映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」は、ニコラス・ケイジ主演、ウーリ・エーデル監督の2015年のアメリカ映画です。
この映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」のネタバレ、あらすじや最後ラストの結末について紹介します。
毎年ハロウィンで子供たちの失踪事件が起きて・・・というホラーサスペンスです。
■ スタッフ
監督: ウーリ・エーデル
製作: ニコラス・シャルティエ他
脚本: ダン・ケイ
撮影: シャロン・メール
音楽: ジョセフ・ロドゥカ■ 主要キャスト
マイク・ローフォード:ニコラス・ケイジ
クリスティン:サラ・ウェイン・キャリーズ
ハンナ:ヴェロニカ・フェレ
ジョーダン:リリク・ベント
アニー・ソウクイン:ローレン・ベイティ
ゴースト・アニー:カリー・ハンター
チャーリー:ジャック・フルトン
盲目の男:スティーヴン・マクハティ
「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」あらすじ
ハロウィンの夜に息子が行方不明になってしまったマイク(ニコラス・ケイジ)
息子の最後の言葉は「幽霊に借りを払ってくれる?」でした。
それから1年、マイクは息子チャーリー(ジャック・フルトン)を探し続けています。
ある日、マイクは息子が助けを求める幻覚を見ます。
そして、ついに幻覚に出てきた廃墟を見つけ出すのですが・・・
「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」ネタバレ
ハロウィンも間近となったある晩に、7歳のチャーリーは窓の外に何かいることに気づき、母親のクリステン(サラ・ウェイン・キャリーズ)の元で寝たいとお願いしていました。
そこに父マイクが帰ってきて、かぼちゃのランタンを一緒に作ることを楽しみにして眠りについたのです。
クリステンはマイクが大学で論文を必死に書いていて、帰りの遅い毎日だったことに少し不満を覚えており一方で昇進すれば終身雇用という安定を入手できることから期待もしていました。
次の日、マイクは大学の講義で「魔王」というハロウィンの日にぴったりな題材を扱い、ゲーテやラヴクラフトといった作品を勧めつつも「楽しいハロウィンを」と生徒に伝えて教室を後にします。
そして、昇進の話を受けたマイクは夜に帰宅してクリステンを喜ばせ、そのままチャーリーを連れてハロウィンで賑わうパレードへ。
仮装者が行進するもようをチャーリーはビデオカメラで撮りつつマイクと共に楽しむのでした。
すると、チャーリーは唐突に「幽霊に借りを払って」と言い、マイクがアイスを買った瞬間に消えてしまったのです。
必死に探してもおらず、警察が捜索を始めた際に「家に帰っているのでは?」と言われたことで帰宅し、クリステンにことのあらましを話すと目を離したことに対して怒りを露わにされます。
その後もチャーリーは見つからずに1年の歳月が経ちました。
マイクは教授職を続けつつも、チャーリーの行方不明に関する手配書を貼り歩く日々。
そして、警察へは事件日の前後に釈放されたばかりの犯罪犯を報告して、再調査を依頼しますがジョーダン刑事(リリク・ベント)は勘弁してくれと言わんばかりの態度ととられてしまいます。
その対応に憤ったマイクは怠慢さを罵りますが、ジョーダン刑事はニューヨーク市警は児童虐待等の情報などをいつもチェックしていること、怠慢ではないということ主張。
マイクは気圧されつつも再チェックをしっかりしろと言ってその場を後にしました。
帰り道、ふとバスを見るとチャーリーの姿が・・・
マイクは走って追いかけて車内を探しましたが子供の姿は無く…
バスを降りると「幽霊に借りを払って」という同じ言葉が描かれた壁を見つけます。
建物の地下へ降りるとホームレスの集団がいました。
そこで落書きについて話を聞くと、その場所では定期的に「女性の叫ぶような声」を聞くことが分かったのですが、チャーリーの手掛かりは掴めず…
その頃、クリステンは家でチャーリーが使っていたキックボードが、勝手に動いていたのを目撃します。
クリステンはチャーリーに関係あるのではと思いマイクに会いに来ました。
マイクは新たに6年間でハロウィンの日に行方不明になった子供は半分しか戻っていないという事実を突き止め、2年前の同日に子供がいなくなった親を訪ねます。
マルドナード氏は買い物中にチャーリーと同じ言葉を残して消えた娘がおり、次にミアという少女の親が中華街で働いていたため尋ねると同じことを言いました。
不審な事実を知る中、マイクは家の照明の点灯などの不可解な現象が続いたため専門家に相談します。
専門家はチャーリーの部屋を調べて部屋の窓を開けると突然、宙に浮いて壁に叩きつけられて苦しみ始め異様な死を迎えたのです。
警察はマイクを怪しみましたが解剖医が胸部を切開した結果、臓器のみ炭化していた事実が明らかになります。
それを知らされたジョーダン刑事はマイクの話を信じ始めました。
ある夜、クリステンが腕にハサミを突き立てて、唐突にチャーリーの言葉を代弁し、「ここは寒いんだ助けて、彼女が来る」と言います。
正気を失ったクリステンですが、マイクは腕の傷を心配して呼びかけて彼女を元の状態へ戻しました。
そしてハロウィンの日も迫ってきた中、霊の仕業であるという情報を元に、「扉の歌」で霊を迎えようとしているジョセフ教会を訪れます。
そこでケルトの三相女神、元々ニューヨークに入植者がいた、老女の霊がハロウィンの日に3人の子供を連れ去るという話を聞き、そのさらわれた子供たちを助けることができるのは、翌年の日だけだというのです。
つまり、チャーリーを助けれるのは今年のみ…
向こうの世界の扉の場所が分からないと永遠に会うことができなくなってしまいます。
そう思ったマイクたちは入植者だったある女性の話を詳しく聞きました。
1679年アニー・ソークインは3人の子供と暮らしていましたが、ある日ケルト神を信じていた彼女は疫病を流行らしていた元凶と疑われて火あぶりに…
子供を先に殺されたアニーは呪いの言葉を残して絶命したのです。
その話からマイクは泣き叫ぶ霊の話とつながり、マイクは再びホームレスが集う地下へ。
そこの一人がマイクの時計を欲しがり、代わりにあの世とつながる場所へ案内すると言って彼は霧の向こう側の世界へ行きます。
「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」ラスト最後の結末
そこにはアニーが昔住んでいた家があり、たくさんの子供の霊が静かに立っていました。
マイクは手を伸ばしてチャーリーを探します。
そしてようやく見つけ出すことができたのでした。
チャーリーは同じ日に連れ去られた二人の子供も救いたいと言い、マイクは3人と共に元の道を引き返していきます。
日付が変わる前に戻らなければこちらの世界に閉じ込められてしまうため懸命に走る4人…
そこへアニーの霊がやって来てマイクに襲いかかります。
絶体絶命のマイク・・・
その時チャーリーが「みんなパパを助けて!」と叫ぶと捕まっていた子供の霊がアニーを取り囲み行く手を阻みました。
間一髪、無事に逃げ切ったマイク達は家族の再会を喜び、物語は幕を閉じます。
THE END
「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」見どころ
実はこの映画まだ続きがありまして・・・
終わりのエンドロールの中で、亡くなったはずのマイクの同僚女性が、突然カッと目を見開いて生きかえるのですよ。
まだ終わっていないんだよ。というようなオチがあります。
それにしても鑑賞する前は子供が失踪するミステリーだと思っていました。
が、霊が悪さをするというホラー映画でした。
謎解きミステリーを期待するとがっかりしますよ。
それにしてもなぜ、マイク(ニコラス・ケイジ)は導かれたのか?
なぜクリスティン(サラ・ウェイン・キャリーズ)に乗り移ったのか?という謎は不明のまま・・・
チャーリーが強く願ったからという説も、特別チャーリーにそんな力があったとは描かれていません。
これは悪霊アニーが自ら呼び込んだのでは?とも考えてしまいます。
こんなモヤモヤ感を味わいたい人には、同じくニコラス・ケイジ主演の「ノウイング」もおすすめです。

「ペイ・ザ・ゴースト」は多少のモヤモヤはありますが、ラストの子供の霊たちが助けてくれるエンディングは救いがあってよかったですね。