「小さな恋のメロディ」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「小さな恋のメロディ」ネタバレ あらすじ
ラブストーリー

映画「小さな恋のメロディ」はマーク・レスター主演、ワリス・フセイン監督の1971年公開の映画です。

この映画「小さな恋のメロディ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

少年少女の淡い恋を初々しく描いた青春映画の名作「小さな恋のメロディ」をお楽しみください。

 

「小さな恋のメロディ」あらすじ

1970年代初頭、ロンドン──

生徒たちの笑い声が溢れ、叱りつける先生の声も毎日のように轟く学校。

まだ互いの存在を知らない、11歳の少年と少女も同じ学校に通っています。

中流家庭で育ち、身なりもキチンとした優しいダニエル・ラティマー(マーク・レスター)。

でも、友達はイタズラっ子ばかりで、女性の裸が載っている雑誌を見たこともあります。

母親は知った途端に動揺していたけど、大人が見ていない隙に悪い事をしてみたい年頃。

そして、ドキドキと胸が高鳴る出会いも、初めて経験しました。

 
メロディ・パーキンス(トレイシー・ハイド)。

バレエを踊るメロディに見惚れるダニエルは、先生に見つかりバレエをする事に。

腕を上げてクルクルと回るダニエルを見て、微笑むメロディ。

ダニエルを覗きに誘った、悪友トム・オーンショー(ジャック・ワイルド)も躍ります。

メロディのことが、気になって仕方がないダニエル。

下校時刻、友達と帰るメロディのあとを追い掛けると、やって来たのは墓地でした。

ポスターを広げて、その“カッコいい彼”にキスをして笑い合う女の子たち。

こっそり覗くダニエルは女の子たちに見つかると、口笛を吹いてそこを立ち去ります。

まだ11歳の、何も知らない子供・・・

大人はそう思っているけど、小さくたって友情や恋心で毎日が大忙しの彼らの世界がそこにはありました。

そして・・・

 

「小さな恋のメロディ」ネタバレ

「ダニー!」と、息子ダニエルを車で迎えに来たのは、キレイに着飾った母親。

初対面の悪友トムに怪訝な顔をするけど、車に乗せて家まで送ってやります。

愛想よくウインクをしてみせるトムは、立派な家の前で下車。

でも、車が遠ざかると、その家じゃなく裏にあるアパートに入って行きました。

先生に怒られてばかりの悪ガキだけど、祖父と暮らし家事もやっています。

 
ある日、遠くの町で時間を忘れてダニエルと遊んでいると、夕方5時を過ぎていました。

トムの笑顔が消えたのに気づくダニエルは、タクシーを呼び止めるとお小遣いで帰宅。

まだ暗くないから「映画を見た?行かないか?」と、トムを引き留めるダニエル。

ただ友達のトムと一緒に居たい一心で「お金があるんだ」と、言ってしまいます。

すると「君のカネは、使わない!」と怒り出すトムは、祖父が待つ家の事情を話しました。

そして、ションボリするダニエルに「君が嫌いなんじゃない!」と、ちゃんと伝えます。

自分のことを自分でやって、ダニエルよりも少しだけ大人のトム。

一緒に遊ぶのが純粋に楽しい二人は、いつもと変わる事のない友情を育みます。

 
でも、あのバレエの日以来、クラスが違うメロディを遠くからでも見ていたいダニエル。

講堂に生徒たちが集まると、トムはクラスメイトの耳元にヒソヒソと何かを言いました。

伝言リレーに誰もがニヤニヤして、最後に伝言を聞いたメロディが振り向きます。

メロディと目が合うダニエルは、視線を落として頭を掻くのでした。

 
メロディは、祖母と両親との四人暮らし。

ある晩、手伝いを忘れたメロディは「あの男(ダニエル)のせいよ」と、言い訳。

墓地で遭遇した話を聞かされる母親と祖母が、そいつは変質者かもと気を揉むと悪戯っぽく笑うメロディ。

すると“からかわれた”と気づいた母親は、父親ならもっと怒ったと叱ります。

でも、へこむ事はないメロディは「…いい男の子よ」と、微笑みました。

一緒に楽器を奏でた事はあっても、まだダニエルとお喋りはしていないメロディ。

学校の昼休み、勇気を出したダニエルに話し掛けられても、そこは友達の席だから無理。

メロディの隣に座れず、皆に笑われるダニエルを守ったのはトムでした。

 
学校でダンスパーティーが開かれると、いつも厳しい先生も上機嫌!

どうしてもメロディと踊りたいダニエルは、友達から離れて彼女のもとへ。

「断られるに決まってる!女の子なんて」と、引き留めるトム。

ニヤニヤ笑う友達は、女の子を誘えないトムに「怖いのかい?」と“けしかけ”ます。

ダニエルの誘いを、笑顔でOKするメロディ。

ところが、ヤケになってメロディの友達を誘うトムは、その女の子を蹴り飛ばすのでした。

メロディは泣いている友達に駆け寄り、ダニエルの楽しい時間が終わります。

 
母親に内緒で、化粧をしてみるメロディ。

口紅を塗りたくって、目の周りも真っ黒だから「メロディ、お茶よ」と呼ばれて、ドキッ!

一方、男の子たちが夢中になっているのは、お手製の爆弾作り。

いつも不発で失敗を繰り返したけど、やっと成功するとトムもダニエルも大喜び!

 
メロディを想い、苦手な徒競走で1着になったり、勉強が手につかないダニエル。

そんなダニエルを見ているトムは、友達を取られる寂しさが込み上げるのでした。

 
宿題をしなかったダニエルは先生に怒られ、放課後に居残り(お仕置き)。

すると、先生をわざと怒らせるトムも、一緒に居残りする事になります。

先生に“お尻を叩かれる”のを、怖がるダニエルに「僕がついてる」と、励ますトム。

最初に叩かれたトムは“お尻に仕込んだタオル”のお陰で平気だけど、ダニエルのタオルは見つかります!

先にトムが先生の部屋を出ると、メロディがダニエルを待っていました。

「帰った方がいいよ」と、何度トムが言っても、動こうとしないメロディ。

そこに、涙目のダニエルが来ると、トムは「泣くなよ!」と、肩を組んで歩き出します。

 
タオルで涙を拭いたダニエルが選んだのは、男の子たちとの爆弾作りじゃありません。

ただ友達のダニエルと一緒に居たい一心で、遊園地や動物園、映画も見ようと誘うトム。

でも、メロディを選んだダニエルは、トムを置いて行ってしまいました。

 
この日、学校をズル休みしたダニエルとメロディは、列車に乗って遊園地へ。

それから海にも行って、二人だけの楽しい時間を過ごします。

ダニエルに「結婚しようか」と言われたメロディは「いつの日かね」と、答えました。

 
翌日、ダニエルとメロディはズル休みがバレて、校長に呼び出されます。

「私も若い時があった」と、校長は11歳の二人に反省を促し、今やるべき勉強や将来を考えるよう伝えました。

すると「分かってます 僕たち、結婚したいんです」と、ダニエルは答えます。

冗談だと思っている校長は笑いますが、ダニエルは至って真剣でした。

そんなダニエルの想いに、昨日よりも更に気持ちがハッキリとしたメロディ。

大人は“結婚”に、意味の分からない事ばかり並べたてるけど、ダニエルとメロディの想いは単純明快です。

「僕たちは、一緒に居たいんです!それが結婚なんでしょ!可笑しな事じゃないでしょ!」

 

「小さな恋のメロディ」最後のラストの結末は?

ダニエルとメロディの事は、あっという間に広まりました。

冷やかすクラスメイト。

トムにまで純粋な気持ちをバカにされたダニエルは、殴り合いの喧嘩に!

先生がやって来て騒動は収まりますが、悲しそうな顔をしているダニエル。

同じく、悲しい気持ちを抱えるトムは「ダニー、僕が悪かった」と、謝ります。

クラスが違うメロディもまた、ダニエルの事で友達に“からかわれ”傷ついていました。

 
ダニエルとメロディが“駆け落ちした”?

休み時間が終わって他の学年は授業中なのに、二人のクラスメイトはドコにも居ません!

校長が教室に行くと、着席している一人の男子生徒が「結婚式です」と、打ち明けます。

牧師役のトムとクラスメイトに見守られ、ダニエルとメロディの結婚式が始まりました。

先生やダニエルの母親は、男の子たちの遊び場になっている線路わきの廃墟へ急行!

全速力で、廃墟に走って来た男子生徒は「逃げろ!先生が来る」と、叫びます。

「キャーーー!!!」

一斉に外へ飛び出した子供は追いかけっこを大いに楽しみ、大人は翻弄されるばかり。

最後までダニエルとメロディを守ったトムは、“お尻を叩く”先生に反撃!

圧倒的な勝利を収めた、子供たちは大歓声を上げで大喜びです。

 
どこまでも続く、長い線路。

ダニエルとメロディは、力を合わせて手漕ぎトロッコを走らせるのでした。

THE END

 

「小さな恋のメロディ」見どころ

1971年の公開から50年以上たった今も輝き続けるこの物語に、どれだけの大人が心を揺さぶられたことでしょう。

描かれるのは、“ほんの瞬間”の子供時代です。

観ている者の心まで瑞々しくさせてしまう、子供たちの眩しい笑顔。

彼らが悲しみの中にいる時は、胸がギューッと締め付けられます。

まだ未鑑賞で、どんな気持ちになるか想像できないと言う“大人”のあなた!

どうか“斜に構える”のだけはやめて、11歳の彼らに寄り添ってみて下さいね。

 
エネルギーに満ち溢れる子供たちは大人にお構いなし、思い立ったら即行動!

ダニエルは父親が読む新聞に大胆にも火をつけて、大慌てする様子を楽しんじゃいます。

ある日、町にやって来たのは、子供たちが夢中になる物が積まれた馬車。

メロディは母親のワンピースを勝手に持ち出すと、欲しかった金魚と物々交換します。

机に向かう勉強だけじゃ得られないワクワクを、自分で見つけるヤンチャ揃いなんです。

ドキュメンタリーのような学校風景では、ダニエルにトム、メロディの存在感ある友達にも注目!

「ああ、こんな奴いたわ~」って、懐かしいあの頃が、蘇るかもしれませんよ。

 
頭からつま先まで沁み渡る、男性ボーカルグループ・Bee Geesの耳心地の良い歌声。

オープニングは、ロンドンの町並みと共に聞こえて来る『In the Morning』。

本編開始13分過ぎの『Melody Fair』は、愛らしいメロディをより魅力的に彩ります

その後、キラキラした瞳のダニエルが、これまたキラキラしているメロディに一目惚れ!

この時のメインは学校の先生の声だけど、ほんのり流れる『First of May/若葉のころ』が◎

40代の私には、TVドラマ『若葉のころ』(1996年)と相まって込み上げるものがあります。

この『First of May』は、想いが通じ合ったダニエルとメロディが、初めて一緒に下校する時にシッカリ流れます。

ダニエルがメロディに伝える言葉は、子供らしい中にも愛が溢れているのでお聞き逃しなく!

 
“淡い青春の真っ最中です!”って言うあなたは、もうキュン死にしちゃうかも!?

もはや、すっかり邪念が消えた大人も、純粋なダニエルの優しさに包まれるでしょう。

でも、その裏でトムが悲しんでいる事を忘れないで下さい!

子供の頃、まるで永遠の別れのようにも思える、絶望を感じた事はありませんか?

一人残されたトムが、必死にダニエルを呼び止める姿は、とにかく辛いです。

 
子供たちの魅力に惹き込まれっぱなしの物語も、残り14分程に。

ここでは、娘が抱いた恋心を否定はせずに優しく寄り添う父親が、懸命に言葉を探して“結婚の時期”を伝えます。

ダニエルと幸せになりたいだけの、メロディが流す純粋な涙。

その気持ちは痛いほど分かりますが、是非とも娘を大切に想う親にも注目してみて下さい。

メロディの幸せを願っているからこそ、切ない表情になる両親と祖母にグッと来ます。

 
小さな胸を痛めたダニエルとメロディ、そしてトムが笑顔で迎えた結婚式。

泣き顔よりも笑顔が似合う彼らが、幸せに包まれた姿は本当に癒されます。

そして、本作の壮大なクライマックスは、ワクワクされてくれる“子供VS大人 手加減なしの追いかけっこ”。

ワー!キャー!元気いっぱい走り回って、疲れ知らずの子供たちは大勝利!!

“最大級の実験成功”に、ガッツポーズで大はしゃぎ♪

顔面蒼白の大人には申し訳ないですが、キッチリと仕組まれた“ぶっ飛んだ伏線回収”は爽快ですよ。

 
本編106分、そこには時代が変わっても、色褪せる事なく輝き続ける子供たちがいます。

一度は観て欲しい不朽の名作を、どうぞ最後までお楽しみください。

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