映画「食べて、祈って、恋をして」は、ジュリア・ロバーツ主演、ライアン・マーフィー監督の2010年アメリカ映画です。
この映画「食べて、祈って、恋をして」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末、見所について紹介します。
離婚をきっかけに旅に出た女性のストーリー「食べて、祈って、恋をして」をお楽しみください。
原作は『食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書』です。
「食べて、祈って、恋をして」スタッフ・キャスト
■ スタッフ
監督: ライアン・マーフィー
製作: デデ・ガードナー
製作総指揮:ブラッド・ピット、スタン・ヴロドコウスキー他
脚本: ライアン・マーフィー、ジェニファー・ソールト
撮影: ロバート・リチャードソン
音楽: ダリオ・マリアネッリ■ 主要キャスト
リズ・ギルバート:ジュリア・ロバーツ
フェリペ:ハビエル・バルデム
デヴィッド・ピッコロ:ジェームズ・フランコ
スティーブン:ビリー・クラダップ
リチャード:リチャード・ジェンキンス
デリア:ヴィオラ・デイヴィス
アンディ:マイク・オマリー
ウェイアン:クリスティン・ハキム
ジョヴァンニ:ルカ・アルジェンテロ
ソフィ:ツヴァ・ノヴォトニー
「食べて、祈って、恋をして」あらすじ
N.Yでライターをしているリズ・ギルバート(ジュリア・ロバーツ)。
15才の頃から彼氏がいて男性が切れたことのない彼女ですが、バリ島で出会った不思議なおじいさんの言葉が忘れられないまま毎日を過ごしています。
あなたはきっとバリ島に戻ってくる―――
その言葉を胸に、うまく回らなくなった自分の人生のリセットをかけて彼女が選んだのは、一年をかけた自分探しの旅でした。
食と歴史の街イタリアからヨーガの本場インド、そして最後はあのおじいさんが暮らすバリ島へ・・・
果たして彼女の人生にこの旅は陽光を照らしてくれるのでしょうか?
「食べて、祈って、恋をして」ネタバレ、最後のラスト結末は?
バリ島から帰国して6ヶ月後。
何とも言えない距離を夫・スティーブン(ビリー・クラダップ)に感じているリズ(ジュリア・ロバーツ)は、ある夜灯りの消えた自宅を歩いて回りながら苦しさを覚えました。
自分で選び磨き上げた自宅のはずなのに、どこか他人の家のようなこの場所・・・
ふと、彼女は祈りを捧げる事を思い付きます。
彼女の人生において神に祈るなんて初めてのこと・・・。
それでも祈りを捧げ続けていると、ベッドへ戻りなさい、と声が聞こえました。
それは自分の声だったのかもしれません。
それでも、ベッドに戻った彼女は、眠りから目を覚ましたスティーブン(ビリー・クラダップ)に言ったのです。
結婚をやめるわ、と・・・。
スティーブン(ビリー・クラダップ)との別れを決意し家を出たリズ(ジュリア・ロバーツ)は友人・デリア(ヴィオラ・デイヴィス)宅に身を寄せます。
ある日リズ(ジュリア・ロバーツ)はデリア(ヴィオラ・デイヴィス)と一緒に小さな劇場に向かいます。
ここで彼女が脚本を書いた舞台があるのです。
途中退席者も出るような作品でしたが、リズ(ジュリア・ロバーツ)が目を奪われたのは涼やかな顔立ちの俳優・デヴィッド(ジェームズ・フランコ)でした。
デイヴィッドはインドへの旅行をきっかけにしてヨーガに目覚め、今では自宅にもグル(指導者)の絵を飾るヨーガ修行者でもあります。
二人はあっという間に打ち解け、すぐに同棲を始めました。
彼の自宅にリズ(ジュリア・ロバーツ)が転がり込む形で始まった同棲でしたが、同じ時間を過ごす事で仲を深めて行く二人。
彼女はデイヴィッド(ジェームズ・フランコ)のおかげ新しい文化にも出会えたのでした。
しかし、リズ(ジュリア・ロバーツ)の離婚はまだ決定していません。
スティーブン(ビリー・クラダップ)が拒否しているからです。
弁護士を雇っての調停にも関わらず一人で現れた彼は、リズ(ジュリア・ロバーツ)の全財産を差し出すといっても首を縦に振りません。
これ以上一緒にいても惨めになるだけというリズ(ジュリア・ロバーツ)と、君は僕の気持ちを分かっていないというスティーブン(ビリー・クラダップ)。
興奮状態の二人が落ち着いて話すことなど出来るはずもなく、この日の調停は全く歩み寄りもないままに終わってしまったのでした。
一つの愛を終わらせながら、新しい恋に進もうとしていたリズ(ジュリア・ロバーツ)。
しかし、デイヴィッド(ジェームズ・フランコ)との間にも亀裂は生まれてきたのです。
それは明確にこれが原因だと言い切れるようなものではありません。
ただ、最近では会話もなくセックスもしない、口を開けば喧嘩、という日々が続きます。
距離をおこう、というデヴィッド(ジェームズ・フランコ)ですが、如何せん二人は同じ家に住んでいるわけで・・・。
ここがこの恋の終着点だと確信したリズ(ジュリア・ロバーツ)は、一年をかけて海外へ出る事を決めました。
心配するデリア(ヴィオラ・デイヴィス)に、自分自身を見つめる時間を持ちたいとまくし立てるリズ(ジュリア・ロバーツ)。
彼女は思い出すのです。
朝ベッドから落ちた自分にかけたデヴィッド(ジェームズ・フランコ)の冷たい言葉を・・・。
どうしたらいいの?と問う彼女に彼は、待つのを辞めたら分かるさ、と返すのみでリズ(ジュリア・ロバーツ)を抱き起こそうともしなかったのです。
こうしてリズ(ジュリア・ロバーツ)は旅に出る決意を固めました。
イタリアからインドに渡り、そこで修行道場へ行ってから最後はバリへ。
出発の日までになんとか彼女の離婚も成立しました。
見送りに出てきたデイヴィッド(ジェームズ・フランコ)は寂しそうな顔で、彼女を引き止めるようなことを言いますが、リズ(ジュリア・ロバーツ)はそんな彼を振り切るようにして旅立ったのでした。
バックパックひとつでイタリアに着いたリズ(ジュリア・ロバーツ)は、早速滞在先の宿を決めます。
宿主の老婆から出された条件は一つ、行きずりの男は泊めるな、です。
イタリアに来て二週間後、ごった返すカフェで注文すらままならないリズ(ジュリア・ロバーツ)。
ここで彼女を助けてくれたのがソフィ(ツヴァ・ノヴォトニー)でした。
イタリアに来て六週間だという彼女は流暢なイタリア語ですんなり注文を通し、二人はこれをきっかけにして仲良くなります。
ソフィ(ツヴァ・ノヴォトニー)を介してイタリアでも友人に恵まれたリズ(ジュリア・ロバーツ)は、イタリアの町並みを散策したり美食に舌鼓を打ったりと毎日を満喫しています。
彼らは世界中の街に言葉を当てはめる遊びを始めました。
N.Yは刺激、という風に。
その話の流れで、自分を表す言葉は?と聞かれたリズ(ジュリア・ロバーツ)ですが、これにうまく答えられません。
ライターだと答えるも、それは仕事であって言葉ではない・・・
自分を表す言葉を探して、とソフィ(ツヴァ・ノヴォロニー)は言うのでした。
ある日、アウグストゥス霊廟へ行ったリズ(ジュリア・ロバーツ)。
それは一種の観光ではありましたが、かつては初代ローマ皇帝として世に君臨したアウグストゥス帝が、暗黒時代にはその遺体を盗まれ、その後ここは要塞、火薬庫を経て今ではホームレスの住処となっていると聞いた彼女は学んだのです。
周囲に執着しないで壊すことも大事・・・
それはデイヴィッド(ジェームズ・フランコ)との関係にも通じる事でした。
部屋に帰ったリズ(ジュリア・ロバーツ)はデイヴィッド(ジェームズ・フランコ)にメールを書くのです。
ベッドから落ちたあの日。
助け起こそうとはしなかった彼だけど、あのあと優しくリズ(ジュリア・ロバーツ)を呼び寄せこう言いました。
喧嘩ばかりしているけど別れたくない、惨めだけど別れるより幸せだ、と。
そんな彼にリズ(ジュリア・ロバーツ)は、人は変化に備えるべきだと書いたのです。
破滅を恐れるあまり一緒に暮らすなんて最悪です。
そう締めたメールを彼女は思い切って送ったのでした。
イタリアでの楽しかった日々を終え、続いて向かったインド。
ここは環境も人々も暮らしも全てがイタリアと全く違います。
リズ(ジュリア・ロバーツ)は到着後まっすぐ修行道場へ向かいました。
ここで瞑想や修行をして日々を過ごすことで何かを得たいと思っていたのです。
ここで最初に出来た友達がトゥルシーでした。
まだ若い彼女は近くの村から修行に来ている17歳ですが、近く結婚が決まっており浮かない顔をしています。
親の決めた結婚などせず大学で心理学を勉強したいと言う願いを持っているトゥルシー。
そんな彼女と仲良くなったリズ(ジュリア・ロバーツ)に、続いて現れたのは男性です。
テキサスから来たというリチャード(リチャード・ジェンキンス)は、口の悪い男ですが何かとリズ(ジュリア・ロバーツ)に構ってきます。
彼の言葉に苛立つ彼女ですが、しかしリズ(ジュリア・ロバーツ)がデイヴィッド(ジェームズ・フランコ)から受けた電話できっちり別れを決定づけた時、側にいてくれたのはリチャード(リチャード・ジェンキンス)でした。
こうして少しずつ距離を縮める二人は、友情を育み始めたのです。
トゥルシーの結婚式の日、リチャード(リチャード・ジェンキンス)から話したいことがあると言われたリズ(ジュリア・ロバーツ)。
屋上に呼び出され、聞かされたのは彼の過去の話でした。
そもそもお互い離婚経験者だということで打ち解けた部分もあったのですが、リチャード(リチャード・ジェンキンス)の離婚はリズ(ジュリア・ロバーツ)と違い明確な破綻の理由があったのです。
彼はかつて酒とドラッグに溺れ、ある時飲酒しているにもかかわらず自分の運転で自宅に帰ったことがありました。
その時、玄関先で待っていた幼い息子に気付かず思い切り乱暴に乗り入れてしまったのです。
幸い、息子は車を避け怪我一つしませんでしたが、その様子を見ていた妻・・・。
彼女にとってここが限界でした。
翌朝、目覚めたリチャード(リチャード・ジェンキンス)の前にはもう、妻も子もいなくなってしまっていたのです。
この過去を悔やみ続けているリチャード(リチャード・ジェンキンス)。
今はもう19歳になる息子の成長を見損ねた、と涙ながらに告白した彼は、リズ(ジュリア・ロバーツ)にこう言います。
自分を許せるまでここに居ると約束を、と・・・。
彼自身、自分を許す努力をしている最中であるため、リチャード(リチャード・ジェンキンス)はリズ(ジュリア・ロバーツ)の心に光をあげたかったのでした。
リチャード(リチャード・ジェンキンス)がここを去る日。
彼はリズ(ジュリア・ロバーツ)に、また恋をしろ、と言い残して出ていきます。
この言葉を胸に、しばらくの時間を修行道場で過ごしたリズ(ジュリア・ロバーツ)は、やっと最後の地、バリへと旅立ちました。
バリでまっすぐ向かったのは、一年前彼女を占ってくれた薬剤師・クトゥのところ。
始めこそ彼女を思い出せなかったクトゥですが、相手がリズ(ジュリア・ロバーツ)だとわかると、顔じゅうをクシャクシャにする笑顔で歓迎してくれました。
彼女はここで、瞑想と祈りとバカンスの日々を過ごします。
自転車を準備したことで、島内のあちこちへ出かける彼女ですが、ある日出会い頭の車に驚いて転んでしまいました。
相手の男性もすぐの降りては来てくれましたが、ふてくされたようにして自力で帰ったリズ(ジュリア・ロバーツ)は、クトゥの紹介で伝統式バリ治療院を営むワヤン(クリスティン・ハキム)のもとに向かいます。
半信半疑の彼女に煎じた薬湯を差し出すワヤン(クリスティン・ハキム)。
幼い娘を抱える彼女もまた離婚経験者でした。
ここバリでは離婚があまり一般的でなく、肩身の狭い思いをしているという彼女ですが、その腕は確かなようです。
彼女を慕う外国人も少なくありません。
そんな一人、ブラジル人のアルメニアから夜のビーチパーティーに誘われたリズ(ジュリア・ロバーツ)は、気乗りしないながらも出掛けることにしたのでした。
大勢の人々が集まるビーチ。
様子を見ながらバーカウンターに向かったリズ(ジュリア・ロバーツ)に声を掛けてきたのは昼間の運転手です。
おごらせて、という彼はブラジルのフェリペ(ハビエル・バルデム)。
彼はリズ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れしたようなのです。
リズ(ジュリア・ロバーツ)がほかの男と姿を消しても、そっと様子を伺っていた彼は、大酒を呑んでフラフラ状態の彼女を自宅へ送り届けてくれたのでした。
フェリペ(ハビエル・バルデム)もまた離婚経験者だと聞き、当時の辛さを打ち明け合った二人。
こうして二人は急速に距離を縮めていきます。
フェリペ(ハビエル・バルデム)に会いに来た息子とも一緒に過ごしたリズ(ジュリア・ロバーツ)は、彼の家で過ごす事も当たり前になってきていました。
それでも一銭は超えていなかった二人・・・。
離婚した時の傷を引きずり続け10年もの間独身を貫いてきたフェリペ(ハビエル・バルデム)は、リズ(ジュリア・ロバーツ)との関係もゆっくりと育んでいたのです。
それを、息子から背中を押され、また息子が帰ってしまった事で嘆きにくれる自分を彼女そっとが支えてくれたその日、彼は彼女への想いに歯止めをかけるのをやめたのでした。
こうして二人は、蜜月とも言って良い時間を過ごします。
二週間、片時も離れず二人きりで過ごしたフェリペ(ハビエル・バルデム)とリズ(ジュリア・ロバーツ)。
しかしこの幸せな関係にもリズ(ジュリア・ロバーツ)は不安を抱えています。
せっかく修行して得たインドでの経験を、自分を見失うのではないか・・・。
そんな不安にワヤン(クリスティン・ハキム)は、はっきりと告げます。
自分はDV夫から逃げるために離婚した、けれどフェリペ(ハビエル・バルデム)はいい人よ、と―――。
この時リズ(ジュリア・ロバーツ)は、自分の心を支えようとしてくれるワヤン(クリスティン・ハキム)の現状に改めて気付きます。
彼女は離婚した事で周囲の冷たい目にさらされ、仕事場も転々と移る他なく、今でも借家で営業している状態。
そんな彼女にリズ(ジュリア・ロバーツ)は治療院を送りたいと考えたのです。
もうすぐやってくる自分の誕生日。
例年であれば高級なプレゼントに馬鹿騒ぎして過ごす一日ですが、そのプレゼントの代わりに寄付を募ったのでした。
その想いを綴ったメールに答えてくれたデリア(ヴィオラ・デイヴィス)やリチャード(リチャード・ジェンキンス)ら友人たち。
こうして彼女はワヤン(クリスティン・ハキム)に自宅兼治療院を贈ることが出来たのでした。
ワヤン(クリスティン・ハキム)の治療院の建設が進み始めた頃、フェリペ(ハビエル・バルデム)はリズ(ジュリア・ロバーツ)をバリから少し離れた小さな島でのバカンスに誘います。
しかしその誘いには乗れないリズ(ジュリア・ロバーツ)。
彼女はこれ以上フェリペ(ハビエル・バルデム)にのめり込むことを恐れているのです。
しかしそれはかつてのフェリペ(ハビエル・バルデム)もそうでした。
それでも愛を恐れる心を乗り越えた彼は、リズ(ジュリア・ロバーツ)にも自分を愛する気持ちを押し殺さないで欲しいのです。
徐々にヒートアップし口論となってしまった二人。
結局リズ(ジュリア・ロバーツ)はその場を去ろうとし、フェリペ(ハビエル・バルデム)もまた彼女を振り返ることなく立ち去ってしまったのでした。
この喧嘩をきっかけに、帰国を決意したリズ(ジュリア・ロバーツ)。
最後の挨拶に、と訪ねたクトゥから、フェリペ(ハビエル・バルデム)との関係を聞かれ、破局したと伝えます。
すると、顔を曇らせたクトゥが言ったのです。
愛のために調和を失うことは調和のある生き方の一つなんだよ、と。
彼といると折角得た調和が崩れてしまう、とフェリペ(ハビエル・バルデム)から離れることばかり考えていたリズ(ジュリア・ロバーツ)ですが、この言葉に目の前の霧が晴れた気がしました。
彼女は自分を表す言葉をやっとみつけたのです。
さあ、わたりましょう。
こう言ってリズ(ジュリア・ロバーツ)はフェリペ(ハビエル・バルデム)の元に帰り、キスする二人は二人きりで過ごせる島へと渡っていったのでした。
THE END
「食べて、祈って、恋をして」見所ポイント!
ありがちな「恋に敗れて自分探しの旅に出る」系映画です。
ありがちな題材を魅力的に見せるのは、イタリア、インド、バリそれぞれの国が持つそれぞれバラバラな魅力と、それからジュリア・ロバーツでしょう。
あの大きな口を開けて笑う彼女を見るだけで、そこがバカンスになると言っても過言ではないほどその土地土地を素敵に見せてくれました。
美食の国イタリアで気取らない楽しみを見て、人生観が変わると噂のインドの空気を感じて、最後に神秘の国バリ。
この三国に行ってみたくなる作品でした。
鑑賞後はとにかく美味しいイタリアンが食べたくなります。
デリバリピザ片手に見るもよし、美味しいお店を見つけておくもよし、お腹も一緒に満たす用意をしてご覧になるのがオススメです。
「ノッティングヒルの恋人」もジュリア・ロバーツの魅力が全開でおすすめです。