映画「アオハライド」は、本田翼主演、三木孝浩監督の2014年の日本映画です。
この映画「アオハライド」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
初恋の人と高校で再会!ド直球青春ラブストーリー「アオハライド」をお楽しみください。
原作は、咲坂伊緒の同名漫画です。
アニメ化もされています。
映画「アオハライド」は、全国映画動員ランキングで初登場1位を記録しています。
■ スタッフ
監督: 三木孝浩
製作: 市川南、岩田天植、渡辺直樹、弓矢政法、吉川英作、高橋誠、宮本直子
脚本: 吉田智子
撮影: 山田康介
音楽: 林ゆうき■ 主要キャスト
吉岡 双葉:本田翼、田爪愛里(中学時代)
馬渕 洸:東出昌大、板垣瑞生(中学時代)
槙田 悠里:藤本泉
村尾 修子:新川優愛
小湊 亜耶:吉沢亮
田中 陽一:小柳友
菊池 冬馬:千葉雄大
成海 唯:高畑充希、柴田杏花(中学時代)
洸と陽一の母親:岡江久美子
「アオハライド」あらすじ
吉岡双葉(本田翼)が再会したのは初恋の人・馬淵洸(東出昌大)。
中学時代、急に転校していなくなった彼が苗字を変えて再び同じ高校へ編入してきた事に驚く双葉(本田翼)だけれど、やっぱり彼への気持ちは抑えられなくて…。
身長も伸びてどこか影をまとった様子の洸(東出昌大)に戸惑いながらも、双葉(本田翼)の気持ちが動き出します。
離れていた3年間、彼に何があったのか―――?
高校生という青春真只中の恋と友情を閉じ込めたような作品です。
「アオハライド」ネタバレ
中学時代、オンナノコ同士のイザコザで嫌な思いをした双葉(本田翼)は、男子から寄せられる自分への興味にとても敏感です。
男子たちの目が自分に向かないよう、わざとガサツに振舞ったりして女子らしさを消す…それが彼女なりの処世術なのです。
そんなある日、双葉(本田翼)は購買で商品代を払っていないと言われ、一方的に叱責されてしまいます。
いつも一緒にいる友人達は誰もかばってくれなくて、確かに払ったはずなのに購買のおばちゃんからはまるで犯人扱い…。
そんな彼女を救ってくれたのは洸(東出昌大)でした。
払ったのを見ていた、と洸(東出昌大)が庇ってくれ、私も見ていたとクラスメイトの村尾修子(新川優愛)も名乗り出てくれます。
そのおかげで疑いの晴れた双葉(本田翼)に、それまで何も言ってくれなかった友人達が口々に購買のおばちゃんを責め立て始めました。
すると洸(東出昌大)は、彼女たちにもおばちゃんたちにも、双葉(本田翼)に謝るべきだ、と声を荒げてその場を立ち去るのでした。
教室に戻りお昼ご飯を食べていたときです。
そこへ男子たちから人気のある槙田悠里(藤本泉)が声をかけてきました。
あの時自分も見ていたのに言えなくてごめんなさい、と頭を下げに来てくれた彼女に双葉(本田翼)の気持ちは和らぎますが、もともと友人たちから嫌われている悠里(藤本泉)のこの行動は彼女たちにとって恰好のネタです。
聞えよがしに悠里(藤本泉)を馬鹿にする友人達の姿に双葉(本田翼)の心に洸(東出昌大)の言葉がよぎります。
精一杯軽さを装って注意した双葉(本田翼)でしたが、彼女のその正論に友人たちは機嫌を損ねその場を立ち去ってしまいました。
これでまたひとりぼっち…。
落ち込む双葉(本田翼)でしたが後悔はしていません。
自分を変えるチャンスだと各クラスから選出されるリーダーに立候補します。
気怠い空気が漂う中立候補した双葉(本田翼)は若干浮き気味ですが、そんな彼女を見て悠里(藤本泉)が、そして修子(新川優愛)もまた立候補してくれました。
すると黙っていられないのが洸(東出昌大)の親友小湊亜耶(吉沢悠)。
修子(新川優愛)に恋をしている彼は、まるでやる気のない洸(東出昌大)の手を取って立候補したのでした。
これによりリーダーとなった双葉(本田翼)たち。
合宿形式で行われたリーダー会では、お互い少しずつ協力し合って仲を深めていきます。
少し意地悪なところもあるけれど、結局は優しい洸(東出昌大)との関係も、まるで中学時代に戻ったかのように楽しい時間となりました。
最終日、五人で見た朝日は青春そのものだったのです。
こうして徐々に明るさを取り戻してきた洸(東出昌大)から言われたのは、七時・三角公園の時計のとこ、という言葉。
これは中学時代の彼から言われた、双葉(本田翼)にとっても大切な思い出でした。
ドキドキしながら迎えたあの日、洸(東出昌大)は来なくて、結局そのまま転校してしまった彼とはそのままになってしまったけれど、その約束を再び彼が口にしたことに喜びを隠せない双葉(本田翼)。
3年の月日を経て今度こそ!という思いで待っていたお祭りの日。
浴衣を着ておめかしをした双葉(本田翼)でしたが、そこに洸(東出昌大)はいません。
行けなくなった、と電話一本で約束を反故にされてしまったのでした。
そのまま迎えた二学期。
夏休み中の集まりにも顔を出さなかった洸(東出昌大)は、一学期が嘘のようにまた殻に閉じこもってしまっています。
全く顔を出さなくなった彼を心配して自宅を訪ねた双葉(本田翼)を迎えてくれたのは田中先生(小柳友)でした。
彼らは兄弟だったのです。
両親の離婚により母について九州へ転校した洸(東出昌大)でしたが、その後病気でその母を亡くしてしまったことが原因で今でも過去にとらわれている…
そんな話を先生(小柳友)から聞いた双葉(本田翼)は、彼のために何かできないか考えるのでした。
その頃、学校ではよくスマホを手にしている洸(東出昌大)の姿が目に付きます。
しょっちゅう連絡を取り合っている相手は、洸(東出昌大)が過ごした九州での三年間を共に支えあった同級生・成海唯(高畑充希)でした。
お互い片親どうしの家庭環境で、しかも最近父親をなくした成海(高畑充希)を放っておけなかったのです。
双葉(本田翼)が話しかけてもそこにはいないはずの成海(高畑充希)の存在により、縮まらない二人の距離をそのままに、学校は文化祭へと突入するのでした。
文化祭当日、洸(東出昌大)を訪ねてきた成海(高畑充希)。
仲良さそうな二人の姿を見ていられなくなった双葉(本田翼)に菊池冬馬(千葉雄大)が話しかけてきました。
リーダー会で顔を合わせる機会も多かった彼は、双葉(本田翼)にライブを見に来て欲しいと言いに来たのです。
その二人の姿を切なそうに見ていたのは洸(東出昌大)でした。
ライブ会場では菊池(千葉雄大)が双葉(本田翼)の名前を口にしたことで大盛り上り。
照れくさそうにする彼女を見ていた洸(東出昌大)は、そろそろ帰る、という成海(高畑充希)を見送ることもせず、双葉(本田翼)に近付いていきます。
会話がし辛い大音量に顔を寄せ合った二人でしたが、その時人並みに押されキスしてしまいました。
そんなトラブルがあったにもかかわらず、何も進展しない二人。
それにはやはり成海(高畑充希)の存在が大きいようです。
彼女に直接、洸(東出昌大)を解放してやって欲しい、と直談判する双葉(本田翼)ですが、それは結局自分の為なんだろう、と言い返されてしまうと何も言えないのでした。
しかしこんな状況が続くことを懸念しているのは双葉(本田翼)だけではありません。
小湊(吉沢亮)たちリーダー仲間もまた洸(東出昌大)のことを心配しています。
そこで彼らがとった手段、修学旅行先を洸(東出昌大)が過ごした長崎にしたのです。
この旅行で彼が過去を乗り越えてくれたら…
そんな思いで彼らは双葉(本田翼)を洸(東出昌大)のもとへと送り出したのでした。
「アオハライド」最後のラスト結末
かつて母と過ごした家までやってきた洸(東出昌大)を迎えたのは双葉(本田翼)でした。
明るく彼の手を取り双葉(本田翼)に促されるようにして、思い出の場所を訪ね歩く二人。
そうして行き着いたのは、洸(東出昌大)の母がよく来ていた教会でした。
そこで牧師から手渡されたノートには、母からの洸(東出昌大)への愛が詰まっていました。
訪れるたび書いていたと思われる言葉の数々は、彼の幸せを願うものばかりだったのです。
こうして、母を守りきれなかったという後悔から解き放たれた洸(東出昌大)は、成海(高畑充希)ともきちんと話をします。
彼の言葉を受け止めた彼女が呼び出したのは双葉(本田翼)でした。
洸(東出昌大)と成海(高畑充希)が通っていた中学校に見せたいものがあったのです。
それは、美術教室で彼が使っていた机でした。
そこに彫られていたのは、あの約束の言葉だったのです。
何度も何度も繰り返し彫られたその言葉に涙する双葉(本田翼)。
それは、彼らの気持ちが確かに通じ合っていたという証拠でもありました。
その時、洸(東出昌大)から小湊(吉沢亮)・修子(新川優愛)・悠里(藤本泉)、そして双葉(本田翼)に連絡が入ります。
あの日見た朝日をもう一度みんなで見たい―――と。
その連絡に応えたのは双葉(本田翼)だけでした。
小湊(吉沢亮)たちは二人の為に…と違う場所から朝日を眺めることにしたのです。
明け行く夜。
その、希望にも似た薄明かりのなかで、洸(東出昌大)と双葉(本田翼)はキスをするのでした。
完。
「アオハライド」見どころ
少女漫画を原作にした実写化映画です。
原作ファンからキャストが合っていない、という批判もあったようですが、それは年齢的な意味も含めてのことのようですね。
16歳という高校生を演じるには、本田さんが22歳、東出さんに至っては26歳ですから、そう言った声が出たのも仕方がないのかもしれません。
原作が未読のため、内容の変更点などについてはあまりわからないのですが、ストーリーの流れとしては無理なくまとめられているのではないかな?と思いました。
同じく少女漫画が原作の青春ラブストーリー映画「センセイ君主」もおすすめです。
俳優陣の若々しさについては、キャラクターに沿った若さというより、役者本人の青さの方が目立った気はしましたが、それでも話が頭に入ってこないほどのものではなかったと思います。
現在主役として朝ドラ【とと姉ちゃん】を引っ張る高畑さんの出番があまり多くなかったのは残念でしたが、小湊役の吉沢さんのフランクな演技が見られたのは収穫でした。
ほかの作品ではどんな役者さんなのかが気になります。
【アオハライド】というタイトルは青春を音読みしたものに、乗る、という意味のrideをくっつけた原作者の造語なのだそうです。
このタイトル通り、青春に一生懸命乗っている、という爽やかな軽さはあまり感じられませんでしたが、恋や友情に揺れる十代乙女たちの心には、リアルに響く物語なのかもしれませんね。
みんなの感想