映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」は、ローガン・ラーマン主演、ポール・W・S・アンダーソン監督の2011年のアメリカ映画です。
この映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末について紹介します。
オーランド・ブルームが初の悪役という事でも注目されました。
もちろん原作は、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『三銃士』です。
■ スタッフ
監督: ポール・W・S・アンダーソン
製作総指揮:スティーヴン・マーゴリス他
製作: ポール・W・S・アンダーソン他
脚本: アンドリュー・デイヴィス他
撮影: グレン・マクファーソン
音楽: ポール・ハスリンジャー■ 主要キャスト
ダルタニアン:ローガン・ラーマン
アトス:マシュー・マクファディン
ポルトス:レイ・スティーヴンソン
アラミス:ルーク・エヴァンズ
ミレディ・ド・ウィンター:ミラ・ジョヴォヴィッチ
ロシュフォール:マッツ・ミケルセン
バッキンガム公爵:オーランド・ブルーム
ルイ13世:フレディ・フォックス
「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」あらすじ
まだ荒削りの青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、ひょんなことから三銃士の仲間になります。
三銃士達は、国王の側近の裏切りによって惨めな扱いを受けています。
その頃、王妃の首飾りが盗まれるという事件がおこっていました。
ダルタニアンと三銃士は、その首飾りを取りもすように依頼を受けます。
相手は、憎きミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)とそのボス、バッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)・・・
はたしてダルタニアンと三銃士の運命は・・・
「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」ネタバレ
17世紀初頭、若きフランス国王ルイ13世(フレディ・フォックス)に仕える三銃士は任務のためにイタリアのヴェネチアにいました。
アトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンズ)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)の三銃士3人とミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は司教からカギを奪って、ダヴィンチが隠した最高傑作の設計図を求めて地下の蔵に潜入。
中には罠が仕掛けられていましたが、ミレディが軽快にかわして設計図を探し出します。
そして、忍び込んだことに気付いた兵に追い詰められる寸前に脱出するのでした。
4人はお酒を飲み交わしながら任務達成を祝いますが、ミレディが器に毒を塗っていたため、3人の男は一時的に動けなくなります。
そこに現れたのはバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)
ミレディは裏切っていたのです。
ミレディはバッキンガム公爵に飛行船の設計図を渡すのでした。
その1年後、とある村の若き青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、父親と訓練を終えて剣を受け継ぎ、銃士を目指してパリへ馬を走らせていました。
その途中で休憩がてら立ち寄った宿で、ロシュフォール(マッツ・ミケルセン)という男に馬を侮辱されます。
血気盛んなダルタニアンは謝罪を要求しますが全く相手にされなかったため、決闘を申し込み剣を構えました。
しかし、ロシュフォールは銃で彼を撃ち、そのままとどめを刺そうと近寄りますが、馬車でやって来たミレディが止めました。
ミレディはロシュフォールにパリへ戻るよう言い残し、彼女の気まぐれで助かったダルタニアンもパリへ向かいます。
パリに着いて、人混みの中でロシュフォールを見つけたダルタニアンは走って後を追いかけ始めます。
その途中でアトスにぶつかってビールをこぼし、ポルトスが女性からお金を受け取ろうとしたところを妨害、そして馬が道でフンをしたせいで召喚状を付けていたアラミスとそれぞれ言い合いになったため決闘を申し込みました。
そんなことがあって、ダルタニアンはロシュフォールを完全に見失ってしまいました。
ダルタニアンが12時に決闘の場である広場に行くと、三銃士はすでに揃っていました。
いよいよ決闘が・・・・というとこころに兵がやって来ます。
禁止されていた決闘をしていた4人は、兵に捕まりそうになりますが、一時協力をして40人の兵を相手に抵抗します。
そして見事に快勝。
その戦いぶりからダルタニアンは三銃士の宿に迎えられます。
彼らは一年前の任務失敗以後、予算の削減もあって解散させられていたのでした。
次の日、4人はルイ13世の城に呼ばれます。
枢機卿は兵と戦ったことに対し、国王に厳重な処分を求めました。
しかし、王妃のアンヌが来て寛大な処置をと頼み、ルイ13世も戦いぶりから4人に金貨を1袋と新しい服を与えたのです。
加えて全滅してしまうから枢機卿の兵とは戦うなと笑いながら言いました。
王妃に助言したのは戦いの場にいた侍女でした。
ダルタニアンは彼女にお礼を言いつつ、口説きますが相手にされません。
一方、ルイ13世は政略結婚だったこともあり、自分は王妃を愛しているが相手の真意がわからないのが気になっていました。
相談を受けたダルタニアンは思いをしっかり伝えるべきとアドバイスしたのです。
枢機卿はまだ若い国王の言動にウンザリし、王妃を策にはめることを目論みます。
その策の実行を言い渡されたのは二重スパイのミレディでした。
翌日、ロンドンから飛行船でやって来たバッキンガムは英国王の和平案についての話し合いを始めます。
その間にミレディは王妃の部屋に隠された首飾りを盗み、偽物の恋文を机に隠すのでした。
バッキンガムが祖国へ戻る際にミレディは同行し、彼の元でも暗躍しつつ枢機卿の命により首飾りを警備の厳重なロンドン塔に隠そうと考えます。
その頃、ルイ13世の元に王妃の部屋で恋文が見つかったと報告があります。
そこにはバッキンガムに首飾りを送ったと書かれていたため、枢機卿は舞踏会を開いて首飾りをしてくるように伝えれば確認できると助言しました。
舞踏会の話を聞いた王妃は首飾りが無いことに気付き、枢機卿に会いに行ってその目を見ると罠にかけられたと確信、このままだと立場を追われてしまう…
そこで侍女はダルタニアンの元に行き、5日以内に首飾りを取り戻して欲しいと依頼します。
三銃士達と共に奪取を決意し、そこに兵がやって来たため港へ逃げたのですが待ち伏せされていました。
侍女は自らが囮になって馬を走らせて兵を引き離し、ロシュフォールに捕らわれてしまいます。
一行はなんとか船に乗ってイギリスに着き、ダルタニアンは警備兵に成り代わり、ワザと捕まってバッキンガムの元に連れて行かれます。
尋問をされている間にアトス達が飛行船を奪い、彼を助けるため銃器や火炎放射を建物に放ちました。
飛行船を奪った4人の次の目的は首飾り…
アトスはミレディの動向を読み、自身を一番に信じていることから身に付けていると推測しました。
そしてバッキンガムの元から馬車に乗って逃げていた彼女を発見し、飛行船で荷車ごと釣り上げて捕らえたのです。
「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」ラスト最後の結末
首飾りを持っていたミレディをアトスは許さず、銃を構えますが彼女は自ら飛行船から飛び降ります。
祖国へ急ぐ銃士たちの元に侍女を人質にしたロシュフォールの飛行船が追いつくのでした。
枢機卿の命を受けたロシュフォールは首飾りを取り戻すため、侍女と交換を申し出ます。
仕方なくダルタニアンが敵船へ首飾りを届けて侍女は解放されますが、ロシュフォールは三銃士の船へ砲撃を始めるのでした。
劣勢だった銃士ですが雷雲に隠れて敵船を奇襲し、両者ともにイギリスへ不時着。
そしてダルタニアンはロシュフォールとの一騎打ちを始め、苦戦しつつも勝利を収めて首飾りを取り返します。
舞踏会に間に合った銃士達と王妃が首飾りを付けていたことで安心したルイ13世。
そしてアトスはロシュフォールが裏切ったと報告し、枢機卿の作戦は失敗したのでした。
その頃、バッキンガムは海に落ちたミレディを助け、フランスに向かっていました。
その背には海を渡る多数の船と飛行船と共に…
まだまだ続く予感を残して、物語は終わります。
THE END
「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」見どころ
三銃士と聞くと古臭いイメージを抱くかもしれませんが、三銃士の話に飛行船が加わることで、斬新なアクション映画に仕上がっています。
しかも意図的でしょうか?色彩が鮮やかで古臭さも感じません。むしろ新しい・・・
煌びやかな美術セットにも注目です。
見どころのひとつがミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)とバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)です。
ミラ・ジョヴォヴィッチはもしかして影の主役じゃ?と思うくらいに活躍します。
イメージはルパン三世の不二子ちゃん。
そしてオーランド・ブルームは初めての悪役で、憎々しさをふりまいてます。
この二人がかなり強烈なインパクトを出してます。
物語の最後が完全に続く終わり方なので、今作だけでは完結しませんが、いっこうに続編の話はありませんね・・・
なので結末は完全なるTHE ENDではないのでそのつもりで鑑賞しないと不完全燃焼で終わります。
痛快な剣さばきのアクションをご堪能ください。