映画「探偵はBARにいる3」は、大泉洋・松田龍平主演、吉田照幸監督の2017年の日本映画です。
この映画「探偵はBARにいる3」のネタバレ、あらすじや犯人、最後ラストの結末と見どころを紹介します。
人捜しの依頼から意外な事件へと発展していく「探偵はBARにいる3」をお楽しみください。
「探偵はBARにいる3」あらすじ
「探偵はBARにいる2」の続編で実写映画シリーズ第3作になります。
北海道である殺人事件がおこります。
その頃、高田(松田龍平)が探偵(大泉洋)に、行方不明になった大学生の麗子(前田敦子)の捜索してほしいと話を持ちかけます。
もうすぐニュージーランドの酪農を学びに行く高田とは、おそらくこれが最後の調査になります。
調査を進めていくと、モデル事務所の美人オーナー・マリ(北川景子)にたどり着き・・・
このマリが探偵と高田に絡み、やがて大きな事件に巻き込まれていきます。
行方不明の麗子は?
マリの正体は?
そして犯人は?
「探偵はBARにいる3」ネタバレ
物語の冒頭、北海道のある食堂、椿(坂田聡)と言う男性が、女性にウニいくら丼をご馳走していました。
その後トラックを運転し始める椿の前に一台の乗用車が…
椿が近づくと車内から発砲され、雪が真っ赤に染まるのでした。
場面が変わってススキノのあるキャバクラ。
探偵(大泉洋)は推理を披露していました。
ブレーカーが落ちた間に、中国人のホステスの胸を触った犯人…
手にはケチャップが付いていると分かったため、犯人は客である教頭(正名僕蔵)だと言い当てました。
そして、手打ち金20万を請求して事件は解決。
そこに高田(松田龍平)が後輩を連れてやって来て、人探しを頼みます。
交際している諏訪麗子(前田敦子)が数日前から連絡が取れない…
依頼料は10800円(税込)。
しぶしぶながら探偵たちは彼女の部屋の捜索を始めました。
部屋にはアイドル歌手ネイキッドのポスターが多数貼ってあり、「ピュアハート」という事務所からの入金記録を発見。
その店を探すと、女性を指名するタイプのお店の中ではお高い様子…
しかし、この手の常連である教頭の紹介により、探偵は客として潜入することに成功しました。
指名用の写真には麗子の姿はなく、探偵は事務所内を見回るとオーナーの岬マリ(北川景子)という女性に会いました。
これ以上捜索はできないと踏み、探偵は高田と合流します。
そこでスーツを来た男たちに囲まれて、なぜ麗子を探すのかと問われます。
答えなかったためにケンカになると、波留(志尊淳)という青年が現れて2人はやられてしまいます。
探偵はアイスピックで拷問される中、マリが現れて止めるのでした。
麗子を探しており、何かわかったら知らせるようにと伝えて事態は収束…
果たして何が起きているのでしょうか?
探偵は桐原組の若頭・相田(松重豊)に聞くことを決意。
しかし、裸で漁船に縛り付けられて極寒の港を周る拷問を受けます。
その後、相田から聞いた話を整理すると、敵対する花岡組の右手の存在だった椿が死んだ際に、麗子がいたと分かります。
そして、桐原組の関係者である探偵が、彼女を嗅ぎまわることで組の対立抗争となることを心配したのでした。
探偵はマリが麗子をかくまっていると推理し、高田と共に尾行して家を突き止めました。
アンケートに答えればネイキッドのコンサートチケットをあげる、と嘘をついて部屋に押し入る2人。
そして事件当日の詳細や、椿を殺したのは背の高い男などの情報を知ったまでは良かったのですが…
マリと仲間の工藤(斎藤歩)がやって来て探偵を気絶させます。
そして忠告をして、街から離れた場所に置き去りにするのでした。
ある日、銃で自殺した工藤が発見されます。
工藤が死んだ部屋には、椿の殺害現場に残されていた足跡と一致するブーツと、犯行に使われた銃がありました。
警察は工藤が椿を殺し、カニを盗んだ犯人だと断定しました。
工藤は椿殺しの犯人であり、麻薬を奪ったのは良いが、このままではボスの北城(リリー・フランキー)に見つかるのも時間の問題…
そのため自殺を図った。と言うのが警察の見解でした。
その話を聞いて探偵は情報を集めた結果、カニの中身は麻薬であり5キロ分が行方不明のままと分かりました。
末端価格は4億円…
そして盗んだ犯人の歩幅から、実は背が低かったと判明したのです。
工藤は自殺なんかじゃない・・・
探偵はさらなる調査を開始します。
過去に思い当たることがあり、昔馴染みだったモンロー(鈴木砂羽)を探す探偵。
SMクラブから得た情報から、平凡な食堂で夫と子供と働くモンローを見つけます。
娼婦だった頃にマリと友人だったモンローの話から、探偵は昔にマリと会ったことあるのを思い出します。
その時、抜け殻のように生きていたマリにかけたも言葉を思い出すのです。
「いつか命を燃やすものを見つけられるはず」
俺は酔っぱらいながらマリにそう言った…
そしてマリは妊娠したが、子供を産めなかったことも知るのでした。
探偵はマリに会い、夜の街を回りながら話を聞きました。
探偵は、マリが工藤に罪を着せて、自殺に見せかけて殺したと推理しています。
問い詰める探偵、一方でマリは楽しそうな様子。
そして探偵の自室のベッドで横になる二人…
彼は絶対にマリの依頼は受けないと誓うのでした。
朝になり108万円と麻薬が入った封筒を見つける探偵。
「俺のバカ!」と自分で頬を打ちます。
麻薬をさばいて、そのお金をマリの子供に届ける依頼を受けてしまったのです・・・
マリの姿は無く、慌てて高田に助けを求めて電話をします。
ところが波留と手下たちがやってきて、麻薬を部屋の各所から見つけ出したために北城(リリー・フランキー)の元へ拉致されてしまうのでした。
マリは探偵に脅されたフリをして罪を被せようとし、北城は銃を探偵に突きつけます。
そこに高田がやって来て、二人は手下たちと戦います。
隙をついたマリが拳銃を奪って北城に突きつけ形勢逆転。
屋上に逃げます。
呼んでいた相田のトラックに飛び乗って逃げ切ることができました。
バーに戻ってマリは探偵に助けを求め、麻薬を1億円で北城に売るという取引はショッピングモールで行われます。
日本ハムの監督が訪れてにぎわう中で、探偵たちは品物を交換します。
マリは探偵に後を任せて、混乱に乗じて逃げるために発砲します。
たくさんの客が一斉に逃げて、モールは大混乱・・・
混乱に乗じて探偵は逃げるのですが、波留が現れ足止めされてしまいます。
そこに高田が現れ1対1の決闘が始まりました。
強敵を前にしてピンチの高田。
激闘の末、高田は波留のズボンを降ろして隙を作り、重い一撃をくらわせて勝利を収めたのでした。
探偵は手下たちに鞄を持ち去られますが、それは途中ですり替えたものでした。
北城が受け取った中身は雑誌…
その後、北条に対して、警察が会社を家宅捜査を始めました。
持ち帰った麻薬などから北条は捕まったのです。
マリも逮捕され、諏訪麗子も無事に高田の後輩と再会します。
「探偵はBARにいる3」最後のラストの結末は?
探偵はマリの依頼を完遂すべく、お金を渡しに入院するマリの子供の元へ。
女の子の誕生日は2月18日。
年齢的にもマリの子かと思った女の子がいました。が、母親が現れたのです。
その親子は、ニュースで捕まったマリを見て、通院していた女性だと言いました。
マリは偶然、生まれるはずだった子と同じ誕生日の彼女を見つけたために、全力を尽くしたのだと探偵は分かりました。
すべては、病院で会った重病の女の子に大金を送るため・・・
マリの子も産まれてたなら、その子と同じくらいの年になってたはずです。
余命わずかなマリが通院時に会った女の子の誕生日が、自身の子の生まれる予定日と一緒だったのがすべてのキッカケでした。
そこから抜け殻のように娼婦として生きていた彼女は変わり、北条から与えられた会社「ピュアハート」の運営者としてお金を稼いでいくのです。
しかし、北条は金にガメついのもあってお金を稼ぐには少ない…
そのため彼の右手である椿に目をつけます。
同じく北城に不満を持っていた工藤と組み、椿の仕事であるカニ(麻薬)の輸送ルートをを把握。
工藤に罪を着せる気だったマリは、27.5センチのブーツを履いて椿を殺害したのでした。
そしてカニを盗み、協力させていた麗子を連れて彼女をかくまっていたわけです。
すべては、病院で会った重病の女の子に大金を送るため・・・
その後、モルヒネの錠剤を処方されていたマリの命は長くないと知りつつも、いつかバーに来るのではと思う探偵。
高田にニュージーランドの酪農を学びに行くための餞別を渡して寒空の下去るのでした。
~エンドロール後~
札幌から快速で20分の隣町で高田は牛の世話をしていました。
探偵はニュージーランドに行ったのではと問い詰めると、教わっている先生がニュージーランドの人であると分かります。
餞別に渡した金を返すよう言いますが、高田は競馬場で使い果たしたと言うのでした。
完。
「探偵はBARにいる3」見どころ
4年ぶりの探偵シリーズだけあってシナリオが細かく作られていました。
登場人物も出来事も伏線になって、つながっている部分が数多くあるストーリーは凄かったです。
中盤からなんとなく犯人はわかってしまうものの、その理由が意外でした。
悲しいストーリーです。
今作の主役は完全に北川景子でしたね。
主役のふたりが霞んでしまいました。
結末を知ったうえで、もういちどマリ(北川景子)をじっくりと見ていくと、より作品の深みが感じられるので2度の鑑賞をすすめます。
また、探偵役の大泉洋が相変わらずカッコいいのと、だらしない感じなのが混ざったキャラクターとして良い味を出してました。
高田役の松田龍平はやる気ない感じなのに強くて素敵です。
他にも北海道出身の俳優が多く出演し、札幌の街並みも良くわかる面も楽しめる作品だと思いました。
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