映画「ロビン・フッド」は、ラッセル・クロウ主演、リドリー・スコット監督の2010年の映画です。
この映画「ロビン・フッド」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。
一介の兵士から英雄となる男の生きざまを描く「ロビン・フッド」をお楽しみください。
「ロビン・フッド」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: リドリー・スコット
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
制作: ブライアン・グレイザー他
製作総指揮: チャールズ・J・D・シュリッセル他
音楽: マルク・ストライテンフェルト
撮影: ジョン・マシソン■ 主要キャスト
ロビン・ロングストライド: ラッセル・クロウ
マリアン・ロクスリー: ケイト・ブランシェット
ウィリアム・マーシャル: ウィリアム・ハート
ゴドフリー: マーク・ストロング
ジョン王: オスカー・アイザック
獅子心王リチャード1世: ダニー・ヒューストン
アリエノール・ダキテーヌ: アイリーン・アトキンス
タック修道士: マーク・アディ
リトル・ジョン: ケヴィン・デュランド
ウィル・スカーレット: スコット・グライムス
「ロビン・フッド」あらすじ
12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていました。
ロビンは弓の名手。
ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ノッティンガムのロバートの父(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束します。
ノッティンガムでロバートの身代わり役を頼まれたロビンの人生は大きく変わっていくのでした・・・
「ロビン・フッド」ネタバレ
12世紀末、混乱をきわめるイングランド。
イングランドの獅子心王リチャード1世(ダニー・ヒューストン)は、10年もの間十字軍を率いて遠征に出かけ、富も名声も失い、各地で城を略奪しながら祖国へと向かっていました。
その十字軍に参加していたロビン・ロングストライド(ラッセル・クロウ)。
腕利きの射手でした。
ある日、王に正直な意見を言ったロビンは捕えられ処刑されそうになります。
その頃、フランスの王フィリップ2世(ジョナサン・ザッカイ)は、リチャード王がイングランドに帰還すれば強大な敵になると感じ、リチャード王を暗殺し、リチャード王の弟ジョン(オスカー・アイザック)を王にしようと企てていました。
そんな矢先、フランスと交戦していた十字軍はフランスに敗れ、その戦いで戦死してしまった王。
その混乱に乗じてロビンやその仲間は、その場から逃げる事に成功します。
その道中、フィリップ王にリチャード1世の暗殺を命令されたゴドフリー(マーク・ストロング)は王の死を知らず、王冠を持ち帰還しようとしていた騎士ロバート・ロクスリー(ダグラス・ホッジ)たちを襲撃するのです。
その現場に遭遇したロビンらは、ゴドフリーが率いる兵士を返り討ちにし、ロバートから王冠をイングランドに帰還させる事とロバートの父の剣をノッティンガムの領主ウォルター卿(マックス・フォン・シドー)に渡して欲しいと遺言を託されます。
ロバートの鎧を身にまとい身分を偽り騎士のふりをしてイングランドに帰郷したロビンはウォルターに剣を届けるのです。
ロビンはウォルターから、ロバートのふりをしてくれないかと頼まれます。
ロバートには10年もの間ロバートの帰りを待つ妻、マリアン(ケイト・ブランシェット)がいます。
マリアンはロバートがいない間、貧しいノッティンガムの地を守り抜いてきました。
しかし、二人の間には子供がいないため、ノッティンガムの領地が国に没収されてしまうと言うのです。
ウォルターの願いを聞き入れたロビンはロバートの身代わりとして生きていく事になります。
マリアンはロバートの死を受け入れる時間を持たないまま、ウォルターの提案でロビンと共に暮らしていく事に戸惑いを隠せません。
そんな中、ロビンらが多くを知りすぎていると察したゴドフリーはロビンらを消し去ろうと企てます。
ノッティンガムは国からの税や穀物の取り立てに苦悩していましたが、それを見かねたロビンが仲間と海賊を装い、穀物を奪い返すのです。
そんなロビンを見て、マリアンはロビンに対して次第に心を開くようになります。
ジョンが新王となったイングランドでは民から課税を強いる政治が始まり、王に仕える騎士ウィリアム・マーシャル(ウィリアム・ハート)のアドバイスも空しく、日々厳しい取り立てが行われるのです。
そして、税を治められない領地は焼き払われ、内密に上陸したフランス兵がジョン王の名で殺戮を繰り返しているのでした。
そしてフィリップ王の目論見通り、貴族らは反乱を企てるのです。
ある日、ロビンはウォルターから亡き父親の話を聞かされます。
ロビンが幼い頃ウォルターと会っていたのです。
その時ロビンは、昔父に聞かされた言葉を思い出します。
それは“幾たびも立て 子羊が獅子となるまで”というロバートから託された剣に刻まれた文字でした。
思想家として多くの民衆から慕われてきたロビンの父親は、国から危険な存在だとみなされ、処刑されてしまったのです。
そのことを思い出したロビンは酷く悲しみますが、ウォルターから「彼の思想はまだ失われていない」と言われ、ロビンの父が発案した、すべての民の自由の権利を主張する“自由憲章”に署名していることを聞かされるのです。
ロビンは目の不自由なウォルターに変わってその会合に出席するためノッティンガムを出発します。
一方、ウィリアムは反乱を起こそうとしている貴族たちにゴドフリーがフランスの手下である事、フランス側が侵略をしようとしていることを話し、国の為に戦おうと説得していましたが、国から散々搾取されてきた人々はその言葉を受け入れようとしません。
そこへ現れたジョン王。
ゴドフリーが仕組んだ事だと自分の非を認めない王に貴族たちは怒り「民を飢えさせ、苦しめる王に忠誠は誓わない!」と宣言するのです。
そこへやってきたロビンは「もし国王陛下が正義の心をお持ちなら“自由憲章”の中にもあるように、国民の誰もが家族を養う権利を認める事、理由もなく罪に問わない事、告発無き投獄をを禁止する事、誰もが働き、食べ、生きることが出来喜びが溢れる生活を営み人間らしく暮らせる事、それを実現すれば陛下は偉大なる国王、その時こそ民は忠誠を誓うだけでなく敬愛を示すのです。」と言い、「我々が求めるのは法が認める自由です。」と宣言します。
ジョン王は自由憲章を認め成立させると約束するのです。
その頃ノッティンガムにはゴドフリーが兵を率いて攻撃を仕掛けます。
そしてウォルターはゴドフリーの剣によって息絶えてしまうのです。
孤児が集まって反乱軍となった集団に顔の聞くマリアンはその子たちと共に、捕虜にされた民を助けていきます。
貴族たちの軍を率いてノッティンガムにやって来たロビンはゴドフリーの率いるフランス軍と激しい戦闘を繰り広げるのです。
ゴドフリーの軍を制圧したロビンはその兵からフランス軍がいつ侵略を仕掛けてくるかを聞きだし、戦場へと向かいます。
「ロビン・フッド」ラスト最後の結末
フランス軍が上陸し、イングランドに攻撃を仕掛けます。
ロビンが指揮を執り、射手を高台に、騎兵は海岸へと配置し反撃を始めるのです。
高台から放たれる大量の矢によって、フランス軍に打撃を与えます。
そしてそこへ鎧を身にまとったマリアンが現れるのです。
ロビンはマリアンの思いを察し、隊列を組むよう指示します。
ウォルターの仇を取るためにゴドフリーに突進したマリアンでしたが、あと一歩のところで躱され、逆に攻撃をされてしまうのです。
しかし、それを見たロビンはゴドフリーに矢を放ち見事命中させウォルターの仇を取ることに成功します。
フランスは退却し、勝利を治めたイングランド。
見事な戦略でイングランドを勝利に導いたロビンを皆が讃える中、ジョン王だけはロビンに嫉妬の炎を燃やすのです。
後日、ジョン王は“自由憲章”を守るどころか、それを破棄し、民が反対の声を上げる中、ロビンを無法者(アウトロー)だと宣言します。
領地を追われ指名手配されてしまったロビンは、シャーウッドの森に潜みそこで暮らす孤児たちが作った反乱軍と手を組み、マリアンや仲間らとすべての者が自由でいられる暮らしを手に入れます。
こうやって“ロビン・フッド”は伝説になったのです。
THE END
「ロビン・フッド」見どころ
人気のロビン・フッド作品ですが、この映画は義賊ロビン・フッドが誕生するまでを描いています。
出演キャストが豪華で、そして渋い!
めちゃくちゃカッコいいです!
主演のラッセル・クロウがかなりのハマリ役です!
荒っぽく見えても、本質は真面目で正義感があってカリスマ性があるロビンを、ラッセル・クロウが見事に表現していました。
タロン・エガートンがフッドを演じた作品もあります。
ラッセル・クロウ版よりも若いロビン・フッドが活躍します。
そして、何といってもフランス軍との戦闘で射手が一斉に弓を放つシーンは圧巻です!
女戦士となったマリアンもかなりカッコ良かったです。
マリアン役のケイト・ブランシェトの凛とした演技もステキでしたね。
フランス軍に勝利し、ゴドフリーを弓で撃つラストもスッキリしますよ!