映画「ポンペイ」はキット・ハリントン主演、ポール・W・S・アンダーソン監督の2014年の映画です。
この映画「ポンペイ」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。
火山噴火で一夜で滅んだ都市の人々の運命を描く歴史スペクタクル「ポンペイ」をお楽しみください。
「ポンペイ」あらすじ
紀元後62年。
ローマ帝国に対して反乱を起こしたケルト族はローマ軍によって虐殺されてしまいます。
しかし、その中で唯一生き残った少年マイロ(キット・ハリントン)。
死んだふりをしてやり過ごしたのち森へと逃げ込みますが、結局見つかり奴隷として生きていくことになってしまいます。
それから17年。
成長したマイロは負けなしの奴隷剣闘士として殺し合いの日々を過ごしていました。
ある日、闘技場を見に来た貴族はマイロの強さに目をつけポンペイの闘技場に連れて行くことに。
その道中、マイロたち剣闘士は商人の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)たちの乗る馬車と出会います。
カッシアの馬がぬかるみにハマって倒れてしまったところを助けたマイロは、その馬の首を折って殺してしまうのです。
周りはマイロのことを野蛮だと話しますが、カッシアはマイロが馬の事を思って苦しまないよう殺したのだと理解し、マイロに感謝します。
ポンペイの闘技場に着いたマイロは、ケルト人だというだけで他の剣闘士から目の敵にされますが、数人がかりでマイロに攻撃するもマイロは一人で数人を倒すのでした。
剣闘士の中でも一番強いアティカス(アドウェール・アキノエ=アグバエ)は、次の試合で勝てば自由の身になる事が約束されています。
試合前日の練習相手に選ばれたマイロはアティカスに臆することなく果敢に挑み、優勢に持ち込みますが、マイロに倒され恨んでいた男がマイロの背中からナイフを振り降ろし襲い掛かるのです。
それに気づいたアティカスは自分に覆いかぶさるマイロをどけ、その男を蹴り倒すのでした。
なぜ自分を助けたのかと問うマイロに、アティカスは「剣闘士が死んでいいのは正面からの一撃のみ。背中を刺されて死ぬなんて許されない。」そう言って、翌日の試合で自分がそうやってマイロを殺してやると話すのでした。
一方、ローマで婿探しをしていたカッシアは気に入った男性を見つけることが出来ず故郷のポンペイへと帰ることに。
その日、ポンペイには危険が迫っていました。
ヴェスビオ火山の活動が活発になっていたのです。
噴火の前兆として地割れが起き、カッシアの馬を世話していた男がその地割れに巻き込まれてしまいます。
そして・・・
「ポンペイ」ネタバレ
翌日、ローマの元院老議員であるコルヴス(キーファー・サザーランド)がポンペイを訪れていました。
表向きには、カッシアの父セヴェルス(ジャレッド・ハリス)との会談の為にポンペイに来たことになっていましたが、本来の目的はカッシアに求婚するためだったのです。
一方、地割れの恐怖で興奮したまま帰ってきたカッシアの愛馬。
城についてもその興奮は治まらず、カッシアたちは何があったのか分からず困惑します。
その夜、街で開かれた宴では貴婦人たちの夜の相手にとマイロたち剣闘士たちが呼ばれていました。
そこで再会したマイロとカッシアは目を合わせ照れるような素振りを見せますが、カッシアは父親に呼ばれてその場から去ってしまいます。
父親に案内されて向かった場所に居たのはコルヴス。
カッシアはローマに居る時からコルヴスの傲慢な態度が気に入らなかったため、求婚されてもそれをはっきりと断ります。
その頃、カッシアの愛馬が再び興奮して暴れ出す騒ぎに。
飼育係が数人で対応するも興奮は収まりません。
その時、たまたまその場にいたマイロに馬を落ち着かせるよう頼んだカッシア。
マイロは困惑するもどうにかカッシアの愛馬を落ち着かせることに成功するのです。
馬小屋に入ったカッシアは、マイロから騎馬民族であるケルト人の生き残りだと聞かされ、その話に同情します。
しかし、カッシアがローマ人だと勘違いしているマイロはローマ人であるカッシアには自分の気持ちなど分からないだろうと冷たく突き放すのです。
カッシアは毅然とした態度で、自分はポンペイ市民だと言い、ローマで嫌気がさして故郷に帰って来たのに、そこもまたローマに支配されていたと嘆きます。
カッシアを心配して外から声が掛かりますが、カッシアは捕まりたくないとマイロに訴え、二人で馬に乗って城を飛び出すのです。
マイロがカッシアを攫ったと思いその後を追いかける騎士たち。
その様子を見てマイロはカッシアに戻ろうと言いますが、カッシアは自分が命令したと言うからマイロだけでも逃げてと説得します。
しかし、マイロはカッシアに迷惑が掛かると言って素直に城へと戻るのです。
城ではコルヴスが二人を待っていました。
カッシアの関心を引くマイロの事が気に入らないコルヴスはマイロに鞭打ちの罰を与え、翌日の闘いで殺すよう命じるのです。
闘技場に詰めかけるポンペイ市民。
そんな中、開かれた闘いはコルヴスの策略でマイロが見せしめのように殺されるよう計画されたものでした。
闘技場の中心に建つ柱に鎖で繋がれたマイロとアティカス、そして数人の剣闘士たち。
本来ならマイロとアティカスの一騎打ちだったはずの試合ですが、数人で戦う事にアティカスは約束が違うと憤怒します。
マイロが見上げる客席にはコルヴス、そして両親と一緒に座るカッシアが・・・
無情にも戦いの鐘が鳴り、大勢の剣闘士たちがマイロたちに攻撃を仕掛けてきます。
次々と鎖で繋がれた剣闘士が死ぬ中、マイロとアティカスは懸命に戦い勝利を収めるのです。
マイロを見つめるカッシアの表情に焦りを感じたコルヴスは、カッシア家族を脅し勝手にカッシアとの結婚の話を決めてしまいます。
カッシアが家族の為に自分を犠牲にしようとした時、勝利したマイロがコルヴスに向けて槍を投げると、それをかわしたコルヴスの部下。
コルヴスは部下にマイロとアティカスを殺すよう命令しますがカッシアがそれを止めます。
自分に従わないカッシアを城に閉じ込めるようコルヴスが部下に指示した時、ポンペイを大きな地震が襲います。
騒然とする会場。
コルヴスは市民に向け、火神がポンペイの王者であるマイロとローマの王者を一騎打ちさせるよう訴えているのだと叫びマイロと自分の部下を一騎打ちさせるのです。
一騎打ちを命じられた男は、かつてマイロの家族たちを虐殺した男でした。
家族を殺された復讐に燃えるマイロは仇を討つつもりでその男に挑みます。
しかし、会場の奥に見えるヴェスビオ山が噴火し、その影響で再びポンペイを大きな地震が襲うのです。
会場はバタバタと崩れ、マイロたちは闘技場の地下へと落ちていきます。
そこにはアティカス含め、牢屋に閉じ込められた剣闘士が20人ほどいました。
マイロは牢屋の鍵を開けて剣闘士たちを外へと放出します。
会場ではカッシアの母親アウレリア(キャリー=アン・モス)が倒れた瓦礫の下敷きになっていました。
アウレリアはセヴェルスにコルヴスを殺して欲しいと訴えます。
意識を失うコルヴスに剣を振り下ろしたセヴェルスでしたが、コルヴスは目を覚ましセヴェルスに剣を立てるのです。
「ポンペイ」最後ラストの結末は?
闘技場の地下から地上に出たマイロとアティカスは、アウレリアを見つけ助けようとしますが、アウレリアはカッシアを助けてと残し息絶えてしまいます。
会場付近では火山から飛び散る岩石に逃げ惑う人でごった返し騒然とする中、マイロはカッシアを助けに向かうため、港で会うと約束しアティカスと一旦別れます。
その頃、カッシアが監禁されている城にも火山からの岩石が降り注いでいました。
しかしカッシアが監禁された馬小屋の鍵は見つからず、カッシアは崩れた小屋の中で灰を被り倒れてしまいます。
そこへやって来たマイロ。
カッシアを助け出しますが、どんどん城が崩れていきます。
港には津波が襲い多くの市民がその波に飲まれていくのです。
カッシアを連れ、どうにかアティカスと合流したマイロ。
津波によって破壊された港では逃げることが出来ないと判断し、闘技場に向かって馬を手に入れようと考えるのです。
アティカスとマイロが馬を探している最中、闘技場で亡くなった両親を発見したカッシアはゆっくりと両親の元へ歩きます。
しかし、闘技場にはコルヴス率いるローマ兵が来ていました。
カッシアはコルヴスに捕らえられ、マイロとアティカスはローマ兵と戦うことに。
アティカスは、マイロの宿敵を倒すからと言いコルヴスを追うように告げるのです。
マイロから逃げるコルヴスでしたが、馬車が転倒しその間にマイロは追いつき一騎打ちになります。
勝利したのはマイロ。
カッシアは隙をついて自分が繋がれていた鎖を外し、それをコルヴスに繋ぎ身動きがとれないようにします。
コルヴスはそのまま溶岩に飲み込まれていくのです。
また、マイロの宿敵と戦って勝利したアティカスも溶岩に飲み込まれ最後の時を迎えます。
馬に乗って逃げていたマイロとカッシアも後ろに溶岩が迫り、馬を降りて愛の口づけを交わしそのまま溶岩に飲まれていくのでした。
THE END
「ポンペイ」見どころ
実際の噴火をもとにしたストーリーなので、噴火のシーンがとても壮絶で目を覆いたくなるシーンも多かったように思います。
この圧巻のCG描写が今作の見どころのひとつです。
街並みなども忠実に再現されており破壊されていくシーンも実にリアルです。
剣闘士が題材になっているので戦うシーンも多く、闘技場での戦闘シーンはめちゃくちゃ見ごたえと迫力がありました。
そしてマイロとアティカスに芽生えた友情も熱い!!
個人的にはマイロとカッシアの恋模様よりも、マイロとアティカスの熱い友情に感動しました。
マイロの家族の仇を取るアティカス、登場人物の中で一番カッコよかったのでは…
死に逝く様もめちゃくちゃカッコよくて、主人公を食ってしまったのではないかというくらい素敵なキャラクターでした!
きっとそうなるだろうと予想していても、最後に誰も助からないラストは切ない!
ただ、マイロとカッシアの気持ちがきちんと表現されているところに胸が熱くなります。
二人に見送られた馬がどうなったのか…できれば少しでも生きていて欲しい…などと思ってしまうラストでしたね。
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