「僕らのごはんは明日で待ってる」ネタバレ!あらすじラスト最後の結末と見どころ!

映画「僕らのごはんは明日で待ってる」ネタバレ あらすじ
ラブストーリー

映画「僕らのごはんは明日で待ってる」は、中島裕翔主演、市井昌秀監督の2017年の映画です。

この映画「僕らのごはんは明日で待ってる」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。

一途な思いを貫く2人の青春ラブストーリー「僕らのごはんは明日で待ってる」をお楽しみください。

これで「僕らのごはんは明日で待ってる」のすべてがわかります。

 

「僕らのごはんは明日で待ってる」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: 市井昌秀
脚本: 市井昌秀
制作: 荒木美也子 他
音楽: 兼松衆
撮影: 関将史

■ 主要キャスト
葉山亮太: 中島裕翔
上村小春: 新木優子
鈴原えみり: 美山加恋
塚原優介: 岡山天音
山崎真喜子: 片桐はいり
上村芽衣子: 松原智恵子
安藤美生: 松岡佑実

 

「僕らのごはんは明日で待ってる」あらすじ

ある日突然、無口な草食男子の高校生・亮太(中島裕翔)は小春(新木優子)に告白されます。

小春は、亮太とは正反対に太陽のように明るくて思ったことをずけずけと言いすぎる女の子です。

亮太はいきなりの告白に一度は小春を振ってしまいますが、次第に彼女の明るさに惹かれて付き合い始めるのです。

しかし、この恋は大学生になっても続いていたのに、ある日突然小春は亮太に別れを切り出しやのです。

実は、小春は亮太に言えない秘密を抱えていました・・・

 

「僕らのごはんは明日で待ってる」ネタバレ

デパートの屋上にある望遠鏡を覗きこむスーツ姿の葉山亮太(中島裕翔)。

景色を眺め、黄昏ながら空を見上げるのです。

時は戻り、高校三年生の亮太はいつも無気力に過ごしていました。

中学生の時の亮太は活発で目立つ存在でしたが、兄が病気で亡くなって以来感情を表に出さなくなってしまったのです。

 
そんな亮太はクラスでも少し浮いた存在。

そんな亮太にクラスメイトの上村小春(新木優子)が話しかけ、近く行われる体育祭のミラクルリレーの“米袋ジャンプ”にまだ誰も決まっていないから、自分とペアで出場しようと無理矢理種目を決められてしまいます。

その放課後さっそく練習する二人。

なんでこんな種目に出なきゃならないと愚痴をこぼす亮太に小春は「だって葉山くん暗いから誰もペアになりたがらないんだよ。しかたなく体育委員の私が組むことになったの。」とズケズケと物を言うのでした。

 
ある日、亮太が休み時間に小説を読んでいると「死んだ人が出てくる小説ばかり読んでいるんだね。この小説2度目でしょ?」と小春が話しかけてきます。

亮太は特にその小説が気に入って読んでいる訳ではなく、「図書館にある本を順番に読んで、またこの本にたどり着いただけ」と答えるのです。

放課後の練習は中々上手く行かず失敗ばかり。

そこで亮太が袋に入っている順番を亮太が前、小春が後ろに変更してやってみようと提案します。

すると、いままでの失敗が嘘のように上手くいくのでした。

 
練習の終わりにポカリスウェットを亮太にあげる小春。

小春は「ポカリススウェットの青いラベルを見るだけで失われた水分とミネラルが補給されて体力が回復する気がしない?」と話し、亮太も同意します。

小春とも少し打ち解けた亮太は、空を見上げ「ちょうどこんな日だったんだ。兄貴が死んだの」と呟きます。

亮太は「そうだね。」と答える小春に驚きますが、小春は「同じ地域に住んでるんだし、小学校も同じなんだから知ってるよ。」と話すのです。

亡くなった兄の事を語る亮太に「その話長くなるかな?すごく真面目に聞かなくちゃならない話だろうけどごめん、私選抜リレーにも出るからその練習に行くね」と去っていってしまいます。

後日、“死んだ人が出てくる小説”30冊ほど持ってきた小春は「どの小説も主人公がちゃんと立ち直って強く生きてる。見習うべきことが多そう。」と言ってその本を亮太に勝手に貸していくのでした。

 
体育祭の日、亮太たちが出場したミラクルリレーは、亮太と小春のおかげで見事一位に輝きます。

小春は「このリレーでもし一位になったら葉山君に告白しようと思ってたの」とサラッと亮太に告白をするのです。

しかし、唐突な告白にビックリした亮太は小春を振ってしまいます。

亮太は小春から借りた本を返そうと、放課後小春を呼び止めます。

「その本はあげたんだよ。ブックオフに持っていくつもりだったって言ったでしょ。葉山君、振った相手に話しかけるの気まずいでしょ。」と話す小春に「そんなことない。」と答える亮太でしたが、「もともと会話が下手なのにドギマギしてるから変なことになってるよ。」と言われ何も答えられなくなってしまいます。

亮太は少しずつ小春の事が気になり始めていたのです。

学校に来ない小春が気になり見舞いに行くと「葉山君、私インフルエンザだよ。クラスで私の他にも休んでいる子沢山いたでしょ?」と言われやっとインフルエンザが流行っているという事に気付くのでした。

 
ノートを持ってきてくれたのかと聞く小春に、亮太はポカリスウェットを見せます。

そして「俺、人を好きになるのが怖いんだ」と小春に話し「良いことを手にする引き換えに空しい思いが待ってるかもと思うと怖い」と言うと、亮太の考えが良くわからない小春は「空しいことってどこかで待ってるの?」と問います。

色々と引き合いに出して例える亮太でしたが中々分かってもらえず「良い思いと悲しい思いを比べたら絶対悲しい思いの方が大きいに決まってる。」答えるのです。

 
そのまま散歩をしながら話をする二人。

亮太は進学ではなく、就職を考えていました。

その話を小春にすると「世の中厳しいんだから、葉山君みたいに黄昏てたら即クビだよ。」とアドバイスされます。

大学に入ったら色んなことができると話す小春に、亮太はその為に大学に行くのかと問うと、「私はどれもしないよ。でもせめて葉山君が学級閉鎖くらい気付けるようになって欲しい」と話します。

そして別れ際「私今のところ死ぬつもりないから」と亮太に明るく告げるのでした。

 
小春と話し、大学受験を決めた亮太。

「上村と同じ大学に行く」と小春に話します。

そして次の春、小春は女子短期大学へ入学し、亮太は大学へと進学し付き合い始めます。

ある日の学校帰り、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースについて熱く語る小春。

急にカーネル像と握手する小春は、「カーネルさんと握手すると勇気もらえる気がする」と言って亮太にも握手をさせるのでした。

 
高校時代の亮太とは違い、今は大学で友達もできて、いつもノートを貸してくれるという理由で“イエス・キリスト”の“イエス”というあだ名で呼ばれています。

デートの途中で寄ったデパートの屋上で望遠鏡を覗きながら「いつもおばあちゃんとこのデパートの最上階のレストランでナポリタン食べて屋上で望遠鏡を見て遊んでた」と話す
小春。
「ここからだと人が豆粒にしか見えないのにこれをを使えば公然と覗きが出来るでしょ」と小春らしい一言を加えるのでした。

屋上で子どもと遊ぶ小春に「上村って子供すきだよな。」と亮太が話すと「当たり前でしょ。2年後には保育士になるんだから。私、人の85倍母性本能があるの。」と答えます。

亮太はふと気になり、小春に両親の事を尋ねます。

すると小春は「両親はいない」と答えるのです。

小春は両親がどんな人かを知らず、幼い頃から祖父母に育てられたのでした。

 
「俺何も知らなくて…」という亮太に「だって話してないもん。葉山君と付き合うのに家庭環境を話す必要はないでしょ」と話す小春。

しかし、亮太は「あまり人に見せない部分を見せてくれたら安心するのに。上村が泣いてるのも見た事ないし。」と話し少し落ち込みます。

そんな亮太に「私が泣いてるときはかなり弱ってる時だから、そんな時は必ず助けに来てね」と茶化し「本当の自分とは何かという永遠のテーマを抱えたまま、他人の事まで知ろうなんて傲慢だと思わない?」と小春は言うのでした。

すると亮太は前に小春が話したからと言って、いきなり「分かった。俺タイに行く。」と宣言し、本当にタイへ旅にでるのです。

 
おばちゃんたちに混ざりながらタイの1人旅行を満喫する亮太。

一緒になったおばちゃんたちに悩み相談をし「何でもさらけ出せば誠実だと思うのは若気の至りだ」とアドバイスをもらうのでした。

帰国した亮太は小春にタイで学んだことを話しますが、小春は亮太がいない間オーストラリアに鉱石探しの旅に出ていたのです。

互いに一人旅をして思ったのは、旅での喜びを誰かと共有したかったという事でした。

「誰かと何かをすれば楽しいのは分かってるけど、面倒くさがりだから長続きしないの。深刻な話をした後にどんな顔をすればいいのか分からない」と、いつかの屋上での返事をする小春。

少し内面を見せてくれた小春に亮太は喜びます。

 
小春はケンタッキー・フライド・チキンの味を再現しようと試みます。

チキンを食べる亮太に「葉山君て食べるの綺麗だよね。中学の時から給食食べるの上手だった。その頃から葉山君のこと好きなんだ」と話す小春。

「中学の時はすごくモテてたのに高校に入って完全にモテなくなっちゃったけど、ライバルがゼロになったから私はシメシメと思ってた。」と正直な気持ちを話すのでした。

亮太は兄が病気になった時、「助かって欲しいって思ってたのは本当の気持ちだけど、絶対に間違ってるって思っても兄貴は得だよなって思ってしまった。」とその時の気持ちを話します。

「最低だけど、兄貴が亡くなってようやく終わったんだってどこかほっとする自分がいた。それがすごく嫌なんだ。」と話すと小春は亮太を抱きしめて慰めるのです。

そして母親が妻子ある人との間に生まれたのが自分だと話し、一人で育てようと決心した母親が半年も持たず、自分を祖父母に預け出て行ってしまったという話しを亮太に聞かせます。

亮太は、たったこれだけの事を知るのに10年以上かかったと話す小春を強く抱きしめるのです。

小春は「自分が親になるときには絵にかいたような幸せな家庭を作りたいの。家庭を作るチャンスって自分が子供の時と、大人の時の二回あるでしょ。その二回目のチャンスに賭けてるの。」と亮太に素直な気持ちを打ち明けるのでした。

 
またデパートの屋上でデートする二人は望遠鏡を覗きこみながら、何故安い日に牛乳を買わなかったのかと可愛い言い合いをしています。

50円安いだけだと言う亮太に対して、その50円が後々響くと話す小春は、将来生まれてくる子供に名前を付けて呼び、その子たちが大きくなった時に今から節約する術を身に付けておかなくてはと話すのです。

 
3年後の春、保育士として働く小春と就職内定を貰った亮太。

就職先が決まった事を機に小春の祖母・芽衣子(松原智恵子)に挨拶に行った亮太でしたが、あまり受け入れてもらえなかった事に不安を感じ…。

その後、小春に誘われてデートに向かった亮太は、ファミレスで食事中に「もう別れよう」とサラッと別れを告げられてしまいます。

理由を問う亮太に色々こじつけて別れの理由を話す小春でしたが、亮太には全く理解が出来ませんでした。

「好きな人ができたのか。」と言う亮太に、小春は「それでもいいかな。三年もつきあったからもういいでしょ。」と別れる事を勝手に決めてしまいます。

 
一方的に振られてしまった亮太はまた黄昏る時間を過ごします。

大学の友達に誘われて参加した合コンでもずっと黄昏たまま。

そんな亮太に英文科二年生の鈴原えみり(美山加恋)が話しかけてきます。

その合コンからすぐ、えみりと付き合う事にした亮太。

しかし、まだ小春に子持ちが残ったままなので、えみりの自分を思う温度に付いていけないでいました。

 
兄の墓参りに行った亮太は墓の前で小春に再会します。

小春は一ヶ月に一回必ず墓参りをしていたのです。

別れた本当の理由を聞きたいという亮太に、小春は「太陽みたいな人と付き合わないとっておばあちゃんに言われたから。家族の事で苦労したのに同じ影を持っている人と一緒になるのは賛成できないって言われたの。」と話します。

「俺たちもう子供じゃないんだから。」と言う亮太でしたが小春は「おばあちゃんの言葉は日本国憲法よりも重いの。」と言い話を終わりにしてしまうのでした。

 
亮太はえみりに旅行に誘われます。

しかし亮太は乗り気になれませんでした。

そのことを大学の友人に相談すると「行きたくないなら行かなくてもいいんじゃない?」と言われ、えみりのことを好きではない事に気付きます。

えみりもそれは感じていました。

いつも小春の話しをするときに「俺たちは」と話していた亮太の中に自分は居ないのだと気付いていたのです。

 
えみりの言葉で、やはりまだ小春を思っている事に気付いた亮太は小春に会いに行きます。

自分の思いを正直に小春に話しますが、小春にはよりを戻すことはないと断られてしまいます。

また黄昏、塞ぎ込む日々を送る亮太。

気付いたらもう三月、無遅刻無欠席だったのに卒業式は出席せずに終わってしまいました。

 
新入社員となった亮太は小春が務める幼稚園の集団に小春がいない事に気付きます。

小春の同僚から、小春が入院したことを聞き病院へと駆けつけるのです。

別れたんだから勝手に来ないでと亮太を突き放す小春に、亮太はどこが悪いのか教えて欲しいと話します。

小春は子宮にいくつか筋腫が見つかり、悪性の物も見つかったから子宮を摘出した方がいいと言われたと話します。

サードオピニオンまでしたのに、どこも結果は同じだったと。

側に居させてほしいと話す亮太に「私たちはもう終わったの。そういうの本気で迷惑。」と話し、小春は去ってしまいます。

 

「僕らのごはんは明日で待ってる」ラスト最後の結末

手術前でナーバスになっていた小春は、同室の患者・山崎真喜子(片桐はいり)の気遣いで少し気持ちが和らぎます。

小春が心配で夜中こっそり病院にやって来た亮太は、真喜子に見つかり相談に乗ってもらうのです。

真喜子は「青くてもいいんじゃないの?人間、生きてるだけで恥ずかしいんだから、恋なんてしちゃったらもっと恥ずかしいでしょ。あえてアクセル踏みこんでもう一恥ずかしすれば越えられる壁があるかもよ」とアドバイスします。

お茶のペットボトルにお酒を入れてこっそり飲んでいる真喜子から「好きにしてんの。この病室にはもう少し人がいたけど、一人は退院して一人は亡くなったの。」と聞き、小春が亮太と別れた本当の理由に気付きます。

小春は、兄が亡くなった事で人の死に敏感になっている亮太を思って別れを告げたのです。

「一番つらいのは上村本人なのに、俺の事だけ考えて…」と泣く亮太の声を小春は聞いていました。

 
亮太は仕事中、小春といつも来ていたデパートの屋上から望遠鏡で景色を眺め、たそがれながら空を眺めます。

そこから病院の屋上を覗くと、ポカリスウェットを飲みながら泣いている小春が見えました。

「私が泣いている時は相当弱っている時だから助けに来てね」という小春の言葉を思い出した亮太は、カーネ・サンダースの像を店の前から抱え病院に向かいます。

カーネル像を抱えて現れた亮太にみんな驚きますが、亮太は「死んだ人が沢山出てきて読んで黄昏ても、上村みたいにズケズケ物をいう人はいない。上村がいないんじゃ俺どうしようもないよ。上村には元気でいて欲しい。子供が居なくても俺は上村と一緒に居たい。」と気持ちを告げ、小春にカーネルと握手をさせます。

小春は亮太に笑顔を見せるのでした。

 
小春の手術中、亮太は小春の祖母・芽衣子にパンを渡し、「亡くなった兄貴が、どんなときだって食べなきゃ勿体ない、明日お前の方が食べられなくなるかもしれない。食べろ、飲め。死は誰にでも来る。そう言っていたのでこういう時でも沢山食べます。」と話すのです。

小春の手術は無事に成功します。

芽衣子は亮太に「あの子をどうかよろしくお願いします。」と頭を下げるのでした。

 
小春の退院の日、真喜子に無添加のふりかけを渡し退院の挨拶をします。

真喜子は「これを食べて元気にならなくちゃ」と話し明るく別れを告げるのです。

病院からの帰り道、公園で幸せそうな家族を寂しそうな顔で見つめる小春。

「会いたい人、楽しい人、何人かいるけど、色んなことを平気にしてくれるのは葉山君だけだよ。」と話し、手を繋ぎ微笑合いながら歩き出します。

定食屋で食事をする二人。

亮太は茶碗に入っているごはんを見て「これって何粒あるんだろ。ちゃんと数えたことないけど一粒一粒が支え合ってる。」と話し、小春も「そうだね。」と賛同します。

亮太が下の名前で呼び合おうと提案し、互いに“亮太”“小春”と呼び合いキスをするのでした。

二人のごはんは明日も待っています。

完。

 

「僕らのごはんは明日で待ってる」見どころ

妹尾まいこさんの人気小説を実写映画化した作品。

とても心が温まるラブストーリーです。

 
真逆の性格の亮太と小春の何とも言えない相性が面白くて、可愛らしいのです。

全然かみ合っていないようで、気付いたらピースがハマっているような不思議なカップルの姿がクセになってしまいます。

心の内を中々開ける事のなかった小春が少しずつ亮太に心を許す姿はキュンとしてしまいます。

 
そして、亮太が小春に対してする愛情表現にもキュンキュンドキドキしちゃいます。

亮太を演じる中島裕翔さんと小春を演じる新木優子さんのナチュラルな演技が、ほっこりとした温かい雰囲気を作っていてスっと物語に入り込めるのです。

見ているこちらが幸せな気持ちになれるような素敵な作品になっています。

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