「クロスマネー」ネタバレ!あらすじや最後のラストの結末と見どころ

映画「クロスマネー」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「クロスマネー」はエマ・スアレス主演、コルド・セラ監督の2018年の映画です。

この映画「クロスマネー」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。

IQ167を持つ天才シングルマザーが娘を取り戻すために大胆な行動を起こし、強盗犯に立ち向かうスペイン映画「クロスマネー」をお楽しみください。

 

「クロスマネー」あらすじ

主人公ラケル(エマ・スアレス)は3万5000ユーロを貸してくれる銀行を探していました。

いくつか銀行を回った後、貸してくれるというノルトカハ銀行に辿り着きます。

3万5000ユーロは愛する娘を取り戻すために必要なようで、彼女は明日までに3万5000ユーロが手元に欲しいため、今日中に手続きをしたいと言います。

銀行員は要望に応え手続きをしていました。

やっとお金を用意できると安心したラケルですが、そこへ強盗犯が現れます。

 
強盗犯は2人組の男女。

彼らは銀行内にいたラケルを含め7人を1か所に集め、支店長に金庫の金を持ってくるように言います。

拳銃を向けられおびえる銀行員と客。

そこへ1人の客がやってきます。

中の様子も知らなかった彼女は、同じように人質となってしまいました。

 
彼女の携帯に1本の電話がかかってきます。

それは移民管理局からでした。

そして銀行の前に電話の差出人がやってきます。

強盗犯の1人は、彼が帰らない様子にパニックを起こします。

そして彼が銀行から立ち去る姿を見て、強盗していることがばれたと思ってしまい、口封じのために彼を追いかけました。

すると、電話の受け手であった女性が「彼は警察だ!」と知らせますが、それに気づかず追いかけます。

彼に銃を向けますが、警察官である彼も銃をもっていたため動揺し、彼に向って発砲してしまいました。

 

「クロスマネー」ネタバレ

それに気づいた近くに住む住民が、警察に連絡します。

強盗犯自身もこの状況にパニックを起こしていました。

殺人も人質も想定外だったからです。

彼らはローラ(ナタリー・ポーサ)とジョナサン(ウーゴ・シルバ)と名乗ります。

犯人はどうしたら良いのか分からない状況。

銀行周辺には警察官、スナイパーが集まります。

 
そこへ自治州警察の交渉人カルロス・ガラス警部補(ダニエル・ペレス・プラダ)がやってきました。

彼らは銀行内の犯人に「今からそちらに電話を掛けるから話し合おう」と言います。

警察から電話がかかりコール音が鳴り響く中、ここでラケルが行動に出ます。

その電話をラケルが出ると言うのです。

犯人が出れば声を分析され特定されてしまうが、ラケルがでれば特定されない。

その交換条件として入金の手続きの続きをさせてほしいと言います。

 
彼女は電話で現状を説明し、1時間に1回ずつ電話をかけてくるように言い渡します。

彼女の言葉に違和感を覚えた警察は彼女の電話を分析します。

その結果「次に電話で話す時は4番目の単語に注意しろ」という意味であると判明しました。

ラケルは暗号を組み立てて話しているようです。

 
彼女は食べ物と飲み物を要求する内容の中で犯人の特徴を暗号で伝えました。

警察は暗号を解き身元を割り出します。

警察も身元を割り出したことを、暗号を用いてラケルに伝えますが、ラケルは犯人からの伝言で「車を用意しろ」と伝えます。

警察の暗号にラケルは気づきますが、それ以上の情報はないようです。

 
ラケルはついに入金の手続きを続けますが、本店が臨時休業日で手続きができませんでした。

彼女はお金の用意ができなくなったと落胆します。

一方、禁断症状を抑えられなくなったジョナサンはヘロインを警察に要求します。

しかし、摂取したヘロインのせいで彼は死んでしまいました。

 
1人になったローラはラケルと交換条件を交わします。

脱出を手伝う代わりに3万5000ユーロを分けるという条件でした。

ラケルは乳がんが進行した乳頭出血という病気にかかっているせいで余命3カ月を言い渡され、3万5000ユーロの半分は生命保険に払って、残りはニセの診断書の謝礼に使うと言います。

合意を交わした2人。

脱出の手段としてラケルとローラは容姿を似せ、ラケルはローラとして人質と脱出し、ローラはラケルとして大けがを負い救急車に運ばれることで銀行を出ようとしているようです。

 
脱出用の車が届く深夜12時、ラケルとローラは身体に奪ったお金を忍ばせ、ラケルがローラとして人質とともに銀行を脱出しました。

一方、銀行に残ったラケルに扮したローラは、作戦通り救急車で運ばれます。

しかしラケルと人質が乗った車を追いかける警察は、ラケルとローラが入れ替わっていることに気づきました。

警察に捕まり、カルロス警部補から事情聴取を受けるラケル。

彼からのなぜ犯人に扮して行動していたかという質問に、「娘を殺すと脅されていた」と答えます。

 
事情聴取を終え電車を待つラケルですが、その後回想の場面へと移ります。

それは、彼女はヘロインを別の薬に入れ替え強盗犯の1人、ジョナサンを殺し、さらに乳頭出血にみせるため自分の胸を傷つけていたという内容でした。

全て彼女の作戦だったのです。

 

「クロスマネー」最後ラストの結末は?

次の日、彼女は海岸へやってきます。

そして岩の隙間には分け前のお金が入っていました。

警察はラケルが伝えた電話番号も住所もニセであることが分かり、ローラだけでなく、ラケルにも警戒します。

そこでカルロス警部補は事情聴取の際のラケルの言葉を書き起こしました。

銀行強盗時と同じ暗号で「私が事情聴取に行けない場合はミロに手紙が置いてある」とありました。

 
一方、ラケルはニセ診断書を出した医者のもとへ3万5000ユーロを渡しに行きます。

しかしその相手は娘の叔父でした。

ラケルから娘を奪い、世話している叔父から、娘を取り戻すために、お金で解決しようとしていたのです。

カルロス警部補が見つけた手紙には「おそらく私はこの世にはいません」との文字が。

その後、警察はラケルを見つけ出し、叔父らとラケルを確保します。

ラケルは娘と会うことができ、その後再びパトカーに乗り警察へ向かいました。

THE END

 

「クロスマネー」見どころ

銀行強盗のストーリーに加えて、IQ167をもつ母親が娘を取り戻すため、その頭脳を使いあらゆる計画を立て遂行していく作品。

最初は偶然によるものだと思っていた出来事も最後にはそれは覆されます。

銀行強盗という設定や主人公の頭脳プレイによって強盗犯に立ち向かう要素はワクワクしますし、主人公の頭の良さに「すごっ」と思う場面がいくつもありました。

いわゆる有名俳優はいませんし、主役も冴えないおばさん(失礼)なので、敬遠されがちな作品かもしれませんが、よく練られた秀作です。

 
一方、簡単に人質に逃げられたり、強盗犯と人質のやり取りには笑ってしまいました。

主人公の娘を取り戻すために必死に行動する主人公、そしてそのために立てた彼女の作戦は見逃せません。

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