映画「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」は、監督・制作スティーヴン・スピルバーグの2011年の映画です。
この映画「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、無料動画や見どころについて紹介します。
財宝の秘密を追って繰り広げるアクションアドベンチャー、3Dアニメ「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」をご堪能ください。
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」あらすじ
トレードマークのハネた前髪が、風にそよぐ天気の良い日。
蚤の市で、三本マストの帆船模型“ユニコーン号”を見つけ大興奮のタンタン!
来るのが一足遅かった男に「買い取る!」と、言い寄られても決して譲りませんでした。
一人目は「君の身に危険が!」と、忠告して立ち去った大柄な男。
二人目は、ユニコーン号のアドック船長が城主だった、ムーランサール城も購入済。
模型を持って帰るタンタンをジーッと睨む、ネクタイもコートも赤い男・サッカリンです。
どうしてユニコーン号の模型を欲しがるんだ?何か秘密があるのかな!?
好奇心に駆られるタンタンは、相棒犬・スノーウィと事件を追っては世界中を駆け巡る新聞記者。
歴史に名を残す帆船時代の軍艦 ユニコーン号を調べるタンタンに、諦め切れない二人の男が迫ります。
一方、同じ蚤の市には、スリ事件の犯人を追うインターポールの刑事・デュポンとデュボンの姿もありました。
のんきな二人は「異常は?」「ないね!」と、犯行が起きてるのに気づいていません。
やる気だけはあるデュポンとデュボンは、この先どんなドジを踏むのでしょう!
タンタンが家に帰ると、ユニコーン号の模型を巡って次々と災難が起こります。
早速、窓から入った猫とスノーウィの追いかけっこで模型が落下!
折れたマストから“銀の筒”が抜け落ち、スノーウィが取ろうとしてもコロコロと物陰に転がります。
「悪い子だ!」と、スノーウィを叱り、ソレに気づかず夜の図書館に向かったタンタン。
「……船は目的地に着く前に、海賊の襲撃に…」
船には、秘密の積み荷があったと記され“アドックの血を引く者だけがユニコーン号の秘密を知る”と言葉が残されています。
悩めるタンタンが家に戻ると、今度は壊れた模型が無くなり犯人はムーランサール城のサッカリン?
ところが、サッカリンが持っているのは、同じ模型でも壊れていません。
「どうして同じものが二つ?あなたは何故ぼくの船を?」
深まる謎に興味を示すタンタンに、赤いコートの男・サッカリンは不快な顔をします。
はたしてタンタンは謎を解くことができるのか?・・・
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」ネタバレ
タンタンが帰宅すると、今度は何かを探したように部屋が荒らされていました。
吠えるスノーウィにタンタンは銀の筒を発見し、詩と暗号が記されたメモを手に入れます。
ムーランサール城の執事・ネストルが、城を出るタンタンに告げた「…部品が揃えば良いですが」という言葉。
このメモを探しに来たのか?そう考えていると、蚤の市で会った大柄な男が訪ねて来ます。
タンタンが財布にメモを仕舞い込み男のもとへ向かうと、彼は目の前で銃弾に倒れ一台の車が逃走しました。
捜査に来たのは、インターポールの刑事・デュポンとデュボン。
大柄な男は二人の刑事仲間でしたが、何を追っていたのかは分からないと言います。
男が残したダイイングメッセージの“カラブジャン”とは一体?
事件解決に向け、ちょっとドジなデュポンとデュボンも張り切りますが何とスリ被害に!
巻き添えを食うタンタンまで財布をスられ、大事なメモはドコへやら。
悪い事は続き、赤い男・サッカリンの手下まで現れてタンタンを連れ去ります。
そして夕暮れ、タンタンを必死に追った相棒犬・スノーウィも乗せ、大きな船“カラブジャン号”は出港しました。
一人になったタンタンを救出したスノーウィは、酔っ払いがいる部屋を見つけます。
男の名前はハドック、実はこのカラブジャン号の船長で彼も捕らわれの身でした。
知らない男(サッカリン)に乗組員を奪われたと、怒ったり泣いたりするハドック船長は大酒飲み。
でも、海を愛する気持ちと情の厚さは本物で、あのユニコーン号・アドック船長の子孫なのです。
“アドックの血を引く者だけがユニコーン号の秘密を知る”
ハドック船長と出会い、これで秘密が解き明かせると思ったタンタン。
ところが、酒のせいで代々伝えられた大切な秘密を、キレイさっぱり忘れています。
唯一の子孫となったハドック船長は、アドックには子供が三人いた事は覚えていました。
メモの詩は“三兄弟よ集え、三隻のユニコーン集いて……”そうか、模型は三つあるんだ!
次のヒントを求めて無線室に潜入するタンタンは、赤い男・サッカリンが向かう目的地。
三つ目の模型を手にするために、やろうとしている事に気づきます。
そこで、無線電話を使って、頼りになる!?デュポンとデュボンにも連絡。
カラブジャン号に備えた救命ボートで、二人と一匹は命からがら海へ脱出します!
まんまと逃げた、頭の切れるタンタンに苛立つサッカリン。
でも、それ以上にサッカリンが憎んでいたのは、実はハドック船長でした……
朝日が昇る大海原を、救命ボートで進むタンタンとスノーウィが目指すのはモロッコ・バグハル。
帆船模型コレクターの君主・シークが、三つ目のユニコーン号を防弾ガラスに入れ大事に所有していました。
模型を奪う秘密兵器が“ミラノのナイチンゲール”オペラ歌手・ビアンカの超高音!
サッカリンは、彼女の歌声で防弾ガラスを粉砕するつもりだと、タンタンは推理します。
ユニコーン号の秘密は忘れても“海は自分の庭”と豪語する、大酒飲みのハドック船長。
早速、アクシデントに見舞われる二人と一匹の冒険は、酒のせいで!?大波乱の予感です。
一方、インターポールの刑事・デュポンとデュボンも、彼らなりにスリの犯人を追っていました。
声を掛けたのは一人の白髪紳士・シルク、実は彼がスリの常習犯……とは気づかない二人。
ところが、デュポンとデュボンのとぼけた性格が奇跡を呼び、シルクは自白。
二人の活躍で!?タンタンの財布を取り戻します。
大海原では、酒に酔ったハドック船長のせいで救命ボートは転覆。
為す術がないタンタンたちに、上空から一台のプロペラ戦闘機が攻撃してきます。
でも、タンタンの見事な射撃で、救命ボートからプロペラ戦闘機へ乗り換え成功!
「大丈夫、取材した事あるから」と、操縦席に座り、強引に空へ飛び立ちます。
見下ろせば、赤い男・サッカリンが乗ったカラブジャン号。
先を急ぐタンタンは雷雲に突っ込み、ハドック船長の活躍で何とかサハラ砂漠に不時着しました。
灼熱の砂漠を彷徨うタンタンとスノーウィには、飲み水(酒)がありません。
すると、幻覚を見るハドック船長の中に、先祖・アドック船長が降臨し語り始めます。
航海するユニコーン号は、卑劣な海賊・レッド・ラッカムと遭遇。
積み荷を守るアドック船長と乗組員は、荒れ狂う海で熾烈な戦いを繰り広げました……
すっかり夜になった砂漠で、アフガル基地の人々に救助されたタンタンとスノーウィ。
目を覚ましたハドック船長は、ユニコーン号の事なんて覚えていませんでした。
途中で終わってしまった、レッド・ラッカムとユニコーン号の話を聞くためには酒が必要。
スノーウィの仕業で、強烈な酒を飲まされ再び戦うハドック船長「来い勝負だ!」
しかし、アドック船長は敗れ、金銀財宝200キロの積み荷はレッド・ラッカムの手に。
さらに、卑劣なレッド・ラッカムは、ユニコーン号の乗組員を次々と殺しました。
怒るアドック船長は立ち上がり、憎き敵・レッド・ラッカムを追い込み船を爆破!
奪われるくらいなら……こうして、宝はすべて海の底に沈みました。
生き延びたアドック船長に、燃え盛る船の中に残ったレッド・ラッカムが言った言葉。
「貴様の一族を未来永劫、祟ってやる!」
「…ワシだ、ワシが狙いだったんだ!サッカリンは、レッド・ラッカムの子孫なんだ!」
アドック船長が模型に遺した三枚のメモには、ユニコーン号が沈んだ場所が記されている。
そこにある宝と、子孫・ハドックの命を奪う事がサッカリンの目的でした。
記憶が蘇ったハドック船長も、ラクダに乗ってやっとモロッコ・バグハルに到着。
港にはカラブジャン号が停泊、宿敵・サッカリンも既に来ているようです。
町を歩く二人と一匹を尾行する者……インターポールの刑事・デュポンとデュボン!
駆け付けた二人はスられた財布と、宝の在り処を示す大事なメモを届けてくれました。
サッカリンが宮殿で開催する“ミラノのナイチンゲール”オペラ歌手・ビアンカのコンサート。
客席に紛れ込んだハドック船長とスノーウィは、彼女の超高音な歌声に耳が割れそう!
我慢できず外へ逃げ出したハドック船長を、サッカリンの手下が襲いメモを奪い去ります。
超高音の熱唱が続くビアンカに人々も限界で、計算通り模型を守るはずの厳重な防弾ガラスも粉砕!
騒然となる会場に放たれたハヤブサが、ユニコーン号の模型からメモを奪取します。
三枚のメモを手にしたサッカリンを、バイクで追い掛けるタンタン。
悔しがるハドック船長は、バズーカ砲を持ってサイドカーに乗り込みました。
町中を爆走する二人と一匹は、メモを奪い奪われの大乱闘を繰り広げますが、メモは再びサッカリンの手に!
インターポールの刑事・デュポンとデュボンの力を借り、タンタンはカラブジャン号の追跡捜査を始めます。
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」最後ラストの結末は?
夜、サッカリンが港に到着。
すると、ハドック船長の操縦するクレーンが、車ごとサッカリンを宙吊りに。
倉庫街は銃撃戦が始まり、簡単には諦めないサッカリンはハドック船長とクレーン対決!
荷物や建物が次々となぎ倒され、タンタンの相棒犬・スノーウィも敵をやっつけます。
刃物を手に戦うハドック船長は追い詰められ、危機一髪の場面に駆け付けたタンタン。
最後は、ハドック船長がサッカリンを海に落とし勝利、カラブジャン号も取り戻します。
タンタンの活躍で、デュポンとデュボンは“また”優秀な刑事として事件を解決しました。
三枚のメモを重ねると目指す座標が浮かび上がり、二人と一匹が辿り着いたのはムーランサール城。
「…アドックの血を引くお方が戻られる日を、待ち侘びておりました」と、迎えてくれたのは執事・ネストル。
走り回るスノーウィのお陰で、城内に隠された地下室を見つけ奥へと進みます。
タンタンはアドック船長が遺した詩の意味を考えますが、宝の気配は無くデタラメな地球儀があるだけ。
「…こんな島は、ありゃせん!」
海を愛するハドック船長が気づいた、この島が何かを意味するモノなら?
先祖のアドック船長は同じ志を持つ者、海を愛する者に宝を継がせたかった……
ハドック船長が、あるはずの無い島に指を押し当てると、蓋が開き中にはアドック船長の帽子。
そこに、十分なほどの宝が入っていますが、タンタンは一枚の手掛かりを見つけました。
「消えた200キロの金です。今も海の底に……」
宝の在り処が記されたメモに目を輝かせる、二人と一匹の大冒険はまだまだ続きます!
THE END
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」見どころ
誰でも簡単に!?描けちゃいそうな丸い顔に、まん丸な目と鼻とクルッとハネた前髪。
少年らしからぬ行動力と推理で事件を解決しちゃう、推定年齢17歳の少年・タンタン。
ベルギーで生まれ、今も世界中で愛される『タンタンの冒険』シリーズから「なぞのユニコーン号」など三編を映画化した本作。
あの、巨匠 スティーヴン・スピルバーグが、(3D)CGアニメを撮ったらエライ事に~!
冒頭で「結構、特徴を捉えた!」と、絵描きのおじさんが描いた似顔絵は“いつもの”タンタン。
でも、振り返ったのは、超リアルなパッチリ二重のタンタンでした。
揺れる前髪に豊かな表情、相棒・スノーウィの真っ白でモフモフな毛並みや、お馴染みのキャラの生き生きした姿。
モーションキャプチャを使用した映画作品は、数々ありますが“リアル”タンタンの誕生は似て非なるものです。
黒豆でしかなかったタンタンの目が・・・この姿を受け入れられるかはアナタ次第!
劇場公開当時、私は「おぉ、タンタン!(苦笑)」と、驚きましたが今は好きな作品です。
見慣れてしまえば『インディー・ジョーンズ』的な宝探しや、ド迫力な映像に「さすが、スピルバーグ!」と、きっと満足できるでしょう。
一枚のメモからはじまる、陸海空を進む大冒険!
命知らずなタンタンとスノーウィ、ハドック船長の掛け合いはユーモア満載です。
※メモ→本編では羊皮紙と言っています。(冒険作品で、よくボロボロの宝の地図が書かれたアレ!紙のように使用する皮を加工した物)
「いい加減にしてくれ!」と、タンタンも参っちゃう海の男・ハドックの喜怒哀楽。
だけど、アドック船長となってレッド・ラッカムと戦うシーンは『パイレーツ・オブ・カリビアン』みたいで勇ましい!
モロッコ・バグハルで、宿敵・サッカリンを追って町を徹底的にブッ壊すシーンは疾走感に溢れ、とにかくカメラワークが最高です。
スノーウィが勇敢に戦ったあとに魅せる、得意気な表情も可愛いですよ。
『タンタンの冒険』シリーズで忘れちゃいけないのが、インターポールの刑事・デュポンとデュボン。
赤の他人なのに顔や背格好、声や性格までそっくりなドジな二人は、注目してもらいたい癒し!?キャラです。
二人が登場する場面は、思いがけない事が起こる!
是非、デュポンとデュボンのドタバタも楽しんで下さいね。
物語は、さらに次の展開へ・・・そんなエンディングで続編も製作される予定なのですが、一向に進捗状況は掴めず。
「大人には物足りない!」という声もチラホラ聞こえる作品ですが、まずは観てみましょう!
そして、本作を気に入ったアナタ!気長に朗報を待ちましょうね。
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