映画「恋空」は新垣結衣・三浦春馬主演、今井夏木監督の2007年の映画です。
この映画「恋空」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころについて紹介します。
今は懐かしいケータイ小説のブームを巻き起こした「恋空」をご堪能ください
「恋空」あらすじ
今でも空に恋してると呟く女性、彼女が物語の主人公です。
物語は彼女が高校生の時に始まります。
7年前、高校1年生の田原美嘉（新垣結衣）。
親友の亜矢（波留）は気になっている隣のクラスの男子、ノゾム（中村蒼）と仲良くなりたいと待ち伏せしています。
そこに通りがかったのが桜井弘樹、ヒロ（三浦春馬）でした。
携帯を無くしてしまった美嘉、ちなみに今は懐かしい二つ折りのいわゆるガラケーです。
美嘉が図書室で探していると、着メロが聞こえてきました。
美嘉の携帯が図書室の本棚に隠されていたのです。
亜矢が鳴らしてくれたと思った美嘉は、電話に出ます。
しかし相手は知らない男子で、名前も名乗りません。
しかもアドレス帳が消されてしまっていました。
怒る美嘉に消されて困り奴いるの、という相手。
本当に必要なら相手から連絡が来ると言います。
実際、亜矢からはその日のうちにメールが届きました。
それから夏休み中、ずっと誰かわからない相手と電話で話す美嘉。
美嘉はだんだんと相手のことが気になるようになりました。
そして・・・
「恋空」ネタバレ
夏休み最後の日、その日は美嘉の誕生日でした。
そこで始業式に一日遅れの誕生日をする約束をした美嘉と電話の相手。
プールで待ち合わせをしたふたり、美嘉は亜矢に化粧をしてもらって待ち合わせ場所に向かいます。
そして美嘉はついに相手の顔を見ます。
金髪で派手な見た目、それはノゾムの友人でチャラそうと思っていたヒロでした。
摘んできた花をプレゼントとして渡そうとするヒロでしたが、花がかわいそうという美嘉。
しかし、受け取ってもらえなかった花を元の花壇に埋めなおすヒロを見たことをきっかけに、ふたりの距離が縮まります。
見かけと裏腹にやさしいヒロに惹かれていく美嘉。
そしてヒロの家に行った美嘉はそこでヒロと関係を持ちます。
しかし、その時ヒロが寝言で咲と呟きます。
ヒロと待ち合わせをしていた美嘉。
しかし、知らない男に無理やり車に乗せられて襲われてしまいます。
その翌日、病院に行った美嘉は妊娠検査をします。
妊娠はしていなかったことにほっとしつつも、ショックを受けた美嘉。
ヒロは美嘉を襲った相手を見つけて殴りかかりますが、そそのかしたのが元カノの咲（臼田あさ美）だと知ります。
ヒロは咲を美嘉に謝らせ、制裁します。
それでも咲から美嘉への嫌がらせは続きます。
学校中の黒板に悪口や電話番号が書かれてしまった美嘉。
さらにヒロにふさわしくないというメールも届きます。
図書室で落ち込んでいる美嘉の所にヒロがやってきました。
ヒロは美嘉を慰め、ふたりはそこでセックスをします。
咲から嫌がらせを受けながらもヒロと付き合い続ける美嘉、そして町がクリスマスムードになった頃に妊娠が発覚します。
ヒロの反応が心配な美嘉、カフェで妊娠を告げます。
妊娠と聞いた途端ヒロは席を立ってしまいました。
落ち込んだ美嘉のもとに、ヒロは男の子か女の子かわからないからと黄色の手袋を渡して産もうと言います。
名前を考えたり、指輪を買ったりするふたり。
そしてヒロの両親に妊娠を伝え、美嘉の両親にも挨拶に行くことになりました。
ヒロはトレードマークの金髪を黒く染め、美嘉の父（高橋ジョージ）の元へやってきました。
そして18歳になったら結婚させてほしいと頼みます。
しかし厳しい反応の美嘉の父。
それでもヒロはお願いし続けます。
ある日咲に呼び出され、階段から落とされてしまった美嘉。
そしてクリスマスイブの日、美嘉は流産してしまいました。
ショックを受けたふたりは、毎年クリスマスイブに子供の墓参りをすることを約束します。
春、2年生になったふたり。
ヒロが学校に来なくなり、メールの返信も来なくなりました。
そんな時、亜矢からヒロの家で集まりがあることを聞きます。
ヒロの家に行った美嘉、ヒロは友人たちとはっちゃけています。
ヒロと一緒にいたいとそのままとどまった美嘉でしたが、ノゾムからキスされてしまいます。
驚いて口を洗う美嘉、しかしヒロも他の女の子とキスしたところを見てショックを受けます。
そしてその翌日、美嘉はヒロから別れを告げられます。
納得がいかない美嘉はヒロともう一度話がしたいと呼び出します。
しかし、「もう涙は拭いてやれない」とヒロは去っていきました。
ヒロと別れて初めてのクリスマスイブ。
大学生も参加するいわゆる合コンを目的としたクリスマスパーティーで美嘉は、大学生の福原優（小出恵介）と出会います。
ふたりは良い雰囲気になりますが、墓参りのために美嘉はパーティーを途中で抜け出します。
そんな美嘉に、優が付き添います。
美嘉とヒロが墓参りの場所と決めた公園の花壇、美嘉が行くとそこにはお菓子が供えられていました。
それを見た美嘉は、ヒロも忘れずに墓参りに来ていたことを知ります。
3年生になった美嘉、優と同じ大学を目指すようになりました。
その頃、美嘉の家は両親が離婚の危機でしたが、優が美嘉を守ってくれました。
そしてやってきたクリスマスイブ、今年も美嘉は優に送ってもらって墓参りをします。
そこで美嘉は久々にヒロに会います。
しかしあまり話せず別れるふたり。
そして卒業式、思い出の図書室を訪れた美嘉は黒板に「きみは幸せでしたか?」と書きます。
式に姿を現さなかったヒロ、しかし黒板には幸せでしたと返事が描かれていました。
大学生になった美嘉、優と順調に交際しています。
そして今年もクリスマスの時期がやってきました。
優からプロポーズを受けた美嘉ですが、それでもヒロとの子の墓参りは欠かしません。
墓参りに行った美嘉はそこで意外な相手と再会します。
それはヒロの親友、ノゾムでした。
実はヒロ、美嘉と距離を置くようになった高校2年生の時に末期がんを患ったのです。
そして自分の命が長くないと悟ったヒロは、幸せになってほしいと美嘉との別れを選んだのです。
それを聞いた美嘉、背中を押してくれた優と別れてヒロと生きる道を選びます。
「恋空」最後ラストの結末は？
病院で横たわるヒロ、後3か月ほどしか生きられないそうです。
美嘉は休学し、今までの時間を埋めるかのように一緒の時間を過ごします。
そして美嘉はヒロに結婚しようと言い、ふたりは河原で結婚式を行います。
死んだら空になりたいというヒロと、空を見上げてヒロを思い出すという美嘉。
そしてついにふたりに別れの時は来ました。
結婚式の夜にヒロの容態が急に悪化し、そのまま亡くなったのです。
ヒロを追おうとする美嘉でしたが、橋から飛び込もうとしたところで鳩が飛んで行きます。
そしてヒロの日記を読んだ美嘉は思いとどめ、空を見上げます。
その日記には、ヒロと美嘉、そして生まれてくるはずだった子供が描かれていました。
完。
「恋空」見どころ
2000年代後半に起きた携帯小説ブーム。
その中の代表的な作品がこの『恋空』です。
新垣結衣さんのかわいらしいJK姿が見られる本作、相手は今は亡き三浦春馬さんです。
作品ではヒロ（三浦春馬）が亡くなってしまうラストですが、本当に三浦春馬さんが亡くなったしまった今、より感慨深く泣けてきます・・・
高校生から二十歳にかけて少女から女性へと成長した美嘉。
苦しい思い出もひっくるめて、ヒロとの大切な思い出になるよね・・・なんて希望を持てるラストでした。
この手のラブストーリーがお好きな方は、シチュエーションが似ている「タイヨウのうた」もおすすめです。
この作品はドラマ化もされているので、小説・ドラマ・映画の3方向から切ない青春の愛を楽しむのもいいですね。
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