映画「エントラップメント」は、ショーン・コネリー主演、ジョン・アミエル監督の1999年のアメリカ映画です。
この「エントラップメント」のネタバレ、キャスト、あらすじや最後ラストの結末を紹介します。
大怪盗と美人保険調査員が繰り広げるサスペンスアクション「エントラップメント」をお楽しみください。
「エントラップメント」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ジョン・アミエル
製作: ショーン・コネリー他
製作総指揮: イアン・スミス他
脚本: ロン・バス他
撮影: フィル・メヒュー
音楽: クリストファー・ヤング■ 主要キャスト
マック:ショーン・コネリー
ジン・ベイカー:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ティボドー:ヴィング・レイムス
クルーズ:ウィル・パットン
コンラッド・グリーン:モーリー・チェイキン
ハース:ケヴィン・マクナリー
ヘクター・クルス:ウィル・パットン
「エントラップメント」あらすじ
世界最高の美術品泥棒のマック(ショーン・コネリー)
保険会社調査員のジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、マックを罠にはめるために画作します。
マックを信用させたジンは、マックのパートナーとなり新たな窃盗計画を思いつきます。
ふたりは腹の探り合いをしながら獲物を狙いますが、実は・・・
「エントラップメント」ネタバレ
保険会社にてヘクター(ウィル・パットン)はジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に盗品の多発についてボヤいていました。
盗まれた品が買い戻される事件が多かったため、ヘクターはこのままだと地方に飛ばされることを懸念していました。
つい昨晩も70階から高値の大きな絵が盗まれたばかりです。
ジンは部屋の映像を見て花が動いていたことから、犯人は窓から侵入したと推理します。
そして、4週間前のオークションで盗みの達人のマクドゥーガル(ショーン・コネリー)の姿があったことから、彼の仕業だと判断します。
60歳になる彼の目撃情報がちょうどあり、そこでジンは自ら彼を策にハメて捕まえると言い出しました。
まずは彼を尾行しましたが見つかってしまい、「美術品を盗むためのパートナーになって欲しくて尾行した」とジンは言います。
マックは彼女の素性を怪しみ、テストのため骨董品店から清朝のツボを盗めと命じました。
ジンは店に赴き、20万ポンドもするその品をカードで買うと言い出すと、ナイフで脅されたため逃げ出してマックの元へ。
「ツボの中にはフィルムが入っていたのに」と語るマックに対し、ジンはそれをしっかり持ち出していました。
フィルムは宮殿の設計図であり、これを元に高価な美術品のマスクを盗み出す作戦を練り始めます。
マックの家に招かれたジンは彼を誘おうとしましたが、「個人的な感情は抜きで仕事をしないとお互い捕まってしまう」と言われたため仕方なく盗みの作戦について聞くことに。
彼はジンと共に宮殿へ潜入するつもりは無いと言い出したため、彼女は「先日の高層ビルから絵を盗んだのは私だ」と自信ありげに話します。
その品は郵送で持ち出したと語ると、なんとマックがその絵を見せてきたことで驚くジン…
その作戦を読んでいた彼は運ばれる前に盗んでいたのです。
ジンは自分より上手のマックに対しても引かず、盗みのためのトレーニングに邁進します。
赤外線を模した糸が張り巡らされた部屋で動きを覚え、盗みのための爆発のテストを繰り返す…
厳しいマックでしたが宮殿で行われるパーティーの前夜、ジンに素敵なドレスを渡して同行を許可したのです。
パーティーが始まり、ドレスとタキシードを着飾った二人は手はず通りに展示されていたマスクの側にビーコンを仕掛け、隣の湖からダイビングをしつつ地下階へ…
部屋の下まで忍び込み、0時を示す時計の音と共に小音の爆破を数回繰り返して床を破壊。
ジンは無数に張り巡らされた赤外線をかわしつつも、マスクを奪取し逃げるのに成功します。
彼女は上手くいって喜びも束の間、マックは「おまえは保険会社に勤めている裏切り者だろう?」と問い詰め、彼女は盗みが本業がと言いつつも次は10億の取り分となる計画があると言いました。
それは、侵入不可能と言われるコンピューターシステムのインターナショナルクリアランス銀行からお金を奪うという作戦。
盗品のバイヤーのツテなどを利用して、ジンは前々から準備を仕掛けていたのでした。
そして、2000年を迎えるためのコンピューターのテストが行われ、30秒だけシステムが遮断されるのを狙って忍び込む…
それにより得られる額は総額80億ドルであり、マックに分け前を与えて70億ドルを得たいと言うジンは、個人での泥棒の世界記録こだわっていました。
しかし、彼は作戦を懸念し、分け前を半分ずつにすると言われても安心できず…
そうこうしているうちにあっと言う間に大晦日になります。
ジンの無謀な彼女の計画を阻止しようとしたマックですが、覚悟を決めて同行し、まずは機械室でエレベーターや警備システムを操作。
ジンと二人で70階で一旦降り、その姿を監視カメラに捉えさせたのを狙って映像を停止させました。
そして重役専用のカードキーを使って86階へ。
監視を避けて時間通りに機械が停止したのを確認し、システムから金を奪うプログラムをダウンロード完了。
ジンは作戦がうまくいったことを喜びパソコンを戻そうとした瞬間、警報が鳴り響いたため二人は急いでその場を逃げます。
「エントラップメント」ラスト最後の結末
しかし、エレベーターを止められたため、49階から向かいの建物の換気シャフトを目指すことに…
高所を渡りつつも逃げますが、SWATに追いつかれそうになったため、マックはミニパラシュートをジンに付けさせて脱出させました。
脱出に成功したジンはマックとの待ち合わせ場所である駅で待ち続けます。
なかなか現れないマック・・・
ようやく彼が現れてジンは喜びましたが後ろにはFBIが・・・
実はマックは2年前にFBIに一度捕まっており、ジンを捕まえるため協力していたのです。
「信じてたのによくもこんなひどいことを!」と、ジンは責め立てます。
マックは「君の力と、自身の力を試したかった」と語り、盗んだ分の10億ドルのためのパスワード等をコッソリ手渡します。
「君には未来がある」と最後に伝え、彼は銃をジンに渡して自分を人質にさせ、駅に来た電車にジンを乗せて逃がしました。
これでFBIとの取引が無効となり、代わりに一つ500万ドルの品に相当するスーパーチップをFBIに4つ渡して見逃してもらいました。
一人ポツンと駅のホームに残されたマック・・・
そして反対車線に電車が入ってきます。
なんと、そこに乗っていたのはジン。
彼女は再びマックと組みたいと戻ってきたのです。
明るい表情になるマック。
そして二人は次なる獲物の話をするのでした。
THE END
「エントラップメント」見どころ
今作の見どころはショーン・コネリーの渋い演技とキャサリン・ゼタ=ジョーンズの美貌につきます。
抜け目のない騙しあいの中にも、チラッと覗くオチャメなショーン・コネリー。
ラストの駅のホームでの寂しげな老人のような佇まいも親近感がわきます。
狡猾なようで心優しいおじいちゃんなのです。
そしてゼタ・ジョーンズ。
どんなシーンでもなんとも美しい・・・
ゼタ・ジョーンズの防犯赤外線のラインをかいくぐるシーンは、数々のスパイものでもよく登場しますが今作が最初なんですね。
こちらの作品のゼタ・ジョーンズもお綺麗です。
この作品は派手なアクションよりは、騙しだまされの展開を楽しむ作品です。
最初からジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)を捕まえるためにFBIとマック(ショーン・コネリー)が画策したことだとわかった瞬間、やられた!と思いましたね。
今思えば、伏線はあったんですがね・・・
ふたりの共演をお楽しみください。