくり、【イエスタディ・ワンスモア】リーダー・ケンやチャコの憂いが沁みます。

2001年公開当時、私自身は既に20代で十分に感動したのを覚えています。

そして現在、世の中はもっと進化して自分も年齢を重ねて改めて見直すと、あの頃よりも更にギュッと心を掴まれます。

今作を観てソレを感じ取れた方なら、きっとケンとチャコが悪い奴では無いと思えるでしょう。

大人が居なくなった春日部で、かすかべ防衛隊が食料を求めてコンビニに行くと占領しているのは不良小学生!

結局、食料調達は失敗に終わり、始まったのは甲斐性無しの夫(風間君)、子供(ひまわり)を連れて働きに出る妻(しんちゃん)の“ごっこ遊び”。

さらに、スナック・カスカビアンに入って、お水の女(ネネちゃん)と客たち(マサオ君ボーちゃん)もヒートアップします。

 
シーンは変わり、サトーココノカドーから、ふたば幼稚園のバスに逃げ込んだかすかべ防衛隊も、“おふざけ”満載!

「ボク…出来るかも、園長先生の運転みてた」と、順調でなかなか上手いボーちゃん。

マサオ君、風間君、ネネちゃんと順番に運転しますが、それぞれのキャラが最高!

「ぶっ飛ばすぜ、ベイベ~!」と、ビビりからオラオラ系に豹変するマサオ君は必見です。

 
そんな、世の子供たちが大好きな笑いしかないシーンから一転。

懐かしい匂いに侵されたひろしが“臭い靴の匂い”で昔を回想するシーンは、大人の心に強烈に刺さります。

親の背中が大きかった子供時代、淡い恋心、社会人になって仕事に追われる日々、結婚。

夫婦2人の間に出来た子供たち、家族の笑顔があればソレだけでしあわせ・・・

目を覚ましたひろしと一緒に、あなたも泣いているかもしれませんよ。

 
20世紀博タワーで、追い掛けて来た“未来を生きたがる”しんちゃんにチャコは「どうして?」と、問いかけます。

しんちゃんの答えは、是非本編を観てあなたの家族を思い浮かべて下さい。

良いこと言うしんちゃん!でも、いつもの”おねえさん好きな”しんちゃんでもあります!

最後に、あの2人どうなるかしらと、みさえに聞かれたひろしの答えは「まぁ、どっかで生きていくだろ」

その時流れる音楽は、吉田拓郎の『今日まで そして明日から』。

夕日に染まるケンとチャコの顔を見ていると、明るい未来を生きて欲しいと思わずにはいられません。

さらに畳み掛ける、エンディング曲の歌い出し「あのね、おかあさん覚えてる?」

子供の頃の思い出がよみがえり、笑顔と涙が止まりません!こばやしさちこ、最高~♪

胸がポッカポカになる今作を、“まだ観てない”なんて損してますよ!

いい年こいた大人も、たまには『クレヨンしんちゃん』を、観てもいいんじゃないかな。

みんなの感想

テキストのコピーはできません。