映画「ポストマン・ブルース」は、堤真一主演、サブ監督の1997年の日本映画です。
この「ポストマン・ブルース」のネタバレ、キャスト、あらすじ、最後ラストの結末を紹介します。
警察に運び屋と間違われた郵便配達員の運命は?「ポストマン・ブルース」をお楽しみください。
初々しい堤真一が見れる傑作B級映画です。
「ポストマン・ブルース」のキャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: サブ
製作:津滝嘉夫他
音楽: 岡本大介
脚本: サブ
撮影:栗山修司■ 主要キャスト
沢木龍一:堤真一
小夜子:遠山景織子
殺し屋ジョー:大杉漣
野口修二:堀部圭亮
土門泰三:清水宏
殺し屋ラン:滝沢涼子
黒川祐二:サブ
「ポストマン・ブルース」あらすじ
普通の青年、沢木龍一(堤真一)は郵便配達職員。
今日も郵便配達をしています。
が、なぜか運び屋と警察に勘違いされてしまい、マークされるはめに。
ところが、そんな事とは知らず、沢木はいつものように自転車を漕ぎます。
好きな女性、同級生、そして殺し屋・・・
いろんな人が絡みだして、意外な展開に発展します。
それを知らないのは沢木だけ・・・
いったいどんな結末になるのでしょうか?
「ポストマン・ブルース」ネタバレ
ある日、沢木(堤真一)は、配達先が同級生の野口修二(堀部圭亮)だとわかり、久しぶりに配達先の野口のアパートで再会します。
野口はチンピラになっていて、ちょうどケジメをとらされ、指を詰めたところでした。
「ヤクザも大変なんだなぁ」
沢木は久しぶりの再会に喜びますが、激痛の野口はそれどころじゃありません。
しかし野口は良いことを思いつきます。
隠していた薬を沢木の配達カバンにこっそり入れたのです。
ところが野口の気が付かないうちに、詰めた指も沢木の配達カバンに入ってしまったのでした・・・
野口の家から出てきた沢木を見つめる目がありました。
野口を追っている警察です。
警察は沢木が運び屋ではないかと疑います。
沢木は毎日の代わり映えしない配達の毎日に嫌気がさしていました。
ある日、配達をサボって家に帰ってしまいます。
冷蔵庫には何もなく、買い物をと思いますが、サイフにはお金がありません。
そして沢木は配達カバンの中にあった現金封筒を開けてしまうのでした。
そこからは、糸が切れたように配達カバンの中にある手紙を勝手に開け、読み漁ります。
その中である手紙に興味を惹かれました。
差出人の名前は、12号室の小夜子。
身寄りのない末期がんの女性でした。
沢木は12号室の小夜子を探すために病院を回ります。
それを尾行する刑事・・・
いつの間にか沢木は容疑者になってしまったのです。
ついにある病院の屋上で12号室の小夜子(遠山景織子)を見つけた沢木。
沢木は小夜子に恋してしまいました。
その屋上にいた人物がもうひとり・・・
殺し屋のエースのジョー(大杉漣)です。
ジョーもガンに犯されていました。やはり末期です。
俺は殺し屋だと言うジョーと意気投合した沢木。
殺し屋のオーディションを受けて結果待ちだが、この身体じゃと言うのでした。
この会話を見ていた刑事は、殺し屋ともつながりのある男として、沢木をさらに疑惑を深めるのでした。
その頃、ヤクザの事務所では詰めた指を失くしてしまった野口が、痛めつけられていました。
落とし前の指を早く持ってこい。と言われた野口はフラフラと指を探しに行くのでした。
小夜子と急速に仲良くなっていく沢木。
沢木は小夜子を病院から連れ出し、自転車で町へデートに出かけるのでした。
別れ際の夜、沢木は小夜子に明日の3時に迎えに行くと約束をします。
殺し屋ジョーは退院して故郷に帰りました。
その頃、警察は沢木のアパートに捜査にはいります。
そこで見つけたのは、野口の指と薬でした。
沢木は薬の売人とバラバラ殺人の容疑をかけられてしまいます。
帰宅した沢木はジョーの合格通知を郵便バッグの中から見つけます。
そこには野口の指もありました。
翌日、沢木は3時の待ち合わせの前に、ジョーに合格通知を、野口に指を届けます。
そして小夜子の元へ・・・
沢木を尾行していた刑事は、ジョーと落ち合う沢木を見て確信します。
そしてジョーの前に現れます。
ジョーは沢木に罪がかけられている事を知ります。
「あいつに手を出すな!殺すぞ」
尾行していた刑事を射殺してしまうのでした。
そしてジョーは沢木が無実の罪の疑いを晴らそうと自転車で走りだすのでした。
すでに沢木は指名手配されていました。
そのニュースを見た野口も、無実の沢木を助けるために自転車で走りだします。
沢木は幸せな気分で小夜子の元へ向かっていました。
何も知らずに・・・
「ポストマン・ブルース」ラスト最後の結末
3人はついに合流しますが、その道の先には警察の検問と射撃隊が・・・
沢木は撃たれて倒れてしまいます。
「違う、違うんだ沢木じゃない!」
ジョーと野口は警察隊に自転車ごと突っ込み取り押さえられてしまいます。
万事休すかと思いきや・・・沢木が立ち上がったのです。
再び、自転車を漕ぎだす沢木。
やめろと叫ぶジョーと野口。
沢木は小夜子との思い出が走馬灯のように流れます。
しかし、容赦なく撃たれる沢木・・・
完全に息の根が止まってしまったのでした。
そこに現れた小夜子。
沢木の手を取って立たせます。
沢木が振り返ると、そこには自分の遺体が倒れているのでした。
「行こう」小夜子が笑顔で言います。
手をつなぎ笑顔で歩き出すふたり・・・
完。
「ポストマン・ブルース」見どころ
今作の見どころはやはり堤真一。
いまでは大ベテラン俳優ですが、彼のデビュー作とあって初々しい演技が見れます。
役どころも何を考えているのかよくわからない青年で淡々と物語が進みます。
青年は人生に焦燥感を抱えていて、惰性で生きているような状態。
それが恋をすることによって、一途なパワーを生み出します。
ひたすら自転車をこぐ青年は一体何を考えていたのでしょう?
ラストでは小夜子が登場しましたが、亡くなってしまったのですね。
そして沢木を迎えに来た。
ラストシーンの沢木の笑顔がとても印象的でした。
映画序盤の沢木の顔と見較べると一目瞭然です。
バットエンドぽいハッピーエンドなのかもしれません。
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