映画「アンノウン」はリーアム・ニーソン主演、ジャウマ・コレット=セラ監督の2011年公開の映画です。
この映画「アンノウン」のネタバレやあらすじ、最後ラストの結末、見どころを紹介します。
昏睡から目覚めると自分を名乗る別の人物が!「アンノウン」をお楽しみください。
「アンノウン」あらすじ
植物学者であるマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は学会に出席するため妻のエリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)と共にアメリカからベルリンへと向かいます。
空港からホテルへと到着した時、パスポートなどが入った荷物を空港に忘れてきてしまった事に気付いたマーティン。
チェックインをしているエリザベスに声を掛けないままタクシーを拾って空港へ戻ります。
その途中エリザベスに連絡を取ろうとしたマーティンでしたが、携帯の電波が悪く連絡を入れることが出来ませんでした。
空港までの道が渋滞していたため、運転手の女、ジーナ(ダイアン・クルーガー)に近道をしてもらうことに。
しかし、そのせいで多重事故に巻き込まれ、ジーナの運転する車は端から転落して川に沈んでしまうのです。
ジーナはどうにか車の窓を割り、後部座席で気を失っているマーティンを助け出すと、救急隊に任せその場から姿を消してしまいます。
病院で目を覚ましたマーティンは、事故の衝撃で一時的に記憶障害になっていました。
担当医師からの質問に答えているうちに断片的な記憶を取り戻したマーティン。
担当医師からはまだ安静にしていた方が良いと言われますが、無理やりホテルへと戻るのです。
ホテルのフロントで部屋の鍵を貰いたいと告げるマーティンでしたが、身分証がないため取り合ってもらえません。
警備員まで呼ばれてしまいますが、その時妻であるエリザベスの姿が。
マーティンは警備員を連れながらエリザベスの元へと歩み寄ります。
しかし、エリアベスの反応はマーティンの予想を裏切りました。
エリザベスはマーティンの事を自分の夫ではないと言ったのです。
そして・・・
「アンノウン」ネタバレ
何故そんなことを言うのか理解できないマーティンはエリザベスに詰め寄りますが、自分の夫はあの人だと全く知らない男性をマーティン・ハリス(エイダン・クイン)だと指さします。
混乱したマーティンは、古くからの友人である学者ロドニー・コール(フランク・ランジェラ)に連絡して欲しいと警備員に話しますが、運悪くアメリカは感謝祭でロドニーは休暇をとっていました。
念のため担当医から渡された名刺を警備員に見せ、事故で意識が混乱している、もしかしたら記憶障害が起こるかもしれないと言われていたと説明し事なきを得るマーティン。
タクシーで病院へと送り返されることになりましたが、アーティンはすぐにタクシーを降り、妻のエリザベスと偽のマーティンがかなり親しそうにしている姿を目撃し激しく落ち込んでしまうのです。
行く当てもなくさまよっていたマーティンは何者かに尾行されている気配を感じどうにか電車に飛び乗り尾行を撒きます。
電車の中で一旦冷静になったマーティンは今覚えていることを全てノートに書き込み、これからドイツの植物学者レオ・ブレスラー教授にアポを取っていることを思い出すのです。
教授に会えば何かわかるかもしれないと思い地下鉄から出ると事故にあった時のタクシーのナンバープレート思い出します。
事故の事を聞こうとタクシー会社を訪ねたマーティンでしたが、あの日運転したジーナは会社を辞めていました。
しかし、ジーナの同僚のビコ(クリント・ディアー)が何か知っている様子。
マーティンはビコからジーナが今働いているカフェを教えてもらい後で訪ねてみることにしました。
その前に、ブレスラー教授に会いに行ったマーティンは、目を疑います。
そこにはエリザベスが夫だと言っていた偽物のマーティンがいたからです。
教授とは電話でのやり取りしかないため、顔で判断してもらうことは出来ず、電話で話した内容を細かく話すマーティン。
しかし、偽のマーティンも同じように電話での内容を話します。
教授はどちらが本物のマーティンか判断できずにいましたが、偽物のマーティンは自分の身分証明書を見せ、更にエリザベスとツーショットで幸せそうに写っている写真まで見せつけるのです。
何も言えなくなってしまったマーティンはその場を後にし、病院で詳しく検査してもらうことに。
検査を終え、放心するマーティンを気の毒に思った看護師は、自分の友人エルンスト・ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)が腕利きの探偵だと言って紹介してくれます。
MRIの検査の為、技師がマーティンに点滴を打とうとしますが、その点的に怪しげな薬を混入させるその技師。
マーティンは逃げようとしますが、手足を拘束され全く体が動かせない状態になっています。
そこへ、先ほどの看護師がその技師を不審に思い声を掛けますが、看護師はその技師によって殺されてしまうのです。
マーティンは技師が目を離した隙に倒れている看護師の胸ポケットからはさみを取り拘束を切って逃げだします。
直ぐに技師もマーティンの逃走に気付きますが、マーティンはどうにかその技師を撒いて逃走することに成功するのです。
看護師から紹介されたユルゲンという探偵を訪ねたマーティン。
妻はもしかしたら偽のマーティンに脅されて夫婦のふりをしているのではないかと話しますが、ユルゲンはその男がマーテインに成りすませ居ている理由を探さねばと言い、タクシーの運転手ジーナの証言も用意して欲しいと話します。
マーティンはビコから教えてもらったカフェに行き、ジーナに話を聞こうとします。
しかし、ジーナは今の生活を壊されたくなくてそれを拒みます。
ジーナは不法移民のため、事故の時もマーティンを助けた後その場から立ち去っていたのです。
マーティンはどうしてもジーナの証言が必要だったため、高級腕時計を渡して協力してもらうことに。
泊る所もないマーティンはジーナのアパートにひと晩泊めて貰います。
そこにビコが車の鍵を渡すために訪ねてきますが、マーティンがいることに気付いても特に何も言わず帰っていきました。
その後またすぐに呼び鈴がなり、ビコがなにか忘れたのかとすぐにドアを開けてしまったジーナでしたが、そこにいたのは病院でマーティンを殺そうとした技師の男ともう一人ガタイの良い男でした。
シャワーを借りていたマーティンは部屋の中の異変に気付きます。
マーティンは男を一人外におびき出しますが、その間にジーナは技師の男に銃を突き付けられ殺されそうになってしまうのです。
間一髪部屋に戻ったマーティンは技師の男ともみ合いになります。
外に逃げ出したジーナはビコが殺されている事に気付き、部屋へと戻り技師の男が持っていた注射針のようなものをその男の首に突き刺すのです。
男は絶命しますが、もう一人の男から逃げるためにビコが持ってきた車で逃走することにしたマーティンとジーナ。
激しいカーチェイスの末、どうにか逃げ切る事が出来た二人。
ジーナはビコの死を悲しみ、マーティンもまた、無関係な人間を巻き込んでしまった事に酷く落ち込むのでした。
その翌日、ジーナと一緒にユルゲンの元を訪ねることにしたマーティンは、前から持っていた本に書かれていた数字にどんな意味があるのか解読します。
その数字は、その本のページ数と行数、そして語数を指していて、そこにある単語はカロコルタス・アルブスというユリの名前と、ウンベラス・カルフォルニカという月桂樹の名前でした。
ブレスラー教授の双子の娘の名前がリリー(ユリ)とローレル(月桂樹)なのです。
ユンゲルは、マーティンが参加する予定だった学会に出席するアラビアのシャーダ王子(ミド・ハマダ)が暗殺されかけた過去があることに目をつけます。
偽のマーティンや、マーティンを襲った人物らはシャーダ王子を狙っているのではないかと仮説を立てるのです。
マーティンはエリザベスと接触を図ろうとします。
しかし、そこにはジーナの家に侵入した男が張り付いていました。
どうにか監視の目を掻い潜りエリザベスの前に姿を現したマーティン。
驚くエリザベスでしたが、マーティンに「あのカバンの事全く覚えていないのね。空港に忘れたのよカバンを。早く空港に取りに行って。」そう告げてキスをすると「愛してる」とそれだけ言ってその場から立ち去ってしまいます。
その頃、ユルゲンの元にはマーティンとエリザベスが一緒に写っている空港の防犯カメラの映像が届いていました。
そこにコール博士から電話が掛かってきます。
ユルゲンの家を訪ねるというその話の内容と博士の名前で何かを察したユルゲン。
家までやって来たコール博士と世間話をするユルゲンは、過去にスパイだった事や、昔ヨーロッパを拠点とする暗殺集団「セクション15」という部隊があるという話を聞いたことがあると噂話をします。
ユルゲンに「私がここに来るまで時間はあっただろう。何故逃げなかった?今回得た情報を全て渡せ。」そう詰め寄るコール博士。
しかしユルゲンは情報を渡さないため飲んでいたコーヒーに毒を混ぜ服毒自殺を図るのです。
一方、空港に向かったマーティンとジーナは忘れ物のカバンを受け取る事に。
身分証が必要だという職員にカバンを開ける暗証番号を伝え中に入っているパスポートを見せやっとカバンを引き取り事に成功します。
ジーナとは空港で別れたマーティン。
しかし、コール博士と部屋に侵入した男がスタンガンでマーティンを気絶させ拉致するのです。
エリザベスが裏切るのではないかと心配していたジーナは、拉致されるマーティンを目撃し乗ろうと思っていたタクシーを奪い、後を追います。
目を覚ましたマーティンを待っていたのは衝撃の事実でした。
マーティンは実在する人物ではなく、架空の人物だったのです。
エリザベスも妻ではなく相棒でした。
そのことを知り、少しずつ過去の記憶を取り戻したマーティン。
セクション15に所属する殺し屋で、事故にあって姿を消したマーティンの代わりに偽のマーティンが用意されたのでした。
「アンノウン」最後のラストの結末は?
コール博士に殺されそうになったマーティンを救ったのはジーナです。
ジーナが奪ったタクシーで追突した為、立体駐車場から転落してコール博士と暗殺者はそのまま死亡します。
今回のミッションはシャーダ王子の暗殺だと思い出したマーティン。
シャーダ王子が参加するパーティーが開かれるホテルに爆弾を仕掛け暗殺するというものでした。
マーティンはそのことをジーナに打ち明けると、ジーナは「大事な事は、これから何をするかという事よ。」そう言って励ますのです。
急いでパーティー会場に向かったマーティンとジーナ。
その頃、エリザベスはシャーダ王子に接触を図っていました。
娘たちを連れたブレスラー教授も会場に現れ、エリザベスは言葉巧みにブレスラー教授のパソコンを預かるとその中に入っている研究内容のデータをコピーするのです。
データのパスワードが数字を解読した植物の名前でした。
ホテルへと侵入したマーティンとジーナでしたが、防犯カメラに映ってしまい警備に止められてしまいます。
マーティンは爆弾を仕掛けたことを訴えますが、エリザベスの夫だと騒いだ件で警備たちはマーティンが精神疾患を患って虚言を言っていると思い相手にしません。
マーティンは爆弾を仕掛けた日の防犯カメラを確認するよう訴えます。
映像にはマーティンとエリザベスが映っており、警備たちもようやくそれを信じ会場の客を非難させることに。
防犯カメラを見ていたマーティンはブレスラー教授が娘を抱えて逃げている姿を見てある事を思い出します。
今回の暗殺対象がシャーダ王子にみせかけて、ブレスラー教授だったことに。
ブレスラー教授が開発したトウモロコシはどんな気候でも育つと言うもので、そのデータを盗み出せば巨万の富が得られるため、今回の暗殺計画が練られたのです。
会場の客が皆避難し始めて爆弾を爆発させる意味が無くなったため、エリザベスは爆弾を解除しようとします。
そして、偽のマーティンは爆弾ではなくナイフでブレスラー教授を殺そうとしますが、マーティンがそれを阻止するのです。
結局解除には間に合わず爆弾はエリザベスを巻き込んだまま爆発します。
マーティンは、偽のマーティンと戦っている最中に爆発に巻き込まれますが、その衝撃で今までの記憶を全て思い出し、偽のマーティンを殺害するのです。
翌日、ブレスラー教授はシャーダ王子と共に会見を開き、新種のトウモロコシの種を特許使用料なしで、世界で栽培できるよう提供すると発表しました。
一方、マーティンとジーナは夫婦を装って作った偽造パスポートで新しい生活を送っていくのでした。
THE END
「アンノウン」見どころ
大どんでん返し好きにはたまらない作品です!
リーアム・ニーソンとジャウマ・コレット=セラ監督のコンビ作品にはハズレがありませんね。
記憶を失ったマーティンが、自分を取り戻すため奮闘する姿や、そこに行きつくまでの謎解きも目が離せません!
少しずつ蘇る記憶が点と点を線で結んでいく感じもわくわくしました。
数字の暗号が本の中に隠れてる展開など、推理好きにも楽しめる展開になっていましたね。
主演がリーアム・ニーソンなのでアクションも期待していましたが、派手なカーチェイスや最後の、偽マーティンとの戦いなど、アクションの見せ場もかなりありましたよ!
個人的にはユルゲン役のブルーノ・ガンツの渋い演技が好きでした!
ユルゲンがコール博士をセクション15の人物だと分かるシーンが少し難解だったのが惜しい…。
もう一度見直したら伏線が回収できるのかもしれませんが。
最後まで目が離せない展開なので飽きずに楽しめる作品でした。
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