映画「映画 ひみつのアッコちゃん」は綾瀬はるか主演、川村泰祐監督の2012年の映画です。
この映画「映画 ひみつのアッコちゃん」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
作品誕生50周年記念の実写化、「映画 ひみつのアッコちゃん」をご堪能ください。
映画「ひみつのアッコちゃん」あらすじ
明日から冬休みが始まる小学5年生のアッコこと加賀美あつ子(吉田里琴)。
アッコは教室でパパに買ってもらったお気に入りのコンパクトを使って化粧をしていました。
将来なりたいものがたくさんあると言うアッコ。
しかしアッコはきれいな化粧ができればよく、フィギュア選手やキャビンアテンダントと様々な職業をあげていきます。
しかし、いじめっ子のせいでその大事なコンパクト割れてしまいました。
アッコはそのコンパクトを庭に埋めて墓を作ります。
その夜、スーツにサングラス姿の鏡の精(香川照之)がアッコの前に現れます。
鏡の精はコンパクトを大事にしてくれたからとアッコにコンパクトを渡しました。
それはなりたいものに変身できる魔法のコンパクトだったのです。
魔法のコンパクトは「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン」と言えば何にでも変身できますが、秘密がばれたら魔法が使えなくなってしまいます。
アッコは部屋で変身を試し、大人(綾瀬はるか)の姿に大興奮。
翌日、昨日貰ったばかりのコンパクトを持ってモコ(堀内まり菜)と遊園地へ出かけたアッコ。
しかし大将(内田純)たちに乗り物券を取られてしまいます。
そこでアッコは婦人警官に変身し、券を取り返します。
その頃、園内で女性のメイクにあれこれ言って気味悪がられる27歳の青年、早瀬尚人(岡田将生)。
券を取り返し元の姿に戻ったアッコは、転んでコンパスを落としてしまいます。
そのコンパスを尚人が拾ってあげます。
その後、1人あぶれてしまうとモコや大将達と観覧車に乗るメンバーでもめているところに尚人が通りがかり、アッコは尚人とふたりで観覧車に乗ることになります。
17歳も年上なのにひとりで遊園地にいる尚人を不思議がるアッコ、尚人は一日の終わりに観覧車に乗るのが好きだと言います。
実はこの青年は・・・
映画「ひみつのアッコちゃん」ネタバレ
遊園地の翌日から冬期講習が始まるアッコ。
アッコは大人の姿に変身すると親戚に成りすまし、海外のパパの所に行くから休むと塾に伝えます。
そして大人の姿でアッコはデパートへ。
化粧品売り場でメイクしてもらったアッコは、そこで尚人に再会します。
しかし尚人と出会ったのは10歳のアッコであり、尚人は大人のアッコを知りません。
尚人から赤塚化粧品の商品の試し心地を聞かれたアッコは値段が高い、容器がおばさんぽくてかわいくないとずけずけ答えます。
ついアタシら子供と言ってしまうアッコ。
企画開発部室長待遇の尚人は率直な意見を言えるアッコを気に入り、役員会の場へ連れていきます。
しかし中身は10歳のアッコ、待遇や実権など難しい言葉は分からず、役員たちのネクタイを見て楽しみます。
尚人は役員達に企画開発部の意見が通らないから自分が出る意味はないと宣言し、アッコを連れて会議室を後にします。
尚人が勤める赤塚化粧品は経営不振で、新たに融資を受けることになっていました。
赤塚化粧品専務の熱海(谷原章介)が進める融資計画の相手はゴールド工業で、そこの鬼頭(鹿賀丈史)に熱海は頭が上がりません。
その頃、休憩室でコーヒーを出してもらったものの、苦くておいしくないと言うアッコ。
早稲田大学の学生だというアッコを、尚人は雑用や新しい製品テストのためのアルバイトに採用します。
家ではママ(堀内敬子)から早く宿題しなさい、お化粧はまだまだ早いと言われるアッコ。
しかし、毎日塾に行くふりをして家を出ては大人に変身して赤塚化粧品のバイトに行きます。
中身は小学生のアッコの言動に、周りはびっくりしっぱなしです。
コピー機に悪戦苦闘、敬語は使えず、尚人の同僚の青山マリ(吹石一恵)を君付けして怒られます。
フェイスパウダーの試作品の意見を求められたアッコは普通、買わなくてもいい、と気のない反応をします。
そしてキラキラ、お星さまみたいのがいいと言います。
アッコの言葉を聞いて、そこからコストや特許の話をする社員たち。
むずかしい話が分からないアッコにはピンと来ずつまらないの、と言います。
ロビーで守衛さん(塚地武雅)に話しかけられたアッコは、尚人のことを尋ねます。
尚人は大ヒット商品に貢献しているため、若いながら今のポストについているそうです。
そして尚人が尊敬するのは前社長、中村(大杉漣)だそうです。
そこでアッコは中村に変身し、尚人の本心を聞きます。
中村がクーデターによって子会社に飛ばされて悔しい、満足できる商品を開発するべきという尚人。
アッコは尚人の為に小学生のモニター会を企画します。
社員たちには子どもの化粧品なんておもちゃメーカーで十分と言われてしまいますが、アッコは「子供は子供扱いが嫌いだから本物の化粧品がいいんだ」と言い返します。
やって来た子供達のせいでひっちゃかめっちゃかになった社内でしたが、モニター会のおかげで唇の温度で色の変わるリップが企画されることになりました。
企画書にアッコから花丸を貰って喜ぶ尚人、しかしまたも熱海に企画がつぶされてしまいます。
尚人は在庫を売り切らなければ予算は出ないと言われ、アッコは総理夫人(内田春菊)に変身して雑誌で赤塚化粧品を宣伝します。
おかげで赤塚化粧品の業績は見事回復しました。
しかし、赤塚の化粧品に発がん性物質が入っているという噂が流れます。
マスコミが押しかけ社内はパニック、尚人も荒れてしまいます。
会社の入口にマスコミが集まっているため、どうしていいかわからず会社に遅刻してしまったアッコ。
アッコは遅刻をごまかすために熱海に変身します。
しかし、本物と間違われたアッコは鬼頭からの電話に出る羽目に。
実は鬼頭と熱海は融資を利用して赤塚化粧品を乗っ取ろうと計画していたのです。
融資を進めるためには業績が回復されては困る鬼頭と熱海、このふたりがわざと悪い噂を流していたのです。
乗っ取り計画を知ってしまったアッコ。
そこに本物の熱海が来たため、アッコは清掃員に化けてやり過ごします。
苦情電話が鳴りやまない赤塚化粧品。
しかも総理夫人から勝手に広告に使われたと苦情が入ります。
自分のせいでパニックになったアッコは、鬼頭の電話のことを尚人に伝えます。
アッコの要領のえない話から事情を察した尚人は、中村に会いに行きます。
ゴールド工業からの融資が通れば取り返しがつかないことになると言う尚人に中村は、会社の行く末は客が決めるものだとやるべきことをやるように言います。
アッコは青山のふりをして社長室へ行き、鬼頭と熱海の話を聞き出します。
ふたりは株主への根回しについて話しており、筆頭株主の筆頭株主の大場鶴子(もたいまさこ)の名前が出てきました。
ついに工場が止められてしまい、尚人はアッコと鶴子に会いに行くことにします。
尚人は鶴子が使う化粧品を全て当て、赤塚化粧品の商品を守りたいと会社への愛を語ります。
赤塚化粧品の株主総会。
熱海のペースで進められる株主総会で、尚人は役員の交代を提案します。
賛成する声と反対する声で混乱する中、「話は最後まで聞くようにと先生が言っていた、会社にはいいところも悪いところもある」とアッコが小学生のつたない言葉ながら一生懸命語ります。
会社のことを自由に考えましょうと言うアッコに拍手が鳴り響きますが、しかし鬼頭たちは交代案を却下しようとします。
すると22%の筆頭株主である鶴子が尚人の案を理想論と言い、しかし理想のない企業に将来はないと尚人を支持します。
鶴子が役員交代の議案を支持したため、投票を行うことになりました。
投票の結果は交代49%、再任51%・・・
再任決定と思ったところで、守衛さんが入ってきました。
実は守衛さんは資産家の息子で、配当金だけで暮らすことができるのでした。
しかし楽しちゃいけない、好きな会社を見守っていきたいと赤塚化粧品で守衛の仕事をしていたのです。
尚人を支持すると言った守衛さんの株は2%分。
おかげで賛成が過半思惟を超して役員交代が決定、ゴールド工業の融資は取り消されます。
株主総会が終わり盛り上がった企画開発部。
皆が飲みに行く中、アッコを送っていくことになった尚人はオフィスでふたりきりに。
夜遅くまで会社に残った事のなかったアッコは、初めてライトアップされた東京ツリーを見ます。
本当に化粧が好きなんだね、と尚人に言うアッコ。
尚人はアッコに母子家庭で仕事も子育ても頑張る母をきれいにしてくれるのは化粧品だった、だから自分で作った化粧品をプレゼントしたいと赤塚家書品に入ったと事を教えます。
しかし、お母さんは尚人が入社してすぐに亡くなってしまったそうです。
冬休みが終わってもこのまま側にいてくれないか、とアッコに言う尚人。
アッコが必要なんだと思う、好きだと尚人はアッコを抱きしめます。
キスしようとするも下敷きで防御するアッコに、アッコらしいと尚人は笑いだします。
あと少しで冬休みが終わっちゃう、もし子供に戻らなければ尚人とずっと一緒にいられる?と悩むアッコ。
元気のないアッコを尚人が呼び出します。
アッコの履歴書を不信に思った尚人は「僕に秘密にしていることない?」と聞きます。
早稲田大学には履歴書に書かれた算数学部などありません。
嘘ばかりの履歴書、本当のことを僕だけに教えてほしいと言います。
言いたいけど言えないアッコは尚人のバカ、と逃げ出します。
屋上に逃げたアッコは「工場の生産ラインを爆破する!?」と言う叫び声を聞き、声の方を見ます。
声の主は熱海で、相手は鬼頭でした。
実は鬼頭は海外の軍事会社から出資を受けていて、その会社で尚人の技術を使い色の変わる軍事機を作ろうとしていたのです。
その技術を持った赤塚化粧品が手に入らず、どこかに奪われてしまうならいっそ爆破してやるという鬼頭。
もう協力できないと言う熱海ですが、30分後には生産ラインが爆破されてしまうそうです。
鬼頭の計画を聞いたアッコは、バイクレーサーになって工場に向かいます。
工場ラインは無人で、アッコは猫に変身してせまいところを探します。
爆弾を見つけたアッコは他の部屋にいた社員たちを爆弾の所へ連れてきます。
しかし、爆弾に気付いてもらえません。
その時、尚人がやってきました。
尚人まで巻き込まれると思ったアッコは、もう魔法が使えなくなることを覚悟して一番なりたい自分に変身します。
皆の前で色々な姿に変身するアッコ、最後になった一番なりたい自分は花嫁姿…ではなく仕事に行くときの姿でした。
皆とまだ働きたいと言う気持ちからその姿になったのです。
爆弾があると言われ、アッコが変身したことに突っ込みもせず逃げる社員たち。
アッコにこれ捨ててきてと爆弾を渡された尚人は外へ出ると思いっきり爆弾を投げ、みんな無事でした。
ぼろぼろになったアッコ、もう全部終わっちゃったと呟きます。
コンパクトが割れてしまい、アッコは小学生に戻れなくなってしまいました。
その頃、家でアッコを心配する母親。
モコ達も来ています。
大人の姿で家に帰ったアッコでしたが、ママもモコちゃんもアッコだとわかりません。
行く当てのないアッコ、アッコは元気だから心配しないでとママに言っていつもの公園へ行きます。
映画「ひみつのアッコちゃん」最後ラストの結末は?
途方に暮れて泣いているアッコの前に鏡の精が現れました。
大人になれなかったと言うアッコに大人って何?
一生懸命働く人?
自分の身を投げ出して人を助けられる人?と言う鏡の精。
それだったらアッコちゃんはもう大人になっていると言います。
そしてもう一度だけ鏡の魔法が使えたら何になりたい?とアッコに尋ねる鏡の精。
しかし、アッコが顔をあげると鏡の精はいません。
ふと目をやると魔法のコンパクトが置かれていました。
鏡が治ったコンパクトに「私が本当になりたいのは私」というアッコ。
アッコは10歳の本来の姿に戻り、急いで家に帰ります。
新しい経営陣から色の変わるリップ生産の許可が出ました。
喜んだ尚人はアッコから手紙を受け取ります。
手紙には大人になったら秘密を話したい、次に会うまで尚人のことはずっと忘れませんと書かれていました。
2022年4月。
メイクをするアッコは、ひっかかった引き出しを無理に開けて中身をぶちまけてしまいます。
その中にあの魔法のコンパクトがありました。
小5だったアッコは早稲田大学に通う就活生に。
面接の場でアッコは面接官に尚人がいるのを見つけます。
「早稲田大学算数部」というアッコに顔を向けた尚人。
アッコは理工学部4年加賀美あつ子と言いなおします。
完。
映画「ひみつのアッコちゃん」見どころ
巨匠赤塚不二夫の名作、ひみつのアッコちゃん。
たびたびアニメ化され、ドラマや舞台になったこともあります。
小学生のピュアな感性を持った大人のアッコは、いつまでもかわいらしい綾瀬はるかさんにピッタリですね。
今作の見どころはこの「可愛さ」に振り切った綾瀬はるかです。
セリフ、仕草、表情、あざといぐらいに可愛いです!
小学生が学ぶ社会での常識やマナー。
いろいろな経験をした大人は、小学生の時に学んだ他者を思いやる気持ちや行動を忘れがちです。
だからこそ、中身は小学生というアッコの存在は尚人や他の大人たちに響いたのでしょう。
10年間、気持ちを持ち続けたアッコ。
ラストに尚人との再会を果たしたアッコですが、尚人は10年前の少女が本当に目の前の大学生と信じられるのでしょうか?
そこが知りたいですね。
可愛さ満点の綾瀬はるかをご堪能ください。
可愛い綾瀬はるかではなく、強い綾瀬はるかを見たい方はこの作品がおすすめ。
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