「ピンポン」ネタバレ!あらすじや最後ラストの結末と見どころ

映画「ピンポン」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「ピンポン」は、 2002年の曽利文彦監督の日本映画です。

この映画「ピンポン」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。

卓球を題材にした青春ムービー「ピンポン」をお楽しみください。

原作は松本大洋の漫画「ピンポン」です。
アニメにもなっています。

■ スタッフ
監督: 曽利文彦
製作総指揮: 椎名保
製作:小川真司、鈴木早苗、井上文雄
脚本: 宮藤官九郎
撮影: 佐光朗
音楽: 真魚[ma-o]

■ 主要キャスト
星野裕:窪塚洋介
月本誠:ARATA(井浦新)
佐久間学(アクマ):大倉孝二
オババ:夏木マリ
小泉丈:竹中直人
大田:荒川良々
風間竜一(ドラゴン):中村獅童
チャイナ:サム・リー

 

「ピンポン」あらすじ

天真爛漫に卓球への絶対的な自信を持つペコ(窪塚洋介)と、卓球は死ぬまでの暇つぶしだと一切笑わないスマイル(ARATA)。

彼らと共に卓球に励みながらスマイルに異常な対抗心を燃やすアクマ(大倉孝二)の3人は幼馴染として、オババ(夏木マリ)が経営する卓球クラブへ出入りしていました。

共に片瀬高校へ進んだペコとスマイル。

そして彼らとは違い卓球の名門海王学園へと進んだアクマは、中国からの留学生チャイナ(サム・リー)や現高校1ドラゴン(中村獅堂)などと共に、卓球に青春を、人生をかけるほどの熱意を持って挑みます。

野球やサッカーに比べるとマイナーイメージの強い卓球ですが、小さな球を追い続ける高校生たちの物語が今始まります。

 

「ピンポン」ネタバレ

天真爛漫なペコ(窪塚洋介)は、自身の卓球の腕に絶対的な自信を持つちょっと言動が変わっている男の子。

ペコはゆるゆるの卓球部にはほとんど顔を出すことなく、オババ(夏木マリ)の経営する卓球クラブに入り浸り賭け卓球にいそしんでいます。

そんな彼に心密かに憧れて卓球を続けるスマイル(ARATA)は、顧問(竹中直人)がその才能を見出し熱く指導し始めても、ただの暇つぶしと称して本気を見せません。

 
そして夏がやってきました。

意気揚々とインターハイ予選に参加するペコ(窪塚洋介)と相変わらず淡々と試合に臨むスマイル。

自分の実力を信じて疑わないペコの対戦相手はアクマ(大倉孝二)でした。

幼少期は共に同じクラブで卓球に汗を流した二人、あの頃はペコに全く歯が立たなかったアクマですが、しかし今は高校界最高峰の海王学園でレギュラーを勝ち取るだけの実力を備えています。

ペコはアクマに負けてしまうのでした。

 
一方スマイル(ARATA)の相手は実力を見込まれて引き抜かれてきた中国人留学生のチャイナ(サム・リー)です。

全力を出して戦わないスマイルは顧問から、負けたら言いなりになるように、と勝手に決められて試合に臨みます。

実力が拮抗する白熱の試合展開を見せる二人。

しかしスマイルは、他人を蹴落としてまで勝ちたくない、という性格から最後の詰めが出来ず勝てる試合を落としてしまうのでした。

その試合を見ていたドラゴン(中村獅堂)には、スマイルの詰めの甘さが見えています。
彼に声をかけたドラゴンは、真剣にやっている相手に対して手心を加える君のプレーは醜い、と告げるのでした。

 
ともに敗退した二人…。

しかしその胸中には大きな隔たりがあります。

自分こそが№1だと信じ切っていたペコは気力を無くし、卓球から離れてしまいました。

かつていじめらっれ子だった自分を救ってくれたペコの落ち込み様を気に掛けながらも、ドラゴンに掛けられた言葉にくすぶりを抱えるスマイル。

そんな彼の前にアクマ(大倉孝二)が現れます。

スマイルに異常な対抗心を燃やすアクマは、自分の尊敬するドラゴンが彼に興味を示したせいもあって、対戦を申し込んできたのです。

 
ペコの不調に心乱されるスマイルは、その苛立ちををぶつけるかのようにアクマに勝つのでした。

お前よりずっと努力してきたのになぜ勝てない!!そう咆哮を上げるアクマですが、そんな彼にスマイルは残酷にも、それは君に卓球の才能がないからだよ、と告げます。

自暴自棄になったアクマはその後、喧嘩がもとで高校を退学する事になったのでした。

 
それでも卓球を愛してやまないアクマは、すっかりやる気をなくしたペコの元を訪れ、卓球を続けるよう告げます。

そうでなければお前に憧れ続けた俺もスマイルも浮かばれねぇんだよ!!

努力だけでは埋められない差があると自分の卓球センスを凡人であると悟ったアクマのこの言葉は、ペコの熱い感情を揺さぶります。

アイ・キャン・フライ!!そう叫びながら橋から飛び降りたペコは川の中に身を沈め、これをきっかけにして復活を遂げるのでした。

 

「ピンポン」最後のラスト結末

1年後―――。

インターハイ予選の舞台に帰ってきたペコとスマイル。

オババ(夏木マリ)のもとで実力を磨いてきたペコと、頂点に立たなければ見えない景色がある、と指導してくれた顧問(竹中直人)の元、自分の弱さを克服してきたスマイルですが、彼らは試合会場で久しぶりに会ったのに一言も口をきいていません。

そんな状況の中始まった試合。

ペコはチャイナ(サム・リー)、ドラゴン(中村獅堂)との死闘を制し、ついには決勝戦へと駒を進めます。

対戦相手はスマイルです。

ペコにとってスマイルはかけがえのない友人であり、いつも側にいて共に切磋琢磨し続けてきた大切な仲間。

そしてスマイルにとってのペコはたった一度だけ見せた笑顔を見て自分に、スマイル、という名前を与えてくれた唯一無二のヒーロー。

結晶への舞台が開く直前、2人が交わした会話はたった一言。

行くぜ、相棒!
おかえり、ヒーロー。

 
ラストは、世界大会へ向かうペコに外国の少年がサインをねだるシーンです。

ペコは、この星の一等賞になるのだ!と言う夢に向かって走り続けているのでした。

完。

 

「ピンポン」見所ポイント!

全くLOVE要素が絡まない青春スポーツ物といえばコレ!というぐらい、際立っている作品だと思います。

しかもストーリーの大半を占めるスポーツが卓球。

バスケットボールやサッカー、野球などのメジャースポーツを扱わず、卓球を主役に据えたのも面白く、原作の持つ勢いと漫画ならではキャラの濃さをキッチリ実写化したのがこの作品です。

キャラの個性が立ちすぎて、誰ひとり高校生に見えない、という部分はありますが、それだけ原作に忠実に作ろうとしている気概みたいなものが感じられて良かったです。

ペコとドラゴンの試合のシーンなど、まるでマトリックスのような不思議な撮り方で、より臨場感のあるシーンとして作られていました。

 
この作品は、高校生の成長物語であり、友情物語の要素や夢を抱き邁進し続ける事の素晴らしさなど、少年達の特有の熱さが前面に押し出されています。

しかしその熱い中に、言動が可愛いペコがいることで、何となく夢を見ているような、ちょっとした幻想的な気分も味わえてとても面白かったです。

映画の公開が2002年ですから、もう十年以上経つ作品ですが、いつみてもその時の年齢や考え方に左右される事無く楽しめる作品だと思います。

後悔当時、人気絶頂だった窪塚さんの自宅マンションからの落下事件や結婚、子供の話などなかなかトリッキーな一面が良く報道されていたせいもあってか、漫画的なセリフをそのまま吐くペコが無理なく受け入れられたのかもしれません。

 
ARATAさんは、この作品をモデル出身の俳優さんですが、このピンポンが映画出演4作品目になります。

色白の綺麗な顔は、笑わないスマイルの笑顔を見たいと思わせるのに最高のビジュアルでした。

この窪塚さんと名前を改めた井浦新さんが再び共演したのが2013年公開の【ジ・エクストリーム・スキヤキ】です。

ピンポンとは全く違うのにこれまた不思議な世界観で、今度は新さんの方が言ってることが面白い役なので、これも併せてご覧になってみるのも面白いと思いますよ。


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