映画「ヲタクに恋は難しい」は高畑充希主演、福田雄一監督の2020年の映画です。
この映画「ヲタクに恋は難しい」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
歌あり踊りありでオタクカップルを描いたラブコメコメディ「ヲタクに恋は難しい」をご堪能ください。
「ヲタクに恋は難しい」あらすじ
株式会社ロケッツの会議室。
女性向けゴルフウェアについての会議のようですが、突然の代打でしどろもどろな説明をする石山邦雄(佐藤二郎)。
思わずあくびをしてしまった薄いピンクのスーツと赤っぽい茶髪がトレードマークのOL、桃瀬成海(高畑充希)はそのテーマを尋ねられます。
「リア充援護」と答えた成海、石山にすっとこどっこいと言われてしまいます。
IT企業から転職したばかりの成海。
同僚の森田(今田美桜)と廊下を歩いていた成海はそこで、思わぬ人物と再会します。
それは幼馴染の二藤宏嵩(山﨑賢人)。
「あぁこの会社にいたんだ」と久々の再会だというのに挙動不審な成海。
なんとかその場を去ろうとする成海に宏嵩は「成海、まだコミケとか行ってんの?」と声をかけます。
コミケって何?という森田を連れて慌ててその場を去る成海。
その後宏隆のデスクにやってきた成海は、話があるから今夜飲みに行こうと連絡先を交換します。
居酒屋でもゲームをする成海と宏嵩。
「正直殺そうかと思った」と言う成海に「隠していると知らなかった」と宏嵩は答えます。
宏隆はヲタクであることを特に隠しておらず、彼女はいないそうです。
ヲタクの上に無愛想だから、と宏嵩のことをいう成海。
成海は1年付き合った彼氏にヲタクがばれて「腐女子は無理」とふられてしまったのです。
さらに職場でもヲタクであることが広まってしまい、いづらくなって転職したのでした。
そんな成海はBL、ボーイズラブが大好き。
次の彼氏にヲタクは絶対に隠す、ヲタクとは付き合いたくないという成海は宏嵩をまじまじと見つめて「タイプじゃねーは、大人になっても」と言います。
昔からゲームヲタクで、子供の頃は成海と遊んでいた宏嵩。
帰り道、宏嵩のおかげで新し装備が作れると嬉しそうな成海。
そんな成海に宏嵩は「じゃあ俺でいいじゃん」と言います。
「装備集めやレベル上げに付き合える、残業付き合える、失望したり泣かせたりしない俺もヲタクだし」と自分と付き合うメリットをあげる宏嵩。
さらに「来月のコミケに売り子として同伴可能です」と言う宏嵩に成海は「採用」と即答。
こうしてふたりは見事カップルに。
言われてうれしい前半の言葉より、売り子が成海には効いたようです。
そして・・・
「ヲタクに恋は難しい」ネタバレ
宏嵩のことが気になるに森田から付き合っているのか尋ねられ、思わず否定する成海。
同じく同僚の坂元(賀来賢人)に成海とのことを尋ねられた宏嵩は付き合っていると即答し、よそよそしい態度の成海に不満を持ちます。
そして近づくと逃げる成海を追いかけると、壁ドンして「ごめん、距離の取り方がわからない」と言います。
さらに好きだなんて言うんじゃなかった、言う宏嵩。
しかしそこで好きと「言われてねぇな」「好きと言ってねぇな」と気づくふたり。
告白が「コミケ同伴可」「採用」のふたりですからね…
ふたりきりのエレベーターで宏嵩を抱きしめ、そんなこと言うなと言う成海。
そんな成海に「個人イベントで親密度アップ」と宏嵩は言い、これだからゲームオタクはとあきれられます。
アニメグッズだらけの成海の部屋に遊びに来た宏嵩、ふたりはゲームを楽しみます。
そこで宏嵩は成海を週末のデートに誘いますが、成海はただごとではないと驚きます。
さらに宏嵩は「ヲタク封印縛りデート」としてヲタク会話を禁止のデートをすると言います。
ヲタクな会話以外に何話したらいい、と言う成海。
ヲタク語言ったら罰金1000円という厳しいルールですが、一緒にいる時に成海の気が緩んでヲタクの顔を出さないための訓練と言う意味があるのでした。
ヲタクを隠したいという成海の為に、宏隆なりに考えているようです。
考えてくれるのはうれしいけどいきなりデートって、と言う成海。
宏嵩は普通のカップルは部屋に行く方が大変だと言いますが、ここはゲーセンだし昔から一緒に部屋でゲームをしてたとなるには理解できないようです。
ふたりの気持ちにはすれ違いがあるようですね。
それでもふたりの状況を「初期化」しようと言う宏嵩に成海も渋々同意します。
そのデート中、ちょくちょく封印されたはずのヲタク用語を発する成海。
後半は言いたいことが言えず黙り気味です。
そして宏嵩が「ヲタク禁止デート終了」と言ったとたん、勢いよくしゃべりだします。
そんなデートの帰り、宏嵩は初めてひとりで行ったバーで会社の先輩、小柳花子(菜々緒)に会います。
成海の愚痴を言う宏嵩に「彼女の趣味も含めて丸ごと愛せる度量が無ければだめだ」とからむ酔っぱらいの小柳。
ある日、ゾンビのような雰囲気で成海が出勤してきました。
クマだらけの顔で飲みに誘われてもはぐらかし、来週末までデートは難しいという成海に「進捗は」と尋ねる宏嵩。
聞かれた途端成海は「まだネームです」と答えます。
成海はコミケに向けて同人誌を作っているようですが、それが全然進んでいないようです。
そして「男の宏嵩にこんなこと」と言われながら、彼女のBL原稿を手伝う宏嵩。
「一番つらいのは成海」と言うあたり、愛がありますね。
そしてコミケ当日、せっかくかわいいかっこなのに目が行っちゃてる成海でしたが、無事新館を出すことができました。
欲しかった新刊を買い、友人とも楽しいひと時を過ごすことができた成海。
そんなコミケが終わったある金曜日、どこにでもついていくと言う成海を宏嵩は家に誘います。
下着に色何色だっけと焦る成海、つい無口になったりどうでもいい話をしてごまかします。
そして宏嵩を人気声優のイベントに誘うも知らないと言われてしまい、ジャンル外は知らないか~とがっかりしてしまいます。
そして下着がベージュだと思い出し焦る成海、緊張して宏嵩の一挙一動にビビりまくりです。
「脱がないの?」と言われて「えっもう?」と返す成海。
スーツだとくつろげないという意味だったのですが、成海はかなり動揺しています。
そして近寄ってくる宏嵩に責めてピンクの日にと言いますが、それはコントロールを取ろうとしていただけということで拍子抜けしてしまいます。
そしてゲームに熱中した成海に突然、宏嵩がキスしてきました。
「ゲームの途中とかずるい」と動揺を隠す成海にそこ?怒ったと尋ねる宏嵩。
気まずくなった成海はそのままひとりでかえることに。
そして週明け、何となくきまづく宏嵩から避けられる成海。
そんな時、成海は仕事でハワイ行きが決まります。
そのプロジェクトを仕切るのは樺倉(斎藤工)と言う強面の先輩です。
ミーティングを兼ねた食事に行った成海は、そこでコスプレをしたヲタク仲間と出くわして大盛り上がり。
危うくヲタばれしそうになります。
その帰り、最寄り駅が一緒で樺倉と帰ることになった成海。
会話に詰まって彼女がいることを尋ねますが、喧嘩中と言う事でさらにきまづくなります。
駅に着くとちょっと付き合えと誘われた。
樺倉がよく飲んでいるというとあるビルの屋上でふたりは飲むことに。
ちょっと飲んですぐに帰るはずが、いつの間にか大量の空き缶の山が。
飲んで泣きながら彼女の愚痴とのろけを言う樺倉、さらに踊らされてと成海は散々な目にあいます。
樺倉の元、慣れない仕事でミスが続くも頑張る成海。
そんななか宏隆は忙しい、と言って連絡も来ません。
成海は石山から宏嵩は有休をとっていると聞かされます。
そしてやっと宏嵩来たラインには川崎のライブハウスの名前が書かれていました。
成海が行くとそこでアニメヲタクと共にキレキレのダンスをする宏嵩の姿が。
成海の趣味を理解しようと宏嵩は、わざわざ有休をとって声優ヲタクの坂元とイベントに参加していたのです。
さらに宏嵩は部屋中にアニキャラグッズを飾るようになっていました。
部屋着もマグカップもアニメキャラで、そんな宏嵩にとまどった成海は「ヲタクはきもい」と言ってしまいます。
成海もヲタクですが、だからこそ「きもいから隠す」と言います。
「どうしちゃったの」と言って成海は宏嵩の部屋から逃げかえります。
その帰り、成海はどうして宏隆がこうなったか気が付きました。
声優のイベントに誘ったときに、宏嵩のことを声優までは把握してないかぁと言ったからです。
石山から成海の作業しているところへお使いを頼まれた宏嵩。
しぶしぶ行った宏嵩はそこで、成海がモデルとして樺倉と撮影されているのを見かけます。
おもしろくなく、すぐに帰ってしまった宏嵩。
坂元は夜にライブで会うからフォローしておくと言います。
もともと成海のことが好きだったはずですが、坂本結構いい奴のようです。
その晩、ライブイベントに行っても集中できない宏嵩は再びあのバーへ。
そしてそこで小柳に会い、家に誘われます。
同じく成海も樺倉とあの屋上で飲んでいましたが、家に誘われます。
うち来ない?と言われて今日に限って下着の色ピンクと思い出す成海。
「彼女いるんだから」と返す成海ですが、お前みたいな子供にとあきれられます。
樺倉が誘ったのはただ雨降りそうだから、と言う理由でした。
そして成海に悩みがありそうであり、このままハワイに連れて行っても仕事にならないという先輩としての配慮だったのです。
「ヲタクに恋は難しい」最後ラストの結末は?
以前自分が愚痴を聞いてもらったから、と言う樺倉。
そしてついた樺倉の部屋はなぜか明かりついています。
彼女さんいるのでは?と言う成海。
突然現れた人影に誰だお前?と言う樺倉。
成海は宏嵩!?と驚きます。
そこにいるのはなぜかコスプレした宏嵩でした。
さらにコスプレした小柳の姿も。
突然のコスプレした宏嵩に興奮するも蒲倉を見て正気に戻る成海。
樺倉は小柳のことを俺の女だよと言い、成海は宏嵩のことを私の彼氏だと言います。
嘘っ?て驚く斎藤さん、ちょっとかわいい。
小柳は樺倉の彼女で、コスプレに付き合ってくれない樺倉に不満をためていました。
そしてコスプレを似合っていないと言われて喧嘩をしていたのです。
そこで似合いそうな宏嵩を見つけた小柳は、樺倉の家に置いてある衣装を着せるために連れてきたのです。
改めてコスプレを似合っているか尋ねる小柳。
樺倉は似合ってる、と言うも年齢的にきついと付け足します。
「出ていけ」「これ俺の家」ともめる樺倉と小柳。
さらに「女連れ込んで」「男連れこんで」「殺すぞ」「あんたのものは私のもの」と喧嘩はヒートアップし放送禁止用語飛びかいます。
喧嘩するふたりにあきれた成海と宏嵩はそのまま帰ります。
アニヲタと話す成海が楽しそうだかそうなりたかったと言う宏嵩。
成海は宏嵩のことをヲタクで楽と言いつつ、理想の異性とはちょっと違うとも言います。
お互いちょっと妥協があることは認める宏嵩ですが「ヲタクとか楽とかそういう理由ではなく好きなことをしている成海が好き」と言います。
好きなものは好きなままで、が俺たちらしいと言われて「宏隆お前私のこと好きだったのか」と言う成海。
「ゲーセンにでも行くか」「らじゃ」と手をつないで歩きだすふたりなのでした。
おしまい。
「ヲタクに恋は難しい」見どころ
幼馴染で恋愛感情を持っていなかった成海と、自分の好きなことをしている成海が好きな宏嵩。
成海の趣味に合わせようとする宏嵩の、一途な愛情が伝わってきますね。
そして樺倉&小柳カップルも彼女の趣味が原因でちょっとこじれていたカップルでした。
自分がコスプレをするのは勘弁だけど、それでも好きなことをしている彼女が好きだという樺倉。
やはり好きなことをしている人は男性でも女性でも魅力的ですね。
今作はヲタクをテーマにしているため、ヲタク用語が飛び出したりパソコンの動画を見ているようなコミカルな演出があります。
その一方、ミュージカルのような歌や踊りでしっとりしたシーンやポップな演出も楽しめます。
主演の高畑充希さんが幼い頃から舞台鑑賞を趣味とし、ミュージカルで活躍していることを考えると納得のキャスティングですね。
原作は漫画ですが成海はもちろん、宏嵩や小柳のキャスティングもイメージばっちりです。
また、クールな印象の斎藤工さんによる樺倉は仕事ができるモードと彼女が絡んだ時とでのギャップが激しく魅力的に描かれていました。
「ヲタクに恋は難しい」には他にも楽しいエピソードがあり、魅力的なキャラクターが登場します。
原作は今も続いているので、今後続編なども期待できますね。
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