映画「女子ーズ」は、桐谷美玲主演、福田雄一監督の2014年の日本映画です。
この映画「女子ーズ」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
ダメダメ女子戦隊のゆる~い戦いを描くコメディ「女子ーズ」をお楽しみください。
若手注目株の女優が揃い、コスプレをするとあって話題になりました。
■ スタッフ
監督: 福田雄一
製作:重村博文
製作総指揮:森山敦、山下義久、松橋真三
脚本: 福田雄一
撮影: 吉沢和晃、工藤哲也■ 主要キャスト
赤木直子(女子・レッド):桐谷美玲
青田美佳(女子・ブルー):藤井美菜
黄川田ゆり(女子・イエロー):高畑充希
緑山かのこ(女子・グリーン):有村架純
紺野すみれ(女子・ネイビー):山本美月
成瀬輝彦:大東駿介
皆川(劇団カオスの彼方・演出家):安田顕
課長:岡田義徳
吉村(設計課デザイナー):落合モトキ
迷惑な乗客:ムロツヨシ(友情出演)
道明寺公彦:皆川猿時
砧博士 :きたろう
チャールズ:佐藤二朗
「女子ーズ」あらすじ
宇宙からやってくる怪人を倒す為に集められたうら若き女性たち五人。
リーダーであるレッドの赤木直子(桐谷美鈴)、
実家への仕送りの為バイト三昧なイエロー黄川田ゆり(高畑充希)、
喋りのくさい劇団員グリーン緑山かのこ(有村架純)、
財閥のお嬢様なネイビー紺野すみれ(山本美月)、
口の悪いショップ店員ブルー青田美佳(藤井美菜)
五人は、司令官チャールズ(佐藤二郎)の司令のもと、怪人が出るたびに召集されますが、そこは女子です。地球を守る事より大切な事が他にいくらでもある彼女たちは、なかなか全員集まりません。
果たして彼女たちは地球を守れるのか―――?
前代未聞の戦隊ヒロインがここに誕生します。
「女子ーズ」のネタバレ
名前に色が入っているから選ばれた五人。
ちなみに前の正義の味方は任期満了により解散したらしい。
何か特殊な能力があるから選ばれたわけではなく、司令官チャールズ(佐藤二郎)が雑誌で『今、女子が強い』との特集を見たことがきっかけで次の戦隊は女子でいこう!と軽いノリで決めたメンバー構成に、不満たらたらの五人。
付き合っていられない、とばかりに帰ろうとする四人を引き留めたのはレッド(桐谷美鈴)でした。
根っからのまじめ人間な彼女は、自分たちが断ったら地球を守る人がいなくなってしまう、と熱く語り、正義の味方を引き受ける事にしたのです。
戦隊名は[女子ーズ]。何とも安易な名前です。
怪人が出ると、各自に配られた腕時計型通信機にチャールズ(佐藤二郎)から連絡が入ります。
受信次第駆けつける彼女たちですが、カメムシの怪人をキンチョールで倒した日、ブルー(藤井美菜)がある提案をしました。
曰く、全員揃うないんじゃないか?と。
それに対しレッド(桐谷美鈴)は真っ向からその提案を却下します。
五人揃って[女子ーズ]なんだから、そう力説するレッド(桐谷美鈴)、それに同意するグリーン(有村架純)。
しかし次の怪人が現れた日、ブルー(藤井美菜)はバイト先のセールの忙しさから遅刻、ネイビー(山本美月)に至っては野暮用と言って戦闘に参加しません。
電話でその確認をするレッド(桐谷美鈴)。
次は来てね、と、まるで遊びの約束のように電話を切り、四人で怪人を倒したのでした。
それを見咎めたのはチャールズ(佐藤二郎)です。
そんな事では、この先もっと強い怪人が出てきたときに倒せないぞ、そう強く叱責するチャールズ(佐藤二郎)に、今度はイエロー(高畑充希)が提案します。
お給料は出ないのか?
今みたいに急に呼び出されるとバイト代が入って来なくて困る、というのが彼女の提案であり訴えでもありました。
その意見にひるむチャールズ(佐藤二郎)。
イエロー(高畑充希)の意見に賛同したブルー(藤井美菜)は、一体倒すごとに一人一万円のバイト代、という話をまとめます。
チャールズ(佐藤二郎)は、善処します、としか返せないのでした。
その帰り道、レッド(桐谷美鈴)は何気に蹴った缶で、たまたま前にいたやくざ風の男性を吹き飛ばしてしまいます。
急に吹っ飛ばされた兄貴分に代わって謝罪を要求してくる弟。
男がレッド(桐谷美鈴)に掴みかかろうとしたその瞬間、横から伸びてきた腕が男の手を掴みます。
それはレッド(桐谷美鈴)の会社の同僚、成瀬輝彦(大東駿介)でした。
彼はずっとレッド(桐谷美鈴)の事が好きだったと告げ彼女にキスをしたのでした。
翌日、レッド(桐谷美鈴)は課長(岡田義徳)に呼ばれ、かねてから彼女が切望していた美術館再生プロジェクトへの参加が認められます。
喜びと共に準備に余念がないレッド(桐谷美鈴)。
プレゼンを控えた夜、レッド(桐谷美鈴)は成瀬(大東駿介)から、夜景の綺麗なレストランに呼び出されます。
そこで彼女は、成瀬(大東駿介)から結婚を前提に付き合ってほしい、と申し込まれました。
いつも一生懸命な赤木(桐谷美鈴)を支えてあげたい、そう言う彼の言葉に、思わず涙ぐんでしまうレッド(桐谷美鈴)なのでした。
翌日、万端の構えでプレゼンに臨むレッド(桐谷美鈴)の元にチャールズ(佐藤二郎)から指令が入ります。
今回の怪人は今までにない強さだ、と指令を出してくるチャールズ(佐藤二郎)の言葉に、一時迷いはするものの、レッド(桐谷美鈴)は結局仕事を選んだのでした。
おかげでプレゼンは大成功です。
その夜、レッド(桐谷美鈴)の家に四人がやってきます。
蛇の怪人は強かったが、夕方になって気温が下がったことで帰ってしまったらしい。
責任感の塊のようなレッド(桐谷美鈴)が来なかったことで、彼女の身に何かあったのではないか、と心配して駆け付けた四人の顔は斗語れたり絆創膏が貼ってあったりで戦闘の跡が見られます。
そんな彼女たちに対し、レッド(桐谷美鈴)は素直に、夢だった仕事のプレゼンだったから行けなかった、と伝えました。
みるみるうちに怒り出すメンバーたち。
自分だってバイトだったのに戦いを優先した、劇団の練習も抜けて行った、そう訴え出るメンバーに、レッド(桐谷美鈴)はつい、バイトじゃないか?自分は正社員なんだし、いつも適当にやってるんだからこういう時くらい休ませてよ、と強くキレてしまいます。
それを聞いて一気にテンションの下がった四人は、レッド(桐谷美鈴)に冷たい視線を浴びせて帰って行ってしまいました。
メンバーと仲たがいまでして行ったプレゼンは無事競争相手の会社に勝ち、再生プロジェクトの仕事をものにします。
それによりレッド(桐谷美鈴)の夢にかける思いは強さを増し、建物の設計でさえも設計士に任せず、自分が決めると言い放ち、会議の雰囲気は最悪です。
その状態を成瀬(大東駿介)にたしなめられても、自分の想いでいっぱいいっぱいのレッド(桐谷美鈴)は効く耳を持ちません。
そんな状態で迎えた最初の美術館側とのプレゼンの日。
そこでレッド(桐谷美鈴)は、自分の想いが空回りしている事を直接感じます。
美術館側から、提案自体は素晴らしい、しかし建物のデザインが奇をてらいすぎている、との指摘を受けたのです。
それでも自分の確固たる理想像があるレッドは食い下がりますが、そこへ同行していた設計士の吉村(落合モトキ)から、自分もそう思う、との発言が出てしまいました。
レッド(桐谷美鈴)によって今回の設計に意見を挟ませてもらえなかった吉村(落合モトキ)の意見こそが、美術館の求める形だったのです。
「女子ーズ」最後のラスト結末
失意のまま街を歩くレッド(桐谷美鈴)のもとに、チャールズ(佐藤二郎)からの呼び出しがかかります。
怪人が出たわけではないが、ちょっとこっちへ来い、そう言ったチャールズ(佐藤二郎)は、彼女の事を厳しく叱責。
レッド(桐谷美鈴)が来ない間も、他の四人は戦っていた、その事をチャールズ(佐藤二郎)から知った彼女は、自分の発言で傷付けてしまった時、もうまっぴらだ、と言っていた彼女たちの雄姿に胸を撃たれたのでした。
美術館側との二回目のプレゼンの日。
一度目の提案に駄目出しが出た事もあって、今回は課長(岡田義徳)他数名の社員と共に美術館へ向かうレッドのもとに、チャールズ(佐藤二郎)から指令が入ります。
一瞬迷いはするものの、今度こそ地球の平和を守るため、仕事は吉村(落合モトキ)に任せ、戦いの場へと走り去るレッド(桐谷美鈴)。
ところが、これまでで一番強い怪人を前にして集まったのはレッド(桐谷美鈴)だけ。
一人では全く歯が立たないので、彼女は怪人にここで待っているよう伝えると仲間を呼び戻しに走り回るのでした。
バイト中だったイエロー(高畑充希)、漫画喫茶で二十世紀少年を読みふけるブルー(藤井美菜)、劇団の初日を迎えたグリーン(有村架純)、男と別れ話の最中だったネイビー(山本美月)を、それぞれ説得し戦いの場に連れてくることに成功したレッド(桐谷美鈴)。
五人は久しぶりに力を合わせて怪人との戦いに勝利したのでした。
ラストシーン。
レッド(桐谷美鈴)の仕事は順調で、美術館の建設が始まっています。
そこに届くチャールズ(佐藤二郎)からの司令。
もうレッド(桐谷美鈴)は迷いません。
吉村(落合モトキ)にあとを任せると怪人のいる現場に走り出すのでした。
ところがまたしても集まっているのは彼女ひとり。
いない!またかよーっ!との絶叫がこの物語は終わりです。
完。
「女子ーズ」見所ポイント!
ゆるい、とにかくゆるさ全開の作品です。
緊迫感の『き』の字もなく、そこここに笑いが散りばめられてて意外と面白かったです。
ドラマ【勇者ヨシヒコ】と監督が同じ、ということでアチコチに福田監督のこだわりを感じます。
キャストも佐藤二郎さんが出て来た時点で、ヨシヒコファンとしては嬉しい限り。
『チャン・グンソクに似ているのはイケメンじゃない』や、二十世紀少年に関する噛み合わない会話など、現実を皮肉るように、有名人の個人名が結構出てくるので、面白いんだけどこんなこと言っちゃって大丈夫!?という気持ちも沸いてきちゃいますが…それでも、ふふっと声が漏れてしまいます。
ただ、ヨシヒコが好きだった方にそのままハマるか、と言われると少し微妙かな、と思います。
全体的に散りばめられている可笑しさを表現するには、ヨシヒコと今作では役者陣のスキルの差が否めない…。
突っ込みやボケが、耳に残らない、とでも言えばいいのか、少し物足りなく台詞がただの言葉として通り過ぎてしまいます…。
脇を固める佐藤二郎さんはじめ、チョイ役に安田顕さんやムロツヨシさんなどの強烈な個性を放つキャラクターが配されているので、笑いそのものを取り逃す、という事はあまりありませんでしたが、主要キャストのヒロイン五人組が可愛すぎたのか、イマイチ可笑しみのテンポが合っていないように感じてしまいました。
イエロー役の高畑充希さんの突っ込みは面白かったですけどね。
ちょっと雰囲気が嵐の二宮さんに似た感じを受けます。
ただ、とにかくゆるいので何も身構えることなく見られます。
頭が疲れている時や、難しい事は考えたくない時なんかにはおススメですよ。
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