「ナイト ミュージアム2」は、ベン・スティラー主演、ショーン・レヴィ監督の2009年の映画です。
この映画「ナイト ミュージアム2」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
今度はスミソニアン博物館が舞台のシリーズ第2弾「ナイト ミュージアム2」をお楽しみください。
「ナイト ミュージアム2」あらすじ
ラリー・デイリー(ベン・スティラー)。
2年前、ニューヨークのアメリカ自然史博物館で起きた、アノ不思議な夜の全貌を知る男。
頭の回転とタフな筋肉で夜間警備員の勤務をこなしていましが、なんと事業が大成功!
夜警を辞め、現在はデイリー発明商会の社長として活躍していました。
数々のヒット商品を生み出し、今は “暗闇で光るライト(懐中電灯)” を売り出し中です。
ラリーが久しぶりに自然史博物館を訪れると、入り口には “改装のため休館” と出ていました。
時代と共に博物館にも変化が必要・・・
「古いモノは、スミソニアン博物館の史料倉庫に…」と、いつものように嫌味たっぷりな口調で話す、館長・マクフィー(リッキー・ジャーヴェイス)もチョット寂しそうです。
ラリーは史料倉庫にしまわれてしまう仲間達の救出に乗り出すのですが・・・
「ナイト ミュージアム2」ネタバレ
シリーズ1作目で活躍したものの、倉庫の奥深くに仕舞われてしまう展示物を紹介!
まずは、ポリウレタンで出来たアメリカ先住民の娘・サカジャウィア(ミズオ・ペック)。
蝋人形のルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムズ) 愛称・テディが恋した女性です。
暴れ出したら止まらない蝋人形のネアンデルタール人たちや、フン族の暴君・アッティラ(パトリック・ギャラガー)に、尾巻猿のはく製・デクスター。
ローマ初代皇帝・オクタヴィウス(スティーヴ・クーガン)。
けんかっ早いが情に厚い、カウボーイのジェデダイア(オーウェン・ウィルソン) 愛称・ジェド。
反発し合いながら友情を深めたミニチュア人形の二人も、同じ箱に詰められています。
“魔法の石板” が、彼らに命を吹き込む日没を迎えました。
ラリーに甘えて尻尾を振る、ティラノサウルスの骨格標本・レクシー。
モアイ像のダムダムも、ラリーの事を相変わらず「ボケボケ」と呼びます。
自力でフタを開けられず、箱の中からジェドとオクタヴィウスが声を上げています。
顔を見せたジェドは倉庫送りになる事にブーブー文句が止まりませんが、それ以上にスーツ姿のビジネスマンになったラリーが気にくわない様子。
全ては彼らの “代弁者” であるラリーが居なくなった事が原因だと誰もが頷いています。
アメリカ自然史博物館で過ごす最後の夜が終わり、それぞれが箱に戻る中「この博物館に残る者もいる」と、ラリーに伝えるテディ。
彼も含め、古代エジプト王・アクメンラー(ラミ・マレック)や、幾つかの目玉展示物は移動しないようです。
もちろん、石板の持ち主・アクメンラーと離れるジェドたちは動けなくなりますが、それは彼らには酷な事なのでテディは内緒にしていました。
翌朝、彼らを積んだトレーラーは、ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館に向かって走り出し、ラリーは寂しそうに見送ります。
夜になり、ラリーが息子・ニックに彼らの話をしていると電話が掛かってきました。
ナント!その声はカウボーイ人形のジェドなのです。
じつは、尾巻猿のデクスターが石板を持ち出したため動き出したジェドたち。
スミソニアン博物館の史料倉庫に到着すると、カームンラー(ハンク・アザリア)と言う男が待ち受けていました。
彼はジェドたちの仲間である、古代エジプト王・アクメンラーの兄。
そして「奴は味方じゃ無い!」と、ジェドが必死に叫びますが電話は切れてしまいました。
友だちの窮地を救うため、スミソニアン博物館へやって来たラリー。
リンカーン記念館、航空宇宙博物館・・・19もの建物が並ぶ広大な敷地の見取り図を、自宅に残ったニックに読み解いてもらい進みます。
夜になり石板のチカラで、ここに居る数々の展示物が動き出す前に解決しなければ!
館内を歩き、様々な展示物を目にするラリー。
カウボーイ人形・ジェドが言っていた男の名 “カームンラーの門” は、ポッカリと石板が抜けた状態で展示されていました。
更に先へ進もうにも、当然ながら地下にある史料倉庫は関係者以外立ち入り禁止。
そこで、一人の警備員・ブラゥンダン(ジョナ・ヒル)を、うま~く言いくるめIDカードを手に入れます。
警備員の更衣室に入りユニフォームを拝借、ラリーは順調に史料倉庫に近づいていますが日没まであと28分、更に地下なので電波が届かずニックの案内はここまで!
展示物が仕舞われる倉庫には、巨大イカやアメリカ陸軍将軍・カスター(ビル・ヘイダー)。
世界初の女性パイロット・アメリア・イアハート(エイミー・アダムス)の姿も。
そして、ラリーは槍を持った古代エジプト兵が囲む、コンテナの中にジェドたちを発見!
扉の隙間から尾巻猿のデクスターを見つけ、彼から石板を無事に奪ったラリー。
ところが、日没の時間となってしまい彼らは動き出すのでした。
弟のアクメンラーが王位継承した事を許せない兄・カームンラーは、魔法の石板で地獄に落ちた死の軍団を復活させ世界征服を!と、息巻きます。
そう!カームンラーの門それは “地獄の門” なのです。
とっても強くて怖そうなカームンラーですが、たぶん…何とな~く抜けている残念な男。口が上手いラリーに翻弄され、まんまと逃げられてしまいます。
さあ!石板を狙う悪の追っ手との死闘!?の始まり~。
石板を持って逃げるラリーの前に、血気盛んなアメリカ陸軍将軍・カスターがバイクに乗って現れますが、良いトコなしでアッと言う間に撃沈、一人取り残されます。
そんなカスターも、過去に色々あったじつはスゴい男。
ジェドたちが居るコンテナの中へ入り込み、勝つための作戦をず~っと考えます。
そう、ず~っと・・・
一方、ラリーに付いて来たのは、スリリングな冒険が大好き!世界初の女性パイロット・アメリア。
エジプト兵から追われるラリーとアメリアは、展示されている写真の世界へ逃げ込みます。
そこで、再び息子・ニックと電話が繋がりますがラリーは気づかずに、この世界にケータイを落としてしまい一人の水兵が拾うのでした。
その頃「全世界の王になる」つもりのカームンラーは、ラリーを捕まえるためスミソニアン博物館に眠っていた “ワル中の悪” をあつめます。
ロシア帝国のイワン雷帝(クリストファー・ゲスト)や、フランス皇帝・ナポレオン(アラン・シャバ)。
“暗黒街のボス” と呼ばれたアル・カポネ(ジョン・バーンサル)。
暴君、独裁者、そしてギャング ・・・そんな連中から狙われたラリーは程なく、ナポレオンの手下・フランス軍に捕まってしまいます。
コンテナの中のジェドは、ラリーと共に戦うべく相棒・オクタヴィウスと小さな穴から外へ出る事にしました。
でも、作戦は失敗!小っちゃい二人でもアル・カポネは見逃しません。
そこで、男気溢れるジェドは、オクタヴィウスだけを逃がしたのです。
鳥カゴに入れられた小さなジェドの姿に「カワイイ」と、気に入った!?カームンラー。
「必ず助けに戻る…」と、オクタヴィウスが姿を消すと、入れ違いで捕まったラリーが連れて来られました。
そして、ラリーから奪い取った石板をカームンラーの門にハメ込み、とうとう3000年振りに死の軍団が蘇る・・・
ところが「パスワードが変わった…」と、何も起こりません!
そこで、カームンラーはジェドを砂時計に入れ、ラリーに正しいパスワードを解き明かすよう命じます。
猶予は1時間、カウボーイハットに降り注ぐ砂にも負けず「お前なら解ける!」と、ジェドの言葉に背中を押されラリーは走り出しました。
パスワードの解読を急ぐラリーの前に再びアメリアがやって来て、彼女の提案で石像の “考える人” 会いに行きますが色恋に夢中。
困ったラリーは、土産物の “首振りアインシュタイン” が居た事を思い出しました。
めざすは航空宇宙博物館・・・すると、アメリアは目を輝かせます!
その頃、ジェドの奪還に燃える男・オクタヴィウスは、果敢にも生い茂る草むらを全力ダッシュしていましたが、リスに捕まり連れ去られてしまうのでした。
道中、ラリーが発明した “暗闇で光るライト” の話をしていると、アメリアは「やる気がないみたい」と、言い返します。
「私は、なぜパイロットか?」・・・ “好きだから!”と、彼女は力強く答えるのでした。
そんな二人の前に現れたのは、巨大な “リンカーン大統領” の石像。
彼から見たら、小さ~い二人に「似合いのカップルだ」と、リンカーンは手を振ります。
航空宇宙博物館の中に入ると、ライト兄弟やタスキーギ航空隊。
尾巻猿・デクスターの “いとこ” で、宇宙に行った伝説の猿・エイブルが居ました。
大西洋を横断した愛機 “オールド・ベッシー” に、誇らしげなアメリアは「ゴー!」と、何と飛行しようとしています。
本物さながらの管制指令センターでは、管制官がロケット発射のカウントダウンを始めてしまいラリーは慌てて止めますが、飛び立つ事が出来ず皆が残念そうです。
お土産品のアインシュタインを見つけて「石板のパスワードを解きたい…」と、尋ねると「正解は “円周率” 3.14159265」と、アッと言う間に答えを導いてくれました。
そこに、石板を追うナポレオン軍が来てしまい、彼らから逃げるためラリーとアメリアは、ライト兄弟の飛行機に乗り飛び立ちます・・・
二人がカームンラーのもとに着くと、すでにジェドは首まで埋まっていました!
相変わらず長々と喋り、ラリーにからかわれるカームンラー。
ここで、アメリアは助っ人を呼ぼうと一人姿を消します。
パスワードとジェドを巡り長い押し問答が続きますが、アル・カポネたちがアインシュタインを人質にして現れました。
パスワードも分かり、いよいよ “カームンラーの門” が開きます。
ジェドが入った砂時計を手にしたラリーが「博物館を辞めなければ…」と、後悔していると、ジェドは電話を掛けた理由を話し始めました。
“俺たちは、こんな危機は何度も逃れている。助けが必要なのはラリーの方だ!ビジネススーツを着た姿はお前らしくない!” と。
そして「まだ戦える!」と、拳を突き出すジェド。
でも、蘇った死の軍団はラリーたちを囲みます。
絶体絶命のラリー、そこに小さな勇士・オクタヴィウス参上!
リスの背に乗り現れたオクタヴィウスに、呆気に取られるカームンラー。
そこに、真の助っ人が窓を突き破って現れます。
彼こそは、第16代アメリカ大統領・エイブラハム・リンカーン!の、巨大な石像。
アッと言う間に死の軍団は退散、門の中へ逃げ帰って行きました。
それを見たリンカーン大統領は、役目を終えたと去ってしまいますが、まだ敵は居ます。
イワン雷帝が「撃ち殺せ!」と、雄叫びを上げると、またしても救世主が現れました。
入念に作戦を立てたアメリカ陸軍将軍・カスターを先頭に、コンテナから出て来た友だちと、スミソニアン博物館で出会った仲間が攻め込んで来たのです。
砂時計の中に残されているジェドを助け来たのは、無二の友・オクタヴィウス!
救い出されたジェドに剣を渡し、二人は敵に切り込んで行きます。
石板を奪い取ったラリーは、カームンラーを門の中に閉じ込めようと最後の戦いへ!
「ナイト ミュージアム2」最後ラストの結末は?
アメリアに石板を預け “暗闇で光るライト” を、まるで剣やヌンチャクのように操るラリーは、死闘の末カームンラーを押さえつけました。
「お前は何者だ?」と、問うカームンラーに「警備員さ!」と答えるラリー。
カームンラーを、門の中へと葬り勝利します!
すると「スミソニアンの戦い!」と、じつは何一つ戦えなかったアメリカ陸軍将軍・カスターが叫びました。
歴史に残らない戦いですが、ここに居る皆には残ると誰もが満足そうです。
日の出まであと1時間、ジェドは倉庫に行くと言いますが、ラリーはアメリカ自然史博物館に友だちを連れて帰るつもりです。
アメリアの愛機 “オールド・ベッシー” に乗り、ラリーたちはニューヨークへ!
でも、朝が来るとアメリアは元の展示物に・・・そう思うと寂しい顔になるラリー。
そんな彼に、最高の夜だったと感謝するアメリアは「楽しい日々を」と言って、笑顔でスミソニアン博物館に戻って行きました。
でも、このままジェドたちがココで生きて行けるようにするには?
新装オープンしたアメリカ自然史博物館には、たくさんの客が押し寄せていました。
ラリーは、会社を売って夜警の仕事に復帰。
館長のマクフィーも、口は悪いですが嬉しそうです!
突然この博物館に、莫大な寄付をした者が現れ「展示物は変えるな!」と言ったとか・・・
その謎の人物のお陰で “お古扱いされた” 彼らも、これまで通りの生活を送ることが出来るようになりました。
そればかりか、夜に博物館をオープンして動く彼らを見てもらうと言う大胆な行動に出たのです!
“彼ら” の事を、客の誰もがホンモノとは思っておらず、古代エジプト王・アクメンラーが石板の秘密を話しても、少女たちは「ふざけないで!」と、信じていません。
館内を見ているラリーは、アメリアに似た女性(エイミー・アダムス=二役)を見つけ話し掛けます。
彼女もラリーに惹かれたようで、二人は一緒に “友だち” を見て回るのでした。
THE END
「ナイト ミュージアム2」見どころ
2007年公開『ナイトミュージアム』の続編となる今作は、舞台をニューヨーク・アメリカ自然史博物館から、世界最大規模を誇るワシントンD.C.・スミソニアン博物館に移動。
お馴染みのキャラクターに加え、やっぱりドタバタの新キャラクターが大活躍します!
主人公・ラリー(ベン・スティラー)の、今作の相棒はアメリア・イアハート。
1932年、大西洋単独横断飛行を成功させた、初めての女性パイロットです。
冒険心に溢れたカッコ良くてチャーミングなアメリアを、エイミー・アダムスが魅せてくれました。
スミソニアン博物館は流石の展示数で動き出す蝋人形や石像はもちろん、壁に掛けられた絵画や写真の中には動く世界が広がり作品のスケールアップを感じます。
歌をうたう、彫刻のキューピッドも素敵です♪
カームンラーの世界征服に加わりたかったけど、残念ながら却下された者も。
世界中で知られる息苦しそうな “悪の帝王” と、ゴミ缶に住む緑色のモフっとしたカラダにゲジ眉の捻くれ者。
全然、カームンラーに相手にしてもらえない二人にも注目です!
今作も “ミニミニコンビ” のジェデダイアとオクタヴィウスが色んな意味で活躍します。
「カワイイ!」と言ったら怒られますが、可愛いです!
砂時計に閉じ込められたジェダを救うため、世界一危険な生物!?リスを乗りこなして彼のもとへやって来るオクタヴィウス、流石のローマ皇帝!男の友情ですね。
そもそも、リスと出会う事になる(彼にとって)超・超・超広大な庭園を一人で「突撃~!」と、駆け上がるオクタヴィウスですが、引きの画だと虫の音だけが静かに聞こえる…
シリーズお馴染みのチビッコ特権の演出!今回も彼らの姿にキュンキュンしますよ。
映画『300〈スリーハンドレッド〉』(2007年)ばりに、勇ましく戦うのも最高です!
歴史に名を遺した個性豊かな偉人・キャラクターが盛り沢山で紹介しきれませんが、必ずお気に入りを見つけられるハズです♪
アメリカ陸軍将軍・カスターは少々ウザいですが、彼の心を知ればとっても愛らしいキャラクターに見えてきます。
ラリーが写真の世界に落とした、ケータイを拾った水兵の青年にも注目!
エンディングで明かされた彼の正体は、携帯電話の生みの親!ジョセフ・モトローラです。
どこまでも夢が溢れる作品で、年齢無制限! “こんな博物館に行ってみた~い” と、最後までタダひたすらに笑い、厚い友情にほろっとして下さい!
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