映画「バンテージ・ポイント」は、デニス・クエイド主演、ピート・トラヴィス監督の2008年の映画です。
この映画「バンテージ・ポイント」のネタバレ、あらすじや犯人、ラスト最後の結末、見どころを紹介します。
大統領狙撃事件の目撃者8人から犯人の特定に挑む「バンテージ・ポイント」をお楽しみください。
「バンテージ・ポイント」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ピート・トラヴィス
脚本: バリー・レヴィ
制作: ニール・H・モリッツ
製作総指揮: カラム・グリーン 他
音楽: アトリ・オーヴァーソン
撮影: アミール・モクリ■ 主要キャスト
トーマス・バーンズ: デニス・クエイド
ケント・テイラー: マシュー・フォックス
ハワード・ルイス: フォレスト・ウィテカー
フィル・マカルー: ブルース・マッギル
ハビエル: エドガー・ラミレス
ベンワル・スワレス: サイード・タグマウイ
レックス・ブルックス: シガニー・ウィーバー
ベロニカ: アイェレット・ゾラー
「バンテージ・ポイント」あらすじ
スペインのマヨール広場で演説をしていたアシュトン米大統領が、何者かに狙撃されます。
現場が混乱するなかでシークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)は、テレビ局が捉えた映像、警備にあたっていた地元刑事の証言、見物人のビデオカメラなどから犯人の特定に挑むが・・・
目撃者8人それぞれの視点、証言、時間軸から、大統領狙撃事件の真相を徐々に浮上させる構成が秀逸です。
はたして犯人は?・・・
「バンテージ・ポイント」ネタバレ
スペインのサラマンカにあるマヨール広場で国際サミットが開かれ、対テロ戦略への署名を行います。
西欧とアラブ諸国による歴史的合意を迎えるという瞬間を見ようと多くの市民が集まっているのです。
米国ヘンリー・アシュトン大統領(ウィリアム・ハート)の演説を撮影するためのマスコミも多く集まっています。
報道番組のプロデューサー、レックス・ブルックス(シガニー・ウィーバー)は、原稿にない事を話し出すレポーター、アンジー・ジョーンズ(ゾーイ・サルナダ)や、勝手にデモの映像を撮るカメラマンなどを叱りながら番組を進めています。
やがて、大統領が会場に着くと大統領専属のSS(シークレットサービス)としてトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)が映し出され、彼が復帰していたことにレックスは驚きます。
トーマスは昨年、大統領を守り被弾して休暇を取っていたのです。
市長の挨拶が終わり、いよいよ大統領の演説という時、大統領が狙撃されてしまいます。
パニックになる広場を映し出したカメラに不審な人物が映り込みます。
カメラマンすべてに撮影を続けるように指示するレックスでしたが、そのすぐ後に爆発音が聞こえ…。
レックスはパニックになっているレポーターのアンジーを宥めレポートをさせることに。
アンジーがレポートをしている最中にも大きな爆発が起こります。
カメラマンやアンジーに話しかけるレックスでしたが、応答はなく、取材カメラに被害にあったアンジーの姿が映るのです。
テロが起きる23分前。
バーンズは被弾した時のトラウマと闘いながらSSとして復帰をします。
仲間の中でも、バーンズがノイローゼでおかしくなっていると噂を立てられ…。
しかしバーンズは気丈に振る舞い任務にあたるのです。
会場に着き、市長が挨拶している時、向かいの建物のある部屋で不審な動きがある事に気付いたバーンズはインカムでそのことを仲間に知らせ調べさせることに。
群衆の中に、その建物をたまたま撮影している人物を発見したバーンズ。
不審に思った部屋の動きは、扇風機がカーテンを揺らしていただけだという報告を受けた時、違う部屋から大統領が狙撃されてしまいます。
壇上に上がり大統領に向かって駆け出す不審な人物を発見したバーンズは、とっさにその男を捉えますが、彼はサラマンカの市警の刑事エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)で、銃声を聞き市長を守ろうと駆け寄ったのでした。
バーンズは司令部に何度もコンタクトを試みますが、全く返事がありません。
人々がパニックになる中、先ほど向かいの建物を撮影していた観光客ハワード・ルイス(フォレスト・ウィテカー)を見つけたバーンズは彼が撮影した映像を見せてもらいます。
同僚のケント・テイラー(マシュー・フォックス)に、その映像を見せながら、このあたりから狙撃されたのではと話すと、その観光客も不審な人影を目撃していました。
ケントはそのことを調べに向かいます。
ビデオカメラの映像を確認していると、バーンズは演壇下に爆弾が仕掛けられていることに気付き駆け出しますが、爆発を防ぐことはできませんでした。
バーンズの仲間の一人がその爆発に巻き込まれ亡くなってしまいます。
その時、GNNのカメラマンが現場を撮影していることに気付くバーンズ。
レックスが乗る取材車に駆け込み、事故の映像を見せて欲しいと話します。
そこへ、ケントから「バーンズの言っていたことが合っていた。犯人を追っているから報告を頼むと。」連絡が入るのです。
しかし、司令部とは不通のまま…。
司令部とは連絡がつかないため、直接本部に連絡し、応援を要請するバーンズの話を聞いて、レックスはカメラマンに犯人が逃げた方へ向かうよう指示します。
バーンズは、撮影した映像からある事に気付き犯人を追う事に。
バーンズに不審者と勘違いされてしまったエンリケも、事件の23分前に会場にやって来ていました。
会場に入る直前、恋人のベロニカ(アイエレット・ゾラー)が見知らぬ男から「ガード下で待つ」と言われているところを目撃してしまいます。
エンリケはベロニカにそのことを追及しますが、はぐらかされてしまうのです。
ベロニカに頼まれたバックを彼女に渡しその場を去ろうとするエンリケ。
その時大統領が狙撃されてしまうのです。
市長を守るため、とっさに壇上に駆け上がったエンリケはバーンズに不審者と勘違いされ捕えられてしまいます。
連行されそうになっていた時、ベロニカがさっきのバックを演壇下に投げ込むところを目撃したエンリケ。
必死に彼女の名前を呼びますが、ベロニカはその場から立ち去ってしまいます。
その様子を観光客のハワードが録画していました。
エンリケはSSにベロニカが何かを投げたと訴えますが、全く聞き入れてもらえません。
ハワードも、彼が言っている事は本当だと叫びますがその声は届きませんでした。
その時大きな爆発が起きます。
逃げ惑う市民の中をSSから逃れるため走り出すエンリケ。
ベロニカが先ほどの男と話していた“ガード下”へと急ぎます。
その時、救急隊に扮し救急車に乗るベロニカを目撃してしまうのです。
SSの追跡からどうにか逃げ切りガード下へたどり着いたエンリケはある人物に向かって銃を向け「生きていて驚いたか」と話しかけます。
事件の23分前。
旅行客のハワードはサミット会場の広場を撮影しています。
その時たまたまベロニカを映していました。
ぐるぐると周りを撮影していると、サムという人物に話しかけられます。
サムと話していると、アナという少女とぶつかってしまったハワード。
母親に叱られるアナに優しい言葉をかけます。
そのすぐ後、狙撃事件が起きるのです。
市長の挨拶をビデオカメラで撮影しているとバーンズが向かいの建物に何度も視線を動かしている様子を見て、ハワードもその建物を撮影します。
すると、そこに不審な人影があるのを目撃するのです。
それから起こる一部始終を録画していたハワード。
エンリケが捕えられ、ベロニカが何かを投げ入れ、そしてベロニカが逃げる姿、どれも目撃しています。
別居中の妻に電話で、今目撃したことを話しその一部始終を録画したが、それをどうしたらよいのかと相談をするハワード。
その時、バーンズに録画した映像を見せて欲しいと話しかけられます。
勇気を出し、自分も不審な人影を見たと証言するのです。
その時大きな爆発が起こります。
爆発の衝撃から目を覚ましたハワードは広場の悲惨な状況を目にします。
そこで母親とはぐれたアナを発見し、保護することに。
アナを警察に預けたハワードは、追われているエンリケを撮影しながら追います。
ガード下にいるエンリケを撮影していると、エンリケが撃たれるところを目撃してしまうのです。
その時、警察に預けたはずのアナが母親を探しながら迷子になっているのを発見し、アナの元に駆け寄ります。
事件の23分前。
脅迫が確認されたということで、大統領には替え玉が用意されます。
広場で撃たれたのは替え玉だったのです。
テロの首謀者はベンワル・スワレフ(サイード・タグマウイ)という男。
高層ホテルの一室で広場の様子を伺う大統領でしたが、テレビにハワードが映っていることに驚きます。
復帰したのに何故自分の側に居ないのだと他のSSに問いますが、まだ大統領の護衛をするには不安定だと言われてしまうのです。
その時替え玉が狙撃されてしまいます。
テロの拠点を攻撃する命令をという部下に、最悪な手段を使いたくない大統領は「あの場に居なかったという事がバレないよう、撃たれたが命に別状はなかったと言う筋書きにしろ」と指示するのです。
その時ホテルの前でも爆発が起こり、大統領がいる部屋にも犯人が押し入ってきます。
「バンテージ・ポイント」ラスト最後の結末
事件の23分前。
ベロニカと会っていた男ハビエル(エドガー・ラミレス)は弟を人質に取られベロニカに脅されていました。
その時の姿をエンリケに目撃されていたのです。
テロの首謀者スワレスはハワードに話しかけていたサムという男でした。
GNNのカメラマンも仲間、そしてホテルのスタッフに扮装した仲間もいます。
スワレスは仲間たちに指示を出しながら大統領が到着する映像を確認するのです。
広場に行くとハワードが周りを撮影していたため、わざと話しかけて撮影を止めたのでした。
ハビエルの弟はスワレスに銃で撃たれてしまいます。
そしてハビエルによって大統領は拉致されてしまうのです。
このテロの仲間にはバーンズの同僚テイラーもいました。
バーンズがGNNの映像で発見したのはテイラーが変装して逃げている様子だったのです。
テイラーがスワレスに情報を流し協力していました。
バーンズは司令部にテイラーの事を話しますが、全く相手にしてもらえません。
テイラーを一人で追う事に。
救急隊に扮したベロニカとスワレスによって、ホテルから運び出される大統領。
バーンズの元にも大統領が誘拐された情報が入ります。
大統領の居場所を捜索中にテイラーを発見したバーンズは、ハビエルを一緒に乗せたテイラーの車を追跡するのです。
ガード下にやって来たハビエルとテイラー。
エンリケはハビエルに話しかけていたのでした。
そしてハビエルによってエンリケは撃たれてしまいます。
ハビエルはテイラーに撃たれ、逃走しようとしたテイラーはバーンズによって撃たれるのです。
大統領を乗せたスワレスとベロニカの車は、道路に飛び出したアナを避けようとして横転し、ベロニカは即死し、生き残っていたスワレスはバーンズに撃たれるのです。
大統領は命に別状はなく、バーンズによって無事保護されるのでした。
轢かれそうになったアナを助けたハワードは、妻と子供に“すぐ帰る。愛してるよ”と伝えるのです。
ニュースでは大統領の無事が伝えられ、少しずつ日常を取り戻していきます。
THE END
「バンテージ・ポイント」見どころ
それぞれの登場人物の視点から描かれた、見応え十分なサスペンスアクション!
とにかく、アクションシーンが派手なのです!
特に、後半のバーンズとテイラーのカーアクションは凄いです!
目で追いついていくのが大変なくらいのスピード感と、ぶつかる!ぶつかるー!って目を瞑ってしまうようなスレスレの感覚が心臓に悪いくらいハラハラさせてくれます!
見終わった後はドッと疲れてしまうかもしれません(笑)
それと、ストーリーも、事件の23分前からのそれぞれの視点で描かれていて、後半になればなるほど、あの時のがこれだったのか!と伏線がしっかりと回収されているのも面白いですね。
目撃者それぞれがキーマンになっている設定は斬新で見る側をうならせます。
あちこちにちりばめられた伏線を回収しながら進んでいく作品なら「ラッキーナンバー7」もおすすめです。
「バンテージ・ポイント」はスカッと爽快な謎解きアクションがお好きな方に是非オススメです!