映画「アダムス・ファミリー」は、ラウル・ジュリア主演、バリー・ソネンフェルド監督の1991年の映画です。
この映画「アダムス・ファミリー」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
不気味なお化け一家に騒動が巻き起こるホラーコメディ「アダムス・ファミリー」をお楽しみください。
「アダムス・ファミリー」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: バリー・ソネンフェルド
脚本: キャロライン・トンプソン 他
制作: スコット・ルーディン
製作総指揮: グラハム・プレース
音楽: マーク・シャイマン
撮影: オーウェン・ロイズマン■ 主要キャスト
モーティシア・アダムス:アンジェリカ・ヒューストン
ゴメズ・アダムス:ラウル・ジュリア
ウェンズデー・アダムス:クリスティーナ・リッチ
パグズリー・アダムス:ジミー・ワークマン
グラニー・アダムス:ジュディス・マリナ
フェスター・アダムス/ゴードン・クレイブン:クリストファー・ロイド
マーガレット・アルフォード:ダナ・アイヴィ
ラーチ:カレル・ストルイケン
タリー・アルフォード:ダン・ヘダヤ
ウォーマック判事:ポール・ベネディクト
「アダムス・ファミリー」あらすじ
当主のゴメス(ラウル・ジュリア)、妻で魔女のモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)以下、不気味な洋館に暮らすアダムス一家。
そこへ、長年行方不明だったゴメスの兄フェスター(クリストファー・ロイド)が現れる。
再会を喜ぶ一家だったが、実はそのフェスターは、一家の財産横取りを狙う顧問弁護士が送り込んだニセモノだった…。
「アダムス・ファミリー」ネタバレ
大きな屋敷に住むアダムスファミリー。
その土地では有名な資産家で、多くの富を得ている一家です。
彼らは普通の人間とは違い、みんな妖しげな雰囲気のある人たちばかり。
それぞれが人間とはちがう能力をもっています。
主人のゴメズ(ラウル・ジュリア)は異常な身体能力を持つ男性。
妻のモーティシア(ダリル・ハンナ)を溺愛し、「彼女のためなら人も殺せる。喜んでね。」と言葉にするほどの愛情を見せます。
モーティシアもそれは同じで、事あるごとにゴメズとのラブラブっぷりを見せつけるのです。
このモーティシア、魔女の血を引いているので不死身で太陽を嫌います。
二人の子供ウェンズデー(ニコール・フジエール)とパグズリー(ジェリー・メッシング)。
ウェンズデーはとても頭が良いけど、いつもポーカーフェイスで感情が読めず、青白い顔の少女。
弟と遊ぶ時も、口に林檎を咥えさせボーガンでその林檎を撃ち抜くという恐ろしい遊びをしています。
パグズリーはイタズラ好きの男の子。
誰かの楽しみをめちゃくちゃにしてしまうのが得意なのです。
そしてモーティシアの母グラニー(アリス・ゴーストリー)も一緒に暮らしています。
モーティシア同様魔女の血を引く女性です。
他にもフランケンシュタインのような容姿の執事ラーチ(カレル・ストルイケン)と、ゴメズの幼なじみで手だけのハンドが一緒に住んでいます。
ゴメズにはフェスターと言う兄がいました。
しかし、25年前に姿を消して以降その消息は不明のままなのです。
ゴメズはフェスターを追い出してしまってから25年間欠かさずフェスターの魂を呼び戻す交霊祭を行ってきました。
その交霊祭の日、アダムス家の顧問弁護士を務めるタリー・アルフォード(ダン・ヘダヤ)とその夫人マーガレット(ダナ・アイヴイ)がアダムス家を訪ねてきます。
タリーはアビゲイル・クレイブン(エリザベス・ウィルソン)から多額の借金をしていました。
その返済が出来ず、アダムス家に投資の話を持ちかけお金を集めようとしましたが、その投資話を断られてしまいます。
アビゲイルはゴードンという息子を連れタリーの元に借金返済を迫りにやってきます。
タリーはゴードンがゴメズの兄フェスターに瓜二つなのに気づき、ゴードンをフェスターに仕立て上げアダムス家に潜入する作戦を思いつきます。
ゴードンを使い、アダムス家の金庫から全財産を盗み出そうと考えたのです。
フェスターの交霊祭に招待されたタリー夫妻。
二人が見守る中、ゴードンはフェスタ―としてアダムス家に潜入することに成功するのです。
ゴメズはフェスターの顔を見てすぐに兄だと信じ込み、アダムス家に温かく向かい入れます。
ゴードンは、一週間はここで過ごし、やり残したことがあるからまた元いた所に戻ると宣言してアダムス家に住むことに。
不気味なアダムス家に中々慣れず、ビクビクしながら生活を始めたゴードンは、フェスターであれば知っていて当たり前のことが分からず、ゴメズ以外の家族からは偽物なのではと疑われてしまいます。
ゴメズは他の家族がゴードンを疑っている中、今まで離れていた兄と交流しようとはしゃぎゴードンと共に金庫へと向かいます。
金庫までの道は仕掛けだらけで、そこを過ぎてからも更にゴンドラを漕ぎながら金庫へと進みます。
やっとついた金庫に着きますが、開いた扉の先にはお宝は無く、ガラクタやアンティークな置物ばかり。
ゴメズは「よく戻ってくれた。二人の秘密部屋。聖なる神殿だ!この壁が話せるとしたら?」とゴードンに問いますがゴードンは答えが分からず答えられません。
まずはお酒で乾杯しようとゴメズが言い、二人の子供の頃を映した古いフィルムを探している最中、ゴードンはたまたまその部屋の隠し扉を見つけ金品のありかを捜し当てます。
懐かしい映像を見ながら昔話に花を咲かそうとするゴメズ。
気分が盛り上がってゴメズはゴードンの首を締め上げ「あの合言葉を言ってくれ!さあ!」とゴードンに言いますが、答えられないゴードンに失望します。
その夜開かれたチャリティーオークションに招待されたアダムス家は、古代中国のフィンガートラップを出品します。
しかし気分が盛り上がったゴメズが自分で落札してしまうのです。
帰りの車でそのフィンガートラップを指に嵌めたゴードンは、外し方が分からずモーティシアに外してもらいます。
しかし、このことでゴードンが偽物だという疑惑が強くなってしまうのです。
なぜなら、このフィンガートラップはフェスタ―の誕生日にプレゼントとして貰ったものだったからです。
これにはゴメズもフェスターは偽物なのではないかと疑い始めます。
自分の正体がバレたとアビゲイルに助けを求めるゴードンでしたが、アビゲイルは聞く耳を持ちません。
アビゲイルは精神科のフリをして、ゴメズのフェスターへの気持ちは「感情移動症候群という病気なのよ。」と言いくるめその場を治めます。
一方、ゴードンは本来の純粋で優しい性格から、アダムス家の子供たちと仲良くなっていきました。
子供たちもゴードンに懐き本当の家族のように過ごすのです。
子供たちの学芸会が開かれる夜、ゴードンも子供たちの頑張る姿を見に行こうとしますが、学芸会には行かず金庫を探しなさいとアビゲイルに命令され、仕方なく寂しがる子供たちを見送り家に残ることに。
しかし、ゴードンはどうしても舞台に立つ子供たちの姿を見たくてアビゲイルとの約束を破り会場へと向かうのです。
屋敷にやってきたアビゲイルは、ゴードンがいない事に腹を立てますが、家に巻き付いている蔓にグルグルと体を巻かれ翌朝ラーチに見つけ出されるまで屋敷に閉じ込められてしまうのでした。
その夜、アダムス家の親戚一同を招いたフェスターのお別れパーティーが開かれます。
姿が見えないゴードンを探しに来たウェンズデーはアビゲイルとゴードンが「今夜金庫を探してみる」という会話をしているのを聞いてしまいます。
「やっぱり偽物だったのね!」と言い部屋を飛び出してしまったウェンズデーをゴードンが追いますが見つけられません。
パーティーが終わり、消えてしまったウェンズデーを一家総出で探している最中、タリーとアビゲイルはゴードンをアダムス家の相続人にし、ゴメズたちを家から追い出してしまいます。
裁判で決着をつけようとしたゴメズでしたが、ゴメズがゴルフの練習をする度窓ガラスを割られていた、アダムス家の前に家を構えるウォールマック判事(ポール・ベネディクト)が裁判長を務めたため、ゴードンに扮したフェスターが法的相続人に決まってしまうのです。
すべて失ってしまったアダムス家は小さなアパートに引っ越します。
ゴードン、アビゲイル、タリーはどうにか金庫に入り込もうとしますが、仕掛けに惑わされいつも外に放り出されてしまいます。
ゴードンに至っては楽しいからわざと間違った仕掛けを触っているような…。
放心状態のゴメズをよそに、モーティシアは「アダムス家の恐ろしさを教えてやる。」と言って立ち上るのです。
まずは生活の為に仕事を探し、保育園で働くことになるモーティシア。
子供たちにヘンゼルとグレーテルを読み聞かせするのですが、魔女が焼かれるシーンを感情たっぷりに話し子供たちを泣かせてしまいます。
ハンドも仕事を探し、オフィス内の配達員として働き始めます。
しかしゴメズはテレビを見ながらお菓子を食べるぐうたらな生活を送るのです。
「アダムス・ファミリー」ラスト最後の結末
一方ゴードンは大きな屋敷にアビゲイルと共に住み始めますが、アダムス家が恋しくなってしまいます。
そこへモーティシアがゴードンと話しをさせて欲しいと屋敷にやってきます。
しかし、タリーとアビゲイルによって拘束されてしまうのです。
ゴードンもアビゲイルに命令されてそれを手伝いますが、本当はモーティシアにこんなことをしたくはありません。
モーティシアを心配して後をつけてきたハンドは、モーティシアの危険を知らせにゴメズの元に急ぎます。
知らせを受けたゴメズは屋敷へと急ぐのです。
モーティシアはタリーとアビゲイルの拷問にうっとりしながらゴードンに向かって「本当のあなたはどっちなの?陰険でムカつく今のあなたか、私たちの愛した陰険でムカつくあなたか。」と問いかけます。
ゴードンはそれに答えられません。
そこへゴメズがモーティシアを助けにやってきます。
アビゲイルはゴメズに向かって銃を構え「金庫へ案内しなさい。一時間で戻らなかったらモーティシアの命は無いわ。」とゴメズを脅すのです。
ゴメズとモーティシアはこんな状況でもラブラブな二人の世界を作り上げます。
キスする寸前でアビゲイルに止められ、一時でも分かれることを惜しむ二人。
金庫へと向かうゴメズを見たゴードンはアビゲイルにそれを止めさせようとしますが「お前にはウンザリよ!役立たずで足手まといのあんたなんか拾わなきゃよかった!」と罵られてしまいます。
怒ったゴードンは隠し扉を開く本に手をかけたゴメズに向かって「ごまかすなゴメズ。それは違う本だろ。」と言い“ハリケーン・イレイヌ”という本を手にし、アビゲイルとタリーに向かってその本を開きます。
ゴードンは今までアビゲイルに対して「あんたなんか母親じゃない!クソッタレの鬼ババア」と、言いたくても言えなかった言葉を吐き捨て二人を成敗するのです。
屋敷の中はその本の魔法で雷と嵐が吹き荒れます。
アビゲイルとタリーは嵐に吹き飛ばされ外にある棺桶に入れられウェンズデーとパグズリーによって土に埋められてしまうのでした。
ゴードンもその嵐に巻き込まれ雷に打たれてしまいますが、そのショックで記憶を取り戻します。
ゴードンは本物のフェスターでした。
記憶を失っている時にアビゲイルに拾われたのです。
それからアダムス一家はいつもの不気味な日常を取戻します。
そしてアダムス一家に新たな命の誕生することが分かり、ゴメズとモーティシアはますますラブラブになるのでした。
THE END
「アダムス・ファミリー」見どころ
ブラックジョーク満載のホラーコメディ映画!
この映画を見たことが無くても、あのクセになるタイトル曲を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
個性的過ぎるキャラクターが大渋滞のこの作品。
どのキャラクターも不気味だけどコミカルなのでホラー要素はかなり少ないですね。
怖いのが苦手な方にもオススメです!
包丁を持って遊ぶ子供に「ダメよ」といって鉈を渡す母親とか、ホラーでしかないシーンもアダムスファミリーだとコメディになってしまうのです。
悪者もちゃんと成敗されるのでスッキリ爽快な気分も味わえます。
屋敷で暮らしている時はモノトーンの暗い世界でしたが、屋敷を追い出された後のカラーの世界とアダムスファミリーの不釣り合いさにちょっと笑ってしまいます。
何度か見ている映画ですが、毎回飽きずに見ることが出来て、大人も子供も楽しめる作品です!
続編の「アダムス・ファミリー2」はこちらです。