映画「プラネット・テラーinグラインドハウス」は、ローズ・マッゴーワン主演、ロバート・ロドリゲス監督の2007年の映画です。
この映画「プラネット・テラーinグラインドハウス」のネタバレ、あらすじやラスト最後の結末、見どころを紹介します。
凶暴なゾンビから町を救えるか?「プラネット・テラーinグラインドハウス」をお楽しみください。
「プラネット・テラーinグラインドハウス」キャスト・スタッフ
■ スタッフ
監督: ロバート・ロドリゲス
脚本: ロバート・ロドリゲス
制作: エリザベス・アヴェラン 他
製作総指揮: ボブ・ワインスタイン
音楽: グレーム・レヴェル 他
撮影: ロバート・ロドリゲス■ 主要キャスト
チェリー・ダーリン: ローズ・マッゴーワン
エル・レイ: フレディ・ロドリゲス
ウィリアム・ブロック: ジョシュ・ブローリン
ダコタ・マクグロウ・ブロック: マーリー・シェルトン
トニー・ブロック: レベル・ロドリゲス
アール・マクグロウ: マイケル・パークス
J.T.ヘイグ: ジェフ・フェイヒー
ヘイグ: マイケル・ビーン
トロ: トム・サヴィーニ
カルロス: カルロス・ガラルドー
アビー: ナヴィーン・アンドリュース
マルドゥーン: ブルース・ウィリス
兵士: クエンティン・タランティーノ
タミー: ファーギー
「プラネット・テラーinグラインドハウス」あらすじ
テキサスの田舎町。
米軍の生物兵器実験により謎のウイルスが飛散し、感染した人々は凶暴なゾンビと化す。
ゴーゴーダンサーのチェリーは片脚をゾンビに食いちぎられてしまうが、失った脚にマシンガンを装着し、ビキニ&ミニスカ姿で地球のために立ち上がる。
ハチャメチャな世界観がおりなす何でもありワールドが始まる・・・
「プラネット・テラーinグラインドハウス」ネタバレ
ゴーゴーダンサーのチェリー・ダーリン(ローズ・マッコーワン)はセクシーなダンスを披露しますが、人生を劇的に変えたくてお店に出る度に仕事を辞めようと考えていました。
ダンスを終えると涙を流すチェリー。
店長からは「ゴーゴーには涙はいらない」と言われ注意されますが、辞める事を決心したチェリーは中指を立てて店を去るのです。
帰り道を歩くチェリーの後ろから軍のトラックが猛スピードでやって来ます。
その車のせいでチェリーは怪我をしてしまうのです。
その軍のトラック乗っていたのはマルドゥーン中尉(ブルース・ウィリス)と兵士たち。
戦時中に生物化学兵器DC-2を浴びてしまったマルドゥーンと兵士たちは、生き抜くためにDC-2を吸い続けています。
マルドゥーンは化学研究者のアビー(アヴィーン・アンドリュース)と取引し解毒剤を入手しようと考えます。
しかしアビーが隠し事をしていたことを知って交渉は決裂してしまいます。
マルドゥーン中尉たちはアビーを捕らえますが、アビーは目の前のボンベを破壊し辺り一面に緑色のガスが充満するのです。
思ったよりも傷が深かったチェリーは、JT(ジェフ・フェイヒー)の店で手当をします。
そこで元恋人のエル・レイ(フレディ・ロドリゲス)と偶然再会するチェリー。
チェリーは、レイの車で送ってもらうことに。
夫婦ともに医師であるブロック夫妻は夜勤のため病院に向かいます。
妻のダコタ(マーレー・シェルトン)は息子をベビーシッターに預け、夫のウィリアム(ジョシュ・ブローリン)に内緒で元恋人に会おうとしていました。
病院で診察にあたるブロック夫妻。
顔なじみでもあるその患者は何かに咬まれ感染しています。
様子を見ていましたが、感染速度が早く、腕を切断しないといけない状況に。
ウィリアムは麻酔医のダコタに話し、患者に注射を打つことに。
赤青黄色の注射を打たれた患者は意識を失うのでした。
ダコタを待つ元恋人は、DC-2に感染したゾンビに襲われてしまいます。
そこへレイとチェリーの乗った車が通りかかりますが人間がゾンビに襲われているとは思わず通りすぎますが、その時人影が車の前を横切り、避けようとした車は横転してしまうのです。
車内で口論する二人でしたが、ゾンビがチェリーを連れ去ってしまいます。
レイはライフルを手にし、チェリーの後を追いますが、チェリーはゾンビに襲われていたのです。
レイは、ライフルでゾンビを撃ちますがチェリーは片足をゾンビに食べられていました。
すぐに病院へ運ばれ、診察にあたるウィリアムにレイは「異常者が彼女を襲い足を持っていった」と伝えます。
病院へ駆けつけたヘイグ保安官(マイケル・ビーン)によってレイは警察に連行されてしまうのです。
その間にも病院には次々と感染した患者が運ばれてきています。
チェリーは一命をとりとめますが、片足を失ってしまいました。
病院にダコタの元恋人の遺体が運ばれ、ダコタは彼女を見て驚くのです。
そんな妻を見たウィリアムは、遺体の所持品から携帯を取り出し、ダコタを追及します。
自分の携帯を見せる事を拒否するダコタに麻酔薬を注射して何も出来ない状態にしたウィリアムは遺体が持っていた携帯のメールとダコタのメールを照らし合わせ、妻の裏切りを知るのです。
ウィリアムはダコタに何かの薬を注射しようとしますが、外から声が掛かったためダコタをクローゼットに閉じ込め外に出ます。
街はゾンビだらけになっていて、保安官事務所でもトロ副保安官(トム・サヴィーニ )もゾンビに指を食いちぎられてしまいます。
騒ぎを聞いた仲間の保安官が様子を見に行くと、ゾンビが次々に現れ、保安官たちはゾンビに向けて銃を撃ち込みます。
連行されていたレイもゾンビを撃ち、ヘイグと共にチェリーの元へ向かうのです。
その病院は、感染者で溢れ、ウィリアムも、最初に診察した男に膿を塗りつけられてしまいます。
閉じ込められていたダコタは、どうにか窓の外へと脱出することに成功します。
麻酔がまだ効いていて思うように体が動かないダコタでしたが、車を発進させ息子の元へ急ぎます。
そこへやって来たレイとヘイグは悲惨な状況に驚愕します。
病院の中ではゾンビ達が人間を食べているのです。
チェリーを助けに向かったレイはゾンビに襲われそうになりますが、見事な立ち回りでゾンビ達を始末していきます。
やっとチェリーの元へたどり着く事が出来たレイ。
足が無くなってしまったと悲観するチェリーの足に机の脚を差し込み病院から逃げJTの店に向かいます。
トニーの元にたどり着いたダコタは、トニーを車に乗せ、父親のアール(マイケル・パークス)の元へと車を走らせます。
家についてクラクションを鳴らしますが、アールが何の反応も見せないため、不審に思ったダコタはトニーに「誰か来たら撃つのよ。パパだったら直ぐに撃って」と言い銃を渡すのです。
しかしトニーは使い方を間違えて自分に向かって発砲してしまうのでした。
そこへ現れたウィリアム、そして無数の感染者。
ダコタはトニーを抱えて必死にアールの家の扉を開けます。
すると、部屋の中はあちこちに血が飛び散り悲惨な状況になっていました。
ダコタが入って来たとは知らないアールは感染者だと思い斧を振りかざしますが間一髪ダコタに当たらずにすむのです。
レイ達が店に到着すると、ゾンビと戦ったJTが気絶をしていました。
目を覚ましたJTは車庫に案内し、改造したバイクとアメ車を見せます。
レイとチェリーは小さな口げんかをはじめますが、レイはチェリーが来ている自分のジャケットに指輪が入っている事を話します。
チェリーが自分の元から去ってしまう前、チェリーに贈ろうと思ってポケットに入れていたのに、それを聞く前にチェリーがジャケットを着ていってしまったのでした。
まだ愛し合っていることがわかった二人は再び愛を誓うのです。
このタイミングで“1巻紛失 不手際をお詫びします 支配人“とテロップが入ります。
場面は変わり、火に包まれるJTの店。
外はゾンビだらけになっています。
ヘイグは誤ってトロに撃たれてしまい傷を負ってしまいます。
そんな中、アールやダコタもJTの店にやって来るのです。
ゾンビを倒すため、銃撃戦がはじまりますが、ゾンビの数が多過ぎてどうにもなりません。
店から脱出するために、車庫にあったバイクや、車、レイのトラックでその場から逃げるレイ達。
しかし、街や道路もゾンビで溢れているのです。
そんな時、マルドゥーンが現れゾンビを撃退します。
マルドゥーンは、「生存者はついて来い。特にお前はエル・レイ」と言ってレイを殴り気絶させるのです。
レイが目を覚ますと軍の基地に監禁されていました。
牢屋には、マルドゥーンに捕らえられたアビーもいました。
アビーに事情を聞くと、解毒剤を作るために化学兵器のガスに反応しないレイ達が必要だと言うのです。
そこへ兵士が来てチェリーとダコタを連れて行きます。
牢屋ではJTがわざと騒ぎ立て見張りの兵士に撃たれてしまうのです。
しかし、レイがその隙を見て兵士を撃ち、怪我をしているJTとヘイグを牢屋で待たせマルドゥーンを追います。
レイとアビーはマルドゥーンの部下を撃ち、マルドゥーンの元へとたどり着くのです。
DC-2が無くなってしまったマルドゥーンはゾンビになってしまいます。
レイとアビーはゾンビになったマルドゥーンを銃で撃つのでした。
チェリーとダコタは兵士に銃で脅されダンスを踊って楽しませろと強要されます。
腹を立てたチェリーは棒を差し込んだ足で兵士を蹴り上げ、兵士の目に棒を突き刺すのです。
ガスを吸っていいない兵士は瞬く間にゾンビになってしまいますが、ダコタが麻酔注射を投げつけた時、レイたちが現れ兵士たちを銃で撃ちます。
チェリーの足についていた棒が折れてしまったので、レイは棒の代わりに機関銃を取り付けるのです。
レイは「君を信じてる。君にはもっと才能があるはずだ。」といってチェリーを励まします。
チェリーは片足の機関銃で次々と兵士たちを撃っていくのです。
「プラネット・テラーinグラインドハウス」ラスト最後の結末
牢屋に戻ったレイ達は、ヘリで逃げようと計画します。
しかし、重症を負っているJTとヘイグはここに残るとレイに告げるのです。
レイはそんな二人に爆弾のスイッチを託します。
外へと脱出した一行でしたが、アビーがヘリの周辺を伺っている時に頭を撃たれて死んでしまいます。
これで解毒剤を作るのに必要な化学者が居なくなってしまったのです。
チェリーは「他に化学研究者はいる?」と皆に問うのでした。
牢屋ではJTとヘイグが店の新しいメニューを相談しています。
JTはヘイグに「秘密のレシピだから墓まで持っていくんだぞ。」とヘイグに話しかけます。
ヘイグは「それは保障するよ兄貴…」と言って息絶えてしまうのです。
JTは弟のヘイグを見送った後爆弾のスイッチを押し最後の役目を果たします。
その頃、レイ達はゾンビ化した兵士たちと激しい銃撃戦を繰り広げていました。
レイはチェリーが撃たれそうになったのを庇い兵士に撃たれてしまいます。
ダコタは飛行機に潜んでいたウィリアムに殺されそうになりますが、危機一髪アールに助けられるのでした。
チェリーはレイを置いていけないと、どうにかレイを連れて行こうとしますが、レイはそれを拒み「海を背にして身を守るんだぞ」とチェリーに告げます。
そして息絶えてしまうのです。
生き残った者たちは全て飛行機へ乗り込み脱出することに成功します。
それから、DC-2に侵された世界で生存した者は皆チェリーを信じ行動を共にするようになります。
チェリーはレイに言われた通り海を背にして進み新たな地を見つける旅をしています。
彼女の背中にはレイとの子供がおぶさっています。
これからは二人で世界に立ち向かっていくのでした。
THE END
「プラネット・テラーinグラインドハウス」見どころ
2本立て映画『グラインドハウス』の1編であるこの作品。
古いフィルム映画を見ているように画面に線が入ったり音声が飛んだり、あえてそう加工されているので、まさに1970年代から80年代の映画を見ているような不思議な感覚になります。
奇想天外なストーリーも見どころで、途中1巻消失となった後、ストーリーが飛んでいてなにがあったのか分からずじまいなのもこの作品ならではかもしれません。
きっとこういうことがあったからこうなったのだろうと視聴者側が予想しなければならないストーリーって斬新ですよね(笑)
片足無くしちゃったのにすぐに戦闘が出来るヒロインとか、戦闘中なのに彼女の為に足に嵌める機関銃をいつの間にか作っていたりとか、そういった細かいことは気にするな!というストーリーがクセになる面白さになっているのです。
あと、映画の冒頭に『マチェーテ』というフェイク映画の予告が入るというのも面白いですよね。
この『マチェーテ』は後に本当に制作され公開されています。
ストーリーはゾンビと闘うサスペンススリラーアクションとなっていますが、クスっと笑ってしまうような展開もあるので、怖いのが苦手な人にもオススメです。
『グラインドハウス』のもう1編『デス・プルーフ』を監督したクエンティン・タランティーノも兵士役で出演していますので、見逃さないようにチェックしてみて下さいね。