「鍵泥棒のメソッド」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ!

映画「鍵泥棒のメソッド」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「鍵泥棒のメソッド」は、堺雅人主演、内田けんじ監督の2012年の日本映画です。

この映画「鍵泥棒のメソッド」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。

記憶を無くした男に成りすました売れない役者の運命は?「鍵泥棒のメソッド」をお楽しみください。

第36回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞、優秀主演男優賞を堺雅人、優秀助演男優賞を香川照之、優秀助演女優賞を広末涼子が受賞しています。

 

「鍵泥棒のメソッド」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: 内田けんじ
脚本: 内田けんじ
制作: 深瀬和美 他
製作総指揮: 藤本款 他
音楽: 田中ユウスケ
撮影: 佐光朗

■ 主要キャスト
桜井武史:堺雅人
コンドウ / 山崎信一郎:香川照之
水嶋香苗:広末涼子
工藤純一:荒川良々
井上綾子:森口瑶子
水嶋翔子:小山田サユリ
水嶋京子:木野花
水嶋徳治:小野武彦
理香:内田慈
大家さん:大谷亮介

 

「鍵泥棒のメソッド」あらすじ

売れない役者・桜井(堺雅人)は、銭湯で男が記憶を失う瞬間に遭遇し、ロッカーの鍵をすり替え、彼になりすまします。

しかし、男の正体は伝説の殺し屋・コンドウ(香川照之)で、代わりに仕事を依頼され大ピンチに。

一方、自分を桜井だと思い込んでしまったコンドウは不器用な女性・香苗(広末涼子)に出会い、思わぬ展開に・・・

物語はこの三人が絡み合い、思わぬ方向へ転がりだすのです・・・

 

「鍵泥棒のメソッド」ネタバレ

一流の物ばかりを紹介する雑誌『VIP』の編集長・水嶋香苗(広末涼子)は几帳面な性格で、人生から日常まで全てを計画的に進めてきました。

そんな彼女は突然、周囲に結婚を宣言し予定した日までに結婚できるよう婚活を開始するのでした。

一方、売れない役者・桜井(堺雅人)は貧乏なうえに恋人もおらず、人生に絶望して自殺を考えていました。

しかし、死ぬ時に汗臭いのは嫌だと銭湯に行くことにします。

同じ頃、誰も顔を見たことのない「伝説の殺し屋・コンドウ」こと山崎(香川照之)は、一仕事終えて帰るところでしたが、袖口についた血が気になって、洗い流そうと銭湯に入ります。

山崎は桜井の横で体を洗い、先に出ようとしますが、桜井がうっかり落とした石鹸を踏んで転倒し、頭を打って気絶してしまいます。

 
着替える時、山崎がロッカーに大金の入った財布をしまうのを見ていた桜井は、ちょっとした出来心で自分の鍵とすり替え、中身をそっくり盗んで逃げてしまいます。

借金を返したら残りは返そうと山崎が運び込まれた病院に潜り込みますが、目を覚ました山崎は自分を桜井だと思い込んでいたのです。

仕方なく山崎に成り代わった桜井のもとに「先日のギャラ500万円を払います」と連絡が入ります。

「500万円」に釣られて桜井がやって来た場所には、コンドウに殺害を依頼したヤクザの工藤(荒川良々)が待っていました。

桜井のことを伝説の殺し屋:コンドウだと思い込んでいる工藤は、「岩城(殺した相手)の金がどこかへ消えた。女(井上綾子)から金の隠し場所を聞き出してくれ」と脅迫まがいの依頼をされ、桜井はやむを得ず引き受けてしまいまいました。

 
一方、香苗が父親の見舞いで病院を訪れたとき、記憶喪失で途方に暮れている山崎に出会います。

区役所までの道を訊かれた香苗は山崎を区役所まで送り届けますが、何だか放っておけなくなり、彼の記憶を辿る手がかりを探す手伝いを始めるのです。

自分は桜井だと思い込んでいる山崎は元々が几帳面な性格だったため、一流の役者となることを目指して真面目に努力しだします。

そんなひたむきな姿に胸を打たれた香苗は、いつしか彼に惹かれている自分に気付いたのでした。

そして、山崎を自分が勤める編集部にアルバイトとして雇い入れました。

 
結婚に向けての日々か続いていましたが、突然に香苗の父が亡くなったとの連絡が入ります。

香苗に付き添って葬儀に出席した山崎は、生前に香苗の父親が用意していたお別れのあいさつのDVDをみて彼女への愛の深さを知ります。

そして、香苗と一緒に父親が大切にしていたステレオで音楽を聴いていた山崎は、記憶をなくす前によく聞いていた曲を耳にして突然記憶が戻り、姿を消してしまいます。

 
一方、成り行きで殺人依頼を受けてしまった桜井でしたが、人殺しが出来る筈もなく、逆に標的の女・綾子(森口瑤子)に接触し、狙われている事を打ち明けて逃がそうとします。

しかし、その計画は工藤に察知されてしまいます。

山崎の部屋から持ち出したピストルを振り回し、何とか逃げ出した桜井は山崎の部屋に戻りますが、そこには記憶を取り戻した山崎が待ち構えていました。

山崎は桜井に詰め寄りますが、マンションのエントランスに工藤が来たことに気付きます。

取り敢えず桜井を連れて隣の部屋(隠れ家)に逃れた山崎は、そこで桜井が工藤に狙われている事情を知り、それを利用して「殺し屋・コンドウ」が死んだ事にして身を隠す計画を立てるのでした。

実は山崎も人を殺したことはなく、殺人を依頼された時には密かに標的と連絡を取ってこっそり逃がし、双方から報酬をもらっていたと告白します。

 
コンドウの手下を装って工藤をおびき出し、桜井(工藤はコンドウだと思っている)を殺すところを見せようとしますが、そこに山崎を探していた香苗が飛び出してきてしまいます。

事情が呑み込めず困惑する香苗を車に押し込み、その場から逃げ出す三人。

改装中のアパートに逃げ込んだ桜井と山崎は香苗にこれまでの事を話します。

ショックを受ける香苗に「俺が何とかするから」と自分の家に戻った山崎でしたが、工藤に捕まってしまいました。

「こいつを助けたければ岩城の女と金を持ってこい」と脅された桜井と香苗は綾子のアパートにやって来ます。

金目のものがないかどうかを探していると、窓からコッソリ綾子が入ってきました。

 

「鍵泥棒のメソッド」ラスト最後の結末

暫くして、工藤の所に綾子の部屋を見張っていた部下から連絡が入ります。

「部屋の中で女が殺されそうになっています」

その知らせを聞いて綾子のアパートにやって来た工藤達は、血を流して床に寝転がっている綾子を見つけます。

その横にはタバコをくゆらせる桜井が座っていました。

桜井はコンドウになりきり「お前達のせいで計画が台無しになって、綾子の息子迄殺す羽目になってしまった」と工藤達をどなりつけて、その場を逃れようとします。

しかし、工藤に感づかれてしまうのです。

 
その時、息子の死体の振りをしていた香苗が「この部屋に2億円くらい隠されています」と言い出します。

綾子は岩城からもらった金を色々なヴィンテージ物に替えて隠していたのです。

山崎はすかさず「綾子を殺した後、俺がコンドウを始末します」と工藤に申し出ます。

そして、綾子を車のトランクに押し込んで、警察に「空き巣がいます」と通報してから桜井や香苗と共にその場から逃げました。

 
山崎の思惑通り、荷物を運び出していた工藤達は警察に捕まりました。

桜井を送ってゆく道すがら、山崎は彼が自殺しようとした理由が昔の彼女が結婚したためだと知って笑いますが、香苗の為に桜井の人生を乗っ取ろうとした事を指摘され「お前も人のコト笑えんのかよ」と言われて何も言えずに桜井と別れます。

 
その後、綾子を岩城が隠れている沖縄に送る途中、車の中に落ちていた桜井と昔の彼女の写真を見つけて胸の中に何かが込み上げてくるのを感じます。

一方、家に帰りついた香苗は、車の中で山崎が忘れて行ったノートをみつけます。

演技や自分の事を詳細にメモしてある中で「好きなもの」の中に丸で囲んである「水嶋香苗」を見つけ、胸がキューンとなります。

その時、香苗の目の前の電柱に車がぶつかります。

その車から降りてきたのは山崎でした。

香苗も車から降り、二人はしっかり抱き合ったのでした。

 
ちょうどその頃、桜井の部屋に隣の猫が迷い込んできます。

桜井が「かわいいね~」と猫をなでる姿をみて、隣に住む女性の胸はキューンと鳴るのでした。

おしまい

 

「鍵泥棒のメソッド」見どころ

殺し屋になりきろうと必死になるが、生来のいい加減さで上手く行かない桜井を堺雅人さん、

記憶を取り戻そうと四苦八苦する元殺し屋を香川照之さん、

几帳面だけど恋には不器用な編集長を広末涼子さんが演じている見ごたえあるコメディです。

堺雅人さんと香川照之さんの名コンビは「半沢直樹」よりも以前にこの作品でもあったのですね。

 
ただ笑えるだけではなく、嘘くさい演技しかできなかった桜井が殺し屋・コンドウで工藤を怒鳴る演技は真に迫っていてハッとさせられたり、山崎が桜井を「金がない位で死ぬな」と励ましたり、サスペンスの要素や一生懸命に生きる人に元気をくれるような感動できるシーンも沢山あります。

 
観客の予想を裏切るどんでん返しが幾つも仕掛けられており、エンドロールが終わるまで気が抜けない、よく作り込まれたストーリーに役者さんの演技力もプラスされた傑作です。

もっと評価されるべき作品に仕上がっています。

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