「ステキな金縛り」ネタバレ!あらすじや犯人とラスト最後の結末や見どころ!

映画「ステキな金縛り」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「ステキな金縛り」は、深津絵里主演、三谷幸喜監督の2011年の映画です。

この映画「ステキな金縛り」のネタバレ、あらすじや犯人、ラスト最後の結末、見どころを紹介します。

殺人事件の証人は落武者の幽霊というコメディ「ステキな金縛り」をお楽しみください。

 

「ステキな金縛り」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: 三谷幸喜
脚本: 三谷幸喜
制作: 亀山千広 他
音楽: 荻野清子
撮影: 山本英夫

■ 主要キャスト
宝生エミ: 深津絵里
更科六兵衛: 西田敏行
菅仁: 小林隆
矢部五郎: KAN
矢部鈴子: 竹内結子
日野風子: 竹内結子(一人二役)
日野勉: 山本耕史
木戸健一: 浅野忠信
阿倍つくつく: 市村正親
宝生輝夫: 草彅剛
工藤万亀夫: 木下隆行
段田譲治: 小日向文世
日村たまる: 山本亘
女将・猪瀬絹: 戸田恵子
「しかばね荘」の主人・猪瀬潤: 浅野和之
占部薫: 生瀬勝久
一宮浄純: 近藤芳正
村田大樹: 佐藤浩市
前田くま: 深田恭子
悲鳴の女: 篠原涼子
ドクター: 唐沢寿明

 

「ステキな金縛り」あらすじ

失敗続きで後がない弁護士・エミ(深津絵里)は、ある殺人事件の担当となります。

その事件の被告人(KAN)はアリバイを主張し、事件当時は旅館で金縛りにあっていたと言うのです。

無実を勝ち取るにはそのアリバイを証明するしかない!

そこでエミは、被告の上にのしかかっていたという落武者の幽霊(西田敏行)を証人として裁判に呼ぼうとするのですが・・・

 

「ステキな金縛り」ネタバレ

宝生エミ(深津絵里)は、ちょっとおっちょこちょいでドジな弁護士。

亡き父親はとても優秀な弁護士でしたが、エミはその血を継がなかったようです。

裁判には遅刻し、持ってきた資料をぶちまけてしまいます。

尋問の際には「本当に犯人の姿を見たのですか?20mも離れていたのに犯人の顔が見分けられるとは思いません。」と話し、小脇に隠していたバナナを取り出し「これが何に見えますか?」と問い、「バナナです。」と言い当てられてしまいます。

何も言えなくなってしまったエミは尋問を終了するのでした。

反対に相手方の弁護人に尋問され、被告人に不利な状況を作ってしまうのです。

 
失敗続きのエミは、被告人から担当を外れて欲しいと言われてしまいます。

ボス弁の速水悠(阿部寛)からは「期待を裏切る名人だ。」と嫌味を言われ激しく落ち込むのでした。

速水は「最後のチャンスだ。」と言いエミにある殺人事件の弁護を担当させます。

その事件はちょっとやっかいな案件で…。

 
被害者は美術品のバイヤーをしている矢部鈴子(竹内結子)35歳。

犯人として容疑を掛けられているのが、鈴子の別居中の夫・五郎(KAN)35歳。

荒らされていた鈴子の部屋で見つかったボタンと同じボタンが一つ取れた背広が発見されたのです。

奥多摩の山中で発見された五郎はすぐに逮捕されますが、五郎は犯行を全面否認します。

エミは五郎と接見し、アリバイを尋ねると、経営していたパン工場が閉鎖になってしまい自ら命を絶とうと奥多摩の山中をさまよっていたのだと答える五郎。

中々その勇気が無かった五郎は近くの旅館に宿泊をしましたが、落ち武者の幽霊が跨ってきて金縛りにあい、そこから出られなかったと言うのです。

 
エミはその証言が信じられず、五郎が犯人なのではと考えます。

しかし速水から「依頼人を信じるところから始めてもらわないと。例えば、自分が犯人だったとしてアリバイに金縛りの話なんかするか?」と言われ考えを改めます。

被告人のアリバイを主張するエミに対して、検事の小佐野徹(中井貴一)は、被告人が宿泊した“しかばね荘”ではチェックインから翌朝まで誰も被告人を目撃した人がいないという事を話します。

被告人はチェックインしてから何をしていたのか問われ、「部屋で落ち武者の幽霊がまたがり金縛りにあっていたそうです」と自信満々に答えると、小佐野に失笑されてしまいます。

更に、小佐野から“しかばね荘”の女将が午後11時20分に被告人が宿泊していた“歯ぎしりの間”をたまたま覗いたが誰もいなかったと証言したと聞かされます。

被告人の証言を立証するには、その落ち武者の霊を連れてくるしかないのでは?と言われ、その言葉を真に受けたエミは“しかばね荘”を尋ねることに。

 
バス停から遥か山奥にある“しかはね荘”にやっとたどり着いたエミは、早速女将(戸田恵子)に事件当夜の事を尋ねます。

たまたま部屋を覗いたと証言した女将に「たまたま部屋を覗くなんてことあるんですか?」と質問すると、「わざわざ襖をあけて覗くことなんかありません。その時はたまたま襖が開いていたんです。」と証言するのです。

部屋に案内されたエミは、部屋の名前が消えかかっているのを見て「これだと部屋を間違えそうですね。」と女将に話すと、この階は“歯ぎしりの間”しか今は使っていないと言われます。

しかし、隣にも部屋はあり…。

その部屋は“耳鳴りの間”で、落ち武者の幽霊を見たという噂が立って今は使っていないという部屋だったのです。

エミは、“歯ぎしりの間”に泊まった被告人が、トイレに行った帰り、間違えて隣の“耳鳴りの間”に入ってしまったのではないかと推測します。

たまたま少し襖が開いたままトイレに行ってしまった時に女将が部屋を覗いたのではないかと考えたのです。

 
雨が激しくなり帰れなくなってしまったエミは仕方なく“しかばね荘”に泊まることに。

真相を確かめるために“耳鳴りの間”に宿泊したエミは、本当に金縛りにあってしまいます。

目を覚ますと落ち武者の幽霊・更科六兵衛(西田敏行)が自分に跨っていたました。

エミは驚きますが、すぐに六兵衛に向かって被告人の写真を見せ、2月24日の夜この男性に跨っていましたね?と尋ね「はい。」と答えた六兵衛に向かって「今の事を法廷で証言して下さい。」と話すのです。

 
最初六兵衛を幽霊だとは信じていなかったエミでしたが、六兵衛の脈が無い事でやっと幽霊なのだと信じます。

エミは幽霊でいいから証言して欲しいと六兵衛に話しますが、六兵衛それを拒否します。

しかし、五郎が無実の罪を着せられてしまうと聞いた六兵衛は、自分も密通者だと誤解され罪を着せられ打ち首獄門に合ったのだと話し、五郎の気持ちが痛いほど分かるとエミに話すのです。

 
エミはタクシーで六兵衛と一緒に東京へ帰ります。

タクシーの運転手(生瀬勝久)には六兵衛が見えていないので、六兵衛と話すエミは大きな独り言を言っているようにしか見えず、「落ち武者ってなんでそういう髪形なんですか?」と質問したエミに対して「私は落ち武者ではありません。」と答えるのです。

その運転手の髪形がまさに落ち武者のような髪型でした。

その後も、エミ、六兵衛、運転手のへんてこな会話が続きます。

 
お腹が空いたと言う六兵衛の願いで途中のファミレスに寄る事になった一行。

六兵衛は、証言する代わりに自分の慰霊碑を立てて欲しいとエミに話します。

その時、ファミレスにいた客の1人が六兵衛を見て悲鳴を上げます。

六兵衛が見えてしまったのです。

隣の席にいた、落ち武者頭のタクシー運転手も幽霊だと勘違いして、もう一度悲鳴を上げるのでした。

 
法律事務所に戻ったエミは速水に六兵衛を紹介しますが、速水には六兵衛が見えないためエミが疲れているんだろうと判断します。

エミは六兵衛を速水の部屋に置いて一度退室し六兵衛に速水を観察してもらうことに。

六兵衛は、エミが退室した後に速水が取り出したチョコやタップダンスの本の隠し場所をエミに教えるのです。

退室している間の事をエミが全て言い当てた事で速水も六兵衛の存在を認めることに。

そして「前代未聞の裁判になるぞ」と呟くのでした。

 
六兵衛は、裁判をしている間、エミの家に厄介になることに。

同棲中のエミの恋人で売れない役者の工藤万亀夫(木下隆行 TKO)は、六兵衛のことが見えませんが、エミが見えると言うならそこにいるのだろうと、六兵衛に挨拶をするとても気の良い男性です。

エミは万亀夫に協力してもらって、裁判で提出するための六兵衛の写真を撮影することに。

見事、万亀夫の後ろに移り込む六兵衛の心霊写真を撮影することに成功します。

それから裁判までの間、六兵衛は、ミエの家での暮らしをそれなりに楽しむのでした。

 
エミは六兵衛の名誉を回復するために、歴史学者の木戸健一(浅野忠信)を尋ねます。

木戸は六兵衛が無実だと思うとエミに話します。

六兵衛の肖像画まで保管している木戸は六兵衛の子孫だったのです。

そんな木戸に、「六兵衛さんが今あなたを見つめています」と話すと木戸は泣きながら六兵衛に会えたことを喜ぶのでした。

 
そして、ようやく裁判が始まります。

六兵衛は証人として証言台へ立ちますが、法廷にいる人々の中でエミと被告人以外は六兵衛にことが見えないため、法廷は混乱します。

六兵衛が見えない事を見越したエミは、六兵衛の姿が見えるようにする装置を法廷に持ち込むのです。

それは、鉄粉の上に六兵衛を立たせて電気を流すと六兵衛の姿が浮き上がるという機械です。

その装置によって見事に鉄粉を纏った六兵衛が姿を現し、裁判官たちは驚きますが、幽霊を信じない小佐野は「これはトリックだ!」と言い休廷を申し出ます。

 
裁判官は六兵衛を証人として認めますが、六兵衛の声が聞こえないため六兵衛の存在を示す方法を考えるエミ。

六兵衛が息を吹きかけることが出来るという事を思い出したエミは、笛ドロップを六兵衛に吹かせ、六兵衛がいる事を証明するのです。

イエスなら1回、ノーなら2回鳴らすと決め尋問を進めます。

六兵衛は検事の小佐野と目が合った事に気付きます。

しかし小佐野は六兵衛から目を逸らし、見えていないふりをするのです。

六兵衛はエミにそのことを話し、小佐野が自分が見えている事を証明しようとします。

小佐野が話している最中にわざと話しかけ邪魔をする六兵衛。

最初は無視していた小佐野でしたが、あまりにしつこい六兵衛につい「うるさい!」と声を荒げてしまうのです。

エミは小佐野に「彼の声が聞こえるんですね?彼が見えていますよね?」と話すと小佐野は裁判長に休廷を申し出るのでした。

 
エミは、六兵衛が見える人と見えない人、どんな共通点があるのだろうかと考えます。

六兵衛が見える人にアンケートを取ったエミは、その答えから六兵衛が見える人の条件を見つけます。

1、最近ツイていない
2、最近死を感じる出来事があった
3、シナモンが大好き
この条件が当てはまることに気付くのです。

 
それでも死後の世界が存在しないと言う小佐野に、エミは2か月前に亡くなった小佐野の愛犬・ラブちゃんを合わせます。

小佐野は愛犬との再会に喜びますが、周りからはラブちゃんの存在が見えないので、小佐野が1人ではしゃいでいる姿にしか見えません。

こんな手を使って申し訳ありませんとエミが謝ると、小佐野は「死に目に会えなかったから、やっと別れが言えました。」とエミに感謝の言葉を伝えます。

そして六兵衛を証人と認めるのです。

 
幽霊が証人になるという前代未聞の裁判が始まり、世間ではこの裁判が注目される事に。

そんな中、向こうの世界の公安局公安課・段田譲治(小日文世)が六兵衛とエミの前に現れます。

六兵衛は向こうの世界に“強制送還”される命令が下されていたのです。

しかし、それを小佐野が食い止めます。

何故かばってくれたのかと問うエミに小佐野は「私たちは敵同士ではない。真実を求めるという意味では味方同士なのです。」と答えるのでした。

 
裁判が始まると、傍聴席にいた阿部つくつく(市村正親)という男が六兵衛を払うと言って法廷に乱入してきます。

六兵衛を監視していた段田は「こういうのが一番腹が立つ」といって阿部つくつくに息を吹きかけると、つくつくは傍聴席まで吹き飛ばされてしまうのです。

六兵衛が答える手段が笛ドロップからハーモニカに変わります。

ハーモニカを使っての尋問が進む中、小佐野は六兵衛に鋭い質問を投げかけるのです。

小佐野の質問に上手く返すことが出来ず六兵衛は言い負かされてしまいます。

更に、六兵衛が裏切り者として処刑された事に言及し、そんな人の証言は信用できないと発言しエミと六兵衛を追い詰めていくのでした。

 

「ステキな金縛り」犯人

エミは木戸を証人として法廷に呼び、六兵衛の無実を証明してもらいます。

しかし、小佐野は木戸の意見に対し、「歴史が間違っているということを証明してみなさい。」と言い木戸も言い負かしてしまうのです。

裁判が上手くいかずイライラしたエミは恋人の万亀夫に当たり散らしてしまい、万亀夫は家から出て行ってしまう事態に。

 
後日、被告人の五郎から呼び出されたエミは「これって僕の裁判ですよね?ないがしろにされている気がする」と言われてしまいます。

「死後の世界があるなら、妻の鈴子を連れてきてくれれば僕が犯人じゃないって分かってもらえると思う。」という五郎の意見を聞いたエミは、六兵衛に鈴子を連れてきてほしいと頼むのです。

六兵衛は鈴子を探しますが見つからず、もう時間が無いと段田に連れ戻されそうになってしまいます。

エミは段田が好きな映画“スミス都へ行く”を見ている間の時間の猶予を貰いました。

六兵衛を連れて慰霊碑を立てる場所に向かったエミ。

そこに木戸もやってきます。

木戸の働き掛けで慰霊碑を立てるために役所が動いてくれることになったのです。

 
これでやっと成仏できると喜ぶ六兵衛。

「力になれず申し訳ない。勝負はこれからですぞ。健闘を祈る。自身を持ちなさい」と言ってエミと別れる六兵衛。

六兵衛が居なくなったあと、エミは何故六兵衛が鈴子を見つけることができなかったのかという事を考えます。

入院している速水の病室で「死んだのは鈴子ではなく、姉の風子(竹内結子)なのではないか。鈴子は鈴子を殺して風子になりすましているのではないか。」と自分の推理を聞かせるのです。

早速風子に会いに行ったエミ。

風子の夫・日野勉(山本耕史)に家の中を案内されたエミは、風子はガーデニングが趣味なのに、草花が枯れていることに気付きますます不審に思うのです。

エミは危篤状態の速水に「向こうに行ったら公安部公安課の段田と言う人に会って」と言い段田に渡して欲しいと言ってあるメモを渡します。

速水はそのまま息絶えてしまうのでした。

 

「ステキな金縛り」ラスト最後の結末

向こうの世界に行った速水は段田を連れてきていました。

エミは段田に、向こうの世界には風子がいるはずだから会わせて欲しいと頼みます。

法廷に向こうの世界にいる風子を呼ぶことに成功したエミは、傍聴席に日野夫婦も呼んでいました。

証言台に立ったこちらの世界の風子に質問をするエミ。

そして「被告人には妻を殺す動機がありません。むしろ動機があったのは妻の鈴子の方です。全ては妻の鈴子が仕組んだことだったのです。」と発言します。

 
エミの推理通り、鈴子は姉の風子を殺害し、風子になりすましていました。

鈴子は風子の夫と浮気をしていたのです。

エミは風子にシナモンパウダーを吹きかけ向こうの世界から呼んだ風子が見えるようにします。

風子を見ることが出来るようになった鈴子は、風子と法廷で言い争いを始めてしまうのです。

被害者の意見が聞こえる小佐野は「犯人は鈴子だ」と言い五郎の無罪が決まるのでした。

 
無事に裁判を終えたエミの元に六兵衛がエミの父親・輝夫(草彅剛)を連れてやってきます。

しかし、エミにはもう二人の姿が見えませんでした。

六兵衛はハーモニカを使い輝夫の存在を知らせます。

ハーモニカを通してエミと輝夫は会話をするのでした。

その後、エミが映っている写真に写り込む六兵衛。

いつもエミを見守っているのでした。

完。

 

「ステキな金縛り」見どころ

三谷ワールド全開のコメディ映画!

とにかく、深津絵里さん演じるエミと、西田敏行さん演じる六兵衛のやり取りが面白くて可愛くて、ずっと笑って見られる作品です。

深津さんの演技がとてもチャーミングで、何とも言えない癒しオーラを放っています。

そんな深津さんの可愛さに負けていないのが、六兵衛役の西田敏行さん。

ついにやけてしまうくらいチャーミングです!

 
それと、西田さんと言えばいつもコミカルな演技が際立っていますが、今回の作品もアドリブ全開です!

こんなアドリブ目の前でされたら絶対笑っちゃうって演技が盛り沢山!

笑わずに演技をしている俳優さん達、凄いです!

 
また、豪華すぎる俳優陣の共演も見どころで、ちょっとのシーンに主役級の俳優さんたちがこれでもかと出てきます。

個人的には、市村正親さんと篠原涼子さんが同じ作品に出演している事にビックリしてしまいました!

どのシーンを切り取っても笑いが溢れているので、元気になりたい時、思い切り笑いたい時にオススメの作品です。

こちらの三谷幸喜監督の作品もおすすめです!

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