映画「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」は、水島精二監督の2005年のアニメ映画です。
この映画「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末について紹介します。
原作漫画とは異なる劇場版オリジナルストーリーで、テレビアニメ「鋼の錬金術師」の最終話以降を描くシリーズ完結編になっています。
他の「鋼の錬金術師」とは、設定なども違う為、別物と思って鑑賞することをおすすめします。
■ スタッフ
監督: 水島精二
製作: ボンズ
脚本: 會川昇
撮影: 福士享
音楽: 伊藤圭一他■ 主要キャスト
エドワード・エルリック:朴璐美
アルフォンス・ハイデリヒ:小栗旬
ノーア:沢井美優
デートリンデ・エッカルト:かとうかずこ
カール・ハウスホーファー:津嘉山正種
ホーエンハイム:江原正士
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」あらすじ
テレビアニメ版最終話でパラレルワールドへ飛ばされたエドワード・エルリック。
18歳になり、同居人のアルフォンス・ハイデリヒと暮らしていました。
一方、現実世界のアルフォンス・エルリックは13歳。
エドとの4年間に及ぶ旅の記憶を失くしていました。
しかしエドに会うために旅に出ます。
このふたつの異なる世界が交錯し、さまざまな登場人物の思惑、陰謀が交わって物語が進んでいきます。
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」ネタバレ
アルフォンス・エルリックはハスキソンの元に訪れ、究極の元素を発見してウラニウムと名付けた爆弾を作成したという話を聞いていました。
彼は中央司令部に功績を讃えてもらうため、国家錬金術師のエルリックに話を通してもらいたいと考えていましたがアルはそれを断ります。
怒ったハスキソンは強硬手段に出て、周囲から工具や機械を襲わせ全身鎧のアルを攻撃…頭の部分が吹き飛ばします。
そこにオートメイルの腕と足を持つ鋼の錬金術師、兄のエドワード・エルリックが現れました。
弟であるアルは「来るのが遅い!」と言い、魂でつなぎとめている鎧が空だったから攻撃さてれても大丈夫なものの…と非難。
ハスキソンは中身の無い鎧に驚きつつも、工場内のあらゆる重機を動かしてエルリック兄弟を攻撃するのでした。
エドはハスキソンを追いつめますが、ウラニウム爆弾を爆発させると言って脅し、その間に人体錬成を試みます。
過酷な発掘作業によって亡くなった人々を機械と融合させ生き返そうとした結果、光に包まれ消えてしまったのです…
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」ノーア
―という昔話を錬金術の無い別世界にてエドはアルフォンスに聞かせていました。
エドはある出来事を経てこの世界へ来てしまい、弟のアルと同じ見た目で別人の「アルフォンス」と共に過ごしていたのです。
エドの世界に戻る手だては見つからぬままある日、街にカーニバルの一行が訪れます。
その一行にノーアという女性が人手に売られ、彼女は逃げ出した際にエドに助けられました。
2人はその場から走り去り、ノーアは触れた相手の心を読むことができることから売られたとのだと語ります。
彼女は実際にエドの記憶を読み取って鎧姿の弟や錬金術のある世界のことを知り、それに対してエドは2年前に死んだ弟を生き返らせたことで今の世界に飛ばされたと話しました。
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」エンヴィー
数日後、ユダヤ人であるラングを見かけて驚くエド。
元の世界のホムンクルスだったキングブラッドレイと見た目が同じでしたが、別人だと分かって安心します。
マブゼと名乗る彼はエドの腕っぷしを見込んで、ドラゴンがいるという廃城へ…
そこにはドラゴンがおり、ホムンクルスのエンヴィーが変身していたと分かりました。
エンヴィーが襲ってきた瞬間、ハウスホーファーの指揮する槍騎兵が現れてドラゴンを拘束し、連れて行きます。
ハウスホーファーはエッカルトと協力し、エドの世界へつながる扉を開こうとしていました。
その世界をシャンバラだと確信していた彼らは、エンヴィーを材料に錬成陣を解き放って扉の向こうに鎧兵を多数送り込みます。
扉の先にはエドの弟であり、鎧の姿から人間に戻っていたアルがいる街が…
アルは錬金術の力で鎧兵を倒していき、自分の魂を分けた鎧にも戦わせました。
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」再会
その頃、エドはハウスホーファーを探してミュンヘン大学へ赴き、そこで巨大な錬成陣を見つけます。
エッカルト達が実験を行っていた場所とは知らず、錬成陣に自身の血が付いたままの手を置いたことで再び錬成術が発動。
扉が開いてエドの世界から倒された鎧が返ってきたのです。
そこにエッカルトとハウスホーファーが現れてエドを拘束しようとしますが、アルの力で動いていた鎧がエドを連れて逃げ出します。
アルの意識とつながっていたことで、兄のエドとの再会を喜びますが、魂を移す術は長く持たないことを告げて鎧は動かなくなりました。
ハウスホーファーたちはナチスと協力し、エドの世界の武装や武器を得ようと企みます。
協力者たちが蜂起する日に再び門を開け、アルフォンスにロケットの製作を命じてそれに乗って乗り込もうと考えていたのです。
アルフォンスは持病で残り少ない命…
大きなことを成し遂げようと製作に努めます。
「シャンバラを征く者」アルフォンスの最後
一方、ノーアは別世界で自由を手に入れたいと考え、エドの知識を読み取って扉を開けるための手伝いを決意。
自らエッカルトの元に赴きますが、そこでエドが止めに来ました。
そこにはホーエンハイムがおり、元々扉を開ける手伝いをしていたと語って自らの命を賭けてエドを元の世界に戻そうとします。
その頃、エドの世界ではアルが扉を開ける手立てを考えていました。
共に過ごしていたホムンクルスのラースには心当たりがあり、セントラルの街の地下へ…
そこに巨大な錬成陣があったのでアルは起動させようとしましたが、グラトニーという凶暴なホムンクルスが襲ってきたためラースが戦いを始めます。
そして錬成陣の中央におびき寄せて自らの血と共にアルへ錬成するよう指示し、扉を開けるのでした。
ホーエンハイムも扉を開いていたために2つの世界はつながり、エッカルトは鎧兵を連れてアルフォンスらが完成させたロケットに乗りエドの世界へ。
彼女を止めるため、エドも別の飛行機に乗って向かいますが、手引きをしてくれたアルフォンスは殺されてしまい、ノーアも残されます。
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」ラスト最後の結末
エドは元の世界でアルと再会できたことを喜びますが、次々と現れる鎧兵たちによりセントラルが危機に…
アームストロング少佐とマスタングが軍を引き連れて戦い始める中、アルは死んでいく人々を見て門を開けたことを後悔するのでした。
エドは「望んでいない戦争を終わらせるため戦おう」とアルを鼓舞し、兄弟は鎧たちの指揮者エッカルトが乗った飛行機へ。
エドは「技術力欲しさに訪れたのではないか?」と問い詰めると、彼女はエドの世界の技術力を知り自分の世界が侵略されることを恐れたため、攻撃を仕掛けたと言います。
兄弟は協力して彼女を行動不能にし、エドは飛行機や鎧を元の世界に戻すことを決意。
今の世界に戻れないと知りつつも、飛行機と共に門をくぐります。
エドが戻るとアルが鎧に隠れて同じようやってきたことに驚きます。
二人でならまた旅を楽しむことができ、錬金術が無くても門を壊すために頑張れると言うアルに対し、エドは共に旅を始めるのでした。
THE END
「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」見どころ
まず今作は原作漫画とは別物です。
もっと言えば、テレビアニメ「鋼の錬金術師」を見ていないと、なかなか理解が深まらないかと思います。
そのアニメの結末は、エドとアルは異次元の世界に別々に飛ばされて終わりとなります。
今作ではエドは錬金術を使えず、アルはエドと旅した記憶が無くなっている。状態でのストーリーとなります。
ふたつの世界、その登場人物・・・
じっくり見ないと置いていかれる可能性あります。
一時停止してでも、しっかり関連性を理解して視聴をすすめることをおすすめします。
ラストは意外な選択をした兄弟。
このラストにあなたはどう思うでしょうか?
特にハガレンファンに聞いてみたいですね。
続編もまだできる終わり方でした。