映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」は、原恵一監督の2002年のアニメ映画です。
この映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
「クレヨンしんちゃん」シリーズでも特に泣ける作品として名高い「 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をご堪能ください。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」あらすじ
野原家の全員は同じ夜に同じ夢を見たことで朝から大盛り上がり。
その内容は時代劇に出てきそうな、美人な女性が泉のほとりにいたという…
ヒロシとしんのすけはデレデレしつつ、ミサエとひまわりは冷たい目でそれを見つめるのでした。
そんな話をしていると、あっという間に時間は遅刻寸前!
慌てて出て行くことになったしんのすけとヒロシだったのです。
幼稚園から帰ったしんのすけはミサエに呼ばれて庭へ。
そこには犬のシロが掘って開けた大きな穴が…
ミサエに飼い主の責任を押し付けられてその穴を埋めることになるのでした。
実はその穴は・・・
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」ネタバレ
そして、土を被せようとするとシロが邪魔をしてきて、なんでだろうと問いかけると穴の底で吠え始めます。
しんのすけは昔話の「はなさかじいさん」のように、更に掘るべきだと判断して土をどけていきました。
すると、箱に入った巻物を発見!そこには「びじんのおひめさま」と一緒だというような内容が…
しんのすけは自分の字だったことと、ぶりぶりざえもんのサインがあったことから、いつ書いたのかと頭を悩ませます。
そして、お姫様は夢に出てきた女性のことだと推理し、もう一度会いたいと願って目をつむると…そこは夢の場所になっていたのです。
しんのすけは見知らぬ土地を走っていくと、兵が戦っている原っぱへ。
時代劇の撮影だろうと思って陰から狙っている兵に声をかけますが、邪魔をするなと怒られます。
その模様に気付いたのが狙われていた鬼の井尻又兵衛と従者の仁右衛門。
彼らは若月家の兵たちを率いており、狙っていた者を追い払って進軍しつつその場をしのぎました。
しんのすけに助けられた又兵衛は殿の城に連れていき、ここは武蔵の国の春日領、天正2年(1570年)だということを知らせます。
そして、殿の康綱にしんのすけは未来の話をすると興味を持たれ、帰る方法が分かるまで又兵衛の家に世話になると良いと言うのでした。
彼は30歳にして両親と兄弟を亡くし、嫁はまだいない…妻や子を持つと未練ができると強く主張しますが、一緒に住んでいる仁右衛門は臆病なだけだと笑います。
そして、殿の娘である廉姫15歳まで幼馴染としてよく遊んでいたと語るのでした。
その頃、ミサエはしんのすけの不在を心配し、ヒロシは落ちていた巻物を見て「大正2年」に何があったか図書館で調べると、「春日の戦い」という気になる文言が…その戦いで井尻家が負けたということを知り、巻物を書いたのがしんのすけだと信じて過去へ戻る身支度を始めます。
ミサエ、ひまわり、シロも車に乗り込んで穴の上まで移動しましたが、何も起きませんでした。
一方、しんのすけは現れた場所に同じように巻物を残すための準備中。
廉姫に未来の男女の恋はどうなのかと聞かれて「お互いに好きになればいい」としんのすけは答えます。
彼女は春日家のためになるように、大蔵井の高虎との縁組を考えており又兵衛も国どうしを結ぶためのもと言い聞かせてそうすべきだというのでした。
しんのすけは又兵衛の様子から「廉姫が好きなんでしょ?」と詰め寄ると又兵衛は秘密にしてくれと頼み、金打(きんちょう)を交わして武士の約束を交わします。
しんのすけは巻物を埋めに行こうとすると同じ年の子供のオオマサ、かずま、ねね、ぼうしちの4人を見つけて仲良しになります。
彼らに秘密の場所に案内してもらうと、そこは夢に出てきた綺麗な泉と森に囲まれた場所でした。
そこに廉姫が現れましたが、後ろには野伏が…金目の物を目当てに襲ってきましたが、又兵衛が馬に乗って現れて助けに来て助かります。
廉姫は家族を亡くしたため武士が嫌いだということ、いずれは知らぬ殿の元へ嫁に出るということ…それらを語って又兵衛に抱きつきますが、彼は必死に堪えて彼女を離しました。
しんのすけは手紙を埋めると、そこに車に乗ったひろしたちが現れます。
一家は殿の元に行き、未来の話を聞いた殿は大蔵井との縁談の破棄を決めました。
すると、岩月と大蔵井が兵を進軍させてきたため、籠城のため女性と子供と野原一家は集まります。
又兵衛や兵たちは遠くから攻めてくる敵兵に対し、火縄銃の射程距離に入るくらいに引きつけて発射。
石つぶてや弓矢で遠距離戦を続けます。
そんな折、しんのすけは又兵衛が心配になって彼の元に行き、ちょうど敵兵が移動式のやぐらに乗って高所から乗り込んで来ました。
又兵衛は彼らを助けつつ、敵兵を退けたのです。
明朝、敵兵がさらに攻め込んでくる危険があったため、野原一家は車に乗って泉へ向かうよう言われ、又兵衛は小隊を率いて決死の覚悟で敵に攻め込みますが多勢に無勢…
分断して囲まれつつピンチに陥る又兵衛たちに加勢しようと、野原一家は車に乗って体当たりを始めました。
そのまま本陣に攻め込んだ野原一家は、敵の大将の大蔵井と側近の兵の太郎左衛門と対峙…
ヒロシは又兵衛たちが来るまでの時間を稼ごうと車に詰め込んでいたボディブレードをものすごい勢いで振るわせて、その異様な光景に敵は攻撃を仕掛けてきません。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」ラスト最後の結末
そこに到着した又兵衛は太郎左衛門と拮抗した勝負が繰り広げ、そのスキに大蔵井が逃げようとするのでした。
それを見つけたしんのすけは前に立って「一番偉いのに逃げるのか!」と叱咤。
怒った大蔵井は刀を振りかざしますが、ミサエが又兵衛から借りていた刀でそれを防ぎ、ヒロシがボディブレードで叩いて倒すのでした。
又兵衛は大将の首を斬り落とそうとしますが、しんのすけが「こっちの強さが伝わったからもう攻めてこないよ!」と説得したおかげで、マゲのみ切り落として敵陣を撤退させます。
そして、悠々と帰ろうとしていた又兵衛に何者かが発砲…
しんのすけが彼に駆け寄ると、会った時に一度、命が救われたから今また死を迎えることが不思議ではないと言うのでした。
最期に彼は刀の右手指をしんのすけに渡して息絶えます。
その後、野原一家は帰るために泉へ…
廉姫は又兵衛がいずれは命を落とすことを知っておりその上で延命を願ったために、しんのすけには辛い思いをさせたと話しました。
しんのすけは又兵衛が廉姫を好きだったということを伝えようとしますが、廉姫に「もう良いのだ」と言われて、伝えるのを止めます。
野原一家は無事に現代に戻り、物語は幕を閉じました。
完
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」みどころ
みどころはまさに号泣できるラストでしょう。
いつものおふざけ、お笑いもありますが、今作はソコじゃありません。
泣くためのアニメなのです。
クレしんで泣けるなんて誰が想像したでしょう。
ちなみにクレしんには他にも泣ける作品はあるのですが、今作が群を抜いています。
今作の主人公ももはや、しんのすけというよりは又兵衛です。
完全に彼の物語になっていました。
ちなみに本作を原案とした時代劇作品『BALLAD 名もなき恋のうた』が2009年9月5日に公開されています。
みんなの感想