映画「ライブリポート」はアーロン・エッカート主演、スティーヴン・C・ミラー監督の2019年公開の映画です。
この映画「ライブリポート」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
誘拐捜査がSNSで生配信される新しい視点の救出劇を描く「ライブリポート」をお楽しみください。
「ライブリポート」あらすじ
街をパトロールする任務に就いている警察官のフランク・ペニー(アーロン・エッカート)。
いつものように出勤した朝、顔なじみの少年と談笑していた時無線が入ります。
フランクがいた場所の近くで誘拐事件の捜査が行われていましたが、操作員に気付いた犯人が逃走したのです。
フランクは無線の呼び抱えに返答しますが、パトロール任務のフランクは必要ないと言われてしまいます。
それでも正義感から逃走した犯人を捕まえるため走るフランク。
無線で聞いた情報と同じ男をどうにか行き止まりの路地に追い詰めます。
しかし、犯人がフランクに銃を向けたためフランクも発砲してしまうのです。
その結果、急所に弾を受けた犯人は死亡。
フランクはそのことを報告するため呼ばれた場所で元相棒のトム・ヴォルク署長(ジャンカルロ・エスポジート)と会います。
今回の事件が誘拐事件で、その人質はトムの娘クローディア(ナイジェル・ウィリアムズ)だと言うことを初めて知ったフランク。
トムは娘の居場所を知る犯人を殺してしまったフランクを激しく責め立てます。
そこにもう一人の犯人から映像のリンクが送られてきますが、その映像にはクローディアが透明の筒のようなものに入れられ泣き叫ぶ姿が映されていました。
クローディアの頭上からは水が流れ64分というタイマーが動き出します。
クローディアを助けたいとトムに申し出るも停職処分を言い渡されてしまうフランク。
しかし、フランクは独自に捜査してクローディアを見つける決心をします。
その一部始終の会話を傍受していた少女エイヴァ・ブルックス(コートニー・イートン)。
エイヴァは友人のクローヴァー・ネステル(ジェシカ・ルー)と一緒にチャンネルを開設し配信をしていました。
この日は開設から3ヶ月の記念日だったため、視聴者に何か生配信をすると宣言していたのです。
そして・・・
「ライブリポート」ネタバレ
そんな時、たまたま通った道が報道陣や野次馬で騒がしい事に気付き警察の目を盗んで捜査車両に取り付けた盗聴器で事件の内容を知ったエイヴァは、車両から出てきたフランクにカメラを向け今回の事件についてインタビューを試みます。
何も答えようとしないフランクに、何故人質の居場所を知る犯人を撃ったのかと質問すると、フランクは同僚の銃を奪い、その弾を向抜き取るとエイヴァに向けてこう言いました。
「自分の頭を撃ち抜かれるかもしれない。死ぬか生きるかの瀬戸際に判断しなければならない。お前ならどうする?お前には分からないだろうな。」
そう言われたエイヴァは言葉を無くしその場を去りますが、映像は生配信されていました。
拡散されたエイヴァの動画を見たテレビ局のキャスター、ルーカス・カーター(ディナ・メイヤー)はその動画をニュース内で報道することに。
その頃、フランクは犯人を撃った場所まで戻ってきていました。
そこで犯人の車が近くに置きっぱなしになっていることに気付くのです。
走り出すフランクを見つけたエイヴァは配信を続けるため追いかけます。
車から手掛かりを探そうとするフランクに事件について再度質問するエイヴァ。
フランクは適当にあしらいながら車のトランクに入っていた犯人の顔写真とそれが入っていた封筒に住所が書かれているのを見つけます。
トムにそのことを報告しようにも取り合ってもらえません。
この時点で残された時間は58分。
フランクはエイヴァのカメラを一旦止めさせ、事件の情報を伝えカメラを回すことを条件に車を貸してもらうことに。
エイヴァのミニカーに乗って封筒に書かれた住所まで向かうことにしたフランクでしたが、配信を見てやって来た若者の車に気を取られ事故を起こしてしまいます。
車から漏れ出たガソリンは引火して炎上。
フランクは側に停まっていたトラックの運転手に頼み込んでトラックで現場に向かいます。
そのすべての映像が報道されていることなどエイヴァは知りませんが、ルーカスはその映像にフランクの過去に起こした事件の事を盛り込もうと考え、テロップに「彼はまた子供を犠牲に?」と入れるのです。
封筒の住所に着いた時点で残り48分。
トムは報道陣に囲まれ、犯人を撃ったフランクについて聞かれています。
激しいヤジの中、トムはフランクが現在停職処分中にも関わらず独断で動いているのだと答えるのです。
そしてフランクについては内部調査を行うが、最優先はクローディア救出する事だと強く訴えます。
封筒の住所にあるビルへ入ったフランクとエイヴァでしたが、そこに犯人はいませんでした。
部屋にいた男は勝手に入ってきたフランクを見るや、拳銃を持っていないなら警察官ではないと判断し飛び掛かります。
激しい揉み合いの末、どうにか犯人たちの写真をその男に見せるフランク。
その男は犯人たちがパスポートを偽造しIDのコピーならあるとリストを見せてくれます。
犯人は兄弟で、ディーン・ケラー(ベン・マッケンシー)の居場所が未だ分かっていません。
リストに書かれた住所に行ってみることにしたフランクとエイヴァでしたが、フランクを見つけた警察官に囲まれてしまいます。
そこに一台の暴走車がやって来て、フランクたちは唖然としますが、その車から降りてきた男はライフル銃を乱射し警察官たちを次々に撃っていくのです。
一般市民も多くいる行動での乱射に当たりは騒然とします。
その男は誘拐犯の一人ディーンで、報道で弟を殺したのはフランクだと知り復讐にやって来たのです。
パトカーから銃を手に入れたフランクは必死に応戦しますが一般市民が多くいる通りでは中々仕留めることが出来ません。
フランクはリストにあった住所を警察に通報するように指示しエイヴァをその場から逃がします。
銃撃戦の中からどうにか逃げだす事が出来たエイヴァは持っていた配信カメラに向かってクローディアはそこに居るはずだと、犯人の住所「プライタニア通り1470」を叫ぶのです。
クローディアの入れられた容器に水が満たされるまで残り30分。
報道を見ていたトムはその住所に捜査員らと向かうことに。
その頃フランクは廃ビルに場所を移しディーンと銃撃戦を繰り広げていました。
通報を終えたエイヴァはクローヴァーから、もうこの事件から手を引こうと言われますがその声を無視してフランクの元へ向かうエイヴァ。
エイヴァに気付いたディーンは、カメラに向こうにいるであろうトムに向かって「大切な家族を失う気持ちを味わえ。その家族が一人寂しく息絶えていく姿を知っていながら指をくわえて待つしかない気持ちをな。」と叫びます。
エイヴァのカメラを奪うと、カメラにエイヴァを映しながら銃を向けるディーン。
引き金を引かれそうになったその時、間一髪フランクがディーンを取り押さえます。
どうにかディーンの撃つ弾から逃げた二人でしたが逃げ場がありません。
フランクは水が溜まっている穴を見つけ、そこに物を落として深さがある事を確認するとそこに飛び込むようエイヴァを説得します。
最初はそんなの無理だとごねていたエイヴァでしたが、ディーンがすぐ側までやって来た事に気付き思い切ってその穴へと飛び込みました。
揉み合いになったフランクとディーンもその穴へとダイブし、水から浮上するとディーンを捕まえていたフランクはクローディアがプライタニア通り1470に居るのかと問います。
「全て知ったんだな。」と呟くディーン。
しかし、現場に急行したトムたちが見たのはクローディアがいる場所ではなくただの工事現場でした。
リストに書かれていた住所は嘘だったのです。
笑い転げるディーンはトムに気分はどうか聞いてみろと言って気絶してしまいます。
現場を見ていないフランクはディーンが嘘を言ったかもしれないからと、市民から無理矢理車を奪うと取り合えずプライタニア通りを目指すことに。
その道中、クローヴァーからの情報でプライタニア通りはガセだと言うことが分かり、更に最近実家を相続したということが分かるのです。
廃ビルでは気絶したディーンが救急車に運び込まれますが、処置の最中目を覚ましたディーンは救急隊員を射殺すると救急車をジャックして家へと向かいます。
残りの時間が20分と言う頃、ディーンたちの家に到着したフランク達。
家の中を捜索しようとしますが、ピアノ線でトラップが仕掛けられていました。
二人はトラップに気をつけながら別れて捜索します。
家の壁にはケラー兄弟と一緒に女性が写った写真が飾られていた為、映像からその女性をクローヴァーに調べてもらうと、ケラー兄弟の妹ナオミだと言うことが分かりました。
最初にディーンたちの家だと思っていた住所には以前覚せい剤を製造する工場があり、2年前に起きた爆発事故でナオミはその地下に一人取り残されてしまったのです。
しかし警察は64分間それを放置し、その間に水道管が破裂しナオミは溺死してしまいました。
その事件の責任者がトムだったのです。
一方、フランクは爆薬が仕掛けられた地下室を見つけそこに棺があるのを発見します。
ロングビュー墓地と書かれた棺をこじ開けると、中にはクローディアではなく白骨遺体が入っていました。
フランクに呼ばれて階段を降りようとしたエイヴァはトラップを踏んでしまいます。
足を外せばガソリンに引火して地下にある爆弾が爆発する仕掛けです。
フランクはエイヴァに足を動かさないよう言うと、爆弾が解除できるか調べに向かいますがそこにディーンが救急車ごと家に突っ込んできました。
フランクはナオミと同じようにクローディアには何の罪もないから居場所を教えて欲しいと訴えますが全く効く耳を持たないディーン。
自分たちのような人間は死を悼まれず、妹も警察に見殺しにされたと叫ぶディーンは銃を乱射させるのです。
フランクはエイヴァうぃ連れ2階へと逃げますが、トラップが外れたため爆発が起こります。
逃げ場を失い、屋上へと向かうとカメラに向かって助けを呼ぶエイヴァ。
カーターは救出劇が独占できると考えヘリを二人の元へ向かわせます。
どうにかヘリに乗り込んだ二人でしたが、フランクが乗り込むその時にディーンがフランクの体に飛び乗って来たのです。
「ライブリポート」最後ラストの結末
ヘリに吊るされるような体勢でディーンにしがみつかれているフランクは、どうにかヘリに乗り込もうとしますが、隙をついてディーンがヘリに乗り込みエイヴァからカメラを奪います。
ヘリの中でもみ合うエイヴァとディーンでしたが、フランクがどうにかヘリに乗り込みディーンを振り払うと、ディーンはクローディアの居場所を問うフランクの質問には答えず弔ってやったと叫び自ら手を離しヘリから落ちて死亡するのです。
残された時間は5分。
成す術なく項垂れるフランクは自分を責めました。
そして過去に起きた事件のことをエイヴァに話して聞かせます。
フランクは2年前、子供の頭に銃を向ける父親を撃とうとして盾にされたその子供を誤射してしまいました。
9歳の少年の命を奪ってしまった事にずっと胸を痛めてきたフランク。
今回も自分のせいで子供が犠牲になったと言うフランクをエイヴァは優しく抱きしめます。
その時フランクはディーンが残した、弔うという言葉と棺に書かれたロングビュー墓地のことを思い出し、墓の中を入れ替えたのだと推理しました。
エイヴァはクローヴァーに連絡してナオミの墓がロングビュー墓地のどの辺にあるか調べてもらうことに。
墓地に着いた二人はナオミの墓を見つけ懸命に土を掘りますが道具もなく二人だけで掘り返すのには限度がありました。
そこにテレビの報道を見ていた人たちが集まり、クローディアが入れられた容器が掘り返されます。
容器は水で満たされていましたが、そこから救出されたクローディアには息があり、協力した市民、そして報道を見守っていた市民全てがクローディアの無事を喜ぶのでした。
全て終えたフランクとエイヴァは互いの健闘を称えその場を去っていきました。
THE END
「ライブリポート」見どころ
題名の通り、生配信で事件を追っていく臨場感あるクライム・スリラー作品です。
エイヴァが撮影する映像には視聴者のコメントが次々寄せられ、配信を見た若者が事件を追うフランク達を逆に撮影したりと、今の時代ならではのストーリーで面白い!
無理矢理ついてきて足手まといになるエイヴァに少しイライラさせられる所もありますが、世代を超えた友情みたいなものも見られて微笑ましいシーンも多くありました。
そして、何よりハラハラドキドキするのが映画と連動する時間。
残された時間が表示されることでハラハラドキドキ感が増してストーリーにのめり込んでしまいます。
勿論、アクション映画ですから派手なアクションや銃撃戦、カーチェイスシーンも見どころ満載です!
「バットマン」の時とは違うアーロン・エッカートを堪能できます。
ヘリのシーンなんてずっと手に汗握りっぱなしでした!
犯人たちが偽造パスポートを作ったビルに潜入したシーンでは個性的なキャラの登場に笑える要素もあったりしてシリアスになりすぎないのもこの作品の魅力です。
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