「終わった人」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「終わった人」ネタバレ あらすじコメディ

映画「終わった人」は、舘ひろし主演、中田秀夫監督の2017年の映画です。

そんな映画「終わった人」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころについて紹介します。

この「終わった人」の新たな生きがいを求めて奮闘するコメディをお楽しみください。

 

「終わった人」あらすじ

出世コースから外れたまま定年を迎えたサラリーマン・田代壮介(舘ひろし)。

仕事一筋だった彼は時間を持て余し、つい家族に愚痴れば距離を置かれる始末。

このままではまずいと、壮介はカルチャースクールに通いだします。

そんな彼を、新たな出会いと騒動が待ち受けていたのです・・・

第2の人生と向きあう高齢者の実態、夫婦関係や家族の在り方などがリアルかつユーモラスに描かれた作品です。

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「終わった人」ネタバレ

専務取締役・田代壮介(舘ひろし)。

無気力な顔に白髪が目立つ彼は、あと2分で定年を迎えます。

東大卒、たちばな銀行で支店長を務め本部役員への道も確実と思われた彼。

しかし現実は関連会社に出向。

そのまま “終わった人” となりました。

ため息をひとつ吐き、席を立つと部下が見送りをしてくれます。

「専務、おつかれさまでした。」

「どうか、ゆっくり休んでください。」

そう言われハイヤーに乗る彼は、こんなことを考えます。

“定年って生前葬だな…。”

 
家に帰ると妻の千草(黒木瞳)、娘の道子(臼田あさ美)と孫の麻衣。

千草のいとこ・トシ(田口トモロヲ)が、定年パーティーを開いてくれます。

「今まで働いた分、これからはゆっくり過ごして…かんぱーい!」

トシが壮介の実家・岩手県盛岡市までビデオレターを撮りに行っていました。

そこに映る妹・美雪(高畑淳子)と母の陽気な顔。

さらに「家族を守ってくれた。」と千草の母からもメッセージが。

俺の人生は、ただ家族を守っただけ・・・

遠い目をする壮介。

「恋でもしたら!?」

突然の道子の提案に千草も笑っています。

 
千草は美容室で働いていました。

定年して時間を持て余す壮介に「来週、温泉でも行こう。」と言われますが断ります。

「落ち着いたら付き合うわ!」彼はムッとしたようでした。

壮介は習慣で朝6時に目が覚めてしまい、二度寝を経験。

しかし、眠れずリビングへ行くと千草が慌ただしく出勤の準備をしていました。

彼女を見送り、何もする事がない壮介にとって1分が異常にながく感じるのです。

うたた寝をしていると宅配便が届き、サインを求められ嬉しそうに記入。

「もういいの?他には!」と配達員にせがむのでした。

 
その頃、美容室では “卒婚” の話をしている千草。

婚姻状態にはあるけど干渉はせず、夫婦がそれぞれの人生を歩む。

卒婚しようかしらと言う客と笑い合っていました。

仕事を終え同僚とお茶をしようと、駅に向かう千草に壮介が声を掛けます。

驚く彼女に「お迎えに参りました!」と彼はご機嫌ですが、千草は困惑気味。

車で向かったのは、道子が子供の頃に三人で桜を見に来た公園。

懐かしむ千草でしたが、壮介のネガティブな言葉に気を悪くしたようです。

 
翌日、千草のお迎えも断られ、居場所を求めて歩く壮介。

公園、図書館はジジババでいっぱい、自分は老人じゃないとスポーツジムへ向かいます。

しかし、そこもジジババの集団で肩を落とす壮介でしたが、歓声が上がるその先に一人の若者が!

鈴木直人(今井翼)、ジムの会員である彼はIT会社の社長。

ジジババの情報網で壮介の経歴を知り「仕事をするつもりはありませんか?」と誘ってくるのでした。

彼の誘いに「十分働いた、後悔はない。」と答える壮介はトシの家を訪れます。

組織で働いてきた壮介には、定年の無いイラストレーターで活躍するトシが羨ましく見えますが、彼も世代交代をヒシヒシと感じているようです。

「俺、やっぱり仕事がしたいんだな。」と壮介はポツリとこぼすのでした。

 
家に帰ると、壮介はまたウジウジしています。

「人生をやり直したい。」そう言われ、千草は深いため息を吐きました。

 
古本屋に立ち寄る壮介は、同郷の歌人・石川啄木の本を手に取り父に思いを馳せます。

そこへ、声を掛ける一人の女性。

彼女は、壮介が読む本が欲しかったようですが、あきらめて店を出てしまいました。

壮介にとって耳慣れた言葉をボソっと呟いて・・・

 
町を歩く壮介、今度は男性に声を掛けられます。

彼は、高校の同級生でおなじラグビー部だった二宮(笹野高史)でした。

飲みに誘う二宮に「今日は、時間があるから大丈夫だ。」と壮介は見栄を張ります。

ひとつ用を済ませると言う二宮に付いて行くと、なんと彼はボクシングのレフェリーをしているではありませんか。

真剣な彼の仕事っぷりは実に格好よく、壮介は心を動かされます。

ラグビー部の思い出話に花が咲き、二宮は「いつか世界戦をさばきたい!」と言う夢を語るのでした。

 
またしても家でウダウダ愚痴ばかり言う壮介に、千草もイライラを爆発させます。

壮介は、再就職をしようと面接しますが「東大出て、お仕事が無いなんて…(笑)」と、上手くいきません。

落ち込んで帰った壮介は「大学院に行く。」と千草たち家族に話します。

彼は文学に精通しているとあって千草も大賛成、家族も受験を応援してくれるようです。

 
トシの勧めでカルチャーセンターに行くことにした壮介は、そこで古本屋で会った女性に再会します。

彼女は浜田久里(広末涼子)、壮介とおなじ岩手県で花巻市出身。

その方言で、二人はあっと言う間に打ち解けるのでした。

恋のお相手が出来た壮介、張りのある生活で生き生きとしています。

彼女を食事に誘い「童話作家である宮沢賢治に憧れている。」と久里の夢を知る壮介。

自分は「大学院を目指している。」と話し、彼女に応援され大いに浮かれるのでした。

 
再び久里とのデートを楽しんでいると “今日ママの誕生日だよ!忘れてない?” と道子からメールが。

すっかり忘れていた壮介は、モヤモヤした気持ちを残したまま家に帰るのでした。

 
スポーツジムで憂さ晴らしをしている壮介に鈴木は「相談がある。」と言います。

彼の会社を訪れると「弊社の顧問になっていただけませんか?」と、鈴木は本気でした。

壮介のキャリアが武器だと言う彼に心が動きます。

「まだ、終われない!」千草に白髪染めを頼む壮介。

彼の気持ちに千草も笑顔で応えるのでした。

 
ビシッと決まったスーツ姿、軽快な足取りで仕事に向かいます。

早速、おおきな仕事が上手く行き、カルチャーセンターへ行くことも無くなっていました。

ある日、打ち合わせをしていると鈴木が心臓を押さえ突然倒れてしまいます。

そして、そのまま亡くなってしまうのでした。

 
鈴木が居ない今、会社を辞めようとする壮介でしたが「社長になって下さい!」と思いがけない事を言われてしまいます。

思い悩む壮介でしたが千草に「引き受けようと思う。」と気持ちを伝えました。

「顧問と社長じゃ責任が違い過ぎる!」と千草に反対されますが、決心は変わりません。

何も言えない千草。

この時、彼女も壮介に話したい事があったのでした・・・

 
社長として、順調に契約を取る壮介に久里が泣きながら電話を掛けてきます。

「田代さんに会いたいです。」

そう言われ出張先の熱海に彼女を誘う壮介には、下心しかありません。

「一緒に童話作家を目指す友人が、賞を受賞した事をひがむ自分が嫌になった。」

落ち込む彼女に「あきらめろ…。」と大人の言葉を掛ける壮介。

 
熱海の夜。

食事を楽しみ「じゃあ、そろそろ。」と壮介が言うと・・・しっかり断られます。

一人で暴れる彼に、千草から電話が。

「明日、大事な話がある。」と言われ、 “手も握っていない!” と壮介は動揺するのでした。

 
家に帰った壮介は “離婚を迫られるかも!?” と思っていて「ハンコを押して。」と千草が見せる紙に声を荒げます。

しかし、それは離婚届では無く契約書。

「独立して自分の店を持つ。」と、資金1千万円をコツコツ貯め準備が整った千草は嬉しそうです。

その姿に壮介はホッとしました。

 
翌日、会社ではトラブルが発生、このままでは3億円の負債を抱えてしまうかもしれません。

壮介は、家族には内緒で何とか解決しようとします。

トシの家に家族が集合、そこへトシの彼女・久里がやって来ました。

二人はカルチャーセンターで知り合ったと言います。

固まる久里に壮介が「お久しぶりです!」と取り繕いその場は収まりました。

しかし、道子は二人の様子から “恋の相手” と気づいたみたいです。

 
千草は開店準備で忙しくしていました。

壮介は、さいごに彼女の美容室のチラシを社員に渡します。

そして、会社は倒産してしまいました。

つまり社長である壮介が、負債を全額背負う事になったのです。

 
家に帰ると「あなたの会社の人が店に来た。」と倒産した事を知っていた千草。

何とか負債額を9千万まで減らした壮介は、「あとは個人資産を処分すれば。」と言います。

それで、残りの借金は1千万。

千草には迷惑は掛けないと言う壮介ですが、社長になる事を反対していた彼女の怒りは収まらず、これまで溜めてきた不満を吐き出します。

「個人資産!?夫婦でやり繰りしたお金だから、あなただけのモノじゃない!」

いかにも一人で稼いだような態度の壮介を、家から追い出してしまうのでした。

 
カプセルホテルを満喫する壮介は、高校ラグビー全国大会の地区予選決勝に母校が出ると知り、盛岡に帰ることにします。

応援に熱が入る壮介。

結果は逆転負け「下向くことないぞ!」と後輩に大きな声で叫びます。

二宮をはじめ同期の工藤(ベンガル)や川上(渡辺哲)とも再会。

それぞれが岩手県の震災復興NPOや、実家の写真店を継ぐという “今、自分のやるべき事” をしている姿を見て、壮介は “今の自分” を正直に打ち明けるのでした。

「俺、社長じゃないんだ。」

ラグビー部主将、東大出身、エリート銀行マン、彼の歩んできた道に皆が憧れている。

負けた姿を見せられないと言う壮介の本音を聞いた仲間たちは「まだ生きてる、終わっていない!」と前を向かせるのでした。

 

「終わった人」最後ラストの結末

東京に戻り、開店準備をしている千草の店を訪れる壮介。

そして「お前を苦しめたくないから、離婚しよう。」と彼女に伝えます。

壮介の言葉に驚く道子、トシも何も言えません。

田舎に帰って仲間の仕事を手伝うと言う壮介に「離婚はしない、どれだけ身勝手なの?」と千草は言い返すのでした。

 
そんな両親の姿に、道子は腹が立ち出て行ってしまいます。

千草の本当の気持ちは “組織で働く壮介に何かあった時は、妻の私が彼を養う!” と強いものだったと道子に言われ、初めて気づいた壮介。

互いを思いやる気持ちが、少しずつズレて行った夫婦。

我慢せずに解放して、二人には自由になって欲しいと道子は壮介に伝えます。

 
美容室をオープンさせた千草。

家に帰ると壮介がアイロンをかけていました。

「わたしたち、卒婚しよう。」

千草に “結婚を卒業しよう” と言われ田舎に帰る決意を固めた壮介。

東京駅に向かうと、久里が見送りに来てくれました。

彼の言葉で童話作家への踏ん切りが着いた久里は、とてもいい顔をしています。

 
工藤のもとで働く壮介に、千草が会いに来ました。

「髪、染に来た。」と言う彼女は、2か月に1回は盛岡に来ると笑っています。

桜が満開の空の下、並んで歩く二人の選択した “卒婚” の日々は穏やかに過ぎて行きました。

 

「終わった人」見どころ

仕事一筋で生きてきた男が、定年退職を迎えたとき。

まだまだ気力体力も衰えていないと、第二の人生に立ち向かう姿をコメディタッチに描いた今作。

しかし、コメディだけでは終わらせません。

同世代、そして今後 “その時” がやって来るであろう若者の心も熱くさせる男の物語です。

 
“ダンディ” と言えばこの男・舘ひろしが『終わった人』の主演。

残念ながら冒頭は抜け殻のような壮介、カッコよさは微塵もないです。

それでも、新しい出会い、故郷の仲間から刺激を受けボーっとした顔から、キリッといい顔に変化する。

それぞれが “これだ!” と思えるものが見つかり前を向いて取り組むことの素晴らしさを伝えてくれるでしょう。

 
また、近年のカタチにとらわれない婚姻、夫婦の在り方もストーリーに大きく関わります。

“卒婚” を提案する妻・千草(黒木瞳)も長い間、夫を陰で支えてきました。

彼の事を思い自身の技術を磨き、そして店を持つという大きな夢がうまれ叶える、たくましい女性。

自分に合ったスタイルで生きて行く現代を映し出し、観る者にエールを送ってくれる温かい作品です。

 
『あぶない刑事』を彷彿させるダンディなサングラス姿の舘ひろしも拝めますよ。

カッコいいと言うより、クスッと笑っちゃう演出ですが!

家族、友人、支えてくれるまわりの人たちを思いながら、観て頂きたいです。

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