「陽気なギャングが地球を回す」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「陽気なギャングが地球を回す」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「陽気なギャングが地球を回す」は、大沢たかお主演、前田哲監督の2006年の映画です。

この映画「陽気なギャングが地球を回す」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

それぞれ特殊能力を持つ4人が活躍する「陽気なギャングが地球を回す」をお楽しみください。

 

「陽気なギャングが地球を回す」あらすじ

地味な市役所職員・成瀬(大沢たかお)は、その人が嘘を吐いているかどうか?判ってしまう。

真実までは判らないものの、親の嘘や恋人の嘘…つらい経験をしている悲しい男。

 
金髪頭でワイルドな外見、でも心はコドモで他人の恋バナが気になる響野(佐藤浩市)。

雄弁な彼に見事落とされた、年下の妻・祥子(加藤ローサ)と二人で〈喫茶ロマン〉を営む。

 
小学生の息子・慎一を育てるシングルマザーの雪子(鈴木京香)は、自動車教習所の美人教官。

正確無比な体内時計を持ち、彼女に赤信号という言葉は存在しない!

 
動物を慈しむ心優しき男・久遠(松田翔太)は、端正な顔立ちでモテモテの大学生。

人懐っこい笑顔で近づきアッという間に “スって” しまうスリの天才!

メキシコに渡り、絶滅危惧種 “ヒカガミインパラアレキサンドロス”(※架空)の保護を夢見ています。

 

「陽気なギャングが地球を回す」ネタバレ

役に立つ才能!役に立たない才能!?(響野は、他の誰よりも自分の演説に陶酔する男)

様々ではありますが、一見するとドコにでもいる四人には【裏の顔】がありました。

雪子(鈴木京香)が運転する真っ赤な車が向かったのは、今日のターゲット・港洋銀行。

成瀬(大沢たかお)が「行くぞ!」と声を掛け「330秒後に…」と時間を告げる彼女。

微笑む久遠(松田翔太)に「ロマンはどこだ!」とニヤケる響野(佐藤浩市)。

いつものように、意気揚々と三人の男は銀行の中へ。

パーン!と一発銃声を鳴らし、決して人は傷つけずに仕事をはじめます。

 
ポケットに仕舞い込んだカードキ―は簡単にスられ、必死の嘘も見抜かれる。

最高のチームワークで華麗に大金を強奪する彼らに、支店長(大杉漣)も驚愕!

「出会いがあれば、必ず別れが…最後までお付き合い頂きありがとうございました!」

人質を相手に披露した演説に酔いしれる響野(佐藤浩市)が締め、一礼して去ります。

 
他人だった彼らが、犯罪ドリームチームを結成したキッカケ。

それは偶然居合わせただけの、今から9ヶ月と21時間32分18秒前のことです・・・

「ば、爆弾を仕掛けた!?」とんでもない電話に、怯える銀行員の朝倉(光石研)。

その直後、かもめ銀行のロビーは白煙に包まれ、みんな外へ逃げ出します。

しかし、爆弾を仕掛けたなんて嘘!

勤める銀行から金を盗もうとする、朝倉(光石研)の自作自演でした。

 
迫真の演技で普通の人は騙せても “タダ者では無い四人” に出会ったのが運の尽き!

この計画は、大失敗に終わります。

めでたしめでたし!で四人は別れるハズが、三人の財布をスった久遠(松田翔太)が一言。

「折角出会ったのに、ここでサヨナラって言うのも寂しい…」

どうやら、四人の気持ちは同じようで「私たち、俺たちなら…もっと、うまくやれる!」

 
彼らは今や、この町を恐怖!?に陥れる【ロマン溢れる銀行ギャング】

市長や警察も躍起になっていますが、まったく捕まえる事が出来ません!

町の平和を守ろうと、お巡りさんのコスプレをして巡回する一般市民・赤嶋(中山祐一朗)。

空回る正義感は、いつの日か手柄を立てる事を夢見ていました。

 
ロマンを追い求め、もはや敵なしの彼らに今日は何やら不穏な空気!

“港洋銀行から強奪成功!四人は逃走中” に時間を戻します・・・

パトカーの追跡もかわし、本日の収穫は四千万円。

その金額に何故か動揺する雪子(鈴木京香)を、成瀬(大沢たかお)は見逃しません。

 
山道を走る四人が乗る車、そこに一台の車が突っ込んで来ました。

目出し帽を被る奴らは銃を発砲!響野(佐藤浩市)すら何も言い返せず四千万は奪われます。

じつは、雪子(鈴木京香)が裏切り今日の計画は筒抜け、男三人が知らない秘密がありました。

彼女は脅迫され、息子・慎一と引き換えに強奪した現金を渡す事になっていたのです。

それは数日前の雨の日、雪子(鈴木京香)の前に突然現れた昔の男。

金にだらしなく、彼女の妊娠を知ると逃げ出しソレっきりの最低な奴です!

「五千万…!」奴は知るハズのない慎一の名前、さらに銀行強盗を引き合いに彼女を脅迫。

すべては、黒幕の【神崎】の企みだと言われ、慎一を守るため彼女は仲間を裏切りました。

金額は一千万円足りなかったものの、慎一は無事に雪子(鈴木京香)のもとへ。

しかし、これは序章に過ぎませんでした・・・

 
「…ロマンが踏みにじられた!」と、怒りの演説が止まらない響野(佐藤浩市)に朗報!

久遠(松田翔太)が、強盗犯の一人・林(木下ほうか)という男の財布をスっていました。

早速、尾行を開始するとガラの悪い二人組が、林(木下ほうか)を連れ人気の無い林の中へ。

それを、成瀬(大沢たかお)と雪子(鈴木京香)が追います。

響野(佐藤浩市)は、二人の恋路にソワソワ♪久遠(松田翔太)を連れ強引に尾行の尾行!

彼らが居ない喫茶ロマンには、客を装った朝倉(光石研)が訪れ盗聴器を仕掛けていました。

向かいのビルの屋上から四人を偵察し “あの日” の復讐をするつもりのようです。

 
林の中に四人の男が揃うと銃声が響き、林(木下ほうか)が撃たれもう一人は逃走。

木陰からソレを見ていた雪子(鈴木京香)は、逃げた男の顔に気づき不安になります。

そして、裏切った理由や【神崎】のことを、成瀬(大沢たかお)に打ち明けました。

 
同じ頃、接触事故を起こしてしまう響野(佐藤浩市)と久遠(松田翔太)。

ぶつかったのは、地道(大倉孝二)という男です。

【神崎】に借金をして元カノ・雪子(鈴木京香)を脅迫、一千万足らず命を狙われ逃走、事故!

運命的に!?すべてコンプリートした地道(大倉孝二)と出会った【ロマン溢れる銀行ギャング】

喫茶ロマンに帰り、この男の尋問を開始します。

 
黒幕の【神崎】は、一体どういう人物なのか?

その質問に、地道(大倉孝二)は「知らない、会った事がない」と言います。

成瀬(大沢たかお)は、その言葉に嘘は無いと見抜きチームの解散を宣言。

危険すぎる【神崎】に、関わらない方が良いと判断しました。

「みんな、用は無くてもコーヒー飲みに来てな…アンタ(地道)はもう来なくていいから!」そう言って寂しそうな響野(佐藤浩市)、四人は “普通” の生活に戻ります。

 
平和を取り戻した町では、市長と警察がビッグイベント〈防犯演習大会〉を計画中!

相変わらずニセ警官・赤嶋(中山祐一朗)は市民のため巡回し、朝倉(光石研)も偵察を続行。

解散から数日後、スーパーで買い物する雪子(鈴木京香)と慎一。

同じ頃、成瀬(大沢たかお)には、何者からか電話が入ります。

外は雷雨、駐車場へ急ぐ雪子(鈴木京香)の前に、ピエロの覆面を被った二人組が出現!

数分後、駆けつけた成瀬(大沢たかお)は、気絶した彼女を発見しました。

しかし、そこに慎一の姿はなく、新たな指令で成瀬(大沢たかお)は遊園地に向かいます。

 
観覧車に乗る慎一、そこに到着した成瀬(大沢たかお)と対峙する正体不明な男は【神崎】!?

その要求は「10日以内に一億円」と言うものでした。

「表が出れば私の勝ち、裏が出れば君の負け…そういうルールなんだよ成瀬君…」

コインが回り姿を消した男、慎一は無事に解放されます。

母・雪子(鈴木京香)に気がある、このオジさんに慎一は素っ気ない態度。

苦笑いの成瀬(大沢たかお)は一安心、そしてチームの再集結を決めました!

 
重厚な佇まい、伝統と格式ある帝和興亜銀行の金庫には二億円。

【ロマン溢れる銀行ギャング】のターゲットに選ばれます。

いつものメンバー、そこには地道(大倉孝二)も居て雪子(鈴木京香)は不機嫌。

誰一人信用していない彼を、何故か成瀬(大沢たかお)は仲間に入れようしていました。

二億円強奪に地道(大倉孝二)はニヤリ!さらに死んだハズの林(木下ほうか)まで出現!

盗聴する朝倉(光石研)も含め、各々その時に備えます。

それぞれの思惑が交錯する中、最後に勝つのは誰なのか?

 
世界一安全な町をめざして、防犯演習大会のパレードが始まり市長たちはご満悦。

一方、帝和興亜銀行には成瀬(大沢たかお)たちが乗る車が到着、時刻は14時45分。

15時開始の、本物の防犯訓練前には仕事を終わらせ華麗に去る!

「420秒後に…」と、いつものように男たちを送り出す雪子(鈴木京香)。

支店長(篠井英介)は言われるがまま縛られ目隠し、まさか本物の強盗とは思いません。

でも、少し早い犯人役の登場に「金庫開けたりしたらダメですからね」と、チョット不安。

アタッシュケースに成瀬(大沢たかお)はニセ札、久遠(松田翔太)は本物の現金を積めます。

地道(大倉孝二)も大人しく仕事し、響野(佐藤浩市)の久しぶりの演説も冴えていました。

 
タイムリミットが迫り彼らを迎えに行く雪子(鈴木京香)、その横を怪しい車が追い抜きます。

銀行の中では、あの林(木下ほうか)が銃を発砲、怪しい車から現れた二人と現金を横取り!

すると、トイレで大きな爆発が起こり、白煙の中から復讐に燃える朝倉(光石研)が出現!

アタッシュケース型の爆弾と爆破スイッチを握り、声を荒げながら向かって来ました。

間もなく15時、銀行の外には本物の防犯訓練のため警察が続々到着。

職務質問される雪子(鈴木京香)も、手出し出来ないカオスと化します!

 
破壊力抜群の爆弾を作るも、また久遠(松田翔太)たちに “からかわれる” 朝倉(光石研)。

さらに、林(木下ほうか)が襲い掛かり、転がる爆破スイッチ。

男たちはドタバタ揉み合い、正座する成瀬(大沢たかお)の手に銃が戻りチャンス到来!

その時、床の上でコインが回り出します。

「表が出れば私の勝ち、裏が出れば君の負け…そうだろ、成瀬君…?」

そう言って、爆破スイッチを手に本性を見せる地道(大倉孝二)が笑いました。

 
真実は【地道という男は存在せず、神崎(大倉孝二)が企てた事】。

林の中にいた四人の男はグルで、成瀬(大沢たかお)たちをハメたのです。

爆破スイッチは、気絶した朝倉(光石研)の口にパクリ!

防犯訓練の犯人役になりすまし “アタッシュケース” を持って逃げる神崎(大倉孝二)たち。

ただ事では無いと感じた、雪子(鈴木京香)は銀行へ走ります。

 
銀行から出て来たのは、目出し帽を被った神崎(大倉孝二)。

そして「カンザキィィィ!!」と、追って来た成瀬(大沢たかお)が発砲しました。

反撃しようと銃を構えた神崎(大倉孝二)より早く撃ったのは、ニセ警官・赤嶋(中山祐一朗)!

銃弾は心臓に命中し、成瀬(大沢たかお)は真っ赤な血を噴き出し倒れます。

神崎(大倉孝二)が乗る車は、防犯演習大会のパレードに突っ込み、警察の追跡をかわし逃走。

二億円の入った “アタッシュケース” を抱き、余裕の笑みを浮かべていました。

 
「防犯訓練に、本物の銀行強盗が紛れ込み…!」

警察の不祥事が伝えられ、平和になった町は再び大混乱になります。

銀行の中は、朝倉(光石研)の口から爆破スイッチを取り出そうとする警察が戦々恐々。

目の前で成瀬(大沢たかお)を失った雪子(鈴木京香)は、泣き崩れ彼の胸に顔をうずめます。

心臓がドクンドクン・・・ん?動いている?

 

「陽気なギャングが地球を回す」最後ラストの結末は?

【ロマン溢れる銀行ギャング】の心強い味方は、田中商店の田中(古田新太)。

表向きはおもちゃ屋のオヤジ、その裏の顔はどんな物でも用意してくれるヤバい奴!

成瀬(大沢たかお)が考えた〈本当の作戦〉も彼ナシでは不可能です。

ニセ警官・赤嶋(中山祐一朗)が撃った弾は、田中商店印の付いた特注品。

弾から血のりが、ブワ~ッと飛び出る仕掛けがされていました。

成瀬(大沢たかお)の目の前でソレは破裂して、まるで撃たれたように見えたのです。

微笑む彼にコノ作戦を聞いていない雪子(鈴木京香)はホッとし、二人はやっと結ばれました。

 
同じ頃、銀行の中では朝倉(光石研)の口から、爆破スイッチが飛び出しポチッで絶体絶命!

──静かな銀行・・・アタッシュケース型爆弾は?

ドカーーーン!と、大爆発したのは神崎(大倉孝二)たちが乗る車。

朝倉(光石研)も警察が取り押さえ一件落着しますが、銀行から二億円は消えています。

もちろん、最後に勝ったのは・・・

 
救急隊に変装していた、響野(佐藤浩市)と妻・祥子(加藤ローサ)は奪った二億円をチェック!

「・・・?うぉぉぉー!」なんと、袋の中は全部ニセ札に変わっていました。

ご丁寧に、入れ替えをしてくれたのは久遠(松田翔太)。

一人抜け駆けして、夢だったメキシコに行ってしまいます。

 
お金は、絶滅危惧種 “ヒカガミインパラアレキサンドロス”(※架空)の保護活動と寄付に。

しかし、勝手にギャングを卒業した彼を成瀬(大沢たかお)たちが放っておくハズがない!

メキシコ生活を満喫する久遠(松田翔太)が、銀行に行くと・・・

そこに居たのは【ロマン溢れる銀行ギャング】でした!

おしまい。

 

「陽気なギャングが地球を回す」見どころ

作家・伊坂幸太郎の人気シリーズ『陽気なギャング』の映画化です。

強盗している犯罪者と分かっていても憎めない、魅力的な彼らにハマってしまう作品。

原作ファンから「なんか違う~!」と、キビシイ声も出ているようですが…許して下さい!

 
“ロマン” を求め、枠に収まらない規格外の大人を演じる俳優陣が豪華過ぎです。

とことん喋り倒す、佐藤浩市演じる響野のポリシーは “大人げなく生きること!”

そんな響野より、はるかに大人で “精一杯生きる動物” を大切にする久遠役の松田翔太。

鈴木京香が演じる雪子は息子思い、どんな道もすり抜ける超絶ドライビングを魅せます。

そんな彼女を想いつづけ、クールな顔と熱い心を持つ大沢たかお演じる成瀬。

 
今作が映画デビューとなる松田翔太の、ジャンガリアンハムスターと戯れる癒しの顔。

地道(大倉孝二)と接触事故を起こした、響野(佐藤浩市)の情けないほど見事なビビり顔!

祥子(加藤ローサ)の髪形や、市役所職員・鴨打(松尾スズキ)の珍技!? “書類ファイル雪崩” も注目。

ゴールドや真っ赤なロングコート、ビビットカラーの花柄ジャケット、テンガロンハット。

ド派手な衣装でターゲットの銀行へ向かう、ギャングたちに気分が上がります♪

実行されなかった “帝和興亜銀行強盗作戦(仮)” もコミカルに描かれるのでお見逃しなく。

 
バイプレイヤーも多数出演、遊び心に溢れた痛快ロマンチック・エンターテインメント!

劇中で、何度も繰り返される「ロマンはどこだ!」というセリフ。

彼らのロマン探しに、余計な勘繰りは無用です!ただひたすら見守り笑ってください。

 
エンドロールの在り方についても、響野が演説!(本当に今作は佐藤浩市が軽快に喋る◎)

彼にハマったアナタは、お喋りが終わってしまうのが寂しいと思ってしまうでしょう。

慎一が出したクイズ〈ゾウを冷蔵庫に入れるための3つの条件は?〉
そして、コレに続く〈キリンを冷蔵庫に入れるための4つの条件は?〉

その答え合わせもあるので、最後まで楽しんで下さいね!

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