映画「カイジ2 人生奪回ゲーム」は、藤原竜也主演、佐藤東弥監督の2009年の映画です。
この映画「カイジ2 人生奪回ゲーム」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
モンスターパチンコ台と勝負する映画カイジシリーズの第二作「カイジ2 人生奪回ゲーム」をお楽しみください。
これで「カイジ2 人生奪回ゲーム」のすべてがわかります。
「カイジ2 人生奪回ゲーム」あらすじ
前作で借金を返したはずのカイジ(藤原達也)でしたが、今はまた地下帝国に・・・
地下の強制労働施設では、期間内に2億円稼ぐことを条件に2週間だけ地上に戻ることを許されるルールがありました。
カイジは帝愛グループが経営する裏カジノにターゲットを絞り、冷酷な支配人・一条聖也(伊勢谷友介)に対抗すべく3人の負け組たちと手を組むが…。
「カイジ2 人生奪回ゲーム」ネタバレ
帝愛グループに多額の借金があった伊藤カイジ(藤原達也)は、命がけの大勝負に勝ち地下での強制労働の生活から地上での生活に戻ったはずでしたが、また借金を作り元の地下労働の生活に戻ってしまいます。
相変わらず班長の大槻(松尾スズキ)は労働者から金を巻き上げることばかりを考えていて、そんな大槻に勝負を挑むカイジ。
カイジは大槻のイカサマを見抜いていたため、地下労働者の仲間の協力を得て大槻に勝利することができます。
大槻がイカサマを使って労働者から巻き上げた金を取戻し、カイジが代表で地上に出る事が許されるのです。
その期間は二週間。
カイジたちの目的はその期間に仲間全員の借金2億円を稼ぐこと。
どうやってそんな大金を稼げばよいのか考えるカイジ。
そんな時ホームレスが集う炊き出し所で、一年前に大勝負をした帝愛の利根川(香川照之)に偶然再会します。
利根川から将棋での勝負を挑まれたカイジ。
そんな話には乗るかと一旦は拒否しますが、上手く口車に乗せられ勝負することになってしまいます。
しかし、ほんの少しだけカイジが席を外すと、利根川はカイジが掛けた5万を持って姿を消してしまうのです。
カイジが焦って利根川を探していると携帯に利根川から着信が入ります。
将棋盤を見ろと言う利根川。
そこには帝愛グループのスペシャルカジノへの招待状が置かれていました。
またカイジと帝愛の勝負が始まります。
セキュリティーチェックを通りカジノへと足を踏み入れたカイジはどこで勝負をしようかと考え辺りを見回しながら吟味することに。
パチンコのブースにやって来たカイジは胡散臭い関西弁を話す坂崎考太郎(生瀬勝久)と出会い、当たれば一日で何億という大金を手にする事が出来る“沼”と呼ばれる巨大なパチンコがある事を教えてもらうのです。
坂崎は、このパチンコで勝利したことがある人物がいると言って会場に飾ってある肖像画を指さします。
しかし、その肖像画は帝愛の会長とカイジが地下から出る前に会った帝愛幹部・黒崎(嶋田久作)でした。
何もしらない坂崎は“沼”に夢を描いています。
しかし、カイジはイカサマがあるのだろうと考えるのです。
坂崎にそのことを伝えると、坂崎はカイジを自分の隠れ家に案内します。
そこには“沼”を再現したパチンコ台が置かれていました。
“沼”で大金を稼ぐため、イカサマを働こうと言うのです。
それには協力者がいると言い、カイジにその協力を頼む坂崎。
2千万の分け前をくれると言う坂崎の言葉に反応したカイジは直に坂崎と手を組むことを決めるのです。
坂崎は、もう一人協力者がいると言ってある女性をカイジに紹介します。
その女性は、一年前に命がけで一緒に戦って命を落とした石田の娘、裕美(吉高由里子)でした。
裕美は帝愛のスペシャルカジノで働いているのです。
裕美は父親が、帝愛が主催したゲームに参加し命を落としたため、その復讐で坂崎と手を組んだと話します。
坂崎は月に一度杭が甘い日がある事に気付いていました、その日が決戦の日。
カイジと坂崎はバラバラに会場へ入り、坂崎が“沼”に挑戦します。
裕美が売り子として売っているビールの缶に磁石を仕込んで、そのビールをカイジがさりげなく坂崎の持っている缶と交換して、その磁石で玉を穴に入れるという作戦でした。
しかし、坂崎とカイジは裕美の裏切りに合ってしまいます。
裕美がこの作戦を帝愛側に報告していたため、玉が磁石で反応しない真鍮の玉に替えられていたのです。
作戦に失敗した坂崎は多額の借金を失ってしまいます。
帝愛の一条聖也(伊勢谷友介)は坂崎にチャンスを与えるのです。
カイジはそのチャンスは地獄の入口だと知っているため、坂崎を止めようとしますが、一条に邪魔されてしまいます。
裕美はカイジが父親と共にゲームに挑戦していたことを知っていました。
そのことを上手く利用し、カイジを追い詰めていく一条。
一条から「自分が生き残るために他の参加者を踏み台にした。」と言われしまったカイジは罪悪感から何も言えなくなってしまいます。
それからしばらくして、カイジは坂崎が負けた日のことを思い出します。
そこからあるヒントを得たカイジは、もう一度“沼”に挑戦したら勝てると確信するのです。
その為には資金が必要になり、一条から提案されたゲームを受けることに。
一条が提案したゲームは「姫と奴隷」というゲームで、挑戦者である奴隷は、姫が入れられた檻の扉を開くボタンを、三つのボタンから一つを選んで押すというシンプルなもの。
当たれば奴隷の勝ちですが、負ければライオンが入れられた檻の扉が開いてしまいます。
カイジの前に挑戦した奴隷は、カイジが初めて“沼”を見た日に“沼”に挑戦して負けた男でした。
姫には彼の恋人が選ばれていました。
彼女を信じたその男は姫になった彼女が言った数字を信じてそのボタンを選びますが、ライオンの檻が開いてしまい、その男はライオンの餌になってしまうのです。
そして残った姫には賞金が渡されるのでした。
カイジが挑戦した時の姫は裕美でした。
裕美は正解をカイジに伝えます。
しかし、一度裏切られているカイジは裕美を信用しきれません。
そんな時、利根川が現れ「大切なのはなんだ?覚悟を決めることだ。」とカイジにアドバイスします。
カイジは意を決し裕美の言った数字のボタンを押しこのゲームに勝利するのです。
裕美に礼を言うカイジでしたが、裕美は「あの人の指示で正解を言ったの。絶対に私を疑うだろうからって。」と言いその場から立ち去ってしまいます。
金を手に入れたカイジたちの元へやってきた利根川。
利根川も“沼”を攻略して今までの地位を取り戻そうと考えていました。
カイジはきっと利根川が訪ねてくるだろうと考えていたのです。
利根川と将棋で勝負した時に「一に勇気、二に度胸、三に覚悟だ」と利根川から聞いていたカイジは、「姫と奴隷」の時に利根川が言った「覚悟」という言葉で3のボタンを選んでいたのでした。
あのスペシャルカジノの招待状を渡し、カイジを“沼”に引き寄せたのは利根川。
だから資金を手にした自分の所へ利根川は絶対にやって来るとカイジは考えていました。
利根川の持っている“沼”の情報も取り入れ、本格的に“沼”への攻略を考えるカイジたち。
数日後、裕美が帝愛から逃げてきたと言いカイジ達の仲間に加わります。
再び“沼”に挑戦するカイジたち。
計画通り進んでいましたが、一条からストップの声がかかります。
一条は玉が通常の物より一回り小さく作られていると、カイジたちのイカサマを指摘するのです。
そしてこの情報は裕美からのものでした。
再び裕美の裏切りにあってしまった坂崎は怒り狂いますが、「私は勝つ可能性が高い方に賭けるだけ。」と呟くのです。
玉が作り変えられていないかチェックする一条でしたが、玉の大きさは通常通りでした。
玉のすり替えはしていなかったのです。
カイジと利根川は最初からこうなると予想していました。
本当の作戦は坂崎にも裕美にも伝えられることなく、カイジと利根川だけが知っていたのです。
利根川は「これで君も帝愛の奴隷だな」と言いますが、カイジは石田が死ぬ直前、裕美に金を渡して欲しいと自分の金券を託された話をします。
そして「俺が勝ったら君の借金は俺が払ってやる。君のお父さんと約束したから。」と裕美に告げるのです。
一方、一条は支配人室の上の階の床が掘られていることに気付きます。
利根川はこの機会の為にずっと床を掘り続けていたのです。
その穴から“沼”杭を調節するゲージ某を磁石で持ち上げ違うものにすり替えておいたカイジと利根川。
一条が、その棒で杭を調節しいたおかげでカイジたちの計画は成功したのです。
ゲームは再開され、一条の仕込んだイカサマを次々突破するカイジ。
玉が穴に入らないように、傾斜をつかったイカサマをしていた一条でしたが、それに気づいたカイジたちはその対策もしていました。
しかし、一条が傾斜をまた設定しなおしたせいでカイジは勝負に負けてしまいます。
その時あることに気付いたカイジは、利根川と坂崎にそのことを話し、協力を仰ぐのです。
坂崎の金とカイジが地下の仲間から預かった金をもう一度“沼”に賭けることに。
カイジが気付いたのは、玉が飲みこまれて行く管が詰まっていることでした。
一条が更に傾斜をつけたために当たりの穴以外は玉が詰まってしまいます。
そのため、玉を撃ち続ければ必然的に当たりの穴に玉が入るようになるのです。
カイジたちは勝ちを確信しますが、それは一条の最後の切り札によって阻止されてしまいました。
「カイジ2 人生奪回ゲーム」ラスト最後の結末
当たりの穴に玉が入らないように風を吹かせ阻止するという分かりやすいイカサマでした。
会場の客たちはそのイカサマに気づき野次を飛ばしますが、カイジは諦めず“沼”に挑みます。
しかし最後まで当たりに入ることなく、カイジたちは地下へと強制連行されそうになってしまうのです。
そんなカイジたちを救ったのは裕美でした。
カイジたちが懸命に挑む姿を見て考えを変えた裕美はカイジに協力することを決心したのです。
裏ATMを使って金を借りた裕美はその金をカイジに渡します。
そのおかげで“沼”、そして一条に勝ったカイジは大金を手にすることができました。
手にした賞金を山分けしたカイジたち。
カイジは仲間の借金も清算し、晴れて自由の身となるのです。
利根川はカイジに、手元に残った1億4千万と自分の得た賞金を掛けないかと誘います。
車のトランクに金を積み、邪魔の入らない場所まで来たカイジと利根川は以前勝負したEカードでまた勝負をすることに。
しかし、突然車のトランクが爆発し積んだ金が全て燃えてしまうのです。
カイジは、これから会う仲間に金を配ろうとしていたと落ち込みますが、利根川が懐に入れていた数万円を、これで仲間と飲めと渡します。
その金で楽しいひと時を過ごしたカイジ。
しかし、車の爆発は利根川の罠でした。
カイジの受け取るはずだった金は全て利根川に奪われてしまったのです。
そんな事を知らないカイジはまたいつもの日常に戻っていくのでした。
完。
「カイジ2 人生奪回ゲーム」見どころ
前作同様、豪華なキャストにワクワクが止まりません!
カイジを演じる藤原達也さんの演技が熱くて、グータラな面も上手く表現していて、やっぱりさすがだなと感じました。
カイジと利根川の勝負がまた見れたのも良かったですね。
結局利根川に一杯喰わされてしまったカイジでしたが、やっぱりこの二人の心理戦面白いです!
前作の最後に登場した、石田の娘・裕美が今回はメインで出てきますが、裕美がどう出るのか、味方なのか敵なのかその辺を考えながら見るのも楽しいです。
一条役の伊勢谷友介さんの演技も素晴らしかったですね。
スマートに見えた一条が、カイジに追い詰められてどんどん壊れていく様子を熱演していたのが印象的でした。
そして、少ししか出演シーンはありませんが、黒崎役の嶋田久作の存在感が凄い!
圧倒的でした!
ギャンブル好きな人はもちろん、そうでない方も疑似的にギャンブルのハラハラドキドキが味わえる面白い作品です!
前作はこちら。