「刺さった男」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ!

映画「刺さった男」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「刺さった男」は、ホセ・モタ主演、2011年のスペイン映画です。

そんな、映画「刺さった男」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

スペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品で、頭に棒が刺さってしまった男の一日を描くという奇想天外なブラック・コメディ映画です。

■ スタッフ
監督: アレックス・デ・ラ・イグレシア
製作: アンドレ・ビセンテ・ゴメス、シモ・ペレス
製作総指揮 : ランディ・フェルドマン、ジェネット・カーン、アダム・リッチマン
脚本: ランディ・フェルドマン
撮影: キコ・デ・ラ・リカ
音楽: ジョアン・バレーン

■ 主要キャスト
ロベルト・ゴメス:ホセ・モタ
ルイサ:サルマ・ハエック
メルセデス:ブランカ・ポルティージョ
ジョニー:フェルナンド・テヘロ
キコ・セグラ:アントニオ・デ・ラ・トレ
クラウディオ:マヌエル・タリャフェ
ベラスコ博士:アントニオ・ガヒート
ピラール・アルバレス:カロリーナ・バング
バーバラ:ネレア・カマチョ

 

「刺さった男」あらすじ

元広告マンのロベルト(ホセ・モタ)は、2年前に失業して以来仕事がありませんでした。

そんな彼は旧友の元に仕事をもらいに行きますが、むげに断られてしまいます。

そんなロベルトは妻ルイサ(サルマ・ハエック)との思い出の場所へ向かい感傷に浸ろうとします。

ところが、ふとした拍子に足を踏み外し、遺跡発掘現場に落ちてしまいます。

命に別状はなかったものの、ロベルトの頭には鉄の棒が深く刺さっていました!

慌てて駆けつけた救急隊員、遺跡発掘現場の博物館館長や市長、マスコミ関係者などにより、ロベルトはニュースで流されて一躍時の人となります。

ロベルトと彼を取り巻く面々のそれぞれの思惑、ロベルトの家族・・・

ロベルトの運命やいかに?

 

「刺さった男」ネタバレ、最後のラスト結末は?

まずこの主人公のロベルトという人物設定が抜群に面白く、自分が元エリート広告マンであるという自負がいまだに残っています。

いつかまた一発当ててやると考えている彼は、この瀕死の状況に金の匂いをかぎ取るのです。

すぐに彼はマスコミ関係者と連絡を取り、自身の独占インタビュー権を高額で吹っ掛け始めます。

集まって来たのは、救急隊員を含む関係者達です。

その様子を見たロベルトは、ここに一攫千金のチャンスを見てとります。

無職のため家族を支える事が難しい彼にとっては、ここは起死回生のチャンスなのです。

 
頭に棒が刺さっていていつ死ぬかわからない状況なのに、ロベルトの頭の中は金の事ばかり。

しかも、ロベルト以外の登場人物も自己中心的な人物ばかりなのが笑えます。

遺跡関係者は、人命よりも石の心配ばかり。

市長は自身のイメージダウンを心配する。

医者は自分がテレビに映っている事を気にしている。

旧友は自分が原因で死なれたと思われたら困る。

独占インタビューの価値を高めたいと思っているマスコミ。

女リポーターは、なんとかこの事件で一発当てたいと考えている・・・

 
一方、妻ルイサとその子供達はロベルトの元へと駆けつけます。

子供とのやり取りも、なかなかジーンときますね。

しかし結果的には、遺跡現場で緊急手術を行うものの、ロベルトは命を落してしまいます。

「刺さった男」の最後ラストは、
失意のルイサの前に、マスコミの大物が現れ、独占インタビューを高額で買いとると交渉をしてきます。

しかしルイサは、その金を蹴飛ばし、去って行ってTHE ENDです。


 

「刺さった男」見所ポイント!

94分という短さながらも、一発ネタで終わりそうな話を最後まで描き切ったパワーには完敗です。

さすが、鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシア監督と言えるでしょう。

 
この映画の唯一の良心と言えるのが、ロベルトの妻であるルイサですね。

ルイサはロベルトの独占インタビュー権を高額で交渉されるものの、最後まで首を縦には振ろうとしませんでした。

独善的な登場人物が繰り広げる、最高にブラックな笑いの中で、ルイサの存在は一種の清涼剤だと言えます。

そして子供達・・・

 
ラストでは残念な事にロベルトは死亡してしまうものの、最後まで尊厳を持ち続けたルイサの姿に観客は胸を打たれる事は間違いありません。

ブラックコメディの中でも光る、ルイサの存在が、この「刺さる男」の見所でしょう。

しかしながら、他人の不幸ほど笑えるものはないという、まさに一例のようなブラックコメディの傑作です。

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