映画「キャロル」は、ケイト・ブランシェット主演、トッド・ヘインズ監督の2016 年公開の映画です。
この映画「キャロル」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見どころについて紹介します。
1950年代のニューヨークを舞台に描かれた恋愛映画「キャロル」をお楽しみください。
「キャロル」あらすじ
1952年のニューヨーク。
テレーズ(ルーニー・マーラ)は高級百貨店でアルバイトをしていました。
クリスマスの時期、にぎわう売り場で、ある1人の女性に出会います。
その女性は4歳の娘へのクリスマスプレゼントとして人形を買いに来ていましたが、在庫切れと知り、テレーズが提案した列車セットを購入しました。
しかし彼女は自身の手袋を売り場に忘れていってしまいます。
テレーズは恋人であるリチャード(ジェイク・レイシ―)にNYタイムズで編集部の写真担当として一緒に働かないかと提案されます。
彼女はカメラが趣味であったため魅力的な提案でした。
そして・・・
「キャロル」ネタバレ
後日、列車セットを購入した女性から置き忘れた手袋を郵送してくれたお礼にと電話が届きます。
さらに彼女からランチに誘われました。
そこで彼女はキャロルと名乗ります。
テレーズは恋人のリチャードと一緒の時には感じることのできない気持ちになり、キャロルに夢中になっていきました。
キャロルは現在結婚をしていますが、離婚協議が進んでおり、一方テレーズはリチャードから結婚を申し込まれている状況でした。
さらにキャロルはテレーズを自宅に招きます。
2人の時間を楽しんでいましたが、そこへキャロルの夫ハージ(カイル・チャンドラー)が不意に帰ってきてしまいます。
離婚協議中の彼らは、娘の親権をめぐって争っていました。
一方ハージはキャロルがテレーズに好意を持っているのに気づき、キャロルを愛しているハージは怒り、娘を連れて行ってしまいます。
キャロルとテレーズの関係を疎ましく思うハージは、娘の単独親権を主張します。
キャロルは以前親友であるアビー(サラ・ポールソン)とも関係を持っていた過去があるため、不道徳として母親にふさわしくないと主張しているようです。
クリスマス当日、テレーズの自宅にキャロルがやってきます。
そこでキャロルはカメラをプレゼントしました。
そしてキャロルは一緒に旅に来ないかと誘います。
リチャードに猛反対を受けますが、キャロルに夢中になっているテレーズは、キャロルとともに旅に出発しました。
テレーズとキャロルはホテルを転々としていくうちにより親密になっていきます。
ある夜に彼女たちは一線を越えた関係になりました。
しかしその様子をハージが雇った探偵に録音されてしまい、そのテープをハージに送られてしまいます。
彼女たちはその場を急いで逃げましたが、翌日キャロルは「いつか連れ戻されるなら、早い方がいい」と、テレーズを残して戻ってしまいます。
代わりにそのホテルにいたのは彼女の親友であるアビーでした。
アビーからキャロルからの手紙を受け取ったテレーズ。
そこには「最愛の人へ」と「あなたが幸せになるためなら何でもする」とのメッセージがありました。
「キャロル」最後のラストの結末は?
それから2人の関係は断ち切られますが、テレーズは念願NYタイムズで働き始め、キャロルはハージの実家で暮らしていました。
しかしキャロルは同性愛治療を受けさせられており、毎日続く気取ったランチに堪えられなくなっていました。
キャロルはテレーズに「待っていてと言えばよかった」と後悔します。
彼女は街中でテレーズを見かける度に思いをはせていました。
協議が開始すると、「キャロルは娘の親権はハージが持つべきだ」と言いますが、定期的な面会を求めます。
また「自分を偽るぐらいなら私の存在意義がない」と言い、ハージに面会を認めるか、拒否するか、これ以上の交渉はしないと言い切りました。
その後、NYタイムズで働いているテレーズはキャロルから「今夜6時半 リッツで。もしこなくても理解するわ」という旨の手紙を受け取ります。
テレーズはリッツに向かいともに食事をとり、そこでキャロルに一緒に暮らさないかと思いを伝えられます。
しかしテレーズは「それはできない」と言いました。
断られたことにうろたえをみせたキャロルですが、「もし気分が変わったら」と言い、オークルームでの会食に誘います。
食事中リチャードに会ったテレーズは別のパーティーに参加しますることになりました。
しかしテレーズはそのパーティーを抜け出し、キャロルが会食をするレストランに向かいます。
キャロルに近づくと、彼女もそれに気づき、優しい笑みを浮かべました。
THE END
「キャロル」見どころ
女性同士の恋愛を題材とした代表作ともいえる今回の作品「キャロル」。
ただこの映画が代表作となっているのは、同性愛というテーマを強調しすぎず、「自分の心に従って生きる」ことをテーマとした淡い恋愛模様を描いている作品であるからだと思います。
上品だけどどこかミステリアスな雰囲気を醸し出すキャロルと、夢を追うテレーズの関係性や、映画のレトロな映像がとても繊細できれいでした。
キャロルとテレーズのどこか儚いような恋愛とともに、「自分らしく生きて行くんだ」というような力強さも感じます。
それを表現したケイト・ブランシェットの演技にも注目です。
同じくケイト・ブランシェットがブルース・ウィリスとビリー・ボブ・ソーントン、二人の男を魅了する女性を演じるコメディ「バンディッツ」もおすすめです。
是非ご覧ください。
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