「スチームボーイ」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「スチームボーイ」ネタバレ あらすじ
アニメ

映画「スチームボーイ」は大友克洋監督の2003年のアニメ映画です。

この映画「スチームボーイ」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

歴史を塗り変える力を秘めたスチームボールを手に入れた少年の活躍を描く「スチームボーイ」をお楽しみください。

 

「スチームボーイ」あらすじ

物語の舞台は産業革命で活気づく19世紀半ばのイギリス。

発明一家に生まれたジェームス・レイ・スチム(声:鈴木杏)。

発明家である祖父ロイド(声:中村嘉葎雄)と父エドワード(声:津嘉山正種)と同じく発明することが大好きな少年です。

ロイドとエドワードはアメリカにあるオハラ団体で仕事をするため渡米しています。

紡績工場で働きながら発明を研究しているレイは祖父と父のいない家で母親と幼い弟と暮らしていました。

 
ある日、ロイドとエドワードが開発したスチームボールと設計図が家に送られてきます。

そこにはロイドからの手紙が入っていて、自分が戻るまでスチームボールをオハラ財団に絶対に渡すなと書かれていました。

荷物が届いた直後、スチームボールを手に入れるためオハラ団体の男二人組が家へとやって来ます。

男たちは受け取ったスチームボールを渡すようレイに詰め寄りますが、そこに帰ってきたロイド。

ロイドはエドワードが死んだと言い、レイにスチームボールを持って逃げるよう叫ぶのです。

 
ロイドと財団の男がもみ合っている隙に、家に手伝いに来ていた幼馴染エマ(小林沙苗)と家の外へと逃げ出したレイでしたが、男たちは外で待機している仲間に空砲で合図を出すと、蒸気で動く車でレイを追いかけます。

レイも自分で開発した自転車で逃げますが、到底敵いません。

途中、ロイドと落ちあうはずだった発明家のロバート・スチーブンスン(声:児玉清)とその部下デイビッド(沢村一樹)に助けられますが、スチームボールをロバートに渡す前にレイは財団に掴まりロンドン万博の近くの建物の中に閉じ込められてしまうのです。

そして・・・

 

「スチームボーイ」ネタバレ

閉じ込められてしまったレイでしたが、そこで父親の名前を知る少女スカーレット・オハラ・セントジョーンズ(声:小西真奈美)と出会います。

スカーレットはオハラ財団会長の孫娘でした。

そして驚くことに、レイはそこで父親のエドワードと再会します。

エドワードの姿はレイが知っているものではなく、実験の事故によって義眼義手となった姿でした。

そしてエドワードはその性格までもが全くの別人のようになっていたのです。

 
レイが閉じ込められた建物は「スチーム城」と呼ばれるもので超高圧蒸気を高密度の状態で封じ込めるスチームボールによってあらゆるものが動くようになっています。

ロイドとエドワードが発明したスチームボールが三つ揃うことできちんと稼働していた建物だったため、財団は血眼になってロイドが奪った最後のスチームボールを探していたのです。

エドワードはスチーム城がどれだけ素晴らしいかをレイに語り、そしていずれこの建物をレイが継ぐことになると話します。

完成間近のスチーム城を一緒に完成させようとエドワードに誘われたレイは、何故ロイドと作らないのかと疑問に思いながらもワクワクとした気持ちが止められませんでした。

 
エドワードと共にスチーム城の中で働くことにしたレイでしたが、ある日スカーレットの買っている犬の運動装置が壊れてしまい修理することに。

歯車が消耗していたのが原因でしたが、それは外部から取り寄せないといけない部品でした。

すると、スカーレットは調達しに行こうとレイを誘います。

夜にスチーム城から抜け出した二人。

博覧会場の中に感激したレイは母親にここを見せてあげたいと呟きますが、スカーレットは甘えん坊だとそれを笑います。

そして、レイが何通も母親あてに手紙を書いていることからかうのです。

なぜそのことを知っているのかと怒るレイでしたが、スカーレットはその手紙が捨てられていたからだと告げるのでした。

 
翌日、スチーム城内の圧力が漏れていると騒ぎになります。

その原因は、レイと同様スチーム城に監禁されていたロイドが監禁されていた部屋から逃げ出しバルブを緩めていたからです。

それを知らずバルブの点検に向かったレイはそこでロイドと再会します。

ロイドに連れられて向かった場所にはいくつもの戦艦のようなものがありました。

それはオハラ財団とエドワードが作り出した戦争用の兵器だったのです。

 
オハラ財団は、兵器の開発でできた借金を回収するため、世界中から集まった客に兵器を披露しそこから利益を得るつもりでした。

ロイドは自分たちの発明が戦争に使われることに気付きスチームボールを盗んだのです。

ロイドからそのことを聞かされたレイはスチームボールを一つ奪いスチーム城の外へと逃げだす事に。

偶然開いたバルブから外に出ることができたレイは銃で狙われながらもどうにか逃げた先でロバートたちに助けられます。

 
そして万博が開幕。

レイはロバートに、スチーム城の中には沢山の兵器があったと伝え奪ってきたスチームボールを渡します。

しかし、ロバートはスチームボールを受け取るなりすぐにイギリス軍を動かしオハラ財団に攻撃をする計画を実行するのです。

一方オハラ財団も、多くの国から集まった有力者に自分たちの発明した蒸気兵を起動させ、スチーム城に乗り込んできたイギリス兵を攻撃させます。

オハラ財団が有利かと思ったこの戦い、イギリス兵も攻撃を始め万博会場は戦争の場と化すのです。

 
化学は人を幸せにするもの、そういった信念を持ったレイは大人たちが、ロイドが発明したスチームボールを使って戦争をし始めたことに腹を立てロバートの元からスチームボールを奪って逃げることに。

スチーム城は三つのスチームボールの力で成り立っていますが、今は一つ欠けた状態。

エドワードは無理やりスチーム城を動かし空を飛び始めます。

しかし、空飛ぶスチーム城は少しずつ崩壊が始まるのです。

レイはどうにかロイドとエドワードを助け出すためスチームボールを戻すためスチーム城へと乗り込みます。

 

「スチームボーイ」最後ラストの結末は?

レイがスチームボールを戻したおかげで崩壊までの時間が稼げることに。

その頃レイたちがいるスチーム城はロンドンのど真ん中で停まっていました。

このまま城が爆発すれば街ごと爆破され、多くの市民が犠牲になってしまいます。

レイはロイドに指示されながら懸命に蒸気をコントロールし、どうにか城は市街地から川のある方へと動きだすのです。

 
しかし、今度はレイたちが外に逃げる方法が有りません。

城にはスカーレットも取り残されていました。

レイは城が崩壊し落ちてくる瓦礫からスカーレットを守りながら成す術を失います。

その時、エドワードとロイドが制御室から管を通して逃げる方法を叫ぶのです。

レイはロイドとエドワードを置いて逃げることが出来ないと言いますが、スカーレットに説得されエドワードたちが言う方法を試すことに。

城が爆発するその時、間一髪レイとスカーレットは退避ように作られた飛行器具で空中へと逃げだす事に成功するのです。

城が爆発すると蒸気が一気に冷却されロンドンの街を凍らせていきます。

ロイドとエドワードは城の中にいましたが、二人もどうにか脱出したようで川の中から潜水艦らしきものが浮かんでその場から去っていきます。

そのことをレイも感じているようでした。

完。

 

「スチームボーイ」見どころ

「AKIRA」を手掛けた大友克洋さんの作品ということでとても期待していましたが、さすが日本のアニメ!

とても細かいところまで描かれていて、スチーム城の内部や操縦席など一時停止して細部まで見たくなるような映像でした!

「AKIRA」世代やファンなら必ず満足するでしょう。

 
ロイドの仲間で味方かと思っていたロバートたちが実はオハラ財団と同じように自分たちの発明で力を誇示するような人物たちだったと言う展開も面白かったですね。

ヒロインであるスカーレットが怖いもの知らずで、何かと色々首を突っ込むのが可愛くもあり少しウザったくもあり…(笑)

何故か憎めないキャラクターだったのは声優を務めた小西真奈美さんの演技力もあったのかなと思いました。

めちゃくちゃ上手です!レイの声を務めた鈴木杏さんも少年の声を上手に表現していて、お二人ともさすが女優さん!

 
他にも児玉清さんや沢村一樹さんなど、豪華な俳優陣が声優を務めていたのも見どころのひとつですね。

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