映画「トイ・ストーリー3」はリー・アンクリッチ監督の2010年公開のディズニー&ピクサー作品です。
この映画「トイ・ストーリー3」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末と見どころについて紹介します。
保育園へ送られたオモチャたちの運命を描くシリーズ第3弾「トイ・ストーリー3」をお楽しみください。
「トイ・ストーリー3」あらすじ
「よ~し、みんな位置について!」
狭くて薄暗い場所に居る、カウボーイ人形のウッディらオモチャたち。
偵察から帰還したミニチュア兵隊グリーンアーミーメンは、大物を捕えています。
ソレは、彼らの持ち主アンディの携帯電話。
オモチャ箱の中で、着信音が鳴り出すと「ターゲット接近中!」
アンディはオモチャに埋もれる、携帯電話だけを持って部屋を出て行きました。
プラスチック製ティラノザウルスのレックスは「僕に、触ってくれた!」と、大喜び。
でも、他の皆はとっても寂しそう。
「アンディは17歳になったんだから、オモチャで遊ばない」
しかも、もうすぐ大学に行くアンディは、家を出ることが決まっているのです。
皆は屋根裏部屋に行く心の準備をするけど、居なくなった仲間を思うと不安でした。
歌が上手なペンギン人形のウィージーに、お絵かきボードのスケッチ。
アンディの妹モリーのお気に入りだった、磁器人形のボー・ピープも、新しい子供の家へ。
きっと皆、元気にやっている。
だから、ここに居る全員で屋根裏部屋に行って楽しく遊ぼうと、微笑むウッディ。
“いつの日か、アンディに子供が生まれたら、また一緒に遊べる”。
そう信じたいウッディにも、実は自信がありませんでした。
すると「何があっても、皆が一緒だ」と、スペース・レンジャーのバズは支えます。
大学に持っていく物、屋根裏部屋に仕舞う物、あとはゴミとして捨てる物。
これからアンディの部屋を使う妹モリーも、ママに急かされて部屋の掃除を始めます。
そして、もう遊ばなくなったバービー人形は、“サニーサイド保育園”に寄付。
カウガール人形のジェシーは、別れを悲しみました。
ウッディたちを、どうするのか?
ママに「ネットで売る?」と聞かれたアンディは「そんなガラクタ売れない!」と、拒否。
“ガラクタ”は、オモチャたちにとって、とても悲しい言葉でした。
そして・・・
「トイ・ストーリー3」ネタバレ
屋根裏部屋に仕舞うオモチャを、次々とゴミ袋に入れて行くアンディ。
じゃがいも頭のMr.&Mrs.ポテトヘッド、お腹がバネのダックスフント・スリンキー。
ウッディの愛馬ブルズアイとジェシー、レックスにピザプラネットのエイリアン。
ブタの貯金箱ハムにバズも一緒だけど、ウッディだけは大学行きの段ボールに入ります。
「どうなってるの?」
「俺たちゃ、捨てられるんだ!」と、レックスやMr.ポテトヘッド、全員がパニックに。
ゴミ袋を屋根裏部屋に仕舞おうとする、アンディを見ていたウッディ。
すると、段ボールを運ぶ妹モリーを助けるために、アンディはゴミ袋を廊下に置きました。
バズたちが入るゴミ袋を見つけたママは、捨てるゴミと勘違い。
救出に急ぐウッディだけど、無情にもゴミ収集車に回収されてしまいます。
だけど、ゴミ袋から抜け出し、ガレージに向かう皆を見つけたウッディは一安心。
ところが、事実を知らないスリンキーやハムは「アンディに捨てられた!」と、ショック。
Mr.ポテトヘッドも怒っていると「イーハー!」と、車を見上げるジェシーが歓喜します。
「ウッディは、大学に行くんだから大丈夫!あたしたちも行こう」
バービーが入る段ボールに潜り込んで、新しい場所サニーサイド保育園に行くつもりです。
ウッディが「違うんだ!屋根裏部屋に仕舞おうとしてた」と言っても、誰も信じません。
そして、車は走り出し、ウッディたちはサニーサイド保育園のチョウチョ組に運ばれます。
チョウチョ組のオモチャは、新入りのウッディたちを大歓迎。
クマのぬいぐるみロッツォは、保育園の素晴らしさを教えてくれました。
「卒園しても、また次の子が。……持ち主が居なければ悲しみもない」
オモチャにとって大切なメンテナンスも充実していて、まさに天国のような場所。
何より、ここに居ればずっと子供たちと遊べると知り、ウッディ以外の皆は大喜びです。
ロッツォの案内で、イモムシ組にやって来たバズたち。
ウッディだけは「アンディのところに帰る」と教室を出ますが、ピンチに陥ります。
人間に見つからないよう脱出、だけど風に煽られて背中のヒモが木に引っ掛かりました。
動けないウッディを助けたのは、チョウチョ組に通う4歳の少女ボニー。
「あんたは俺の相棒だぜ!」と、喋るカウボーイ人形を、嬉しそうに家に持ち帰ります。
新しい友達(ボニーのオモチャ)も出来たウッディは、久しぶりに幸せな時間を過ごしました。
一方、イモムシ組の子供たちと楽しく遊べると思って、保育園に残ったバズたちは・・・
絵の具を塗られたり舐められたり、Mr.&Mrs.ポテトヘッドも体中のパーツがバラバラ。
スリンキーもハムもグッタリして、「ぼくのシッポどこ~?」と、レックスは大慌て。
年少のイモムシ組の子供たちは、まだオモチャの正しい遊び方を知らないのです。
全員の意見がチョウチョ組に戻りたいで一致すると、代表してバズがロッツォの元へ。
バズの頼みをはじめは素直に受け入れるロッツォですが、全員はダメだと言います。
「イモムシ組の遊び相手は……新しくて、強いオモチャに引き受けてもらう」
その考えも、一理あると思うバズ。
だけど「友達は家族同然なのだ」と、全員でチョウチョ組に移りたいと反論します。
すると、怖い顔に変わったロッツォは、バズの取扱説明書を読み上げ初期設定を命令。
逆らえない保育園のオモチャは、バズを“本物のスペース・レンジャー”に戻しました。
イモムシ組に「やめろー!」とバズの声が聞こえ、Mrs.ポテトヘッドが様子を確認。
目を外して廊下を見渡すと「アンディが見える!」と、言います。
数日前から、アンディの部屋のドコかに片目を落としていたMrs.ポテトヘッド。
どうやら、その目に映る光景が見えていました。
「アンディが屋根裏部屋を見てるわね!待って……大変、どうしましょ!!」
レックスは、アンディが自分たちを探していると知って大喜び。
あの時、ウッディは本当のことを言っていたのだと、ジェシーたちは気づきました。
「早く、アンディのところに帰らなくちゃ!」
だけどそこにロッツォ、そしてスペース・レンジャー・バズが立ち塞がります。
同じ頃、少女ボニーの家で過ごすウッディも、アンディのところに帰ろうとしていました。
布製ぬいぐるみのドーリー(ボニーのオモチャの中ではウッディ的存在)とも、お別れ。
友達になったオモチャたちに「サニーサイド保育園に行く事があったら…」と、バズへのメッセージを託しました。
すると、保育園から無事に脱出できたウッディに驚くドーリーたち。
ピエロ人形のチャックルズが、クマのぬいぐるみロッツォの悲しい過去を教えてくれます。
かつて、ロッツォと同じ持ち主に遊んでもらっていたチャックルズ。
デイジーという幼い少女の、一番のお気に入りはロッツォでした。
ある日、車に乗ってデイジー家族とピクニックに行ったロッツォたち。
パパは遊び疲れて眠ってしまったデイジーを車に乗せ、家へと帰ってしまいます。
その後、置いてきぼりにされロッツォたちは、必死にデイジーの家を目指し辿り着くことが出来ました。
だけど、すでに“新しい”クマのぬいぐるみロッツォと遊んでいたデイジー。
ロッツォは「代わりがいた…」と、悲しくなります。
家族から捨てられた悲しみが怒りとなり、性格が変わってしまったロッツォ。
何も分からない赤ちゃん人形のビッグ・ベビーは、ロッツォの支配下に。
チャックルズだけは、ボニーと友達になれました。
怖いロッツォに保育園のオモチャたちは、逆らえません。
新入りのオモチャは、イモムシ組の子供たちにボロボロにされ、脱走すれば捕まります。
「保育園に戻るのは危険すぎる!」と心配する、布製ぬいぐるみのドーリー。
アンディと大学に行く方が良いと皆は言いますが、ウッディは・・・
翌朝、ボニーのリュックに潜り込んだウッディは、仲間を助けるためサニーサイド保育園へ。
命知らずのウッディに、電話型オモチャのチャターフォンは救出方法を伝授します。
人間がいない夜は脱走のチャンスだけど、厄介なのは“おサルのわんぱくスージー”。
監視カメラのモニターチェック担当で、脱走オモチャを発見すればシンバルを叩き絶叫。
あっと言う間に、見張り役に捕まり怖い目に遭うのです。
イモムシ組の子供たちと遊んでヘトヘトのジェシーたちは、助けに来たウッディに大喜び。
だけど「バズは、宇宙ヤローに逆戻り!」と、困っていました。
“アンディに捨てられた!”と、勘違いしたことを謝るジェシー。
ウッディは「みんなで今夜、保育園から逃げるんだ!」と、計画を伝えます。
──そして、夜。
監視カメラのモニターチェックをする、おサルのわんぱくスージーの背後にはウッディ。
スリンキーと一緒に、厄介な監視係をテープでグルグル巻きにします。
イモムシ組の教室では、全員で力を合わせてバズを閉じ込めることに成功。
取扱説明書の“注意書き”通り、穴を押し続けるとスペイン版のバズに変化します。
「アミーゴ!」と、全員で園庭へ行くと、ダストシュートを滑り落ちたウッディたち。
そこには、行く手を阻むロッツォやビッグ・ベビー、更にゴミ収集車が近づいていました。
逃げ場がなくなったウッディは、ロッツォにデイジーの話をします。
それでも「オモチャは、いつか捨てられるゴミだ」と、怒鳴るロッツォ。
だけど、ずっとデイジーに会いたかったビッグ・ベビーは、ロッツォに反抗します。
ゴミ箱に投げ入れられたロッツォ、重い蓋が閉じて一件落着・・・
ところが、ピザプラネットのエイリアンが足を挟まれ動けません。
助けに行ったウッディはロッツォに捕まり、それを助ける全員がゴミ収集車の中へ。
大混乱になるけど、そのお陰で「ウッディ、ここはどこだ?」と、バズは元通り。
レックスは「これからゴミ捨て場に行くとこ!」と、教えてあげます。
ウッディたち全員がレックスの言った通り、ゴミ処理場に投げ出されました。
巨大なクレーンを見て「神様~!」と、駆け出すエイリアン。
ベルトコンベヤーで流されるウッディたちは、処理される寸前で脱出に成功します。
そこには、ウッディに救われたロッツォも居ました。
「見て!お日様の光だよ」と、嬉しそうなレックスだけど、その正体は炎。
ウッディたちが乗り換えた、ベルトコンベヤーが向かうのは焼却炉です。
非常停止ボタンを見つけたロッツォを、手助けするウッディとバズ。
だけど、梯子をのぼったロッツォは、ボタンを押さずに消えました。
「わぁぁぁぁぁ!」
焼却炉の中に落ちてしまったウッディたちは、どうする事も出来ず手を繋ぎます。
すると、絶体絶命のピンチを救ったのは、神様(クレーン)を操縦するエイリアン。
ウッディたちを“すくう”と、安全な場所へ運びました。
「トイ・ストーリー3」最後のラストの結末は?
その頃、ひとりで逃げ出したロッツォは、と言うと・・・
「ガキの頃に持ってた、ぬいぐるみだ!」と懐かしむ、清掃員との新生活が始まります。
ゴミ収集車に乗って、アンディの家に帰って来たウッディたち。
アンディは大学に持って行く荷物をまとめていて、別れは近づいていました。
「ウッディ、アンディをよろしくね!」
屋根裏部屋に仕舞う段ボールに潜り込んだ、皆が言っています。
「また会おう、カウボーイ!」と、バズも皆と同じ段ボールへ。
ウッディが大学行きの荷物に紛れると、そこには皆で撮った写真が入っていました。
ママと妹モリー、犬のバスターとお別れをするアンディ。
部屋に残る段ボールを開けると、バズたち皆が入っていて嬉しそう。
そして、置かれた“メモ”を見つけると、ある決心をします。
“ウッディが急いでメモに書いたのは”、4歳の少女ボニーの家の住所でした。
段ボールを抱えて、ボニーの家にやって来たアンディはホッとします。
布製ぬいぐるみのドーリー、ハリネズミのぬいぐるみMr.プリックルパンツ。
プラスチック製トリケラトプスのトリクシーに、ユニコーンのぬいぐるみバターカップ。
さやの中に入ったぬいぐるみ・お豆3兄妹。
ピエロ人形のチャックルズに、トトロのぬいぐるみ。
皆と楽しそうに遊んでいるボニーになら、“大切な宝物”を任せられると・・・
新しい友達が出来て喜ぶボニーは、段ボールに残っていたウッディを見つけます。
「俺のブーツにゃガラガラヘビ!」と微笑んで、ウッディとの再会を喜ぶボニー。
アンディは「どうしてここに?」と戸惑うけど、ずっと一緒だったウッディの事は良く知っています。
“友達を見捨てない、絶対に。 何があっても、そばにいてくれるカウボーイ”。
ボニーにウッディを手渡したアンディは、皆と思いっ切り遊びました。
遠ざかるアンディを、見つめるウッディたち。
寂しいけど、これからまた新たな暮らしが始まります。
THE END
「トイ・ストーリー3」見どころ
もはや「全米が泣いた!」どころの、次元じゃないのでは!?
地球上の全人類が泣いたと思えてしまうほどの、超・超・超・感動的な物語。
『トイ・ストーリー3』という言葉を聞いただけでも、名シーンが浮かんで泣けて来る!
※個人的には、“観たことがない人は居ない”ってくらいの勢いです。
世界初の長編フルCGアニメとなる『トイ・ストーリー』が、日本公開されたのは1996年。
その映像革命に多くの人々が熱狂したし、何と言っても登場キャラクターが魅力的でした。
オモチャが大好きな少年アンディと、毎日楽しく遊んで過ごすカウボーイ人形のウッディ。
今となっては最高の相棒である、スペース・レンジャーのバズとの初対面は大変でしたね。
いつも一緒のオモチャ同士は喧嘩が絶えないけど、いざって時は仲間のために力を合わせる事が出来る彼らは素敵!
その後、カウガールのジェシーと、愛馬ブルズアイも仲間に加わって益々賑やかに。
だけど、時間の流れを止める事はできません。
今作は、ウッディたちの持ち主アンディが17歳になり大学生に!
小さい頃は部屋中がオモチャで溢れていたけど、今では皆の居場所はオモチャ箱の中になっちゃいました。
壮大な西部劇ごっこから、スタートする今作。
極悪人アイパッチ・バート&ベティ(Mr.&Mrs.ポテトヘッド)を、追う保安官ウッディ。
当然、オモチャのオールキャストで、見応えある物語にワクワクしちゃう。
でも、場面が切り替わるとソレは昔の思い出で、ママがビデオで撮っている様子が描かれます。
※個人的には、大好きなオモチャと楽しんでいる子供を、撮影するママにめちゃキュン!
この場面を観れば『トイ・ストーリー』シリーズを一切観ていない方でも、少年アンディとウッディたちはいつも一緒だったと分かるでしょう。
ウッディたちと映画!?を観ている少年アンディは、恐竜レックスの口にポップコーンを入れてあげます。
きっと、レックスなら「アンディがポップコーンくれたよ」って喜びそう。※落ちるけど。
だけど、17歳のアンディに必要になったのは、オモチャよりも携帯電話。
「彼は大人になった、任務完了」と、次なる場所へと旅立つ、軍曹率いるミニチュア兵隊グリーンアーミーメン。
ここだけに限らず、作中の至るところでオモチャの宿命が描き出されます。
ウッディたちオモチャの可愛らしさに、小さな子供は夢中になるでしょう。
そして、大人には“あの頃”が胸に押し迫って来て、目頭が熱くなるのです。
裏話では、第1作目『トイ・ストーリー』の製作時からキャラクターは誕生していたと言う、今作の敵ロッツォ・ハグベア。
満を持しての登場となった彼は、大量生産型のぬいぐるみだった悲しい過去の持ち主。
皆を怖がらせる“ひねくれ者”だけど、そうさせてしまったのは人間ですよね。
「あ、忘れて来ちゃった!?…まあ新しいの買おう」って感じ、なんか身につまされます。
本編開始12分頃~、ママに片づけを急かされ、ウッディたちオモチャを「ガラクタ」と言っちゃうアンディ。
私には「ネットで売ったら?」なんて言うママに対しての抵抗にも思えるけど、彼らは当然傷つきます。
オモチャ目線で物語を観て行くと、家にあるオモチャに「ごめんね」と「ありがとう」って気持ちが生まれるのです。
決して“可愛い”だけの映画ではない、『トイ・ストーリー3』。
人々の心に訴えかけ観終わった時に、年齢問わず澄み切った気持ちにさせてくれるから凄いのです。
もちろん、ユーモアだってたっぷり!
体当たりで頑張ってくれる、バービーの恋人ケンは必見ですよ。
本編23分頃、運命的な出会いに、一瞬で恋に落ちるバービーとケン。
お洒落なケンは、バービーじゃなくても夢中になっちゃうほど、クセ強めのナイズガイ!?(笑)
2人の恋の行方を、最後まで注目して下さいね。
まだまだお伝えしたい事はありますが、私なんぞに言われなくとも、今作の魅力を皆さん知っているでしょう!
そして、これから初めて彼らの物語をご覧になると言うあなたには、思う存分楽しんで欲しいです。
スペイン語を話すバズは情熱的で、なかなかセクシーですよ!
何回、何十回、もはや何百回でも観れちゃう名作。
どうぞ、最後までお楽しみ下さい!
この続編になる「トイ・ストーリー4」はこちらです。
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