映画「マリオネット・ゲーム」は、ジェラルド・バトラー主演、マイク・バーカー監督の2007年の映画です。
そんな、映画「マリオネット・ゲーム」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
「マリオネット・ゲーム」のどんでん返しサスペンスをお楽しみください。
「マリオネット・ゲーム」あらすじ
広告業界で働くニール(ジェラルド・バトラー)。
やり手の広告マンですが、自分の出世のためなら汚い手も使っていました。
ある週末、ニールは上司との打ち合わせで家を空けることに。
妻のアビー(マリア・ベロ)も友人と出かける予定があったため、娘をベビーシッターに預ける事にしました。
娘をベビーシッターに預け、車で出発したニールとアビーでしたが突然後部座席から見知らぬ男(ピアース・ブロスナン)に銃を突きつけられるのです。
はたして男の目的は?・・・
「マリオネット・ゲーム」ネタバレ
二人は中々状況を飲み込むことが出来ずパニックに陥りますが、その男はニールとアビーの娘を人質に取ったと告げます。
ニールは男に「いくら欲しいんだ。」と聞きますが、男から「いくらある?」と問われ実際に口座にある額よりも少ない額を答えると、「調べてある。14万ドルはあるはずだ。」と言われてしまうのです。
預金額を全額下ろしてこいと指示されたニールとアビーはその男の指示に従って預金を下ろしに銀行へ。
男が車で待機している隙に、ニールが警察へと通報しようとしますが、アビーに「ソフィー(エマ・カーワンディ)か危険なめに遭うわ!」と止めれ渋々電話を切るのです。
そして、アビーは娘の命よりも自分の財産を取ったニールを責めるのでした。
下ろした金を全て男に渡し、男に言われるまま車を走らせるニール。
すると、男はニールが用意した金に火をつけ、現金が入ったアタッシュケースごと川へと投げ捨てるのです。
男はニールに、これから会う予定の相手にトラブルがあって遅れると連絡するよう指示します。
ニールは社長であるカールに、アビーの体調が悪くて行くのが遅くなると説明するのです。
次に向かったのはニールが接待で使う馴染の高級レストラン。
男は「今日は俺が接待相手だと店に伝えろ。」と言ってレストランへ入ります。
席に着くなり、男は高級なワインや料理を頼み始めるのです。
そしてニールとアビーに、「この店の支払いが出来る金を用意してこい。そうだな300ドル。5時半までだ。」と指示を出します。
質屋でブレスレットと腕時計を売り、どうにか300ドルの金を用意したニール。
急いで店に戻り清算を済ませます。
今度はアビーに封筒を渡しある所へ届けるよう指示する男。
アビーがそこへ向かったのを見届けると、男に声が掛かります。
それは男の息子でした。
男はニールに「余計な事を話したら娘の命はない。」と釘を刺して息子と話すのです。
男に息子がいると知ったニールは「自分も人の親なのにどうしてこんな事ができるんだ。息子がこのことを知ったらどんなに傷つくか…。」と男を責めますが、男はお構いなしに車を運転します。
そして向かったのはあるビルの向かいに位置する立体駐車場。
向かいのビルには、ニールが取引をしているマーギス社のオフィスが入っています。
アビーは、ニールが盗んだ企業秘密の原本を持たされ、その会社に届けさせられていたのです。
この書類がマーギス社に渡れば、ニールやニールが務めている会社も破滅に追い込まれてしまいます。
ニールは「俺が破滅することが狙いだったのか?」と男に問いますが。男は「俺は別にお前を破滅させたくてやったわけじゃない。証明してやろう。彼女を止めて見ろ。」と携帯を渡されるのです。
ニールはその携帯でアビーに電話をかけ、「その封筒を渡しちゃいけない。すぐにそこから出てくれ!」と訴えます。
アビーは一旦ニールの言葉に従いますが、やはりニールが言ったことを信じきれずに書類を渡してしまうのです。
待ち合わせ場所でアビーと落ちあったニール。
男が席を外すと「渡すなと言ったのに、なぜ渡したんだ!」とアビーを責め立てます。
アビーもそんなニールに腹を立て、激しくののしり合いをしてしまうのです。
しかし、冷静になった二人は車内に男の携帯が置き忘れてあることに気付き、発信履歴をメモします。
車に戻った男は荷物をニールに渡し、「それを配達しろ。きっと驚くぞ。列車で一時間以内に戻るんだ。」と指示するのです。
ニールは男と別れた後、メモした番号に電話をかけます。
するとそこは今いる場所の近くに位置するホテルでした。
そのホテルに娘が監禁されていると考えたニールとアビーは、男の指示を無視してホテルへと向かいます。
アビーがフロントに尋ねると、男が電話で話していた部屋に子供と40代くらいの女性がチェックインしたと言われるのです。
急いで部屋に向かうと、そこには先回りしていた男がいました。
全て男の計算通りだったのです。
男はアビーに真っ赤なドレスを用意し、それを無理やりアビーに着させます。
そして、ニールに「8時までに到着しないと妻子とはお別れだ。目的の場所は君の目の前にある。」と言ってアビーを連れニールの前から去ってしまうのです。
ニールは場所を特定するため懸命に部屋の中を探し回ります。
しかし何も見つかりません。
諦めかけたとき、部屋の窓の目の前にある時計台が目に入ります。
男が言っていた目的の場所が時計台だと気づいたニールは時計台まで全力疾走で向かうのです。
時計台の屋上に着いたニールは男からの電話で、屋上の端に立つよう指示されます。
そして、目の前にある本にこの事件のヒントがあると聞かされ、その本を探すニール。
見つけた本には“誰がチョウを車裂きにするのか?”と書かれていました。
男は「お前を徹底的に潰してやる。妻と娘は俺の手の中にある。」と言って電話を切ってしまいます。
成す術を失ってしまったニールは警察へ駆け込み、今までの事を説明しますが、警察は取り合ってくれません。
刑事は30分前にアビーが警察を訪れたと言い、「奥さんが全て話していったよ。夫と別れたいけど、きっとあんたが来て邪魔するだろうと。」と言われ追い返されてしまうのです。
途方に暮れるニールの前に、アビーを連れて男が現れます。
ニールとアビーは互いの愛を確認しあい、また男の車に乗り込むことに。
今度は、ニールが向かうはずだった社長カール(ピーター・ケレハン)の別荘に行くと言う男。
別荘に着くと、男はニールに銃を渡し「奴を殺してこい。これが目的だった。」と指示します。
アビーとソフィーの命を守る為、別荘の中に入るニール。
そこにいたのはカールではなく、会社の同僚でニールの不倫相手であるジュディ(クローデット・ミンク)でした。
ニールはカールに会うとアビーに嘘をつき、ジュディとこの別荘で週末を過ごす予定だったのです。
男やアビーの前で、予定よりも遅れると電話した相手はジュディでした。
何も知らないジュディはアビーの体調の事、そして様子のおかしいニールの事を心配しますが、落ち着かない様子で部屋をウロウロするニール。
ニールは部屋に飾ってある写真に目をとめます。
それは娘を誘拐した男と、その男の息子でした。
その男はジュディの夫・トムだったのです。
ニールはジュディに「旦那は俺たちの浮気に気付いてる。だから娘を誘拐したんだ。」と告げます。
そして妻子の為にジュディに銃を向けたニール。
しかし、どうしても引き金を引くことができません。
そこへやってきたトム。
「早く殺せ。でないと妻と娘の命がないぞ。」とニールに警告するのです。
その言葉を聞いたニールはジュディに「すまない…。」と謝罪しながら引き金を引きます。
しかし銃には弾が入っていませんでした。
「マリオネット・ゲーム」最後ラストの結末
トムは、「こいつはお前の事を愛していたんじゃない。」とジュディに告げます。
ニールと殴り合いの末、トムは「ソフィーはずっと家に居る。」とニールに本当の事を話すのです。
別荘を飛び出たニールは、車で待機していたアビーに「あいつはカールに恨みを抱いていた。あいつはジュディの夫だ。目的は俺だったが、ジュディの不倫相手はカールだ。あいつは俺だと勘違いしたんだ。」と嘘をつきます。
家に帰ると、ソフィーはベッドで寝ていました。
ソフィーの無事を確認したニールは涙を流します。
そしてアビーにそのことを告げようとしますが、返事がありません。
急いでアビーを探すと、衝撃的な事をアビーから聞かされるニール。
この計画は全てアビーが計画していたのです。
アビーはニールとジュディの不倫を知っていました。
「自分に魅力がないのかもしれないと思い続けた私の気持ちが分かる?」と訴えるアビー。
それでも、ニールは自分がハメられ、無一文にされたことを責めます。
しかし、燃やしたアタッシュケースには中身が入っていませんでした。
そしてマーギス社に渡した書類も白紙だったのです。
「私が苦しかった気持ちが分かる?あなたを理解できたけどもう愛していないわ。家も仕事もソフィーもいる。今までと同じ。でも一つだけ違う事があるわ。」と言うアビーはあの本に書いてあった言葉をニールに投げつけます。
「誰がチョウを車裂きに?…私よ…。」と。
そして「数時間でもあなたと共有したかったの。捨てられたり裏切られたりする気持ちを。思い知ったでしょ?」とニールに告げるのでした。
THE END
「マリオネット・ゲーム」見どころ
最後のどんでん返し、かなり面白かったです!
浮気相手の夫が、ニールを恨んでの犯行で終わるのかと思っていましたが、全てアビーの計画した事だというラストで、なんとなく感じていた違和感が回収できます。
必死に走り回るニール(ジェラルド・バトラー)が被害者だと思っていたら、じつはニールが一番悪いヤツで復讐されていたわけです。
捨てられたり、裏切られる気持ちを感じさせたかったと言うアビーの目的を知ってから、もう一度見直すとまた違ったストーリーが見えて来て面白いので是非見返すことをおすすめします。
それぞれの登場人物に感情移入できますよ。
特にトム(ピアース・ブロスナン)側の気持ちになって鑑賞してもおもしろいですね。
ヒーロー役が多いジェラルド・バトラーが憎々しい役なんもなんか新鮮です。
こんなジェラルド・バトラーが見たい人は「完全なる報酬」もおすすめです。
個人的にはジェラルド・バトラー演じるニールが、ラストまで嫌な奴だったので、この終わり方は何だかスッキリしました。
この後どうなったかは描かれていませんが、鑑賞者の想像に任せるということでしょう。
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