名探偵コナン 銀翼の奇術師ネタバレ!犯人とトリックや最後の結末!

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映画「名探偵コナン 銀翼の奇術師」は2004年公開されました。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第8作目です。
銀翼の奇術師は「ぎんよくのマジシャン」と読みます。

この劇場版「名探偵コナン 銀翼の奇術師」ネタバレと結末、犯人やトリックを紹介します。

伏線部分にはアンダーライン
推理回答にもアンダーラインを引いておきますね^^

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」あらすじ

監督:山本泰一郎
脚本:古内一成
原作:青山剛昌
主題歌:愛内里菜
「Dream×Dream」

今回の事件は、お馴染み怪盗キッドが絡む物語です。

舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドからスター・サファイア「運命の宝石」を盗むという予告場が!

そして事件は飛行中の機内での殺人事件に発展・・・
さらに機長・副操縦士も意識不明の重体となってしまって・・・

今度こそコナンはキッドを捕まえることが出来るのでしょうか?

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」ネタバレ

夜の屋上に飛び出してきたコナン!
大きなリュックを背負った彼の前で、ヘリポートの真ん中に立っている男が一人・・・

もうゲームは終わりにしようぜ!
そうコナンが声をかけると、警備員姿の男が正体を表します。

彼こそがかの有名な怪盗キッド。
コナンとキッドが対峙するきっかけとなったのは、毛利に届いた女優からの依頼でした―――。

 
事務所を訪れた牧樹里は、キッドからの予告状を持参しています。

Romeo
Juliet
Victor
Bravo!
26の文字が飛び交う中
“運命の宝石”を
いただきに参上する
怪盗キッド

と書かれ、スペードの2のトランプが真ん中から切れたイラストが添えられていました。

ここに書かかれた「運命の宝石」というのは、樹里が持つ指輪の事。

スターサファイヤと言われる、信頼・希望・運命を示す三本の線が入った指輪を、樹里は今回の舞台に使っているのです。

ブルーサファイヤをこよなく愛したナポレオンの最初の妻・ジョセフィーヌを演じる上での小道具として使っていた樹里ですが、キッドから狙われていると知って毛利を訪ねてきたのでした。

予告状を読んでいた毛利は、Romeoと Julietという文字に着目。

そして樹里の立つ劇場[そら]のこけら落とし公演が【ロミオとジュリエット】だったと知ると、すべてを悟ったとばかりに推理を話し始めました。

曰く、キッドからの予告状には3つのWと1つのHがある・・・

つまりWho(誰が)When(いつ)Where(どこで)How(どうやって)という事が示されているのだというのです。

そして毛利は「キッドが 劇場そらの舞台上で 観客から喝采を受ける時 ナポレオンに」と解読し、ナポレオンに変装したキッドが盗みにやってくると断言しました。

トランプはブイサインを示していると言ったり26の文字については論理的説明もない毛利の推理ですが、樹里は手を叩いて大喜びです。

彼女は宝石を守ってほしいと、付き添いのマネージャー・矢口真佐代を肘でつついてチケットを差し出したのでした。

窓の外にキッドの使う白鳩がいるとも知らずに―――。

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」ニセ工藤新一

夕方近くなって、そらのある汐留に到着した毛利たち。
コナンや蘭だけでなく、阿笠博士に少年探偵団、園子に灰原まで来ています。

矢口の案内でまずは楽屋に通された一行。
大きなリュックを背負ったまま進むコナンは、ヘアメイクの酒井夏希にセットされている最中の樹里の楽屋へと向かいました。

部屋には最近始めたらしいダイビングを楽しむジュリの写真が飾られています。
歩美たちはファンデーションだけで5種類もあるメイク道具に興味津々。

しかし触ろうとした彼女たちを制したのは夏希でした。
君たちにはまだ早いでしょ、と笑ってウィンクする夏希。

そこへナポレオン役の成沢文次郎、ジョセフィーヌの親友役の田島天子、ジョセフィーヌの恋人役の新庄功、演出家兼パトロン役の伴享らがやってきました。

加えて中森刑事まで・・・
キッドを追い続ける彼は、今夜の予告にもきっちり張り込んで来たのです。

一気に増えた人数ですが、この全てが本物だとは限りません。
前もって化けるのはキッドのやり方だからな、とコナンは警戒するのでした。

 
大勢で賑わう楽屋へ、中森が連れてきたという助っ人が現れます。

目暮警部に強く言われてしぶしぶと中森が協力を要請したのはなんと、工藤新一でした。

驚く一同。
中でも絶対にありえないと言い切れるコナンはすぐさま、新一を指差して怪盗キッドだ!!と叫びます。

しかし自分の正体を貼らせない以上、コナンが訴えても誰も取り合ってくれないのです。

唯一、助っ人を邪魔だと思っている中森だけが新一の顔を引っ張って、化けの皮が剥がれないか試してくれたぐらい・・・。
もともと似た顔立ちをしている二人、結局キッドはあっさりと新一として迎えられたのでした。

 
ところが、蘭だけは突然現れた新一に違和感を持っているようです。

いつもなら絶対言わないような甘い言葉を吐く彼に、頬を赤らめつつもどこか違う、と感じている蘭。

舞台に向かった樹里たちを見送り、劇場内の施錠箇所をチェックして回っていてもその違和感は拭えません。

しかし園子はそんな蘭に、素直になれば?
と言って彼女の違和感を照れ隠しだとしか思っていないのでした。

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」怪盗キッド

いよいよ舞台の幕が開きます。

客席に座ってからもコナンは暗視スコープを使って、劇場内の観客をくまなくチェックしています。
コナンが警戒する中、座らないで客席の後ろに立っている新一。

彼の動向をチェックしながら、舞台上の動きにも目を配らなくてはなりません。
樹里の手にはあの指輪があり、毛利と中森は最大限近い場所での警護にと、なんと演者の一人として舞台に上がっています。

すると突然、新一がコナンに手を振るとホールから出て行ったではありませんか。

追いかけるコナン。

途中警備員にぶつかり転んだところに、別の警備員がやってきました。
大丈夫会?と声をかける警備員を見て、すぐに相手の不審部分に気がついたコナン。

何故警棒が長いのか?と問いかけたのです。
各県事細かに決められているハズの警棒の長さが違う警備員・・・

 
すると男は急に警棒から強い光を放ちコナン達の目をくらませた一瞬の隙をついて逃げ出しました。

追いかけてたどり着いたのが屋上です。

その頃、拍手を受けながら緞帳が下がった舞台では、その瞬間成沢に折り重なるようにして確保に務める毛利と中森がいました。

しかし成沢は勿論キッドではありません。
キッドは今コナンの目の前にいるのですから―――。

 
「もう終わりにしようぜ」というコナンの言葉に、笑みを浮かべながら「君と隠れんぼするには日が暮れすぎた」と返すキッド。

そして蘭の声を真似ることでコナンの注意をそらし、彼に向かってトランプを放つ銃を向けます。
銃弾のように襲い来るトランプを避けるうち国情から転げ落ちてしまったコナン。

慌てたキッドは彼を救いにハングライダーで空に飛び出します。
しかしこれはコナンの策略でした。

彼は背中のリュックからパラグライダーを出すと、いつも空を飛んで逃げるキッドを追い始めたのです。
走行する電車に降りた2人。

ついにキッドを!と思ったコナンでしたが、キッドの方が上手でした。

彼はコナンがパラグライダーを外したと見るや、上空に待機させたハングライダーに飛び乗って逃げていったのでした。

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」飛行機内の事件

結局キッドに指輪を奪われる事なく公演を終えた樹里は、メンバーとの打ち上げ旅行に毛利たちも誘います。

舞台観劇に訪れた全員を連れて、向かうのは樹里の別荘がある北海道。
しかし空港にはまだ樹里の姿がありません。

車の中で夏希にメイクして貰っているというのです。
この頃夏希は樹里に気に入られすぎて付き人のようなことをさせられている、と顔をしかめたのは伴。

来ていないのは樹里だけではありません。
新庄もまた体調不良のため旅行をキャンセルしていたのです。

 
そこへ樹里が合流し、いざ出発です。

一緒に行くのはコナン達一行と矢口に夏希、伴、成沢、天子・・・
他の役者は読んでもメリットがないと言い切った樹里は、さながら女王のような貫禄・・・

その時コナンは何者かの鋭い視線を感じます。

不穏な空気を漂わせながらの旅行・・・
それに加えて蘭が呼んだ英里まで加わった事で一瞬空気が凍ります。

美人女優に鼻の下を伸ばす毛利を見かねて、旅行のつもりで英里を呼んだ蘭ですが、事情を聞かされていなかった英里と毛利は猛反発。

結局隣り合わせに座らせようとした蘭の思惑はハズレ、毛利は樹里の隣へと移動してしまったのでした。

 
函館の大沼湖畔にあるという樹里の別荘。
そこに中森がいました。

ここにキッドが現れると踏んで、大勢の警官と共に張り込んでいるのです。
その時、部下が気付きます。

誰もいないはずの別荘に灯りがついていることに―――!

 
英里の参加は樹里も快く受け入れてくれましたが、そんな彼女の顔が曇る出来事が・・・。
出発直前の飛行機に新庄が飛び込んできたのです。

お待たせしました、と大仰に膝まづき樹里の手を取る新庄。
そのまま彼女の指輪・スターサファイアに口づけた彼に樹里は、どうして言うとおりにしないの?と小声で叱責するのでした。

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」暗号の解読

そんな二人を見ながらコナンの脳裏をよぎるのは昨夜のキッドの姿。

彼は本気で指輪を奪う気があったのか?

「君と隠れんぼするには日が暮れすぎた」というセリフ、
そしてあの警棒もキッドにしては迂闊すぎる、と考え込んでいるコナンの耳に元太たちの声が聞こえてきました。

自分の席を示すアルファベットを読み上げていたのです。

そこで閃いたコナン。
キッドの予告状に書かれていた4つの英単語、あれはコネティックコードだったんだと気付いたのです。

コネティックコードとは無線の聞き間違いを防ぐための通話コードのこと。

航空機の無線通話でも使われるそれは、「26文字が飛び交う中」というキッドの言葉に当てはめればこの飛行機内での犯行を予告してると取れるのです。

添えられていたトランプの絵。

スペードの2を真ん中で断ち切ったあの絵は、2では割り切れない奇数を指していた・・・
そう、東京から箱根に向かうこの便が865であることを・・・。

 
そう考えれば昨夜のキッドの行動も納得できます。
キッドは、犯行が失敗したとこちら側に思い込ませることで油断を誘うつもりだったのです。

つまり、キッドはこの飛行機内にいる・・・
そして今も指輪を狙っているとコナンは確信したのでした。

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」機内での事件

いよいよテイクオフ。
気圧の変化に耳の痛みを訴える歩美たち。

光彦に習い、鼻をつまんで空気を抜いています。
毛利は樹里の隣に座ったのを幸いに、サインを頼みました。

機転を効かせてすぐにマジックを差し出したのは夏希です。
これだからこの子を手放せないのよね、と樹里は彼女の気働きに満足そうに呟きます。

先程まで気分が悪そうだった彼女も、天子から貰ったビタミン剤が効いたのか、体調を持ち直したようです。

その時、トイレに立った判がふらつき、樹里の座席に寄りかかりました。
慌てて支えた樹里。

 
判に続いてトイレに経ちますが、タッチの差で成沢にはいられ再び席に着きます。

そして彼が出るとすぐさまトイレに向かった樹里ですが、意外なほど早く席に戻ってきたのです。

そしてそのままコックピットへ。
機長からのリクエストに応えた添乗員がコーヒーを運ぶ後をついてそのまま入り込んだのです。

部外者の侵入に慌てる添乗員ですが、機長は咎め立てしません。
樹里は昔、この航空うがい者の添乗員として機長ともフライトを共にしたことがあったのです。

懐かしく言葉を交わし、つかの間の旧交を温める2人。
そんな機長に手を差し出した樹里は、彼と副操縦士の両方から指輪へのキスを受け取ったのでした。

 
戻ってきた樹里にチョコレートを差し出した矢口。
気のきかない彼女に、樹里がいつも好んで食べるチョコレートを出させたのは夏希でした。

何粒も入っている箱から1つ選んで口にした樹里。
その途端、彼女は喉を抑えて悶え始めます。

尋常ではない苦しみの末、あっという間に絶命してしまったのでした。

彼女からはアーモンド臭、つまりは青酸カリの匂いがします。
飛行機という密室の中で殺人事件が起こってしまったのです。

しかし樹里よりも先にチョコを摘んで食べた毛利にはなんの異状もありません。
チョコレートに混入されたのか否か・・・

ほぼ全員の目がチョコをすすめた矢口に注がれます。
封を切っていないチョコを差し出したにも関わらず疑われる矢口は、必死になって身の潔白を訴えますが、毛利は彼女から残りのチョコを預かると現場保存を始めたのでした。

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」トリック

そして樹里の行動を振り返り始めます。
彼女が飛行機に乗って口にしたのはチョコの他にビタミン剤。

疑われて焦る天子は、自分には樹里を襲う動機がないと訴えますが、その言葉に真っ向から反論したのは夏希でした。

この中に樹里を殺す動機のない人なんていない、と。
演出家としての役割を樹里に奪われ気味の伴、そんな樹里を判の妻・天子は疎ましく思っていたし、元夫の鳴沢は未だに樹里に未練タラタラで何度も再婚を申込みながらも断られ続けていたし、と夏希。

そして新庄は樹里の若い恋人だが最近飽きてきた様子で、他の男の子を物色し始めていたし、矢口はいつも人前で罵倒され恥をかかされていた、と続けた夏希は、そういう自分も樹里に振り回されほかの仕事ができなくて恨んでいたと告白したのです。

 
そんな緊迫した空気の中、元太はおやつを食べ始めます。
指についた菓子を舐め取るその姿を見て閃いたコナン。

樹里もまた手についたチョコを舐めたんじゃないか、と思いついたのです。

そうして登場してからの樹里はじめメンバーの様子を事細かに思い出した彼は、犯人への手がかりを見つけたのでした。

そうしていつものように時計に仕込まれた麻酔針を飛ばしたコナン・・・
しかし命中してしまったのはなんと英里でした。

こうなっては仕方ありません。
英里の声を使って推理を始めることにしました。

 
毒を持った手口を、耳抜きにあると説明したのです。
飛行機に乗ると樹里は必ず耳抜きをする事を知っていた犯人は、この癖を利用したと話します。

樹里がトイレに立ち、すぐに帰ってきたのもこの耳抜きの為でした。

歩美がコナンの視線を避けて耳抜きしたのと同じく、女優として人前に立つ彼女もまた人目を避けてトイレの中で耳抜きをしたんだろうというのです。

そしてチョコを食べ、いつもと同じように指を舐めた・・・。
しかし樹里が毒に犯されたのはこの瞬間だけでなく、その手前から肌を通して毒を吸収していた、と話す英里。

鼻の周りに毒を混ぜたファンデを使って彼女を死に至らしめたと言い切ったのです。

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」犯人

それはつまり、メイクの夏希を犯人だと断言したも同じでした。

ありえない、と笑い出す夏希に証拠を突きつけるべく、英里が語ったのは歩美たちが[そら]の楽屋でファンデに興味を持った時の事を持ち出します。

子供達がいじらないよう叱ったじゃない、そう言われても認めようとしない夏希。

そんな彼女に、毒が混入したファンデはおそらく夏希の自宅宛に送られているとまで言い切ります。

空港の郵便物を調べればわかる動かぬ証拠を前に、夏樹はついに観念したのでした。

 
夏希が樹里殺害を決めたのは、ハリウッドでメイクとして活躍したいという夢を壊されたからでした。

努力し続けやっと掴んだ仕事のチャンスを、樹里が握りつぶしていたからです。
しかも夏希をメイクとしてではなく便利な付き人扱いしながら・・・

これによりメイクとしてのプライドを傷つけられたと泣き叫ぶ夏希。
しかしそんな彼女に毛利が冷たい言葉を投げつけます。

メイクを殺人の道具にしたくせにプライドを語る彼女を叱責したのです。
これにより我に返った夏樹・・・

抵抗することなく、自身の罪を認めたのでした。

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」操縦不能

こうして事件は解決します。
しかし嫌な予感を感じ取っているコナンは、ふと思い出すと添乗員に、持っていった菓子を食べないように機長に言って欲しいと叫んだのです。

樹里の手を取りキスしていた操縦士たち。
案の定、指についた微量の青酸カリを口にしてしまい、コナンが気付いた頃には苦しみ悶えていました。

操縦士たちは命に別状はないものの、意識が朦朧としており操縦出来る状態にありません。

彼らをコックピットから運び出し、操縦桿を握ったのは新庄でした。
彼はコナンを相棒に選ぶと管制塔に連絡を入れます。

その頃函館上空は嵐のため天候不安定・・・。
そこにあと15分ほどで着陸する予定になっているのでした。

 
ほかの乗客を席の戻らせ、口を開いたコナンは新庄に、お前キッドだろ、と話しかけます。

笑い声を上げたキッドは、本物の新庄は偽キッドとなって樹里の別荘に先回りしていると説明しました。

その頃、本物の新庄はわけがわからないままで、中森たちに追われながら車で逃走しています。

指輪を狙って乗り込んできたキッドですが、それは樹里のスターサファイヤが本物かどうかを見極めるためでした。

本物のサファイヤは口に含むと冷たい―――
そう語った彼は、だからこそ搭乗時、受理の指輪にキスをしていたのでした。

 
怪盗と名探偵の2人。
しかし彼らは今、大きな仕事を前にタッグを組んで立ち向かわねばなりません。

雷が鳴り響き雨が激しく降る天候に突っ込んで、着陸を成功させなければならないのです。

管制塔の指示を仰ぎ、オートという機能で着陸態勢に入ります。
ところが突然の落雷により作戦は失敗。

その上破損した部品が落下したことで、滑走路は大炎上してしまいました。

鎮火のためしばらく待機を言い渡された飛行機ですが、しかし燃料がほとんど残っていません。
燃料が漏れていたのです。

しかも電波が悪く無線も通じず万事休す!
あと10分ほどしかない時間を使って、着陸できるとこを探す2人。

 

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」最後ラスト結末

長くて真っ直ぐで周りに何もない場所・・・
そうだ!と歩美が提案したのは埠頭でした。

テレビ番組で見たという彼女の意見を参考に、イチかバチか崎守埠頭に賭ける事になったのです。

ところが、突然腕の怪我を理由に操縦桿を蘭に譲った新庄キッド。

蘭の操縦で埠頭が見えてきました。
しかし視界不良の上電灯が少ない埠頭は真っ暗で何も見えません。

するとそれまでずっと蘭に操縦の指示を出していた新庄キッドが、やばそうだから、と言い残してコックピットをさってしまいます。

その上彼は搭乗口を開けると、責め立てに追いかけてきた園子の前で正体を現すと、気障なセリフを履いて飛び立ったのでした。

 
逃げ出したかに思われたキッドですが、彼は彼にできる最大限の協力で飛行機の着陸を手助けします。

新庄を追いかける中森たち数十台のパトカーの前に姿を現すと、彼らを先導して埠頭まで連れてきてくれたのです。

一時は、自分の腕に乗客の命がかかるというプレッシャーに押しつぶされそうになった蘭ですが、席を外し新一の声で電話してきたコナンの言葉で徐々に落ち着きを取り戻しました。

園子と一緒に操縦桿を握り、やり直しのきかない一発勝負に打って出たのです。

並列したパトカーの赤色灯は、まるで滑走路を照らすライトのよう・・・

蘭は、パトカーを巻き込んだりクレーンをなぎ倒したりしながら、なんとか成功させるとその瞬間、その子と一緒に意識を失ってしまったのでした。

そんな彼女にコナンは、よくやったな、とねぎらいの言葉をかけるのでした。

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