「きみの瞳が問いかけている」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「きみの瞳が問いかけている」ネタバレ あらすじ
ラブストーリー

映画「きみの瞳が問いかけている」は吉高由里子・横浜流星W主演、三木孝浩監督の2020年の映画です。

この映画「きみの瞳が問いかけている」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

過去に深い傷を負った男女の純愛を描いた「きみの瞳が問いかけている」をご堪能ください。

 

「きみの瞳が問いかけている」あらすじ

バイトを探していた篠崎塁(横浜流星)は、駐車場の警備をすることになりました。

塁が管理人室にいると突然そこに若い女性がやってきました。

おじいさん、と次々と差し入れを渡す彼女に圧倒される塁。

彼女は以前警備をしていた男性と親しく、毎週一緒に「Last love」というドラマを見ていたそうです。

塁に気付いて慌てて帰ろうとする彼女、柏木明香里(吉高由美子)は目が見えず白杖をついています。

雨の中帰ろうとする明香里を呼び止め、ふたりは一緒にドラマを見ます。

明香里は塁に管理人室にある金木犀の世話をするよう言います。

 
器用に朝食を作り仕事に行く明香里。

明香里はコールセンターで働いています。

特別なパソコンを使いつつ、仕事をこなす彼女。

職場には友人もいるようですが、上司の尾崎隆文(野間口徹)はちょっとスキンシップが激しいようです。

 
塁はキックボクサーを目指してトレーニングをしていました。

しかしあることをきっかけにジムから姿を消したのです。

そのジムに久々に塁が挨拶に行くと、コーチの原田陣(やべきょうすけ)は嬉しそうですが、大内(田山涼成)は渋い顔。

 
塁に目は見えない分鼻はきく、だからおじさんのこともわかるという明香里。

干支を聞いて塁を48?36?と尋ねますが塁はそれよりもずっと若いのです。

新しい靴や運動してきたことを当てる明香里に本当のことを言えない塁なのでした。

 

「きみの瞳が問いかけている」ネタバレ

毎週一緒にドラマを見るようになったふたり、明香里はドラマのヒロインの服装を聞き、自分と似ていると聞いて嬉しそうです。

ドラマの「後悔しない」と言う言葉に明香里は「あなたを好きになれてよかった」と呟きます。

その帰り、明香里は車とぶつかりそうになって転んでしまいました。

そんな明香里を送る塁。

明香里は初めて塁に名前を訪ねますが、塁は答えません。

家まで送ってもらった明香里はもうひとつお願いしたいと、排水溝のつまりを取ることを頼みます。

そしてお礼にコンサートのチケットを差し出し、ふたりでいくことに。

 
コンサートを楽しみ、焼き肉屋に来たふたり。

ひとりでは焼き加減が分からないから来れなかったと喜ぶ明香里、そこは明香里がよく家族で来た店でした。

自分のことを語り、塁のことも尋ねる明香里。

しかし自分のことを語りたくない塁は過去のこと知ってどうするんだと冷たい声で言います。

 
部屋まで送ってもらった明香里。

そこでは塁は名前がアントニオ・篠崎塁でキックボクシングをしていたこと、そして年が24であることを伝えます。

昔は悪いことをしていた、今はそうじゃない、だから昔の話をするのは好きじゃないと先ほどの態度を謝ります。

明香里も言いたくない話を聞こうとしたことを謝り、おじさんじゃなかったのねと言います。

 
尾崎に呼び出された明香里。

尾崎の個室に行くと小さな箱を渡されました。

誕生日プレゼントと言って渡された箱の中身はネックレスだと言います。

塁と行ったコンサートのチケットも尾崎からでした。

食事に誘う尾崎に明香里は戸惑いますが、電話が来ていると言って同僚が助けてくれました。

 
大内、原田と会うことになった塁。

原田は戻って来いと言ってくれます。

大内は今までどこにいたか尋ねますが、だんまりの塁にあきれて帰ろうとします。

そして塁はついに刑務所にいたことを明かします。

塁は原田に才能を見出された後も地価での違法な試合に出ていました。

さらに振り込め詐欺をする半グレ集団ウロボロスで用心棒をしていたのです。

そこで金を持ち逃げしようとしたメンバーに制裁として殴っていました。

 
自分が育った施設、たいようのいえを訪れた塁。

シスターである大浦美恵子(風吹ジュン)が温かく迎えてくれます。

そこは修道院で、アントニオは洗礼名だそうです。

そしていい人がいたらあげて、と子供たちが作ったシュシュを渡されます。

 
明香里が帰ると、家の前に尾崎が待ち構えていました。

仕事のことで話がある、と尾崎は勝手に上がり込みます。

ひとり暮らし大変でしょ、大学を卒業してからでしょその目、とひとりでしゃべる尾崎は開けられていないプレゼントに気が付きます。

そして明日職場でできる話なら変えてほしいと言う明香里を無視して、ぐちゃぐちゃにプレゼントの箱を開けネックレスを付けようとします。

不安げな明香里に無理やり抱き着いた尾崎は、明香里にひっかかれてしまいます。

 
明香里を殴る尾崎、明香里は防犯ブザーを鳴らします。

さらに興奮する尾崎、そこに塁が入ってきました。

そして尾崎に殴りかかります。

明香里が止めても殴る塁、尾崎は血だらけでついに指を折ります。

塁に次は殺す、と言われた尾崎は逃げ出します。

 
我に返った塁、明香里に大丈夫?と声をかけます。

何で私の言うこと聞いてくれないの?
クビになったらどうするの?

仕事の心配をする明香里。

目の見えない明香里にとって仕事を見つけるのは大変な事なのです。

明日も何事もなかったように仕事に行って笑って仕事すると言う明香里。

生きていくだめだもの、と言う明香里に塁は「責任は俺がとる」と言います。

 
心ここにあらずの雰囲気で管理人室に座る塁。

駐車場の見回りを終えた塁は、明香里が管理人室の前にいるのに気付きます。

明香里は退職届を出してきたと言い、そして週末にどこかに連れて行ってほしいと頼みます。

 
ドライブを楽しむふたり、浜辺で風が気持ちよさそうです。

そこは塁の記憶で一番古い場所でした。

幼い塁を抱いて母親は着の身着のまま海に入ったのです。

無理心中を図った母親は亡くなり、塁は生き残りました。

その場所でふたりの時間を楽しんだ塁はキックボクシングトレーニングに励むようになりました。

そしてふたりは一緒に暮らすようになります。

 
そして子犬を飼うことに。

小さな子犬と楽しそうに遊ぶ明香里。

名前は塁がすくすく育つようにとスックと名付けます。

そして明香里が過ごしやすいよう部屋を改造した塁、窓辺も新しくなり明香里は光を感じています。

ふと塁はパソコンに貼られた点字シールの書かれた文字の意味を聞きます。

それはロミオとジュリエットのセリフで「彼女の目が問いかけている、僕は答えなければ」と書かれているそうです。

塁の顔をやさしく包み込み、そこでキスを交わすふたり。

 
スックが大きくなりました。

点字での読書や陶芸を楽しむ明香里、キックボクサーとして邁進する塁。

ある日ふたりは部屋でくつろいでいました。

冬が嫌い、という明香里。

大切な人を連れて行ってしまいそうと言います。

ふと明香里は塁の手の甲についた火傷の跡に気付きます。

明香里は点字で書かれたマッサージ本を頼りに、塁にマッサージをします。

手に職をつけ、塁にマッサージをしてやるためです。

勝ってお金を稼ぐから明香里が思いっきり創作を楽しめる工房を作ろうと言う塁。

 
ある日試合を終えた塁を待ち構えていたのは、塁が捕まる原因となった半グレ集団のメンバーでした。

リーダーの佐久間恭介(町田啓太)が地下での試合に誘います。

二度と戻らないと塁は断りますが、またなと言う恭介。

 
翌日塁とバスで出かけた明香里。

ずっと嬉しそうに椰子の実の歌を口ずさんでいます。

明香里が塁を連れて行ったのは霊園でした。

明香里は大切な人ができれば連れてくると言う約束を果たすため、塁を両親の墓に連れて来たのです。

4年前のクリスマス、明香里は両親と家族旅行に出かけていました。

運転をしていた明香里は目の前で火のついた投身自殺と言うあまりにもショッキングな光景を見てしまい、前の車と接触しそうになって横転したのです。

 
その投身自殺、実は塁の目の前で起きました。

塁が制裁した男が灯油をかぶり、自分で火をつけて飛び降りたのです。

塁のすぐ側で明香里は視力と家族を失ったのです。

両親が塁に会わせてくれた、と言う明香里。

しかし、真実に気付いてしまった塁は後悔しかありません。

 
その時、塁はまた恭介に出会います。

関東中の猛者が集まる試合に出てほしいと言われた塁。

断りますが、お前のせいで死んだ人間がいることはすぐわかると言われます。

 
突然の立ち眩みで病院に行った明香里。

立ち眩みで転んた明香里の骨折は軽いものでしたが網膜剥離発症が発覚し、このままでは完全に失明すると医者から告げられます。

失意の末、再び施設を訪れた塁。

落ち込んでいる塁にシスターは今度子供たちがオルゴール作るけど何の曲がいい?と話しかけてきます。

塁はシスターに過去の罪はどうやったら許されるか、と尋ねます。

塁は十分償った、と言うシスターに塁は幸せになってほしい人さえ守れない自分の情けなさをさらけ出します。

あなたは今大切な人がいるのね、過去は変えられない、だったら今自分がささげられるものをささげるしかないというシスター。

そして忘れないで、あなたを許してないのはあなただけなのよと言います。

 
病院。

塁は明香里の乗った車いすを押してやります。

塁は今ならまだ視力が回復する可能性があるのに手術をしないのはなぜかと尋ねますが、明香里はこのままでいいと言います。

お金だってかかるし、と言う明香里に塁は「お金は何とかする、元に戻るチャンス」と言います。

しかし明香里は手術をしてもお父さんたちは戻ってこないと言い、目の見えないままでいる方がその事実に目を向けずに済むと言います。

そんな明香里に「将来子どもができた時、子どもの顔見たくない?自分の幸せをちゃんと自分の目で見てほしい」と塁は言います。

 
部屋に戻って来た明香里と塁。

玄関の前で不審な様子の塁を明香里は心配しますが、何でもないと言って家に入ります。

ドアに半グレ集団ウロボロスのマークが描かれていたのです。

彼らのたまり場に行き、彼女を巻き込まないでほしいという塁。

一試合勝ったら自由にする、ファイトマネーは前金を先に受け取る条件で塁は出ることに。

タイトルマッチまであと一歩の塁。

しかし、塁はもう表舞台に戻れない覚悟で大内ジムを去ります。

 
手術に向かう明香里。

明香里と見送った塁は部屋から自分の痕跡を持ち去り、スックにも別れを告げます。

そして写真や身分証を燃やしました。

勝ったら最後という約束で塁が出た試合、それは恭介によって塁が負けるよう仕向けられたものでした。

対戦相手が突如大柄な外人となり、苦境に立たされた塁。

そででも塁は勝利を収めます。

予期せぬ結果に、賭けはひっくり返り恭介の立場が無くなります。

その頃明香里は手術を終え、視力を取り戻していました。

 
試合後、塁は公衆電話からファイトマネーを明香里と投身自殺した男の妻に送られたことを確認します。

原田への最後の願いとして、塁はふたりへの振込を頼んだのです。

そして、明香里の手術が成功したことも聞きます。

安心して外に出た途端、塁は車にひかれさらに乗っていた男から刺されます。

その車には恭介も乗っていました。

 
病院に運ばれるも身元不明の塁。

部屋で塁を待ち続ける明香里。

しかし、老朽化のためその部屋から出ていくことに。

引っ越しの日、施設から塁宛ての小包が届きました。

 
施設を訪れ、シスターに会った明香里。

塁が「大切な人だけど側にいる資格はない」と言っていたことを知ります。

明香里はそこで塁と両親の事故との関係を知ったのです。

 

「きみの瞳が問いかけている」最後ラストの結末は?

明香里は一緒に過ごした日々を思い出しながら、男性の胸像を作ります。

それからしばらくして明香里は雑貨店、「SHOPアントニオ」を開店しました。

配達も自分で行い、大きくなったスックも一緒です。

さらにマッサージができることからボランティアとして病院を訪れています。

 
馴染みの患者に店の話をする明香里。

そして同じ部屋にいる新しい患者にもマッサージをします。

明香里が声をかけるが、返事をしない患者。

それは塁でした。

塁はしゃべれなくなったようです。

目が見えるようになったもののしゃべらない塁に明香里は気付くことができませんでした。

 
明香里の店に来た塁。

金木犀の木を見かけた塁はそれを買います。

ふと棚を見た塁は、マリア像のレリーフが施されたオルゴールがあるのを見つけました。

塁の為に施設が作ったオルゴールです。

そのオルゴールの曲は「椰子の実」でした。

 
店を出た塁に犬が飛びつきます。

大きくなったスックでした。

明香里は相手が病院でマッサージした相手だと気付きますが、それが塁だとはわかりません。

店に戻った明香里は、先程の客がオルゴールから流れる椰子の実を聞いて涙を流していたと聞きます。

明香里は塁だと気付いて慌てて店を出ますが、もう姿がありません。

 
海辺で椰子の実を口ずさむ塁。

海に入っていく塁をやって来た明香里が呼び止めます。

「私の瞳をよく見て」と言った明香里は一緒に帰ろうと言います。

完。

 

「きみの瞳が問いかけている」見どころ

ある事件によって過去で深くつながっていた明香里と塁。

障害と罪でふたりは悩んできたことでしょう。

それでも一緒に生きていくことを選んだふたり。

盲目というハンディを持った女性を、吉高さんが見事に演じています。

 
何気ない言葉や出来事が伏線としてラストに見事回収されていきました。

個人的にはスックが良かった・・・

大きくなっても塁のことを覚えてるなんて泣けてきます。

そして決定打の「椰子の実の歌」

これがふたりをつないでくれたのですね。

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