映画「RONIN」はロバート・デ・ニーロ主演、ジョン・フランケンハイマー監督の1998年の映画です。
この映画「RONIN」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
5人の元諜報員の裏切りの連続劇「RONIN」をお楽しみください。
「RONIN」あらすじ
パリのある寂れたレストランバーに集まった男たち。
その中の一人サム(ロバート・デ・ニーロ)は、店に入る前にあらかじめ店の周りをチェックし、逃げ道を確保してから店に入ります。
そこにはヴィンセント(ジャン・レノ)、スペンス(ショーン・ビーン)、ラリー(スキップ・サダス)が集まり他の客がいなくなるのを待つのです。
店のスタッフとして入ってきたディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)。
彼女が今回サムたちを集めた人物です。
サムたちはフリーで活動する元スパイたち。
ディアドラはある雇い主から依頼され、目的の人物が持つ銀色のスーツケースを奪うためサムたちを招集しました。
その後アジトへと向かうとそこにはディアドラが呼んだもう一人の男グレゴール(ステラン・スカルスガルド)も居て、これから6人で強盗を行うための話し合いが行われます。
逃走に必要な車を入手した後、今度は武器を手に入れるため商人との取引に向かうサムたち。
慎重に取引を行っていましたが、サムは嫌な予感がしました。
その予感は的中し、暗がりの中一瞬車の光で見えた先に商人たちが用意した暗殺者が自分たちを狙っていたのです。
すかさず銃を放ったサム。
ヴィンセントやスペンスらも続いて銃を撃ちます。
銃撃戦が繰り広げられる、警察が動きすぐ近くまでパトカーがやって来ますがラリーが車を運転しサムたちを乗せると見事な運転テクニックでその場を切り抜けるのです。
そして・・・
「RONIN」ネタバレ
一方、ディアドラはボスのシーマス(ジョナサン・プライス)から、ロシアにケースが奪われる前に作戦を決行するよう指示されていました。
そんな中、今回商人との交渉を買って出ていたスペンスが強引に取引を行い結果全員を危険な目に遭わせたという理由で、スペンスをお荷物だと思ったサムはスペンスを解雇するようディアドラに言うのでした。
スペンスを解雇した後、次の計画に移るために下見にいくと言い出したサム。
ディアドラも付いていくと言い、夫婦のふりをしてスーツケースの持ち主が滞在するホテル周辺を下見に向かいます。
下見の結果、その人物は高い能力を持った護衛をつけていることが分かりそのことを見据えて計画を練り直すのです。
そして作戦決行の日。
信号機の電気信号を操作したり、爆弾を爆発させたりと、目的の人物の行く手を阻みながら計画は実行され、相手との激しいカーチェイスや銃撃戦の末、サムたちはスーツケースを強奪することに成功するのです。
しかし、グレゴールから託されたスーツケースを手にしたサムは乾いていない塗装が手に付いていることに気付きそれを放り投げるとその衝撃でそのケースは爆発します。
グレゴールが本物とすり替えて持ち去っていたのです。
それを売ろうと考えたグレゴールは車にロシア人の男を乗せ交渉を始めます。
しかし、渡された金はケースの上段だけが本物で下段には何も入っていませんでした。
銃を向けるグレゴールでしたが、相手も銃を向けています。
しかし、グレゴールは降参するふりをして相手の隙をついて射殺するのでした。
サムはグレゴールを見つけるため、CIAである昔の仲間を頼ります。
そのおかげでグレゴールの居場所を突き止めることに成功したサムたちは、グレゴールが取引する現場に向かうのです。
サムはグレゴール、ヴィンセントとディアドラは交渉相手の後ろから銃を突きつけ交渉を中止させることに成功しますが、観光客に紛れて古代コロッセオ遺跡の中に逃げていきます。
一般人が大勢いる中、グレゴールを追う取引相手と銃撃戦が繰り広げられますが、サムは取引相手の銃でわき腹を撃たれてしまいます。
そして、車で待機していたラリーの前にはシーマスが現れラリーを殺害するのです。
何も知らず車に戻ったディアドラはシーマスに掴まったグレゴリーと共に連れ去られてしまいます。
ヴィンセントは古くからの友人ジャン=ピエール(マイケル・ロンズデール)を頼りサムの傷の手当てをしてもらうことに。
サムの手当てを終えると、サムは自分の命の恩人だとジャンに話しディアドラのボスが誰なのか、そしてディアドラとグレゴールの行方を調べて欲しいと頼みます。
その頃、シーマスのアジトに向かったグレゴールとディアドラ。
グレゴールはシーマスから激しい暴行を受けます。
そしてディアドラには役立たずだと暴言を吐くシーマス。
ディアドラはシーマスの伝手で集めたのだから自分には非が無いと言い返します。
ラリーを殺したことを責め、これからは自分ですればと言いますが、シーマスは追われる身のため自分でこの計画を遂行することができません。
シーマスは、ディアドラに余計な事ばかり言わず大人しく仕事をしろと圧をかけるのでした。
ジャンのおかげでディアドラたちの居場所を突き止めたサムとヴィンセント。
グレゴールとシーマスがケースを取りに行っている間車で待機しているディアドラの元へ向かいます。
ディアドラは何故裏切ったのかと問うサムを振り切り車を急発進させると、車に戻って来るシーマスとグレゴールを乗せ走り去るのです。
逃げるディアドラと激しいカーチェイスは、ディアドラの車が建設中だった高架から落ちたことで終わりを迎えます。
しかし、運のよいことに致命傷にならなかったグレゴールはケースを持ってその場から逃走するのです。
車の中で動けなくなったディアドラとシーマスは建設作業員に助け出され、その後車は爆発します。
グレゴールが偽のケースをどうやって作ったのか疑問を持つサムとヴィンセント。
ニースに向かう前に作ったとしても、そんな余裕はありませんでした。
サムは今いるレストランの中に同じようなケースを持っている少女がいることに目をつけます。
サムがその少女たちにそのケースはどんなケースなのかを問うとスケート用のケースだと答えるのです。
グレゴールにケースを用意する時間は無くてもロシア人がグレゴールにケースを渡していればすべて納得がいくことでした。
サムたちはロシアで名のある人物を探し始めます。
その時、偶然にもパリでロシア人フィギュアスケーターのナタージャ(カタリナ・ヴィット)のアイスショーが行われていて、その会場で探したらよいのではと考えるのです。
今回の事件の黒幕はナターシャのパトロンであるミキ(フェオドール・アトキン)でした。
アイスショーも会場に潜入したサムとヴィンセントは、聞き込みをしてミキの事を聞きだすのです。
会場内でミキを監視していた二人は、ミキが動くとその後を追います。
「RONIN」最後ラストの結末は?
キミが向かったのはグレゴリーが待つ部屋でした。
グレゴリーは、会場でナターシャを狙う暗殺者を配置していると言い交渉を有利にしようとしましたが、ミキは構わずグレゴリーを射殺します。
その時会場ではディアドラによってナターシャが狙撃され騒然としていました。
逃げ惑う観客をすり抜け逃走しようとしていたミキでしたが、会場の外で警備員に扮していたシーマスに射殺されケースを奪われます。
ヴィンセントにシーマスを追わせたサムは、車でシーマスを待っているディアドラを見つけ早く逃げるよう警告するのです。
ディアドラはサムも一緒なら逃げると言いますが、サムはCIAだと告げ、ケースではなくシーマスを追っているのだと告白します。
ディアドラは話を聞くなり車を発進させシーマスを置いて逃げるのです。
そこへやって来たシーマス。
逃げる手段を奪われ追い詰められたシーマスは、ヴィンセントを撃ってその場から逃走します。
サムがシーマスを追いますが、サムもまたシーマスに撃たれてしまうのです。
しかし、その時ヴィンセントが駆けつけシーマスを射殺するのでした。
シーマスはCIAに追われるテロリストで、シーマスの死によってテロが沈静化に向かったことで北アイルランドの紛に終止符が打たれることになりました。
サムとヴィンセントは、出会ったレストランバーでそのニュースを聞きます。
入り口を見つめるサムはディアドラがやってくることを少しだけ期待しますが、ヴィンセントは、ディアドラはもう戻らないだろうと言い、ここの会計は自分がすると声を掛けるのです。
ケースの中身が何か分からないままでしたが、二人は固く握手を交わしまた会おうと約束してそれぞれの生活へ戻って行くのでした。
THE END
「RONIN」見どころ
ロバート・デ・ニーロとジャン・レノの共演と言うだけで見る価値アリな作品ですが、とにかくカーチェイスやガンアクションが凄いです!!
カーチェイスはパリの市街地や狭い通路などをビュンビュンと高速で走りながら撮影されているので手汗が止まりません!!
CGなどは使われず、実際のスタントでの撮影のためとにかく臨場感が凄いので、カーチェイスシーンを見終わった後はドッと疲れてしまうほどですよ。
ディアドラが集めた男たちの中に裏切り者はいましたが、サムとヴィンセントの友情にも胸が熱くなります。
ロバート・デ・ニーロとジャン・レノの演技が渋い!
大人の男の友情を静かに表現している演技力、素晴らしいです!
CIAだと言うことを隠しながらケースを追っていたサムの本当の目的がシーマスを確保する事だったというどんでん返しのストーリーも面白かったですね。
みんなの感想