映画「ゲーム」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ

映画「ゲーム」ネタバレ あらすじ
ミステリー/サスペンス

映画「ゲーム」はマイケル・ダグラス主演、デヴィッド・フィンチャー監督の1997年公開の映画です。

この映画「ゲーム」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。

大富豪が不条理なゲームに巻き込まれるサスペンススリラー「ゲーム」をお楽しみください。

 

「ゲーム」あらすじ

亡くなった父親の経営していた大手の投資銀行を引き継ぎ、サンフランシスコにある豪華な屋敷に一人で暮らすニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)。

離婚した妻エリザベス(アンナ・カタリーナ)との間には幼い娘もいます。

48歳の誕生日、彼は弟のコンラッド(ショーン・ペン)に誘われレストランに向かうことに。

そこでコンラッドから渡されたのはCRS社の招待状でした。

その招待状は人生を変える体験ができるゲームをプレイできるという物。

ニコラスは日々の仕事に追われコンラッドから貰った招待状に全く興味を示しませんでしたが、商談で訪れたビルに招待状のCRS社が入っていることに気付きます。

何となく足が向きコンラッドから貰った招待状を使ってみることに。

 
CRS社でニコラスを対応してくれたのは技術責任者だというジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)という男性です。

ニコラスはゲームをするにあたり簡単な人格判断と心理テストを受けることに。

少し目を通すと、くだらない質問が並んでいる事に違和感を覚えたニコラスは、CRS社がどんな会社なのかと尋ねます。

ファインゴールドは小さな旅をするようなゲームを提供する会社だと言い、ゲームをするかどうかはテストを受けて見てから判断すればいいのだとニコラスにアドバイスするのです。

 
テストを受けてみることにしたニコラスでしたが、質問の量や身体検査があまりに多く一日がかりのテストを終えるとぐったりしながら文句を言いCRS社を後にします。

ニコラスは帰りに寄った会員制のバーで、CRS社の事を知る人から話を聞くことができました。

彼らは、出来るならもう一度最初からゲームをしたいと語ります。

 
翌日CRS社から連絡があり、テストが不合格だったと告げられるニコラス。

不合格になったことなど何でもないと思いながらもどうしてかそのことをコンラッドには言えないまま帰宅します。

すると、玄関の前に気味の悪いピエロの人形が落ちていて、ピエロの口の中にはCRS社の鍵が入っていました。

それからニコラスの身の回りに不可解な事が起こり始めます。

その夜見ていたテレビニュースのキャスターがニコラスに話しかけてきたのです。

ニュースキャスターはこれからもニコラスに鍵が渡されるがその使い道と場所は秘密だと言い、ニコラスのゲームが始まったことを知らせました。

そして・・・

 

「ゲーム」ネタバレ

その翌日、ニコラスは会社に損失を与えた系列会社の社長アンソン・ベアー(アーミン・ミュラー=スタール)を解雇するためアンソンの元を訪れます。

ニコラスから解雇を言い渡されますが来期まで待って欲しいとニコラスに頼むアンソン。

ニコラスはアンソの話を聞き入れず書類にサインさせようとしますがその書類を入れたケースが開きません。

何をどうしても開かないため、CRS社の鍵を使ってみることに。

しかし、ケースの鍵はあきませんでした。

仕方なく「今日の君はラッキーだったな。後で弁護士に連絡させる。」と言いニコラスはアンソンのオフィスを後にします。

 
その夜立ち寄ったレストランでウエイトレスのクリスティーン(デボラ・カーラ・アンガー)の不注意でシャツにワインを零されてしまいました。

常連客であるニコラスに雑な謝り方をしたクリスティーンは支配人にクビにされてしまいます。

その直後席に伝票が置かれ、怪訝な表情を浮かべたニコラスでしたが、その伝票には「彼女を逃がしてはいけない」そう書かれていました。

ニコラスは直ぐに彼女を追います。

メモを受け取った事をクリスティーンに話しますが彼女はニコラスのせいでクビになったことに腹を立て、話を聞こうとしません。

謝りたいと言ってクリスティーンの後を追ったニコラスの目の前で初老の男性が突然倒れてしまいます。

何も出来ないでいたニコラスとは対照的にクリスティーンはすぐに応急処置をして救急車を呼ぶのです。

 
二人は病院まで付き添いますが病院の駐車場に到着すると突然電気が消え、先ほどの老人も救急隊員も全て消えてしまいました。

困惑するクリスティーンに、これはゲームなのだと説明するニコラス。

しかし、ニコラスの言葉を信じることができないクリスティーンは呆れてその場を後にしようとします。

クリスティーンと一緒に出口を探していたニコラスはエレベーターを見つけそれに乗り込みますが一向に動きません。

その時ニコラスはふと思いついてCRS社の鍵をエレベーターの中にあるカギ穴に差し込んでみるとエレベーターが動き出しました。

 
しかし動いたのもつかの間、すぐにエレベーターは止まってしまいます。

携帯で救助を呼ぼうにも圏外で使えなく、エレベーターの天井から抜け出すことに成功するのです。

ニコラスは助けを待とうとフロアに出たところ、今いるビルがCRS社のオフィスが入っているビルだと気づきます。

その直後、クリスティーンの足がレーザーに当たり警報機が鳴ってしまいました。

ニコラスは警備員が来たら説明すればいいと言いますが、クリスティーンは「じゃあ頼んだわ。」そう言って外へと逃げ出します。

結局ニコラスもクリスティーンと一緒に外へと出ますが警備員と犬に追われ中華街に逃げ込むことに。

 
どうにか逃げ切る事ができた二人はニコラスの会社へと向かいます。

汚れた体をシャワーできれいにした後、クリスティーンのためにタクシーを呼ぶと、レストランのオーナーに話をして首を撤回させようかと提案するニコラス。

タクシーに乗り込んだクリスティーンはつまらない仕事だからいいのと前置きし、「実は400ドルの報酬をもらってあなたにワインを零すように言われたの。」そう打ち明けて帰っていきました。

 
翌朝、秘書からの電話で起きたニコラスはすっかり寝過ごしていてその日にあった予定をドタキャンしてしまいます。

秘書から、「ホテル・ニッコーからカードを預かっていると連絡が来ました。」と聞きカードを受け取りにホテルへと向かうことに。

ホテルに着くとスウィートルームに案内されますが、その部屋のテレビにはニコラスとクリスティーンがセックスしている映像が流れ、テーブルの上には二人の卑猥な写真が散らばりクスリをしたような痕跡も残っています。

その側には鍵が開かなかったケースが鍵の開いた状態で置かれていて、その中にも沢山の写真が入っていました。

部屋の外ではクリーニングのスタッフが部屋の鍵を開けようとしていたため、ニコラスは部屋の中を見せないよう急いでスタッフを追い返すとクスリや写真をケースに詰め部屋を出ます。

 
ホテルを出たニコラスは、自分の車を尾行している車に気付きました。

待ち伏せして尾行していた車の運転手に食って掛かると、その男は自分は探偵で雇われてニコラスを調べていたと白状して逃げていきます。

これまでの黒幕がアンソンなのではと思い、弁護士を呼び出すとアンソンの滞在するホテルへと乗り込むニコラス。

ありったけの文句をアンソンにぶつけますが、それはニコラスの勘違いでした。

アンソンは今回の事に関わっておらず、解雇の書類にもサインがしてあったのです。

 
アンソンには謝罪したものの、酷く取り乱したニコラスは困惑を隠せないまま自社へと戻り弁護士にCRS社を調べるよう指示します。

しかし、手掛かりになるCRS社との契約書は何も書いていない紙切れになっていました。

ケースに見覚えのない封筒を見つけそれを開けてみるとネジ巻きのようなものが入っています。

不思議に思うもそれを持ち帰ったニコラス。

家に帰ると、部屋の中が荒らされていました。

通報しようとしましたが家の電話線が切られています。

何かの気配を感じたニコラスは思わず銃を手に取りますが、そこに居たのはコンラッドでした。

 
様子のおかしいコンラッドを乗せて車を走らせ話を聞くと、CRS社に騙されたと怒りだすコンラッド。

ニコラスはコンラッドを宥めますがコンラッドはますます興奮して話を聞きません。

車のタイヤがパンクしてしまったためニコラスが一旦外に出ると、ニコラスの車からCRS社の鍵が大量に見つかり、コンラッドはニコラスもあいつらの仲間なのかと憤怒しその場から立ち去ってしまうのです。

車が動か無くなってしまったため、タクシーを拾ったニコラス。

目的の場所に向かおうとしない運転手に文句を言ったニコラスでしたが、運転手のカードにCRSと書かれているのに気づき焦り始めます。

運転手は車をもうスピードで発進させるとニコラスを残したまま車の外に飛び降りました。

暴走する車に残されたニコラスはその車ごと海に転落してしまうのです。

車はどんどん海に沈んでいきますが、車のドアは開きません。

その時、封筒に入れられていたネジ巻きの存在を思い出します。

それを使って窓を開けることに成功したニコラスは間一髪車の外へ脱出することができました。

 
その翌日、ニコラスは弁護士と警察を引き連れCRS社のオフィスを訪れますが、そこはもぬけの殻でした。

管理会社に問い合わせるも、CRS社が入っていた階は元々空いていて公的記録にもCRS社の名前は残されていなかったのです。

どうにかCRS社の事について調べようと、何か知っているかもしれないクリスティーンの家を調べて訪ねたニコラス。

話がしたいという申し出を了承したクリスティーンが着替えをしている間、その部屋の違和感に気付いたニコラスは部屋のあちこちを調べると空の冷蔵庫や戸棚、雑誌の切り抜きの入った写真盾など、不自然なものが見つかります。

それをクリスティーンに問いただすと、クリスティーンは小声で「彼らが見てるわ。監視されてるの。」と告げ、ドライブに行きましょうとニコラスを誘うのです。

しかし、我慢の限界だったニコラスは監視カメラに向かって暴言を吐くとカメラを壊します。

すると、CRSと書かれた車から複数の男がやって来てクリスティーンに発砲してきたのです。

 
二人はどうにか部屋から逃げ出し車で逃走することに。

クリスティーンは今回の事にコンラッドが関わっていると言い、CRSから逃れるためにニコラスを巻き込んだのだと伝えます。

そして、テストの時にパスワードが解析されているはずだから口座を調べた方がいいと助言するのです。

急いで口座を調べてみると全財産が引き出された後でした。

 
ニコラスは弁護士にれんらくしますが繋がらずしかたなくメッセージを残すことに。

その後弁護士からの折り返しがあり、ニコライの財産は全て残っていると言われます。

ニコライは自分で確認したのだから間違いなく全財産が引き出されていたと主張しますが、財産は無事だから安心するようにと言いニコラスが何処にいるのか聞きだそうとする弁護士。

すると、クリスティーンが弁護士もグルだと言い始めます。

混乱したニコラスはCRSがどうやって弁護士に近づいたのかと考えますが、目の前が歪みそのまま気を失ってしまいました。

クリスティーンがニコラスに薬を飲ませていたのです。

 
ニコラスはメキシコにある墓地で目を覚まします。

訳の分からないままアメリカ大使館へと向かい自分に起きた事を説明したニコラスはサンフランシスコに帰る金が欲しいと訴えます。

大使館の職員はニコラスの腕につけている時計を売れば数百ドルにはなるだろうと提案するのです。

その腕時計は亡くなった父親からプレゼントされたものでした。

ニコラスは時計を売って金にすると、バスに乗りヒッチハイクもしながらどうにかサンフランシスコまで帰ることができたニコラス。

しかし、やっと辿り着いた家の門には競売物件という張り紙が貼られ、鍵が閉められていました

ガラスを割って家に入ると、細かい金を貯めた瓶から金を抜き出し銃を持ってコンラッドが滞在しているホテルまで向かいます。

しかし、コンラッドは騒ぎを起こして拘束され精神病院へ収容されたと聞かされるのです。

 
誰も頼れる人がいないニコラスは元妻のエリザベスの元を訪れ、車を借ります。

そして、今まで自分がいかにエリザベスを大切にできなかったかを改めて謝罪するのです。

エリザベスと会っていた店のテレビにCRS社のファインゴールドが映り、その男が本当はフィッシャーという名の役者なのだということを知ります。

フィッシャーの事務所から彼の居場所を聞き出したニコラスはそこへ向かい銃をチラつかせながら黒幕が居る場所へ案内するよう脅すのです。

 

「ゲーム」最後のラスト結末は?

フィッシャーの運転でCRS社のオフィスが入っていたビル向かったニコラス。

そこには、ニコラスのゲームに関わっていた全ての人間が勢ぞろいしていました。

もちろんクリスティーンの姿も。

ニコライはクリスティーンを人質にとり屋上へと向かいます。

クリスティーンに無線を渡すと、ボスを呼ぶように言うニコラス。

最初はどうにかニコラスを落ち着かせようとしていたクリスティーンでしたが、ニコラスが持っている銃が本物だと気づくと顔色を変え、無線でそのことを仲間に伝えます。

そしてニコラスに今までのことは全てゲームで、扉の向こうにはコンラッドや俳優たちがあなたの誕生日を祝うためにシャンパンを用意していると説明しますが聞く耳を持ちません。

 
極限の状態になったニコラスは、屋上の扉が開かれたその時、思わず銃を発砲してしまいます。

銃の先に居たのは、クリスティーンが言ったように誕生日を祝うためシャンパンを持ったコンラッドでした。

自責の念に駆られたニコラスはビルの屋上から飛び降り自殺を図ります。

しかし、ニコラスが飛び降りた先にあったのは大きなマット。

ニコラスの元には救護班が駆けつけニコラスの状態を確認します。

周りを見渡すと、そこにはニコラスの家の家政婦や弁護士、そしてアンソンなどニコラスの知人たちが集まっていました。

そして、ニコラスに撃たれたはずのコンラッドも。

 
このゲームはコンラッドからの壮大な誕生日プレゼントだったのです。

集まった知人やゲームに関わった俳優たちは一斉にニコラスの誕生日を祝います。

まるで映画の中に入り込んだような体験をしたニコラスでしたが、今まで忘れていた大切な感情を思い出すことができました。

ニコラスはこのゲームにかかった莫大な費用の半分は自分が支払うとコンラッドに告げると二人は穏やかに微笑み合うのでした。

 
ニコラスが最後に向かったのはクリスティーンの元。

次の仕事のためにタクシーを拾おうとしていたクリスティーンを呼び止めたニコラスは、クリスティーンから本当の名前がクレアだと教えてもらうと、互いの事を知るためクレアの乗る飛行機が出るまでコーヒーを飲みながら話すことにするのでした。

THE END

 

「ゲーム」見どころ

かなり手の込んだストーリーで息つく暇がないくらい色んな出来事が起きます。

これはどんでん返しというものなのか…

ずっとどんでん返しを味わっているような、何とも不思議な作品でした。

 
幼い時に父親の投身自殺を目撃してしまった主人公はそれからあまり感情を持たずに生きてきましたが、父親の会社を継いでからは多忙の中益々感情を無くしていきます。

まるで映画の中のような体験を通して感情を取り戻していく姿を描いていますが、そのゲームがものすごく手が込んでいるのです。

見ているこちらも、ニコラスが経験しているのがゲームなのか陰謀なのか分からなくなるくらいに…。

 
感情を無くした兄と、自由奔放で手のかかる弟、というイメージが作品の最初で植え付けられるので最後まで見事に騙されたまま視聴してしまいました。

蓋を開けてみたらめちゃくちゃ兄思いの弟だったわけです。

ゲームはかなり命がけでしたが…。

ハラハラドキドキのシーンも盛りだくさんですので、サスペンス好きの方に是非お勧めしたい作品です!

こちらのキレたマイケル・ダグラスもおすすめです。

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