「海賊じいちゃんの贈りもの」ネタバレ!あらすじやラスト最後の結末と見どころ!

映画「海賊じいちゃんの贈りもの」ネタバレ あらすじ
コメディ

映画「海賊じいちゃんの贈りもの」は、ビリー・コノリー主演、アンディ・ハミルトン,ガイ・ジェンキン監督の2014年の映画です。

この映画「海賊じいちゃんの贈りもの」のネタバレ、あらすじや最後のラスト結末、見どころを紹介します。

問題だらけの大人たち、そして無垢で愛らしい子供たちが織り成す家族の絆「海賊じいちゃんの贈りもの」をお楽しみください。

これで「海賊じいちゃんの贈りもの」のすべてがわかります。

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」キャスト・スタッフ

■ スタッフ
監督: アンディ・ハミルトン ガイ・ジェンキン
脚本: アンディ・ハミルトン ガイ・ジェンキン
制作: デヴィッド・M・トンプソン他
製作総指揮: クリスティーン・ランガン
音楽: アレックス・ヘッフェス
撮影: マーティン・ホーキンス

■ 主要キャスト
アビー: ロザムンド・パイク
ダグ: デヴィッド・テナント
ゴーディ: ビリー・コノリー
ギャビン: ベン・ミラー
マーガレット: アメリア・ブルモア
ロッティ: エミリア・ジョーンズ
ミッキー: ボビー・スモールブリッジ
ジェス: ハリエット・ターンブル

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」あらすじ

海賊の末裔というおじいちゃん(ビリー・コノリー)の75歳の誕生日を祝うため、マクラウド一家はスコットランドに集まります。

だが破局寸前の両親をはじめ、身勝手な大人たちに3人の子供はうんざり。

そんな中で突然の悲劇が訪れ、それを受けて子供たちが引き起こした行動は一家のピンチを招くのですが・・・

壊れかけた家族は絆を取り戻せるのでしょうか?

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」ネタバレ

ある日の朝、イギリスのロンドンに住む一家は、75歳の祖父のゴーディ(ビリー・コノリー)の誕生日を祝うために、スコットランドに向かう準備に追われていました。

父親・ダグ(デヴィッド・テナント)と妻・アビー(ロザムンド・パイク)は一刻も早く準備を進めようと躍起になっていますが、次女のジェス(ハリエット・ターンブル)は、石がお友達の一風変わった趣味の持ち主で、ブロックや「エリック」と名付けた白い石を持って行こうとします。

長男のミッキー(ボビー・スモールブリッジ)は、オーディンが大好きで、ヴァイキングや狂戦士ごっこに没頭して用意はそっちのけです。

イライラした二人はついつい言い争いになってしまいます。

実は、父親・ダグ(デヴィッド・テナント)は暫く前に浮気がバレ、それが原因で妻・アビー(ロザムンド・パイク)と別居状態でした。

 
車に乗った途端、ダグは兄のギャビン(ベン・ミラー)に「今夜中には到着する」と連絡したと告げます。

それを聞いたアビーは「行ける訳ない!」と、また喧嘩が始まってしまい、車の中はたちまち険悪な雰囲気になってしまいました。

そんな二人の様子を長女のロッティ(エミリア・ジョーンズ)は、逐一ノートにメモし続けます。

更に途中、アビーの電話に、上司のレオンから電話がかかってきます。

ダグはその電話に出てしまい、レオンと妻との関係を怪しんで機嫌が悪くなってしまいました。

 
実はゴーディじいちゃんは癌を患っていて、元気そうに見えても体調が思わしくありません。

負担をかけないようにと、ダグとアビーは良好な関係のフリをすることにし、子供達にも協力するように言います。

一方、ギャビンの息子・ケネスも思い悩んでいる事がありました。

バイオリンを習っており、父からは課題曲をやるように言われていました。

ゴーディは「ハジけてみろ」と自分らしく弾くようアドバイスしますが、ケネスは父親に逆らう事が出来ませんでした。

 
何とかスコットランドの家に着いたダグとアビーは、早速仲の良さをアピールします。

ギャビンは投資で儲けた金を注ぎ込んだ、全館Wi-Fi設置で、手を叩けば電気もつく家について自慢げに語りますが「賢い家って、絵も描ける?側転できる?」「オジサンとどっちが賢いの?」ジェスとミッキーが思いもかけない質問をしていき、鬱陶しくなったギャビンは口を閉じてしまいます。

ゴーディは孫達を自分の部屋に招きます。

20歳代、30歳代の頃に世界中を回った写真を見せながら語る話に、ジェスやミッキーは目を輝かせながら聞き入っていました。

 
そんななか、ロッティだけは元気がありませんでした。

嘘をつくことは駄目だと思っているのに、両親の事で嘘をついているのが心苦しかったのです。

そんな孫を見たゴーディは、たまには嘘をついて、楽しい話しをするのも良いのだと教えます。

ロッティはアルバムの写真を見て、ゴーディの近くに写っている人のことを聞きます。

戦死したゴーディの兄・フレイザーでした。

ゴーディはそのことを話さず、アルバムを閉じてしまいます。

 
ケネスのバイオリンの演奏を聞くことになりますが、子供達には退屈な時間でしかなく、うんざりした様子です。

ダグが「ブラボー!」とワザとらしく手を叩き、その度にスタンドライトをぺかぺか点滅させる悪ふざけをしたせいで更に空気は悪くなってしまいました。

夜遅く、目が覚めたケネスは女性の悲鳴のような声を聞きます。

恐る恐る様子を見に行くと、母・マーガレットが泣いていました。

マーガレットは中年なこともあり、たまにこうなるのだと説明をします。

アビーは転居することを考えていて、それがダグの耳に入ります。

転居先がニューキャッスルと知り、電車で片道3時間強はかかる所に子供達を連れていって引き離す気かと怒ります。

その声を聞いて、ミッキーは「別居はしてないよ」とゴーディに呟きます。

 
今日はゴーディの誕生日パーティーを盛大に開く予定です。

出席者は215人にも及びます。

ギャビンが仕切り、それぞれに役割が決められていきます。

そんな中、パーティーの主役であるゴーディはケネス以外の孫達と海に行くことにします。

途中寄ったゴーディの友人の納屋で、ロッティは両親が離婚するかなぁとゴーディに話します。

ゴーディはそこまで深刻なのかと内心思いますが「2人はお前たちを愛しているさ」と慰めます。

そして気晴らしのため浜辺に到着する寸前で、ゴーディはミッキーに車の運転をさせてあげます。

看板を倒したりしながらの楽しい道中に子供達は大はしゃぎでした。

 
ゴーディはミッキーに、ヴァイキングの墓で焚き火でもするかと提案します。

あの岩場がそう呼ばれているのだと話してあげます。

そしてゴーディは自分の血を調べてもらい、84%がヴァイキングだと診断されたとミッキーにこっそり教えました。

実はその浜辺はゴーディが兄・フレイザーときたことがあった場所でした。

そして、彼がヒトラーに戦いを挑み、最後はドイツ兵とも違われて射殺されてしまった事を話してやったのです。

 
狩りの気分を味わうため、ゴーディはミッキーとジェスに、カニでも取っておいでと指示します。

二人が海水が冷たいと心配するので、ゴーディは北大西洋だから大丈夫と押します。

案の定、冷たくて二人は大慌てです。

その姿にゴーディは大笑いです。

その後で、孫達はゴーディを砂浜に埋めて遊ぶことにします。

ゴーディが動かなくなり、孫達は死んだと思って慌てます。

しかし、それはゴーディのイタズラで、突然起き上がって孫達を驚かしました。

 
暫くしてもまだ怒っているロッティに、もしも自分が死んだら、家族のゴタゴタなんかに巻き込まれたくないから、燃える小舟に乗せて沖に流し、ヴァイキングの戦士のように弔って欲しいと言います。

そしてゴーディは大人たちに対する想いを吐露します。

ギャビンは金はあっても器が小さく、そのくせ成り上がる事ばかり考えています。

マーガレットが精神のバランスを崩している事にも気づきません。

ダグは考えが浅くバタバタするだけで、アビーは万事大げさすぎに騒ぎ過ぎると思っていたのです。

しかし、それでも彼らを愛している、人は誰しも馬鹿なところがあるのだとゴーディは言います。

それに対して怒ったり批判したりする事に何の意味がある。そのうちどうでもよくなると語ります。

 
浜辺に寝転がっていたゴーディの元に、誰かが歩いてきました。

何とそれはフレイザーでした。

ゴーディは驚きますが、そういう事かとすぐ納得します。

ミッキーは、ゴーディが仰向けになり、動かないでいる姿を見つけます。

また冗談かと思いますが、動かないのでロッティを呼びます。

ロッティも悪ふざけと思いますが、ゴーディが息をしておらず、脈もないことに気づきます。

死んだと判断します。

ロッティは大人たちを呼ぶため、家まで走って帰ります。

けれども大人たちは、相変わらずもめてばかりで、助けを求める事が出来ませんでした。

 
ゴーディのユニフォームを取ってきて、ロッティは大人たちに任せられないと言います。

そしてミッキーとジェスと共に、ゴーディが望んだお葬式をすることにします。

落ちていた木を集めて筏を作り、帆も付け加えます。

筏が動かせないので、車にくくりつけます。

そしてミッキーがアクセルを手で押して、ロッティがハンドルを操作していきます。

ジェスは好きな石を、ミッキーは好きな剣の玩具を筏に乗せます。

そしてガソリンをゴーディに撒いて、ロッティがマッチを投げました。

燃え盛る筏に乗って、ゴーディは沖へと流されていきました。

孫達は祖父がきっと喜んでいるに違いないと心の底から思いました。

 
3人は屋敷に帰り、祖父が死んで沖に流したことを告げます。

ギャビンは慌てて警察や救急車の手配を頼みますが、詳細がよく分かってないのでシドロモドロの説明になってしまい、悪戯だと思われてしまいます。

ダグとギャビンは車に乗って浜に向かいます。

海に沈みかけていたゴーディの車を見つけて、ギャビンは酷く取り乱し、ダグが止めに入ります。

誕生日パーティーに大勢の人が駆けつける中、マーガレットはゴーディが亡くなった事を彼らに告げます。

 
一方、何も知らないケネスは、パーティーに来ていたバイオリンの演奏家の女性に一目惚れします。

一緒にバイオリンを弾いた後、テントの裏でキスをします。

しばらくして警察と児童福祉局の女性が来ます。

ロッティ、ミッキー、ジェスは話を聞かれることになります。

ロッティは、今までのことについてノートに書き留めていました。

児童福祉局の女性は、それを預かることにします。

 
パーティー会場では、ゴーディの友人で片目に眼帯をしていて少し耳の遠い老人・ジミーにアビーが一生懸命にゴーディが死んだ時の様子を説明していました。

「どうか内密に」と念を押したにも拘らず「ガキどもがゴーディの遺体に火をつけて海に流しちまったんだな!」と叫んで会場を騒然とさせてしまいました。

ミッキーとジェスがパソコンを操作していると、あるネットの動画が全部屋の映像に流れます。

マーガレットがお店で商品を人に投げつけている姿が映っています。

巨大なカボチャも投げちゃいます。

その映像を見て、初めてギャビンは妻のことに気づきます。

警官が「奥さんが抗うつ剤で攻撃的になり、このような事をしてしまったのはみんな知っています。店も告発はしてしませんから安心してください」と慰めても、自分だけがその事を知らなかったとしてショックを受けるだけでした。

 
翌朝、孫が祖父を燃やして沖に流したことはニュースになっていました。

家の外はマスコミが大挙して押しかけてしました。

裏口に二は児童福祉局の女性が再度来て、アビーに中に入れるよう要求します。

しかし、子供達と引き離されることを恐れたアビーは女性を通さず、扉を閉めてしまいます。

少しして、ロッティがドアを開けると、児童福祉局の女性は電話を貸して欲しいと頼みます。

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」ラスト最後の結末

ニュースでは、この事件は荒廃した社会の象徴だとも言われていました。

大人たちがもめているのを見て、ロッティが叫びます。

ゴーディが言っていた皆の欠点のことを話します。

そして、誰しも馬鹿なところがあるのだとも話します。

大人たちは謝ります。

その様子を見て、児童福祉局の女性はノートを置いて帰ります。

 
ミッキーは外に出て、自分がしたことに責任を感じて、自ら説明しようとします。

慌ててダグが屋敷に戻します。

ノーコメント作戦でいくはずでしたが、挑発されたダグは次第に怒っていきます。

浮気のことも言われ、父親失格なのでは?と言われます。

その時、アビーも外に出て、自分達はミスをおかしてきたけれど、子どもたちを守っていくのだと言ってやります。最後は「ポンコツ家族で十分よ」と言い捨てて屋敷に戻ります。

 
マスコミがいなくなり、ゴーディの家族や友人たちは浜辺に集まります。

ダグは父がよく訪れた海で、孫達に囲まれて亡くなったことから、最高の死に様だったと語ります。

続いてギャビンは前に進もうと語り、マーガレットの動画の再生回数の多さも話します。

そしてケネスに演奏を頼みます。

ケネスは、ギャビンに言われていた課題曲を弾こうとします。

しかし、ギャビンは親父らしいのをと頼みます。

その演奏はポップで楽しいものでした。

パーティーに呼ばれていた演奏家たちも混ざり、演奏が行われていきます。

皆は楽しく踊ります。

ダグとアビーは、別々に住むけれど、もっと会うことにしたと子どもたちに伝えます。

そして徐にアビーがダグを突き飛ばし、海に落としてしまいます。

怒ったダグが「ロッティ、この事をノートに書いておけ!」と叫びますが、ロッティは「もうノートは持ってないわ。必要ないもの」とほほ笑むだけでした。

THE END

 

「海賊じいちゃんの贈りもの」見どころ

この作品に出てくる大人達は、皆が何処か未熟な部分を持っています。

そしてゴーディとロッティ、ジェス、ミッキーは冷静に見つめています。

豪快で常識にとらわれないゴーディはヴァイキングの末裔である事を誇りとし、目先の事で手一杯になり右往左往しているばかりの息子達を見捨てることなく見守り、孫達にも「人は変わってゆくものだが、2人はお前たちを愛しているさ」と人生において大切な事を語ったり、いきなり車を運転させたりと「楽しく役に立つ経験」を沢山与えてくれました。

 
そして、ゴーディは突然亡くなってしまいます。

とても穏やかな最後でした。

残された孫たちの奮闘ぶりも見ものです。

大人達に助けを求めようとしますが、ケンカの雰囲気を感じ取って躊躇してしまうなどの心配りを見せたり、おじいちゃんの望みをかなえる為に一生懸命にイカダを作ったりする姿などいじらしい姿も満載です。

 
また、ゴーディの死によってダグやギャビン、アビー、マーガレットの人生も変化します。

孫たちがゴーディの遺体を焼いて海に流してしまった事を知り、最初は驚き子供達を問い詰めますが、やがて納得してゆきます。

特に、秘密が外に漏れてマスコミが押し寄せてきたときに「ポンコツ家族で十分よ」と言い放つアビーの姿は堂々としていてカッコよかったです。

年齢を重ねて外見は一人前になったけれど、中身はまだまだ未熟で欠点だらけの大人達が、ゴーディの死をきっかけに本当に大事なものは何か、逆に捨て去ってしまえば楽になれるものが何なのかを見つめ直す話は、自分自身と重ねて共感でき、見た後に気持ち良くなれる作品です。

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