映画「ナイト&デイ」は、トム・クルーズ主演、ジェームズ・マンゴールド監督の2010年の映画です。
この映画「ナイト&デイ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
平凡な女性がスパイと出会い運命を変えていくロマンチックアクション「ナイト&デイ」をご堪能ください。
「ナイト&デイ」あらすじ
妹の結婚式に参列するために飛行機でボストンまで向かうはずだったジューン・ヘイヴンス(キャメロン・ディアス)。
しかし搭乗手続きをしたにも関わらず、登録されていないと断られてしまいます。
ジューンは空港で搭乗手続きをするときロイ・ミラー(トム・クルーズ)という男性とぶつかっていました。
二度もぶつかりジューンはロイに運命を感じますが、ジューンを搭乗させないようにしたのもロイでした。
しかし、ロイを追っているCIAの捜査官がロイと接触したジューンを要注意人物としたため、ロイと同じ飛行機に搭乗させたのです。
また飛行機の中で再会したジューンとロイ。
満席だからと断られた飛行機の中は空席ばかりでした。
ジューンは話も合って見た目も良いロイに惹かれます。
ジューンがトイレに立った後、ロイは飛行機内にいた客と戦闘を始めます。
ロイはCIAのスパイでした。
機内の乗客はロイを追っている工作員だったのです。
何も知らないジューンはトイレから出てくるとロイに熱いキスをします。
ロイもそれに応えますが、戦闘でパイロットまで撃ってしまったロイ。
二人の乗っている飛行機は操縦する人間が一人もいないのです。
ロイは自分が乗客とパイロットを撃ったと言い飛行機を不時着させるとジューンに告げますが、ジューンは冗談だと思ってそれを信じません。
しかし、ロイが操縦席に消えると酸素マスクが降りてきて、座席には死体があることでやっとロイの言ったことを信じます。
ロイはどうにか飛行機を不時着させることに成功し、ジューンに「多分きみは悪い奴らに追われるだろう。だから君は奴らに俺の事を知らないかと聞かれたら知らないと答えるんだ。それと奴らの車には乗らない事。政府だと名乗って君に偽の情報を流す。安心、保証、安全この言葉を何度も言ったら油断しないで。君のことを殺すか監禁するかもしれない。」そうアドバイスするのです。
これがふたりの出会いでした・・・
「ナイト&デイ」ネタバレ
ジューンはロイが渡した睡眠薬入りの酒を飲みながら聞いていたので、翌朝自宅で目を覚ました時昨日の出来事が夢なのか本当なのか混乱してしまいます。
そのまま妹の衣装合わせに付き合いますが、CIAのフィッツジェラルド(ピーター・サースガード)に車に乗るよう指示されるのです。
フィッツジェラルドはジューンにFBIだと名乗りロイの事を聞いてきます。
「ロイを捕まえるまであなたを安全な所で守ります。」そう何度もジューンに告げてジューンを捕えようとするフィッツジェラルド。
しかし、そこにロイが現れてジューンを助け出そうとするのです。
激しいカーチェイスと銃撃戦でジューンが乗っていた車は運転手や同乗者は全てロイの銃で撃たれて息絶えます。
運転席の男がアクセルを踏みっぱなしのまま死んでしまったため、ジューンは咄嗟にハンドルを切り対向車を避けていきますが、その車に飛び乗ったロイ。
また激しい銃撃戦が繰り広げられるのです。
ロイはどうにかジューンを助けることに成功しますが、ロイが銃撃戦を繰り広げている最中にジューンはその場から逃げ出し元恋人で消防士のロドニー(マーク・ブルカス)の元へ向かいます。
ジューンはロドニーに昨日からの出来事を説明しますが、信じてもらえません。
そこへロイがやってきます。
ロイはジューンと話をつけようとしますが、ジューンが混乱していて埒が明かないため、強盗犯のようなふりをしてジューンに手錠をかけ、銃を掲げロドニーやその他の客を脅しジューンを店の外に連れ出すことに。
しかし、ロドニーが警察に通報した為、ロイは急所をはずしてロドニーの足を銃で撃ってジューンを連れ去ります。
この行動はジューンがロイと知り合いではなく被害者なのだと分からせるものでした。
ロイは店内にある監視カメラにわざと自分がジューンを人質にとる様子を録画させていたのです。
撃たれたロドニーは勇敢に本人を追いつめた英雄として報道され昇進が決まります。
ロイはジューンに事の次第を説明します。
世界初の永久エネルギー『ゼファー』、そしてそれを発明した高校を卒業したばかりのサイモン・フェック(ポール・ダノ)をガードしていたロイ。
その相棒はフィッツジェラルドでした。
しかし、ロイはフィッツジェラルドが電池を売り、サイモンを殺害するという裏切りを計画していることを知ってしまったのです。
ロイはサイモンを匿い電池を隠し持っていましたが、フィッツジェラルドの罠に嵌り裏切り者に仕立て上げられてしまいました。
そのことを聞いたジューンは少しずつロイを信用していきます。
ロイはジューンと共にサイモンを匿っているニューヨークのある倉庫に向かいますが、ロイの到着が遅れたため、事前にロイがアドバイスした通り先に逃げていました。
その倉庫にはサイモンが書いた暗号が残されていて、それを解読しようとするロイ。
その時、武器商人アントニオ・キンターナ(ジョルディ・モリャ)の手下が倉庫に乗り込んできます。
アントニオもゼファーを狙っているのです。
ロイはパニックになるジューンに睡眠薬を飲ませて眠らせてその場に片を着けます。
ジューンが目を覚ましたのは地図にも載っていない島でした。
睡眠薬を二回も使われ、知らない間に水着へと着替えさせられていたことに腹を立てたジューンはロイに抗議しますが、「僕は真っ暗闇でも安全ピンとチョコだけで爆弾を解体できる。目をつむって着替えさせるのなんて楽勝なんだ。実際には目をつむらなかったけど。」そう悪びれもせずに言うロイに殴りかかります。
ジューンはどうにか島を抜け出そうとしますが、どこにも逃げ道はありませんでした。
その時、咄嗟に持って出たロイのバッグの中の携帯が鳴ります。
携帯にはアマポーラ通り5826番地の衛星写真が示されていました。
ジューンの携帯にも妹から着信が入ります。
しかしこの電話は逆探知されていて、アントニオに居場所がバレてしまうのです。
結局逃げられない事が分かったジューンはロイの元に戻ります。
いきなりロイに殴りかかるジューンですが、ロイに羽交い絞めにされてしまうのです。
ロイは後ろから羽交い絞めにされた時に逃げ差す方法「マジシャンの手」をジューンに教えます。
そこへやって来た不審なジェット機。
ロイはこの場所が見つかるわけがないのにと疑問に思いますが、ジューンは妹から掛かってきた電話に出てしまったと告白します。
ロイはもしもの時のために用意してあったヘリで逃げようとしますが、ジューンはどうしてもそのヘリに乗れず自ら薬で眠らせてくれとロイに頼むのでした。
次にジューンが目を覚ましたのはアルプスに向かう列車の中でした。
ロイはサイモンと合流していたのです。
それを知らないジューンは列車の中で話しかけてきた男がサイモンだと思い込み話をします。
しかし、その男はサイモンではなく、アントニオが依頼した殺し屋でした。
ジューンはブーツの裏に張り付いていたロイからのメモを見てその男がサイモンではないと気づき上手く言い訳をしてその場を立ち去りますが殺し屋はジューンの後を追いかけてくるのです。
調理場へと逃げ込んだジューンでしたが、そこまで乗り込んできた殺し屋はジューンの命を狙います。
そこへたまたま氷が欲しくてやって来たサイモンとロイ。
ロイはジューンを助けようと殺し屋と格闘しますが、腕の立つ殺し屋に苦戦します。
ジューンはロイがやられているのを見ていられなくなって殺し屋に殴りかかりますが羽交い絞めにされてしまうのです。
その時咄嗟にマジシャンの手を思い出し、殺し屋から逃れます。
その時たまたまジューンが手を振り払った場所にあったナイフがジューンの手の反動で殺し屋の胸に突き刺さってしまうのです。
ロイにトドメを刺された殺し屋は列車の窓から転落して死亡します。
ザルツブルグのホテルに泊まる事にしたロイたち。
ジューンは雰囲気の良い部屋と外の長めにうっとりしますが、ロイがナオミという女性と電話で会う約束をしているのを立ち聞きしてしまいます。
ルームサービスを予約して一緒に夕飯を食べる約束をしますが、その時間まで部屋を出ないようにジューンに言うロイ。
ロイはサイモンにGPS機能が付いたバッジをつけ外へ出かけていきます。
部屋を出るなと言われたジューンでしたが、ロイの行動が気になり尾行します。
そして二人の会話を聞いてしまうのです。
ナオミはアントニオの手下でしたが、ロイはナオミを通じてアントニオにゼファーを売りつける話をします。
それを聞いたジューンは、今まで自分がロイに騙されていたのだと落胆するのです。
ホテルに帰る途中でCIAのイザベル・ジョージ長官(ヴィオラ・デイヴィス)に確保されオフィスに連れていかれるジューン。
空港でロイとぶつかったのは運命ではなく、ロイがゼファーをジューンのスーツケースに入れるためだったと知り、さっき聞いたことを話してしまいます。
ホテルに戻ったジューンはロイに尾行していたことを伝えます。
そこへCIAの特殊部隊が乗り込んでくるのです。
ロイはゼファーを持ってそのままホテルから逃亡します。
その途中で川に転落しそのまま行方不明になってしまうのです。
その後サイモンはCIAに保護され、ジューンも解放されます。
しかし、サイモンを連れたフィッツジェラルドは相棒の捜査官を銃で撃ち殺し、サイモンを連れ去るのです。
一方ジューンは、ロイの行動に疑問を感じ、島で見たロイの携帯に写っていた場所へと向かうことに。
そこに住む老夫婦はロイのことを全く知りませんでした。
しかし、その家には若いころのロイの写真が飾ってあります。
老夫婦の死んだ息子だというのです。
ジューンはその息子がロイだと気づきます。
そしてロイは宝くじが当たったように見せかけて両親にお金を送っていました。
老夫婦が息子の話をしていた時、潜水がとても得意だと話しているのを思い出したジューンはロイが生きているのではないかと思い、ジューンの携帯を盗聴しているであろうアントニオに向けてわざとゼファーを持っているから取引しようと持ち掛けるのです。
アントニオの手下に捕らえられたジューンはスペインにいました。
そこで真実を言う薬を打たれてしまいます。
しかしアントニオの意に反して薬が効いたジューンはゼファーの事は全く話さずロイの事ばかりを話すのです。
ロイが助けに来てくれるのを期待してわざとアントニオに捕まったと話すジューンに腹を立てたアントニオはジューンを始末しようとします。
サイモンを捕えているフィッツジェラルドはアントと取引しようとします。
しかしそこへ現れたロイ。
やはり生きていました。
ホテルでサイモンにつけたバッジのGPSをたどって助けに向かおうとします。
そこへジューンの声が聞こえてくるのです。
ロイはアントニオの手下に連れて行かれるジューンを助けます。
ジューンは薬を打たれている為、思ったことを素直にロイに話します。
しかし、ロイは相手にしません。
そんなロイに「私は会えてうれしいのにあなたは嬉しくなさそうね。」と拗ねるジューン。
ロイはたまらずジューンにキスをするのです。
バイクを盗むことに成功したロイとジューンはアントニオの手下たちから逃げます。
しかし、その日はサン・フェルミン祭りで街には牛や闘牛士が溢れていました。
どうにかその中を走り、サイモンを乗せたフィッツジェラルドを追い詰めたロイ。
港からヘリで逃げようとしていたフィッツジェラルドでしたが、ロイからゼファーを受け取りまたゼファーを開発させないためサイモンに銃を向け逃げていきます。
銃を向けられたサイモンはロイが庇って撃たれたおかげで助かりました。
「ナイト&デイ」最後ラストの結末は?
そのすぐ後、フィッツジェラルドが乗ったヘリが爆発します。
サイモンが作ったゼファーは失敗作だったのです。
そのため、熱くなり過ぎたゼファーは爆発してしまいました。
撃たれたロイは病院に搬送され、病室で目を覚まします。
そこにはイザベルがいて、今までの勘違いをロイに詫びるのです。
そして安全ばかりを口にします。
ロイは始末されるのだと覚悟しますが、看護師に飲まされた薬を飲んで意識を無くします。
その時見た看護師はジューンでした。
ジューンは意識を失いかけているロイを遺体安置所に運び入れそのままロイを島へと運ぶのです。
ロイが目覚めると、砂浜で水着を着ていました。
目の前に現れたジューンに日にちを尋ねると「いつかよ。いつかが実現したの。」そう言ってキスをします。
ロイは「僕はどうやって短パンを履いたんだい?」とジューンに聞くと「私はペンチとレンチだけで車を組み立てられるの。目をつむって短パンを履かせるくらい楽勝なの。目はつむらなかったけどね。」そう言っていつかの島でのやり取りをするのです。
そして二人でケープ・ホーンまで向かいました。
その頃、老夫婦の家にはケープ・ホーン息の飛行機のチケットが届いていました。
THE END
「ナイト&デイ」見どころ
主演のトム・クルーズとキャメロン・ディアスのコミカルなやり取りに笑えるアクション映画です。
戦闘シーンやカーチェイス、銃撃戦など、見ごたえのあるシーンが盛りだくさんなので、アクション映画としても飽きるストーリーではありませんが、個人的にはキャメロン・ディアスの演じるジューンのちょっとおバカで可愛らしいキャラクターに惹かれてしまいました。
紳士的なロイとおバカなジューンの少し温度差のあるシーンなどもコミカルでクスっと笑えます。
トム・クルーズはこれまでにも、ケリー・マクギリス、ニコール・キッドマン、エミリー・ブラントなど名だたる女優さんと共演していますが、個人的にはキャメロンとのコンビがベストだと思います。
※キャメロン・ディアスとは「バニラ・スカイ」でも共演しています。
スパイと言えばトム・クルーズのミッションインポッシブルシリーズを思い出しますが、こちらのトムはそれよりももっとフランクでカジュアル。
肩ひじ張らずに見れるスパイアクションと言えます。
同じスパイ役なのにこうも演じ分けられるのは名優たる所以でしょう。
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